ITパスポートとMOSって何が違う? どっちを取るべき?難易度も比較
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ITパスポート(iパス)とMOS(Microsoft Office Specialist)、どちらの資格を取るべきか迷っている方は多いのではないでしょうか。
どちらの資格も、就職やキャリアアップに役立ちますが、特徴や習得できるスキル、試験方式などは異なります。
このコラムでは、ITパスポートとMOSの違いを詳しく解説し、各資格の難易度を比較します。
また、ITパスポートとMOS、どちらが就職に有利かについても解説しますので、目指すキャリアに適した資格が知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
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ITパスポートとMOSの違い
大まかに言うと、ITパスポートは国家資格としてIT全般の知識を問われるのに対し、MOSは民間資格(国際資格)でOfficeアプリの運用スキルが問われます。
それでは、ITパスポートとMOSそれぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
ITパスポートとは
ITパスポート試験(iパス)は、ITを利活用するために必要な基礎知識を証明する国家資格です。
新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)や新しい手法(アジャイルなど)の概要に関する知識をはじめ、経営全般(経営戦略、マーケティング、財務、法務など)の知識、IT(セキュリティ、ネットワークなど)の知識、プロジェクトマネジメントの知識など、幅広い分野の知識が問われる試験となります。
試験方式はコンピュータを使って受験するCBT方式です。
ITパスポートを取得することで、ITの基礎知識を国家資格として証明でき、ITと経営に関する幅広い知識を備えたことがアピールできます。
あらゆる業種・職種で活用できるIT力が身につくため、企業からの評価が高まり、就職や転職時の強みとなるでしょう。
ITパスポートは2009年の試験開始以来、社会人や学生に幅広く受験され、企業でも社員の育成や採用活動に活用されています。
MOS(Microsoft Office Specialist)とは
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)は、Microsoft Office製品(Excel、Word、PowerPointなど)の知識と操作スキルを客観的に評価する民間資格試験です。
試験は実技形式で、実際にパソコンを操作しながら行われ、受験者がソフトウェアをどれだけ効果的に使いこなせるかが問われます。
MOSを取得するメリットは、実務に直結したスキルを証明できる点です。
特に資料作成やデータ分析などの業務で活用されるため、就職や転職時に大きなアピールポイントになります。
一部の大手総合商社や金融機関では、MOSを生産性向上を目的とした社員教育に活用しています。
特にDXやリスキングが注目される現在、MOS資格は企業が求める必須スキルとして需要が高まっています。
受験者数は、1997年の試験開始以来、500万人を超え、学生から社会人、シニアまで幅広い層に支持されています。
ITパスポートとMOSはどっちが難しい?難易度を比較
結論から言うと、ITパスポートとMOSの難易度は人によって異なります。
ITパスポートはIT全般の知識を理解し、暗記することも求められ、ITやビジネスに興味がある人には比較的簡単に感じられるでしょう。
一方、MOSはMicrosoft Office の操作スキルを実務で活かすために、実際に手を動かして学ぶことが重要です。
普段からWord、Excelなどを使いこなしている人にとっては、MOSの方が取り組みやすいかもしれません。
ここでは、ITパスポートMOSそれぞれの難易度について詳しく解説します。
ITパスポートの難易度
ITパスポート試験の実施団体である独立行政法人 情報処理推進機構が公表している統計情報によると、ITパスポートの例年の合格率は50%前後です。
ITパスポートは経済産業省が実施する情報処理技術者試験の中で最も難易度が低いレベル1の試験。
IT初心者でも取得しやすいIT入門レベルの国家資格です。
とは言え、ITに関する幅広い知識を学ぶ必要があるため、暗記や理解力が求められます。
試験準備には一定の学習が必要ですが、基礎的なITスキルを身につけるには最適な試験と言えるでしょう。
ITパスポートの難易度について、さらに詳しく知りたい方は下記コラムをご参照ください。
MOSの難易度
MOS試験は合格率を公開していませんが、ITパスポート試験と同様、IT初心者でも取得しやすい資格です。
WordとExcelは一般レベルと上級レベル(エキスパート)があり、自分のスキルに合わせて受験することができます。※Access 2019 エキスパートは上級レベル(エキスパート)のみ
試験科目は独立しているため、最初から上級レベルを受験することも可能です。
MOS試験は実技形式で、実際にソフトを使った操作が求められるので、手を動かしながら実践的なスキルを身につけることが重要です。
ITパスポートとMOSどっちが就職におすすめ?
ITパスポートとMOSは、どちらも就職、転職活動に有利な資格。
どちらがおすすめかは、希望する職種や業務内容によって異なります。
ITパスポートやMOSの資格を取得していることは、一定のパソコンスキルがあるというアピールになるため、特にパソコンを使った業務の多い事務職やサポート職でおすすめです。
MOSは、実務でMicrosoftOffice製品を利用する業務がある職種で、特にスキルを活かすことができるでしょう。
例えば、ExcelやWord、PowerPointなどのスキルが求められる、事務職やサポート職などで有利です。
MOS資格を取得することで、これらのツールを使いこなす実務スキルを証明できるため、職場でも即戦力となりやすいでしょう。
一方、ITパスポートは、IT基礎知識に加えて、ビジネスや経営に関する幅広い知識を学べる資格です。
ITパスポートを取得すると、IT業務に関する幅広い知識が身につけられるため、パソコンを使った業務だけではなく、IT関連部署や顧客とのコミュニケーションを含むさまざまな業務で活躍できます。
特にIT業界やIT部門に関わる仕事を希望している人にはおすすめです。
もし、どちらを取得すべきか悩んでいる場合は、両方の資格を取得するのも一つの方法です。
どちらも難易度は高くなく、初心者でも挑戦しやすい資格ですので、まずは自分の取り組みやすい方から受験して、最終的に両方の資格を取得するのも良いでしょう。
ダブルライセンスでIT知識と実用的なスキルの両方を証明でき、就職活動をより有利に進めることができます。
まとめ
ITパスポートとMOSは、それぞれ異なる特徴と利点を持つ資格ですが、どちらも就職やキャリアアップに有効です。
ITパスポートは、IT全般の基礎知識と経営に関する知識を広く学べる国家資格で、IT業界やIT関連部署を志望する人におすすめ。
試験はCBT方式で実施され、合格率は、例年50%前後です。
MOSは、Microsoft Office製品(Excel、Word、PowerPoint)の操作スキルを評価する民間資格で、特に事務職やサポート職で活かせます。
試験は、実技形式で実務スキルを測定します。
合格率は公表されていませんが、難易度は高くなく、初心者でも取得しやすい資格です。
どちらを取得するか迷った場合は、ダブルライセンスを目指すと良いでしょう。
両方の資格を取得することで、IT知識と実務スキルの証明となり、就職活動をより有利に進めることができます。
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