IT系国家資格として人気の高いITパスポート試験。

試験方法として「CBT方式」という形式が採用されていますが、受験を検討している方の中には「どのような試験方法なのか」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ITパスポート試験におけるCBT方式について、概要やメリットなどを詳しく解説します。

疑似体験の方法や受験の際の注意点なども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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ITパスポート試験のCBT方式とは?申込方法や試験会場は?

ここでは、ITパスポート試験のCBT方式について以下の内容で解説します。

  • ITパスポート試験はCBT方式
  • ITパスポート試験の申し込み方法

ITパスポート試験はCBT方式

ITパスポート試験は、原則としてCBT方式(Computer Based Testing)で行われています。

CBT方式とは、コンピュータを利用し、画面上の設問にマウスやキーボードを使って解答する試験方式のことです。

試験の解答にパソコン操作が加わるという点でペーパーテストにはない難しさはありますが、コンピュータを利用することによるメリットも多くあります。

例えば、設備さえ整っていれば都合のいい日時や会場でいつでも受験できる・解答が集計しやすく結果が早くわかるといった点が挙げられるでしょう。

また、受験者の都合に合わせて随時試験を受けられるということで、スケジュールが立てやすいという利点もあります。

個人受験の場合は、本人が目標とするレベルにまで学習を十分に深めてからの受験が可能。

無理やり頭に詰め込むような学習方法を取る必要がなくなり、合格率を確実に上げてから挑戦することができます。

企業や教育機関などにおいても、研修や講座などのスケジュールと組み合わせやすく、団体受験がしやすいというメリットがあります。

ITパスポート試験の申し込み方法

ITパスポートの受験は、試験公式サイトの専用フォームからのみ受け付けています。

申し込み前に利用者IDとパスワードを登録する必要があるため、初めて受験する場合は事前に登録を済ませましょう。

郵便・電話・FAXなどでの申し込みはできません。

試験は全国の試験会場にて随時行われており、空席があれば希望する試験日・試験会場での受験を申し込むことができます。

公式サイト内では会場ごとの試験開催状況を3か月先まで確認することも可能。

具体的な受験日時や残席数などがわかります。

申し込みはいつでも可能ですが、各月末の土曜日・日曜日開催の試験は受験者が集中しやすい傾向があり、早めに席が埋まってしまうことも。

希望日時が決まっている場合は余裕をもって申し込みを行いましょう。

また、ITパスポート試験では受験票などはなく、申し込み完了後に「確認票」を自分で印刷する必要があります。

IDや受験番号、確認コードなどの情報が記載された重要な確認書類となるため、忘れずにダウンロードするようにしましょう。

より詳しい申し込み手順などについては下記コラムを参考にしてください。

ITパスポートの受験前にCBT疑似体験しておこう 

CTB方式の試験に慣れておきたい場合はITパスポートの受験前に疑似体験しておくこともおすすめです。

試験公式ホームページでは過去問題を使用したCBT方式の試験を体験できるソフトウェアをダウンロードすることができ、自宅のパソコンを使って実際の試験と同じように挑戦することができます。

大まかな手順は以下のとおりです。

  1. 希望する試験内容のZIPファイルをダウンロード
  2. ZIP解凍後に作成されるフォルダ内の「ExamApp_xxxx.exe」ファイルをダブルクリックし、疑似体験ソフトウェアを実行する。ファイル名の「xxxx」は問題の公開時期によって異なる。
  3. 画面に表示される「受験者番号」「利用者ID」「確認コード」には任意のものを打ち込むか何も入力せず、ログインボタンを押して疑似試験を受ける。

実際に出題された問題で疑似体験ができるため、CBTでの操作に慣れることができるだけでなく、試験対策としても非常に有効です。

ログイン画面で要求される「受験者番号」などは本番の試験では確認票に記載されています。

疑似体験では未入力でも試験を進められますが、本番を想定して実際の番号を使用して練習しておけば、本試験でもスムーズに入力できるはずです。

ただし、対応OSは現在のところWindows10・Windows11のみとなっています。

ITパスポート試験CBT方式のよくある質問 

ここでは、ITパスポート試験のCBT方式へのよくある質問について、以下の内容で解説します。

  • ITパスポートのCTB試験の結果はいつわかりますか?
  • CTB方式は難しいですか?
  • CTB方式の受験ができない場合はどうすればいいですか?

ITパスポートのCTB試験の結果はいつわかりますか?

ITパスポートをCTB方式で受験すると試験終了後すぐに採点が行われ、当日中に点数を確認することができます。

ただし、合格基準点を満たしていることがわかっても、即「合格」の判定にはなりません。

合格発表は受験月の翌月中旬頃に行われ、合格者には経済産業大臣から「情報処理技術者試験合格証書」が発行される流れとなります。

なお、ITパスポート試験に合格するためには「総合評価点が1,000点満点中の600点以上」かつ「分野別評価点が各1,000点満点中300点以上」である必要があります。

疑似体験時などの結果確認の際に参考にしてみてください。

CTB方式は難しいですか?

CTB方式で行う操作は「マウスでクリック」や「キーボードで入力」といった基本的なものばかりであるため、パソコンをある程度触ったことのある人であれば決して難しくはありません。

しかし、試験専用の入力画面には独特な操作感が伴うことも確かです。

試験の緊張感も相まって、初見では戸惑ってしまうこともあるでしょう。

公式サイト内ではCTB方式での試験が疑似体験できるソフトウェアがダウンロードできるため、当日に向けて練習しておきましょう。

疑似試験には実際の過去問題が使用されているため、一石二鳥の試験対策となるはずです。

CTB方式の受験ができない場合はどうすればいいですか?

身体の不自由などの理由によってCBT方式での受験が難しい場合は、毎年春と秋に実施される筆記方式の試験を受けることができます。

申し込み期間が限定されているだけでなく、申請には事前審査が必要となるため、筆記試験を希望する場合は公式ホームページの「特別措置」の項目をよく確認しましょう。

また、筆記試験で受験する場合は試験会場の指定はできません。

要件に該当するか微妙なラインという場合は、ひとりで悩まず運営側に問い合わせてみましょう。

条件によっては、答案用紙や問題冊子の仕様変更・試験時間の延長といった措置が認められる可能性はあります。

まとめ

この記事では、ITパスポート試験におけるCBT方式について以下の内容で解説しました。

  • CBT方式とは、コンピュータを用いて解答する試験形式の一種。マウスやキーボードを使って画面上の設問に答える。
  • CBT方式の試験には、都合のいい日時や会場を受験者が選択できる・試験の結果がすぐにわかる・随時開催のためスケジュールが組みやすいといったメリットがある。
  • 専用フォームからのみ受付のシステムとなっており、郵便や電話での申し込みはできない。また、各月末の土曜日・日曜日は席が埋まりやすいため、余裕をもって申し込むようにするとよい。
  • 操作に慣れたい場合は、試験公式サイトからCBT方式を疑似体験できるソフトウェアがダウンロードできる。実際の過去問題が出題されるため、試験対策にもなる。
  • CBT方式での受験が難しい場合は、筆記方式の試験も年に2回実施されている。

「CBT方式」はよくある筆記タイプの試験とは様式がまったく異なりますが、受験者にとってはメリットも多い試験方法です。

ITパスポート試験の公式サイトでも過去問題を使用した疑似体験ソフトウェアが用意されているなど積極的なバックアップが行われており、操作に不安がある場合も安心して受験できるよう工夫されています。

耳慣れない方法だからと敬遠しては早計です。

ITパスポートは汎用性の高い国家資格でもあります。少しでも興味があるならぜひ挑戦してみましょう。

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