ITパスポート試験に受かる気がしない4つの理由とは?受かるコツは?
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資格試験の中では合格率が高めで、「簡単」といわれることもあるITパスポート試験。
しかし実際に学習を始めてみると想定以上の難易度に驚き、「受かる気がしない」「思ったより簡単じゃない」とお悩みの方もいるでしょう。
本コラムでは、ITパスポート試験に「受かる気がしない」と感じる理由や効果的な対処法などについて詳しく解説します。
学習をし始めた方・再受験を検討している方はぜひ参考にしてください。
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ITパスポート試験に受かる気がしない4つの理由
ここでは、ITパスポート試験に「受かる気がしない」と感じてしまう理由について、以下の4つの原因を解説します。
- 出題範囲が広い
- 用語が覚えられない
- 勉強時間の確保ができない
- 思ったより簡単じゃない
出題範囲が広い
実際に学習を始めてからITパスポート試験の出題範囲の広さを目のあたりにして、「受かる気がしない」と感じる人は多いです。
ITパスポート試験で問われる知識は、よくイメージされるような「技術的」な面ばかりではありません。
ITにかかわる知的財産権のような法務や、ITをビジネスシーンに活かすための知識など非常に幅広く、多岐にわたります。
「パソコンのことをわかっていれば合格できる」といった試験ではないということは、学習を始める前に念頭に置いておいた方がよいでしょう。
用語が覚えられない
知識にまつわる用語を覚えられないことは、「受かる気がしない」と感じる原因になります。
ITパスポート試験は問われる知識幅が広いため、カバーすべき用語も膨大です。
IT関連の言葉のみならず、法律やビジネスシーンの用語も覚えなければなりません。
しかも、いずれも分野ごとの「専門用語」という点も厄介です。
日常生活では聞きなじみのない単語を一から覚えなくてはならない可能性も高め。
特にIT関連・ビジネス関連の学習が初めてであれば、「難しい」と感じられることも多いでしょう。
勉強時間の確保ができない
うまく勉強時間の確保ができないと、「受かる気がしない」と感じやすくなります。
ITパスポート試験の合格には、100〜180時間ほどの学習時間が必要とされています。
単純計算で1日に1時間の学習を続ければ3か月〜半年ほどで受験に臨めることにはなりますが、ITパスポート試験の受験者の多くは社会人です。
本業のかたわらまとまった学習時間を捻出したり、毎日コンスタントに学習を続けたりすることが難しい場合もあるでしょう。
ITパスポートは試験範囲が広く、暗記すべき知識も多いです。
自分の生活サイクルを分析したうえで計画的に学習を進められなければ、勉強時間が不足する可能性もあります。
思ったより簡単じゃない
学習内容が思っていたより簡単ではないことで、「受かる気がしない」と感じる人もいます。
ITパスポートの例年の合格率は50%ほどで、資格試験群の中では比較的合格しやすいと評されることも。
しかし、ネットやSNSで「簡単すぎる」「難しくない」といった合格者の声を目にしたとしても、「簡単な試験」と判断すべきではありません。
出題ではマーケティングやマネジメントについても問われるため、特に社会人としての経験が浅い学生の受験者には難易度が高い可能性があります。
「誰にとっても簡単と思える試験ではない」という事実は押さえておいた方がよいでしょう。
ITパスポート試験は難しすぎる?難易度が上がった?
- ITパスポート試験における直近10年間の合格率推移
試験年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和5(2023)年 | 265,040 | 133,292 | 50.3% |
令和4(2022)年 | 231,526 | 119,495 | 51.6% |
令和3(2021)年 | 211,145 | 111,241 | 52.7% |
令和2(2020)年 | 131,788 | 77,512 | 58.8% |
令和元(2019)年 | 103,812 | 56,323 | 54.3% |
平成30(2018)年 | 95,187 | 49,221 | 51.7% |
平成29(2017)年 | 84,235 | 42,432 | 50.4% |
平成28(2016)年 | 77,765 | 37,570 | 48.3% |
平成27(2015)年 | 73,185 | 34,696 | 47.4% |
平成26(2014)年 | 71,464 | 34,215 | 47.9% |
上記は、直近10年間におけるITパスポート試験の合格率の推移を表にしたものです。
最近では「難易度が上がった」との意見も散見されますが、実際の合格率に極端な変動はみられません。
むしろ、近年では合格率が安定して50%台を維持しており、全体の合格率は上がっています。
より顕著な点は、受験者数の増加です。
2015年には74,000名弱だった受験者は、令和に入ってからは20万人を超える年もあるほど。
合格率は一定ながら、受験者の母数が増えたことで必然的に不合格者も増え、「落ちた」などの意見を目にする機会も多くなったと考えられます。
とはいえ、直近でも2024年10月に試験シラバスの変更があったばかりです。
試験を運営するIPAも、今後の技術動向や環境変化などを踏まえた試験問題の改訂を行っていくと公式に言及しています。
ITは、そもそも変化の激しい分野です。
今後もIT化の加速に伴って最新技術に対応した出題がどんどん追加される可能性は高いため、業界の時事情報には常に気を配るなどの対策は必須でしょう。
ITパスポート試験に受かるコツは?
ここでは、ITパスポート試験に受かるためのコツについて、以下の4点を解説します。
- 出題傾向を把握する
- 計画的に学習スケジュールを組む
- 過去問を使って対策する
- モチベーションを維持する
出題傾向を把握する
出題傾向を把握することは、ITパスポート試験に合格するための重要なコツです。
ITパスポートはカバーすべき試験範囲は広いものの、出題される問題はある程度決まっています。
シラバスの確認や新しい用語の暗記、過去問題演習などを学習に取り入れ、出題傾向を把握しておくことで合格にグッと近づけるはずです。
なお、IT関連の新技術や法改正といったホットな話題については過去問題では対策できません。
出題傾向把握の一環として、業界の最新動向のチェックも忘れず行いましょう。
計画的に学習スケジュールを組む
計画的に学習スケジュールを組みましょう。
ITパスポートは会場が押さえられればいつでも受験が可能なため、先に試験日を決め、逆算してスケジューリングするといいでしょう。
IT初学者や未経験者がITパスポートに合格するために必要な勉強時間は、約180時間といわれています。
1日2時間、コンスタントに学習を進めても約3か月はかかる計算です。
1日にまとまった学習時間が取りにくいといった場合はさらに時間を要するでしょう。
無理のない学習計画は、モチベーション維持の観点からも重要です。
ITパスポート試験は随時実施で利便性が高い分、「いつでも受験できるから」と学習期間がどんどん後ろ倒しになってしまう危険性も秘めています。
先に受験日を決めることは締め切りを作ることであり、学習への意欲を後押ししてくれるでしょう。
過去問を使って対策する
過去問題を使った試験対策は効率的なアウトプットとなります。
実際の試験問題を利用することには多くのメリットがあり、本試験の出題形式に慣れられるだけでなく、苦手な分野を明確にすることもできます。
さらに、数年分の問題に触れることで頻出問題やよく問われる単語なども自然とわかってくるはず。
試験範囲の中で特に時間をかけて学習すべき分野や科目が把握できれば、学習効率はさらにアップするでしょう。
過去問題を使った効果的な学習方法については、下記コラムを参考にしてください。
参考コラム:ITパスポートの過去問は何年分解けば合格できる?過去問からは出ないって本当?
モチベーションを維持する
学習モチベーションを維持できるかどうかは、合格を大きく左右します。
何事も、本人にやる気がなければ続かないことはいうまでもありません。
特に「ITパスポートは簡単」と思っている人は、膨大な試験範囲と多数の専門用語を前にして次第にモチベーションが下がってしまう可能性が高いです。
熱意が下がったままでは、当初の計画通りに学習を進めることは難しいでしょう。
勉強自体が苦痛になり、挫折してしまう恐れもあります。
やる気が出ないと感じたら、勉強のハードルを下げる工夫をしてみましょう。
1日に1ページずつ進めるなど小さな目標を達成する・勉強をルーティーン化するといった対策であれば無理なく継続できるはずです。
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合格率の高さに惹かれて勇んで学習を始めたものの、「受かる気がしない」「難しい」と感じる人や、「落ちたら恥ずかしい」と悩む人も多いITパスポート試験。
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特に、仕事や勉強で多忙な人には頼もしい教材となるでしょう。
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まとめ
当コラムでは、ITパスポート試験に「受かる気がしない」と感じる場合の対処などについて、以下の内容で解説しました。
- ITパスポート試験に受かる気がしないと感じる理由は、出題範囲の広さや簡単という先入観が挙げられる。
- ITパスポート試験の合格率自体は上昇傾向にあり、難易度が上がったわけではない。
- 受験者の増加によって不合格者の数も増え、「落ちた」の声が目につきやすくなったと考察できる。
- ITパスポートに受かるコツとしては、出題傾向の把握や過去問題を使ったアウトプットの実践などが有効。
ITパスポート試験は比較的合格率の高い試験ではありますが、合格には十分な試験対策が必要となります。
広い試験範囲を効率よく学習したいのであれば、通信講座の利用を検討してみましょう。
合格に必要なポイントを短期間でしっかり押さえられ、自信をもって本番に臨めるでしょう。
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