本コラムでは、ITパスポートの合格点について解説しています。

ITパスポートの資格を得るためには、ITパスポート試験に合格する必要があります。

ITパスポート試験では分野別評価点と総合評価点の両方に合格基準が設けられているため、すべての分野でバランスよく得点を取得しなければなりません。

自分がITパスポート試験に合格しているか気になっている方や、これから受験を考えている方は、ぜひ本コラムを参考にしてください。

ITパスポートの合格点は何点？

ITパスポート試験の合格基準は、総合評価点が600点以上であり、なおかつ各分野の分野別評価点が300点以上であることです。

ITパスポート試験に合格するためには、両方の合格基準を満たさなければなりません。

そのため、総合評価点または分野別評価点のいずれかが合格基準に達していても、どれかひとつでも評価点が合格基準を下回っている項目があれば、不合格となります。

対して、総合評価点が合格点ギリギリであっても、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の各分野の評価点が合格基準を満たしていれば、合格できます。

つまり、ITパスポート試験に合格するためには、各分野の試験でバランス良く点を取るための対策が必要です。

ITパスポート試験の合格基準についてさらに詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。

関連コラム：ITパスポートの難易度は？合格率・合格基準を解説！初心者には難しいのか

ITパスポートは600点以上でも不合格になる場合がある

結論から述べると、ITパスポート試験は総合評価点が600点以上でも不合格になる場合があります。

先述のとおり、ITパスポート試験に合格するためには、分野別評価点および総合評価点の両方で合格基準を満たす必要があります。

そのため、総合評価点が600点以上であっても、3つの分野別評価点のどれかひとつでも300点を下回っていれば、合格は認められません。

以下に、合格・不合格の各パターンにおける得点の例を紹介します。

①すべての合格基準を満たして合格となるパターン

• 総合評価点：600点
• ストラテジ系の分野別評価点：710点
• マネジメント系の分野別評価点：750点
• テクノロジ系の分野別評価点：450点

上記の例では、総合評価点が合格基準点以上であり、なおかつ3つの分野の評価点のすべてが合格基準を上回っているため、合格となります。

②分野別評価点の基準を満たせず不合格となるパターン

• 総合評価点：600点
• ストラテジ系の分野別評価点：860点
• マネジメント系の分野別評価点：850点
• テクノロジ系の分野別評価点：280点

上記の例では、総合評価点は合格基準に達しているものの、テクノロジ系の分野別評価点が合格基準を下回っているため不合格となります。

ITパスポート試験では、総合評価点の点数にかかわらず、どれかひとつでも評価点が合格基準を下回る分野があれば合格できないという点に注意しましょう。

ITパスポートの合格点は変動する？採点方法は？

ここでは、ITパスポートの合格点が変動する可能性や、採点方法について解説します。

• 合格点は変動しない
• 採点方法はIRT方式

合格点は変動しない

ITパスポートの合格点は、変動しません。

ITパスポート試験の分野別評価点における合格基準点は300点・総合評価点の合格基準点は600点です。

そのため、各分野の評価点が300点以上であっても、総合評価が595点であった場合は不合格となります。

すべての合格基準を満たしていない場合は不合格になるという点に注意しましょう。

ただし、各問題の配点は変動する可能性があります。

採点方法はIRT方式

ITパスポート試験の採点は、IRT方式によって行われます。

IRT方式とは、解答結果に基づいて評価点が算出される採点方式のことです。

つまり、試験の結果が出てから各問題の配点が決まるため、毎回配点が変動します。

「1問あたり10点」といった明確な点数が定まっておらず、採点に関する詳細な情報も公開されていないため、正確な配点を予想することは難しいかもしれません。

ITパスポートは700点以上を狙って勉強すれば不合格にならない？

ITパスポート試験は、総合評価点が700点以上であっても不合格になる場合があります。

ITパスポートの試験を受けるにあたって、総合評価点700点以上を目標に勉強しているという声が多く見受けられます。

しかし、苦手な分野の評価点がどれかひとつでも合格基準を下回っていれば、その試験は不合格です。

ITパスポート試験は1,000点満点であり、合計100問が出題されます。

ただし、総合評価点の対象となる問題は92問のみであり、残りの8問は計算に含まれません。

また、3つの分野の評価点は1分野あたり1,000点満点で計算されますが、出題される問題の数は分野によって異なり、配点の内訳も不明です。

このように、ITパスポート試験は評価点の計算方法が複雑であるため、正確に合格点ギリギリを狙うことは困難です。

総合評価点700点以上を狙いつつ、特定の分野に偏らずバランスよく勉強することが、合格への近道となるでしょう。

よくある質問

ここでは、ITパスポートの合格点に関するよくある質問を3つ紹介します。

• 合否は合格発表までわかりませんか？
• 総合評価点だけ足りない場合でも合格できますか？
• 総合評価点が570点でも合格する場合はありますか？
• 600点以下でも合格できますか？

合否は合格発表までわかりませんか？

ITパスポート試験の正式な合否結果は、合格発表まで確認できません。

ITパスポート試験はCBT方式によって実施されるため、受験者は試験終了後に自分の試験結果を確認できます。

ただし、その結果によって試験に合格しているかどうかを確認するためには、後日の合格発表を待つ必要があります。

合否結果は試験日の翌月中旬に行われるため、合格発表のページをご確認ください。

総合評価点だけ足りない場合でも合格できますか？

ITパスポート試験で総合評価点だけ足りない場合は、不合格となります。

分野別評価点が300点以上の合格基準を満たしていても、総合評価点が600点以上得点できていなければ合格となりません。

総合評価点が570点でも合格する場合はありますか？

ITパスポート試験の総合評価点が570点だった場合は、不合格となります。

試験に合格するためには、総合評価点を600点以上取得する必要があります。

そのため、分野ごとの評価点が合格基準を満たしていても、総合評価点が600点未満であれば合格は認められません。

 600点以下でも合格できますか？

ITパスポート試験の総合評価点が600点ちょうどであった場合、各分野の分野別評価が300点以上であれば合格できます。

ただし、総合評価点が600点未満の場合や、分野別評価点のいずれかが300点未満の場合は不合格となります。

まとめ

本コラムでは、ITパスポートの合格点について解説しました。

本コラムのまとめは、以下の通りです。

• ITパスポート試験の合格基準点は、総合評価点600点以上・分野別評価点300点以上である
• ITパスポート試験に合格するためには、総合評価点と分野別評価点の両方で合格基準点以上を取得する必要がある
• ITパスポート試験の合格点は変動しない
• ITパスポート試験の採点はIRT方式によって行われるため、配点は毎回変動する
• ITパスポート試験の合否結果は合格発表日に確認できる

ITパスポート試験に合格するためには、各分野で満遍なく得点を取得する必要があります。

苦手な分野を克服したい方は、通信講座の利用を検討してみましょう。

アガルートアカデミーのITパスポート試験合格カリキュラムでは、ITパスポート試験の出題範囲がコンパクトにまとまった教材を使用します。

短い時間で大きな学習効果が期待できるため、余裕をもって試験勉強に取り組めるでしょう。

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