事務職などを目指している方の中には、業務に活かせるITパスポートや簿記などの取得を検討してる方も多いでしょう。

しかし、「ITパスポートと簿記3級ならどっちを取得すればメリットが大きいのか」「どっちのほうが難易度が高いのか」などの疑問から、どちらを優先的に取得すればいいのか迷うケースも少なくありません。

本コラムでは、ITパスポートと簿記3級の難易度を比較し、どちらが就職におすすめなのか解説します。

ダブルライセンスについても触れるため、資格に興味がある方はぜひ最後までご覧ください。

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ITパスポートと簿記3級はどっちが難しい?

合格率のみに注目すると、簿記3級よりもITパスポートのほうが例年の合格率が高いため、簿記3級のほうが若干難易度が高いと予想できます。

ITパスポートの合格率は、例年約50%。

対して、簿記3級の合格率は例年約40%〜50%です。

なお、簿記は日商簿記検定のことを指し、1〜3級まである中でITパスポートと難易度が近い3級と比較しています。

しかし、ITパスポートと簿記3級は、試験内容が異なる点や個人の得意不得意がある点を考慮すると、難易度の正確な比較は難しいです。

ITパスポートの難易度

ITパスポートは、国家試験の中でも比較的易しい試験といわれています。

ITパスポートとは、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。

身につく知識は、AIやビッグデータなどの新しい技術やアジャイルなどの新しい手法の概要、セキュリティやネットワークに関するIT知識、経営全般の知識、プロジェクトマネジメントの知識など、幅広い分野の基礎となるスキルです。

ITを利活用するすべての社会人や、これから社会人となる学生が備えておくべき知識が得られる国家試験と定められており、履歴書やエントリーシートへの記載が可能です。

以下、ITパスポート試験の概要です。

ITパスポート試験
試験概要 ・試験時間:120分
・問題数(出題数):100問(小問形式)
・出題形式:四肢択一式
合格率 約50%
合格基準 総合評価点が600点以上かつ分野別評価点の各分野で300点以上
必要な勉強時間 100~180時間
参考:【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲

ITパスポートは、国家試験の中でも合格率が高い試験です。

IT初心者でも受験しやすい入門レベルの試験のため、きちんと勉強すれば一発合格も可能でしょう。

また、ビジネスに関する問題が出題されるため、普段からビジネス用語になじみがある社会人の方が学生よりも合格率が高い傾向があります。

なお、ITパスポートについてもっと知りたいという方は、下記コラムで試験内容や難易度に関する詳しい内容を掲載していますので、ぜひご覧ください。

簿記3級の難易度

簿記3級は、日商簿記検定の中でも基本的な知識を問われる検定のため、難易度はそこまで高くありません。

日商簿記検定の正式名称は、日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験です。

日本商工会議所が主催する検定試験で、簿記の知識と技能を評価するために実施されています。

検定は、簿記初級から、3級、2級、1級とレベルが上がっていき、1級のレベルになると極めて高度な簿記の能力があると認められます。

本コラムで紹介する3級は、業種や職種にかかわらずビジネスパーソンが身につけておくべき基本知識レベルです。

基本的な商業簿記ができ、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえた経理関連書類の適切な処理が行える実力が求められます。

また、日商簿記検定は日本のビジネスにおいて認知度が高いため、取得するとITパスポートと同様に履歴書に書けます。

以下、簿記3級の検定概要です。

簿記3級
試験概要 ・試験時間:60分
・問題数(出題数):3題以内
・出題形式:選択式+記述式
合格率 約40%〜50%
合格基準 70%以上
必要な勉強時間 60~120時間
参考:簿記  試験科目・注意事項 | 商工会議所の検定試験日商簿記 | CBT-Solutions CBT/PBT試験 受験者ポータルサイト

ITパスポートと比較すると、合格率は若干低いです。

実施回によっては合格率が20%〜60%となる場合があり、毎回の合格率に幅がある点も簿記3級の特徴です。

また、ITパスポートは四肢択一式で100問出題されるのに対し、簿記3級は3つの大問で試験が構成されています。

中には記述式(入力)解答もあるため、暗記学習だけでは合格基準点に届かないでしょう。

なお、簿記3級の出題科目は、商業簿記のひとつのみです。

2級では商業簿記と工業簿記の2科目、1級になると商業簿記、工業簿記、会計学、原価計算の4科目実施されます。

級が上がるごとに専門性が高い問題が問われるため、1級の合格率は約10%とかなり難しい試験内容となっています。

経理の知識や経験がない・少ない方は、簿記3級からのチャレンジがおすすめです。

就職にはITパスポートと簿記3級どっちが有利?

ITパスポートと簿記3級はどちらも各分野の基礎力を証明できる資格なため、アピール力はほとんど同じだといえます。

どちらの資格を取るかは、自分がどんな仕事を希望しているかによって判断すると良いでしょう。

ITパスポートは、ITの基礎知識やビジネス関連の知識が身につく資格です。

事務職やヘルプ・サポート、IT業界の営業などへの就職を希望している方は、ITパスポートのほうが適しているでしょう。

現在はDX(デジタル・トランスフォーメーション)化が各企業で進んでいるため、業界や職種にかかわらずいろいろな業務でITパスポートの知識が活かせます。

また、未経験からIT業界やITに関わる仕事を希望する場合に、ITパスポートを取得しておけば関心があることのアピールとなり、就職・転職を有利に進めることができるでしょう。

対して、簿記3級は企業の会計業務に関する知識や帳簿スキルが身につく資格です。

経理などの実務に活かせる専門的なスキルのため、経理や会計などの職種を希望する方は簿記を選んで就職・転職を有利に進めましょう。

ITパスポートはダブルライセンスがおすすめ

ITパスポートと簿記3級は、どちらも基礎レベルの試験です。

そのため、単体だと応募先の企業や条件によっては高い評価が得られなかったり、昇給昇格などのキャリアアップに繋がらなかったりする可能性があります。

取得した資格の評価をきちんとしてもらいたい場合は、ITパスポートと簿記のダブルライセンスがおすすめです。

ITパスポートと簿記では得られる知識は違えど、ビジネスにおいて共通点がある資格になります。

ダブルライセンスであれば幅広い知識を得ている証明となり、就職・転職先や携われる業務の幅が広がるでしょう。

特に経理や会計の業務ではパソコンをメインに使用します。

企業の情報を扱うことも多いため、ITパスポートで得られる情報セキュリティや情報モラル、企業コンプライアンスに関する知識を活かすことができます。

まとめ

本コラムでは、ITパスポートと簿記3級の難易度について解説しました。

コラムの要点は、以下のとおりです。

  • ITパスポートより日商簿記のほうが合格率が低いため、難易度が高いと考えられる
  • ITパスポートは国家資格の中でも合格率が高く、易しい試験
  • 簿記3級は日商簿記検定の中でも基本的な知識が問われるため、難易度はそこまで高くはない
  • 就職でのアピール力は、ITパスポートと簿記3級であまり差はない
  • 就職のために取得する資格は、自分がどんな仕事を希望するかによって判断すると良い
  • ITパスポートと簿記3級はどちらも基礎レベルのため、ダブルライセンスがおすすめ

ITパスポートと簿記3級は、どちらも各分野の入門的な資格です。

どちらも取得して幅広いスキルを身につければ、就職・転職に活かしましょう。

短期間で資格を取得したい、効率的に学びたいという方は、通信講座での受験対策がおすすめです。

通信講座であればいつでもどこでも学習することができるため、普段授業や仕事などで忙しい方も十分に試験対策ができるでしょう。

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興味がある方は通信講座を上手に活用して、ぜひダブルライセンスを目指してみましょう。

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