ITパスポートの難易度は?合格率・合格基準を解説!初心者には難しいのか
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ITパスポート試験は、ITを利活用する全ての社会人、学生が備えておくべきITの基礎的な知識、経営全般の知識などを証明する国家試験です。
IT関連資格の入門編であり、就職・転職時のアピールにもなるITパスポート資格の難易度はどの程度なのでしょうか。
このコラムでは、ITパスポート試験の難易度・合格率・合格基準・合格ラインについて詳しく解説します。
初心者にとっての難易度、初心者におすすめの勉強方法についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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ITパスポート試験の難易度は?
ITパスポート試験の難易度は高くありません。
情報処理技術者試験の4段階レベルのうち、最も難易度の低いレベル1に位置する試験です。
年間25万人以上(令和5年度)が受験していて受験者数は年々増加傾向にあります。
独立行政法人情報処理推進機構が公表している情報処理技術者試験統計資料によると、令和3年度の受験者数は211,145人、令和4年度の受験者数が231,526人、令和5年度の受験者数が265,040人でした。
令和5年度には累計応募者数が2,039,561人となり、その人気の高さがうかがえます。
ITパスポート試験の人気の背景には、各産業でのIT人材の需要増加があります。
ITに関する基礎的な知識を持つことは、キャリアアップや転職に有利となるので、ITパスポート試験の受験者数は今後も増え続けるでしょう。
また、ITパスポート試験は、受験資格の制限もなく、誰でも受験しやすい試験です。
技術系の社会人や理系の学生だけではなく、事務系の社会人や文系の学生など、幅広い層の方が受験できます。
これらの理由から、ITパスポート試験は難易度が低く、誰でも挑戦しやすい国家資格と言えるでしょう。
ITパスポート試験の合格率は50%前後
ITパスポートの試験の過去10年間の平均合格率は51.3%です。
以下の表は、平成26年から令和5年までの10年間の受験者数・合格者数・合格率をまとめたものです。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成26年 | 71,464人 | 34,215人 | 47.9% |
平成27年 | 73,185人 | 34,696人 | 47.4% |
平成28年 | 77,765人 | 37,570人 | 48.3% |
平成29年 | 84,235人 | 42,432人 | 50.4% |
平成30年 | 95,187人 | 49,221人 | 51.7% |
令和元年 | 103,812人 | 56,323人 | 54.3% |
令和2年 | 131,788人 | 77,512人 | 58.8% |
令和3年 | 211,145人 | 111,241人 | 52.7% |
令和4年 | 231,526人 | 119,495人 | 51.6% |
令和5年 | 265,040人 | 133,292人 | 50.3% |
過去10年間のITパスポート試験の合格率は約50%前後で推移していることがわかります。
独立行政法人 情報処理推進機構が公表している情報処理技術者試験統計資料によると、社会人の合格率が高い傾向にあり、令和5年の合格率は社会人が53%、学生が40.2%となっています。
この理由として、社会人はビジネスで使われる用語や経済知識を、日常業務を通じて習得しているため、試験において有利であることが挙げられるでしょう。
しかし、学生も専門知識に馴染みがないだけで、ポイントを押さえて学習すれば十分に合格を目指せる試験です。
ITパスポート試験の合格基準・合格ラインは?
ITパスポート試験の合格基準・合格ラインは以下の通りです。
- 総合評価点 600点以上(総合評価の満点は1,000点)
- 分野別評価点もそれぞれ300点以上(分野別評価の満点は1,000点)
ITパスポート試験は、ストラテジ系(経営全般)が35問程度、マネジメント系(IT管理)が20問程度、テクノロジ系(IT技術)が45問程度の計100問が出題されます。
試験時間は120分で、全て四肢択一式形式の出題となります。
試験方式は、試験会場のコンピューターで、マウスやキーボードを使って解答するCBT(Computer Based Testing)方式。
採点はIRT(Item Response Theory)で行われ、回答結果に基づいて評価点が算出されます。
この方式では、問題の難易度により点数配分が変わるため、全体の6割を正解しても合格は保証されません。7割以上の正解を目指しましょう。
なお、総合評価点が600点以上で合格ですが、各分野で300点以上を得点していないと不合格となるのでご注意ください。
ITパスポート試験は初心者に合格は難しい?勉強方法は?
ITパスポートは初心者にとっても十分合格可能な試験です。
ポイントを押さえた勉強方法を実践することで、初心者でも網羅的に知識を習得し、合格することができるでしょう。
初心者でも十分合格できる
ITパスポート試験はIT関連試験の中でも入門レベルと言われていて、初心者でも合格しやすい試験です。
ITパスポート試験の公式HPでは、「ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験」とされていて、幅広い層の人に推奨しています。
また、多くの企業が社員の人材育成や採用活動でITパスポート試験を活用し、エントリーシートへの記入を求める動きも広がっています。
さらに、大学や高校でも、ITパスポートのシラバスに沿った授業や対策講座を行う学校が増加中です。
例年の合格率は約50%。2人に1人が合格しているので、しっかりと勉強すれば初心者でも合格できる試験と言えるでしょう。
初心者の勉強方法
初心者の勉強方法として、「書籍などでの独学」と「講座利用」が挙げられます。
それぞれの方法について詳しく解説していきましょう。
書籍などで独学する
時間やスケジュールに余裕があるなら、自分に合った参考書や問題集を使って学習しましょう。
選んだ書籍だけで学習することに不安がある場合は、学習アプリやYouTubeなどの利用もおすすめです。
ただし、情報の取捨選択は必要です。多くの参考書、問題集、アプリなどから、自分に必要な内容を見極めなくてはなりません。
コストを抑えて学習できる反面、適切な教材を見つけるためには時間と労力が必要になるでしょう。
特にITの基礎知識のない初心者にとっては、参考書、問題集の選定や学習計画の立案は一筋縄ではいかないこともあります。
書籍での独学は、自己管理能力が求められますが、適切な教材を選べば合格することは可能です。
講座を利用する
時間があまり取れない社会人や就職や転職の時期までに間に合わせたい人など、最短で合格を目指す人には講座利用がおすすめです。
ITパスポート試験は難易度が高くないとはいえ、初心者にとっては見慣れないIT用語、システム開発や経営全般の知識など、覚えることが多く苦戦する人も多いからです。
独学より多少コストはかかりますが、講座を利用すれば初心者にわかりやすい解説講義やテキストが用意されており、独学よりも迅速に学習を開始できます。
また、講師への質問制度や他の受講者との意識の共有により、モチベーションも維持しやすくなります。
新出用語にも柔軟に対応できるため、最新の情報を取り入れながら試験対策ができるでしょう。
忙しいスケジュールの中で、確実に合格を目指すなら講座利用を検討しましょう。
まとめ
ITパスポートは、情報処理技術者試験の中でも最も難易度の低いレベル1に位置づけられる、比較的取りやすい資格です。
過去10年間の合格率が50%前後で、初心者にとっても十分に合格可能な試験でしょう。
ただし、全く勉強せず誰でも受かるわけではありません。特に今までITと関わってこなかった初心者には対策が必要です。
独学でも合格は可能ですが、効率的に勉強し最短合格を目指すのであれば講座利用が推奨されます。
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