ITパスポートの計算問題とは?捨ててもいい?対策方法を分かりやすく解説
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「ITパスポートの計算問題の対策方法はある?」「ITパスポートの計算問題を捨ててもいい?」と考えている人も多いのではないでしょうか。
ITパスポートの計算問題は苦手意識をもつ方が多いですが、捨てることはおすすめしません。
出題される論点は過去問と同じで、解き方を覚えれば誰でも解答できるためです。
そこで本記事では、ITパスポートの計算問題の対策方法や頻出の問題などを解説します。
ITパスポートの計算問題を攻略でき、合格に近づける内容となっているため、ぜひご覧ください。
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ITパスポートの計算問題とは?何問出題される?
ITパスポートの計算問題とは、文字通りストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系における計算を要する出題内容を指します。
具体的には以下のような科目です。
- 会計・財務科目
- プロジェクトマネジメント科目
- コンピュータシステム科目 など
解き方を知っていれば、簡単な四則演算で解答できるレベルとなっています。
また、近年の計算問題の出題数は6〜10問程です。
平均は7.8問で、多くても10問のため、全体の1割以下の出題数となります。
ただし、出題数は年度によって異なるため、あくまでも目安として考えてください。
ITパスポートの計算問題は捨てても合格可能?
計算問題が苦手な方の中には「計算問題は捨てても合格できる?」と考える方もいるでしょう。
前述した通り、ITパスポートの計算問題の出題数は、例年全体の1割以下です。
ITパスポートは、総合得点が600点/1,000点で合格できるため、計算問題を捨てても合格できる可能性があります。
しかし、計算問題を捨てることは基本的におすすめしません。
ITパスポートは計3分野で構成されており、1分野でも評価点が300点を下回ると、総合得点が600点以上でも不合格となるためです。
ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系のそれぞれで計算問題が出題されるため、確実に合格したい方は計算問題も対策すべきでしょう。
また、ITパスポートの計算問題は比較的シンプルで、解き方を覚えれば対応できるものがほとんどであるため、捨ててしまうことは勿体ないです。
計算問題を得点源にできれば、合格できる確率がより高まるはずです。
ITパスポートの計算問題はどんな問題が出る?頻出問題は?
ITパスポート試験では、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の各分野で計算問題が出題されます。
しかし、頻出の分野はある程度決まっており、解き方を覚えておけば応用も利きます。
ここでは、ITパスポートの計算問題の例題を、頻出分野を踏まえて紹介します。
ストラテジ系
ストラテジ系の計算問題は、会計・財務科目の問題が頻出です。
ここでは、過去問から2つの例題を紹介します。
例題①
【例題】
ある商品を表の条件で販売したとき,損益分岐点売上高は何円か。
販売価格 | 300円/個 |
変動費 | 100円/個 |
固定費 | 100,000円 |
ア:150,000 イ:200,000 ウ:250,000 エ:300,000
【解答】
ア:150,000円
【解説】
損益分岐点とは、利益と損失がともにゼロとなる売上高を指します。
言い換えれば、売上高と費用(変動費+固定費)が一致する点です。
損益分岐点売上高は以下の式で計算できます。
- 損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動費率)
- 変動費率=変動費÷売上高(もしくは、単価あたりの変動費÷販売価格)
つまり、本例題の損益分岐点売上高は150,000円となります。
- 変動費率=100(変動費)÷300(販売価格)=1/3
- 損益分岐点売上高=100,000(固定費)÷(1-1/3(変動費率))=150,000円
【別解】
損益分岐点売上高の求め方には、損益分岐点販売数量を利用する方法もあります。
具体的には、以下の式で求められます。
- 損益分岐点売上高 = 損益分岐点販売数量 × 販売価格
損益分岐点販売数量とは、利益がゼロになる販売数量のことを指します。
以下の式で、損益分岐点販売数量を求められます。
- 損益分岐点販売数量 = 固定費 /(販売価格 – 変動費)
本例題は、次のような条件で計算します。
- 100,000 /(300 – 100)= 500
次に、その数量に販売価格を掛けて損益分岐点売上高を求めます。
- 損益分岐点売上高 = 損益分岐点販売数量 × 販売価格
- 500 × 300 = 150,000円
例題②
【例題】
A社では,1千万円を投資して営業支援システムを再構築することを検討している。現状の営業支援システムの運用費が5百万円/年,再構築後の営業支援システムの運用費が4百万円/年,再構築による新たな利益の増加が2百万円/年であるとき,この投資の回収期間は何年か。ここで,これら以外の効果,費用などは考慮しないものとし,計算結果は小数点以下第2位を四捨五入するものとする。
ア:2.5 イ:3.3 ウ:5.0 エ:10.0
【解答】
イ:3.3
【解説】
回収期間とは、投資から得た利益で投資額を回収するまでの期間です。
本題の条件を改めて記載します。
- 投資額:1,000万円
- 現状の営業支援システムの運用費:500万円/年
- 再構築後の営業支援システムの運用費:400万円/年
- 再構築後の利益の増加額:200万円/年
営業支援システムの再構築により、システム運用費を年間100万円削減でき、利益は年間200万円増加します。
つまり、年間300万円の投資効果が生じるということです。
- 100万円+200万円=300万円
投資額は1,000万円であるため、投資額を約3.3年で回収できる計算となります。
- 1,000万円÷300万円≒3.3年(小数点以下第2位を四捨五入)
マネジメント系
マネジメント系は計算問題の割合が低く、例年1〜2問の出題数となります。
頻出分野はプロジェクトマネジメント科目です。
ここでは、過去問からプロジェクトマネジメント科目の例題を紹介します。
例題
【例題】
ソフトウェアの開発の仕事に対し,10名が15日間で完了する計画を立てた。しかし,仕事開始日から5日間は,8名しか要員を確保できないことが分かった。計画どおり15日間で仕事を完了させるためには、6日目以降は何名の要員が必要か。ここで,各要員の生産性は同じものとする。
ア:10 イ:11 ウ:12 エ:14
【解答】
イ:11名
【解説】
特定の作業の完成に必要な作業量(工数)は、要員数と時間のかけ算で算出できます。
- 工数=要員数×時間
本題は、10名が15日間で完了する計画だったため、工数は150人日です。
- 10名×15日間=150人日
また、作業5日目までは8名しか要員が確保できなかったため、5日目までに進んだ工数は40人日です。
- 8名×5日間=40人日
つまり、残り10日間で110の工数を完成させる必要があるため、必要な要員は11名となります。
- 150人日-40人日=110人日
- 110人日÷10日間=11名
テクノロジ系
テクノロジ系は全体の出題割合が45%と高く、計算問題の科目も以下のように多岐に渡ります。
- 基本理論
- アルゴリズムとプログラミング
- コンピュータシステム科目 など
特に、基本理論の離散数学やコンピュータシステムのシステム稼働率などが頻出です。
ここでは、過去問から3つの例題を紹介します。
例題①
【例題】
1から6までの六つの目をもつサイコロを3回投げたとき,1回も1の目が出ない確率は幾らか。
ア:1/216 イ:5/72 ウ:91/216 エ:125/216
【解答】
エ:125/216
【解説】
確率は、各事象が起こる確率をかけ算して算出します。
六面サイコロを1回投げた際に1が出ない確率は「5/6」です。
つまり、1回も1の目が出ない確率「5/6」をサイコロを3回分かけることで計算できます。
- 5/6×5/6×5/6=125/216
例題②
【例題】
あるコンピュータシステムの故障を修復してから60,000時間運用した。その間に100回故障し、最後の修復が完了した時点が60,000時間目であった。MTTRを60時間とすると,この期間でのシステムのMTBFは何時間となるか
ア:480 イ:540 ウ:599.4 エ:600
【解答】
イ:540時間
【解説】
まず、MTTRとMTBFの意味を確認しましょう。
- MTTR(Mean Time To Repair:平均修理時間):システムの故障の修理に要した平均時間
- MTBF(Mean Time Between Failure:平均故障間隔):システムの修理が完了して稼働し始めてから、次に故障するまでの平均時間
システムの故障回数が100回、MTTRが60時間です。
本問では、システムが正常に稼働していた時間が54,000時間だったことがわかります。
- システムが故障している時間=(60時間(MTTR)×100回)=6,000時間
- 稼働時間:60,000時間(運用時間)-6,000時間=54,000時間
MTBFは「システムの稼働時間÷故障回数」で算出できます。
つまり、MTBFは540時間となります。
- 54,000÷100=540時間
例題③
【例題】
3人の候補者の中から兼任も許す方法で委員長と書記を1名ずつ選ぶ場合,3人の中から委員長1名の選び方が3通りで,3人の中から書記1名の選び方が3通りあるので,委員長と書記の選び方は全部で9通りある。5人の候補者の中から兼任も許す方法で委員長と書記を1名ずつ選ぶ場合,選び方は何通りあるか。
ア:5 イ:10 ウ:20 エ:25
【解答】
エ:25通り
【解説】
5人の中から委員長を選ぶ方法は5通り、書記を選ぶ方法も5通りあります。
委員長と書記の兼任が許されているため「5通り(委員長を選ぶ方法)×5通り(書記を選ぶ方法)=25通り」で計算が可能です。
なお、兼任が許されない場合は、委員長を選んだあとに残りの4名から書記を選ぶため「5通り×4通り=20通り」となります。
ITパスポートの計算問題の覚え方や対策方法
ITパスポートの計算問題は、解き方のコツや勉強方法を理解すれば、決して難しくはありません。
ここでは、ITパスポートの計算問題の覚え方や勉強方法を3点解説します。
- 公式を暗記する
- 過去問を使ってトレーニング
- 解説動画で理解する
公式を暗記する
ITパスポートで出題される計算問題は、出題パターンがある程度決まっています。
そのため、頻出問題の公式を暗記すれば、当てはめるだけで解答できます。
具体的には、以下のような公式です。
- 損益分岐点=固定費÷(1-変動率)
- 稼働率=MTBF÷(MTBF+MTTR)
- 営業利益=売上総利益-販売費及び一般管理費 など
ITパスポートの計算問題では電卓が使えないため、手計算で解けるようにトレーニングしましょう。
過去問を使ってトレーニング
ITパスポートの計算問題を効率よく対策するためには、過去問集や過去問サイトなどを使ったトレーニングが重要です。
過去問を重視した勉強を行うと、頻出テーマや苦手分野の傾向を掴めます。
頻出テーマや苦手分野の傾向を掴めれば、メリハリをもって学習しやすくなり、高い時間対効果で計算問題を攻略できます。
過去問演習の中で間違った問題は、次の日に再度解答して、確実に定着させましょう。
当然ですが、答案だけを覚えるのではなく、実際に公式を使って解答を導き出すことが大切です。
解説動画で理解する
計算問題が苦手で、解説文や参考書だけでは理解できない場合、解説動画を活用して理解を深めましょう。
無料で勉強したい方は、YouTubeの解説動画がおすすめです。
ただし、YouTubeでの勉強は、正しい情報の取捨選択が必要で、最新情報は自分で判断・収集することになります。
ほかにも、ITパスポートの通信講座を使って動画講義を受講する選択肢もおすすめです。
有料にはなるものの、専門家の解説を受けられ、試験の最新情報や対策方法も手に入るため、効率よく対策を進められるはずです。
また「通信講座が気になるが費用は抑えたい」と考える方は、アガルートの「ITパスポート試験|合格カリキュラム」がおすすめです。
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全額返金がモチベーションとなり、勉強に集中できる要因にもなるでしょう。
まとめ
本記事では、ITパスポートの計算問題の例題や勉強方法などを紹介しました。
ITパスポート試験の計算問題の出題数は全体の1割以下ですが、科目別の評価点が300点を下回るリスクが生じるため、捨てることはおすすめしません。
数学が苦手な方でも解き方を覚えれば、十分に解答できるレベルの問題のため、この記事を参考にして対策を進めてみてはいかがでしょうか。
また、ITパスポート試験に確実に合格したい方は、アガルートのITパスポート試験対策講座がおすすめです。
計算問題はもちろん、範囲の広いITパスポートの全分野を合格総合講義9時間と過去問解説講義2時間の計11時間で学べます。
ITパスポートの一発合格を目指すなら、苦手科目を克服して点数を底上げすることが重要です。
参考書では理解が難しい苦手分野でも、専門家の解説を聞けば理解を深めることができるでしょう。
興味のある方は、無料の受講相談やサンプルテキスト・講義を体験できる資料請求を活用して、自分に合った対策方法かを確認してみてはいかがでしょうか。
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