インテリアコーディネーターは仕事がない?将来性や需要はあるのか解説
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お客様の住まいの理想を具現化するインテリアコーディネーター。住まいのスペシャリストとして働く姿に憧れている方も多いのではないでしょうか。
けれども「インテリアコーディネーターは仕事がないのでは?」と心配される声も聴かれます。また、中には「インテリアコーディネーター資格に意味はないのでは?」という声も。
そこで今回は、インテリアコーディネーターの仕事事情について、実情を詳しく解説していきます。
インテリアコーディネーター資格の必要性などにも触れていきますので、取得を検討されている方も、ぜひ参考になさってみてください。
「仕事がない」「意味がない」と言われる理由
そもそも、「インテリアコーディネーターは仕事がない」「インテリアコーディネーター資格は意味がない」と言われるのは、どうしてなのでしょうか。
その理由と対策をまとめてみました。
インテリアコーディネーターとしての求人が少ないから「仕事がない」?
「インテリアコーディネーターは仕事がない」と言われる第一の理由として、「インテリアコーディネーターの求人が少ないため」であるということが考えられます。
インテリアコーディネーターの主な求人先の代表的なものとして、ハウスメーカーや工務店があります。
これらの求人は、一定数はあるものの、販売や営業に比べると、確かに少ないのが事実です。
一見すると、インテリアコーディネーターの求人は少なく見えますが、インテリアに関連する仕事として視野を広げてみると状況は変わってきます。
- 家具やインテリア雑貨店など
- 不動産関連
- 図面トレース、インテリアパース作成など
家具やインテリア雑貨などを販売する仕事においても、インテリアの相談や提案をすることができます。
また、不動産業界では賃貸物件の付加価値を上げるために、インテリアコーディネートに力を入れているところもあります。
少し方向は変わりますが、図面作成やインテリアパースの作成といった仕事も、インテリアコーディネートの要素が必要とされます。
このような関連業種で経験を積み、スキルを磨くことで徐々にステップアップして、将来的に活躍できるインテリアコーディネーターになるといった道もあります。
インテリアコーディネーターは資格がなくてもできる仕事だから「意味ない」?
「インテリアコーディネーター資格が意味がない」と言われる理由は、インテリアコーディネーターになるために、必ずしも資格が必要ではないということにあります。
確かに、資格がなくてもインテリアコーディネーターとして素晴らしい仕事をしている方は、たくさんいらっしゃいます。
とはいえ、インテリアコーディネーター資格取得が意味がないというわけではありません。
なぜなら、インテリアコーディネーター資格は、仕事をする上で大切な「3つの要素」を習得することができるからです。
インテリアコーディネーターに必要な3つの要素
- インテリア・建築の一般的な知識
- ヒアリングやコンサルティングのスキル
- 図面やパースなどプレゼンテーションのスキル
このほかに、インテリアコーディネーター資格を取得することで、自信や誇りを持てたり、お客様の信頼を得たりと、資格取得のメリットはたくさんあります。
決して、インテリアコーディネーター資格に意味がないということはないのです。
インテリアコーディネーターの仕事の実情
実際に、インテリアコーディネーターの仕事はあります。
それでもインテリアコーディネーターに仕事がないというのは、別の理由が考えられます。その実情をご紹介します。
仕事がないインテリアコーディネーターの特徴は?
仕事に真摯に向き合う姿勢がないインテリアコーディネーターは、「仕事がない」という状況になる可能性が高いです。
インテリアコーディネーターに限らず、仕事に真摯に向き合う姿勢がなければ、仕事に就いたり、仕事を続けたりすることは難しいのではないでしょうか。
未経験でも、インテリアコーディネーターとして採用されるチャンスはあります。チャンスを活かすためには、日々勉強や情報を取り入れるよう努めることが大切です。
インテリアコーディネーターは、快適な暮らしをご提案、実現するためのスペシャリストです。
もちろん専門的な知識は必要ですが、自身の日常にも仕事に繋がるヒントはたくさんあります。
日頃から、インテリアや社会の動きなどにアンテナを張っていきましょう。
インテリアコーディネーターの業種と働き方
一口にインテリアコーディネーターといっても、業種や働き方はさまざまです。
業種
まずはインテリアコーディネーターが携わる仕事の内容を業種別にご紹介します。
ハウスメーカー
ハウスメーカーのインテリアコーディネーターは、住宅の壁や床といった内装材の選択と、照明やカーテンといった物販を担当します。自社製品をはじめとした幅広い商品知識が必要となります。
また、住宅展示場のモデルハウスのインテリアコーディネートを担当することもあります。
工務店
地域に根差した工務店の場合は、内装材や住宅設備を比較的自由に選ぶことができます。ハウスメーカーと同様の業務になりますが、商品の選択の幅が広いため、お客様の要望や好みに合わせた提案力が求められます。
建材・設備メーカー
住宅の材料を製造している建材や設備メーカーで、インテリアコーディネーターとして働く道もあります。
サッシやドア、床、壁、キッチンや風呂、照明器具など、さまざまなメーカーがあります。
メーカーのインテリアコーディネーターは、ショールームでの業務が中心です。自社の製品説明や、お客様の要望を伺って提案するコンサルティングが仕事内容となります。
家具・インテリア専門店
家具やインテリア専門店のインテリアコーディネーターは、豊富な商品の中からお客様の要望に沿った商品を提案して、販売につなげる役割を担います。
新商品や季節商品、売れ筋商品といった商品構成をしっかり把握しておく必要があるでしょう。
設計事務所
設計事務所においてのインテリアコーディネーターは、初期の設計段階から仕事に携わる形をとります。より専門的な建築の知識を身に付けておくことをおすすめします。
関連コラム:インテリアコーディネーターの仕事内容とは?具体的な業務内容・やりがいを解説
働き方
インテリアコーディネーターの働き方は、上記のように企業に属して活躍するほか、独立してフリーランスとして働く方法もあります。
フリーランスの場合に最も多いのは、ハウスメーカーから業務委託でインテリアコーディネートを請け負うという形です。
ハウスメーカーから委託された場合は、営業担当者やお客様とのスケジュール調整から始まり、打ち合わせ、プランニング、見積り、プレゼンテーション、契約、工事監理、引き渡しなど、さまざまな工程をこなしていきます。
まさに、インテリアコーディネーターとしてトータルなスキルが求められます。
インテリアコーディネーターの需要は高い?
これまでお伝えしたように、インテリアコーディネーターが多くの業種で活躍していることから、インテリアコーディネーターの需要は高いと言えます。
さらに今、注目を集めているのが、リフォームやリノベーションといった業種です。
新築が主流だったハウスメーカーや工務店、リフォーム専門店など、リフォームへの積極的な取り組みが目立っています。
こうしたリフォームやリノベーションは、インテリアコーディネーターを中心として仕事が進められるケースも少なくありません。
現場の調査から、プレゼンテーション、工事監理、引き渡しまで、トータルで関わることも多く、まさにインテリアコーディネーターが腕を振るう場となっています。
また、リフォームの規模は、一部の部屋や水回りの改装から、住宅全体に関わるものまでさまざまです。
この点においては、インテリアコーディネーターの経験によって携わりやすく、今後ねらい目の業種となるのは間違いありません。
インテリアコーディネーターの将来性は?
リフォームや、リノベーションといった業種を考えただけでも分かる通り、インテリアコーディネーターの将来性は大いにあるといえます。
このほかにも、インテリアコーディネーターの将来性を裏付ける根拠を挙げてみます。
個人住宅以外にも活躍の場がある
実は、インテリアコーディネーターの活躍する場は、個人の住宅業界だけではありません。
オフィスや公共施設、商業施設といった場所にもインテリアコーディネーターの活躍の場は広がっています。
昨今のオフィスでは、働く人々の快適性を高めて、無理なく生産性を上げる動きが高まっています。
学校や役所、美術館などの娯楽施設では、これまで以上に安全かつインテリア性を高めた質の高い空間づくりが求められています。
商業施設は言うまでもなく、顧客のニーズに合わせた場を提供する必要があり、インテリアコーディネーターの提案が必要不可欠です。
ライフスタイルの多様化など社会情勢を反映する
昨今の、ライフスタイルの多様化、環境の変化、高齢化社会への対応などにより、快適性、安全性、機能性のある空間づくりがますます重要になってきています。
インテリアコーディネーターの活躍の場は、こうした社会のニーズに応える存在として、ますます広がっていくことが予想されます。
将来仕事がないインテリアコーディネーターにならない方法
最後に、将来仕事がないインテリアコーディネーターにならない方法をまとめました。
インテリアコーディネーターとしての基礎知識を身に付ける
第一に、インテリアコーディネーターとしての基本的な知識とスキルを磨きましょう。
業界未経験者やステップアップを狙う方は、インテリアコーディネーター資格取得を検討するのもおすすめです。
常に新しい情報を得るためのアンテナを張る
確かな知識とスキルを身に付けたうえで、それに満足せずに、日々新しい情報を得ていきましょう。
住宅を取り巻く環境は、常に変化しています。新商品やトレンドはもちろんですが、社会情勢などにも目線を向けると、生活に根差した、より深い提案ができます。
お客様の気持ちに寄り添う
住宅に関する買い物は、一生のうち、そう何度もできるものではありません。インテリアコーディネーターは、そんなお客様の人生における大事な機会を共にすることとなります。
お客様のご要望や理想を具現化するためには、お客様の気持ちに寄り添い付き合っていく覚悟を持つことが必要です。
臨機応変に対応できる能力を養う
どんなに念を入れていても、不測の事態が起きたり、クレームが寄せられたりすることがあります。
そんな場合も、冷静な判断や対処ができるよう、臨機応変に対応できる能力も養っていきましょう。
まとめ
今回は、「インテリアコーディネーターは仕事がない?」というテーマでお伝えしました。
インテリアコーディネーターは、仕事がないわけでも、資格取得に意味がないわけでもありません。
これまでお伝えしたように、むしろ、これからの社会に必要不可欠な存在とも言えます。
「仕事がない」という先入観を振り払ってみれば、きっと明るい未来が広がります。