ITの基礎知識を持っていることを証明できるITパスポート試験。

近年、多くの学生や社会人の方が受験している人気の資格です。

合格を目指すとなると、気になるのが合格に必要な勉強時間ですよね。

できれば最短で合格を目指したいという方も多いでしょう。

本コラムでは、ITパスポート合格に必要な勉強時間について解説します。

合格までにかかる期間や最短で合格する方法などにも触れるため、受験を検討してる際にはぜひ参考にしてください。

ITパスポート合格に必要な勉強時間はどれくらい？

ITパスポート試験合格に必要な勉強時間は、初心者と基礎知識がある方で異なります。

• 初心者の場合
• ITの基礎知識がある場合

初心者の場合

初心者の場合、合格に必要な勉強時間の目安は約180時間です。

なお、初心者とはITの知識や実務経験がない方、文系の方などを想定しています。

ITの知識がない初心者にとって、参考書やテキストを読んでも馴染みのない専門用語が多く、理解するのに時間がかかるでしょう。

まずITに関する用語や意味を理解して、基礎知識を身に付けて行くことが重要です。

ITの基礎知識がある場合

ITの基礎知識がある方の場合、合格するのに必要な勉強時間の目安は約100〜150時間です。

なお、ITの基礎知識がある方とは、IT用語などの前提知識がある方、理系の方などを指します。

基礎知識があるため、初心者の方よりも少ない勉強時間で合格できる可能性が高いでしょう。

ただし、対策をせずに試験を受けることはおすすめしません。

苦手な分野や弱点を洗い出して重点的に学習したり、過去問演習に取り組んだりなどを行って、合格できる実力を身に付けましょう。

ITパスポートの勉強期間は？何ヶ月で取れる？

ITパスポートの勉強期間は、1日に行う学習時間によって異なります。

例えば、1日2時間の勉強を継続した場合、必要な勉強時間から計算すると初心者は約3ヶ月、基礎知識がある方は約1ヶ月半〜2ヶ月半かかると想定できます。

• 1日あたり2時間勉強した場合

初心者	180時間÷2時間（1日）＝90日	約3ヶ月
ITの基礎知識がある方	100時間÷2時間（1日）＝50日 150時間÷2時間（1日）＝75日	約1ヶ月半〜約2ヶ月半

• 1日あたり3時間勉強した場合

初心者	180時間÷3時間（1日）＝60日	約2ヶ月
ITの基礎知識がある方	100時間÷3時間（1日）＝33日 150時間÷3時間（1日）＝50日	約1ヶ月〜約1ヶ月半

まとまった学習時間を確保できる方であれば、初心者でも1日6時間の勉強で180時間÷6時間（1日）＝30日となり、約1ヶ月で合格することも可能です。

また、ITパスポート試験の合格率は毎回約50％となっており、資格試験の中でも比較的難易度は高くありません。

1年単位の勉強期間が必要な合格率が非常に低い難関資格試験と比べると、ITパスポートは短期間で合格を目指せる資格だといえます。

合格することを目指して効率よく勉強を進めれば、短期合格も目指せるでしょう。

そのためには、試験への対策方法や学習スケジュールをしっかり計画することが重要です。

ITパスポート試験に大学生・忙しい社会人が最短の勉強時間で合格するには

ITパスポート試験に最短の勉強時間で合格できる方法について、大学生と社会人の2パターンで解説します。

• 大学生が最短で合格する方法
• 社会人が最短で合格する方法

大学生が最短で合格する方法

大学生の場合は、長期休みなどを利用して、短期間で一気に勉強を進める方法がおすすめです。

毎日勉強することで知識が定着し、覚えたことを忘れにくくなります。

ITパスポート試験は、年間を通して随時実施されています。

希望日に空席があればいつでも受験できるため、受験日を最初に決定し、逆算して学習スケジュールを立てましょう。

長期休みを活用した学習スケジュールどおりに勉強を進めていけば、最短合格が目指せるはずです。

また、独学でITパスポート試験の学習を行う場合は、テキスト選びも重要です。テキストの選び方やおすすめのテキストが知りたい方は、ぜひ下記コラムをご覧ください。

気になる点として、ITパスポート試験の大学生の合格率は社会人と比べると低いという現状があります。

令和5年の合格率は社会人が53％、学生が40.2％でした。（参考：令和5年度統計資料│情報処理推進機構）

低くなる要因として考えられることは、社会人のほうが実務でストラテジ系やマネジメント系の知識に触れている機会が多いということです。

試験で出題される分野であるストラテジ系やマネジメント系では、ビジネス用語や経営に関する知識が問われます。

社会人のほうがビジネス用語や経営に関する知識を実務経験で養われている可能性が高いため、有利かもしれません。

しかし、ITパスポート試験は、計画を立てて入念に試験対策を行えば大学生でも十分合格が目指せる試験です。

合格基準を満たせるように、出題範囲の要点やポイントを押さえながら勉強をしましょう。

独学では不安、通学やアルバイトをしながら最短合格を目指したいという場合には、講座を利用することもおすすめです。

通学スクールは受講料が高い場合が多いですが、オンラインの講座であれば費用も抑えられるでしょう。

社会人が最短で合格する方法

社会人の場合は、確保できる勉強時間を明確にし、短時間や隙間時間で学習できる勉強方法がおすすめです。

働きながらだと、初心者で一般的に必要とされる3ヶ月間、1日2時間の勉強時間を毎日継続することは難しいという方も多いでしょう。

社会人は仕事の繁忙期や残業、突発的な予定などによって学生よりも自由な時間が少なくなりがちです。

忙しくて1日の勉強時間が1時間しか取れなかった場合は、初心者だと180日間（約半年）もかかってしまいます。

朝1時間早く起きて勉強する、通勤時間や休憩時間で勉強するなど、細切れでも確保できる時間を明確にし、短時間で学習できるアイテムを活用しましょう。

それでも毎日安定的に勉強時間を確保するのが難しいという場合は、週単位で勉強できる時間を調整していくと学習が続けやすいです。

平日は1時間、休日は5時間など、臨機応変に工夫しながら勉強時間を確保していきましょう。

また、忙しい社会人の方は、通信講座の利用がおすすめです。

通信講座であれば事前のテキスト選びも不要で、すぐに学習をスタートできます。

さらに、スマホなどで講義やテキストが見られる通信講座を選べば、場所や時間を選ばない学習が可能です。

チャプターが短時間で区切られている動画の講義などを活用すれば、通勤時や仕事の合間の休憩時間など、スキマ時間を使った学習に役立ちます。

また、スマホで問題演習などもできる通信講座もあるため、会社への移動時間だけで勉強時間が確保できるようになります。

まとまった勉強時間を確保しづらい社会人は、学習スケジュールや学習方法を工夫して効率的に勉強することが重要です。

まとめ

本コラムでは、ITパスポート試験の合格に必要な勉強時間と期間について解説いたしました。

以下、コラムの要点です。

• 合格に必要な勉強時間は初心者で約180時間（約3ヶ月）、基礎知識がある方で約100〜150時間（約1ヶ月半〜2ヶ月半）かかる
• 大学生が最短で合格するためには長期休みを活用して一気に勉強するのがおすすめ
• 社会人が最短で合格するためには1日もしくは1週間の中で確保できる勉強時間を明確にしてから学習を進めると良い
• 独学が不安な学生や忙しい社会人は通信講座を活用して効率的に学習すると最短合格が近づく

ITパスポート試験は、初心者や学生、忙しい社会人でもしっかり勉強すれば合格できる試験です。

最短で合格を目指す場合には、ぜひ通信講座を活用してみましょう。

アガルートでは、短期間で合格スキルが身に付く講座を提供しています。

スマホでのスキマ時間学習も可能です。

詳しい内容について興味がある方は、ぜひアガルートのITパスポート講座をチェックしてみてください。