保育士試験の独学合格は可能?資格取得の難易度や勉強法など解説
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保育士試験を受ける上で、独学で学習するのか予備校を利用するのかは迷いどころではないでしょうか。
そもそも独学での試験合格が可能かどうか、気になるところですよね。
このコラムでは、資格取得の難易度や勉強法などについて踏まえた上で、独学での合格が現実的か考えてみたいと思います。
目次
保育士試験は独学で合格可能?難易度・合格率は?
保育士試験には9科目からなる筆記試験と、3科目中2科目を選んで受験する実技試験があります。では、この試験は独学でも合格可能なのでしょうか?
結論としては、十分可能ではあるが独学だと難しい部分もあるということになります。
その理由について、以下で詳しく見ていきましょう。
※関連コラム:保育士の難易度は?合格率・合格点の推移と他資格との比較ランキングも紹介
保育士試験の難易度・合格率について
保育士試験の平均合格率は、例年20%程度となっています。そして、保育士試験には筆記試験と実技試験の2種類の試験があります。
まず筆記試験に合格できなければ、実技試験を受験することはできません。
また、保育士試験の合格までに必要な勉強時間は60〜180時間程度といわれています。これは社会福祉士・宅建・社労士などよりも少ない数値です。
しかし、合格率に関しては社会福祉士の方が25〜30%と高くなっています。
保育士試験 筆記試験の難しさ
筆記試験は、マークシート形式で9科目あります。合格のためには全ての科目で6割以上の得点を取得する必要があり、各科目における対策をしっかり行わなければなりません。
以下で詳しく述べるのですが、一般に保育士試験は実技試験よりも筆記試験の合格率が低いとされています。その意味で、より注力すべきなのは筆記試験の方と考えることもできるでしょう。
ペーパーテストという、いかにもな「お勉強」が苦手だと合格しにくいといったこともあるかもしれません。保育士試験の筆記試験には、そのような点での難しさがあります。
保育士試験 実技試験の難しさ
実技試験は音楽に関する技術・造形に関する技術・言語に関する技術の中から2科目を選んで受験します。
どの科目も50点満点となっており、それぞれの科目で30点以上、2科目合わせて60点取得できれば実技試験は合格です。
前提として、実技試験のみの合格率について公表されているデータを見つけることはできませんでした。
ですが例えば秋田県の「平成22年 保育士試験の実施結果について」によると、筆記試験は受験者236名に対し合格者28名、すなわち合格率は約12%であったのに対し、実技試験は受験者15名に対し合格者14名、すなわち合格率は約93%となっていました。
このように、一般的には「実技試験の合格率は高い」といわれています。
しかし、実技試験はその内容の性質上、今まで音楽や造形に関してあまり触れてこなかった人の場合、独学で学ぶのは難しいかもしれません。
保育士試験に独学で合格する方法
手順1 独学で勉強する理由を決める
まず最初に、独学で勉強する場合は「なぜ独学で勉強するのか」という理由をはっきりさせておきましょう。
なぜなら、保育士試験に限らず資格試験の勉強をするに当たっては「予備校を活用する」という手も有るからです。
もし単純に「予備校に通うお金がないから」という理由の場合は仕方ありませんよね。
しかし「予備校に通う時間が取れなさそう」という理由であるなら、時間や場所を選ばない「オンライン予備校」を利用するのも一つの手です。
アガルートの保育士試験対策講座ではテキストの内容が画面に映し出されるので、いちいちテキストを持ち運ぶ必要はありません。
講義動画は1回10分程度となっているため、スキマ時間を活用して学習を進められます。
なお、アガルートでは無料の資料請求や体験受講も可能ですので、まずはご連絡からでもいかがでしょうか?
手順2 テキスト・問題集などを選び、学習の計画を立てる
保育士試験に独学で挑むことを決めたのであれば、次にテキストや問題集を購入しましょう。
保育士試験に関するテキスト・問題集には様々な種類があります。内容を確認するなどして、自分にとって分かりやすいものを選んでください。
それから、学習の計画を立てておくことも重要です。
独学の場合、自分で学習のペースを管理しなければなりません。試験日から逆算し、無理のない学習計画を立てましょう。
手順3 適宜進捗状況を確認しつつ、学習を続ける
独学で保育士試験の合格を目指す場合は、適宜進捗状況を確認しながら学習を続けていきましょう。
例えば「休日の1日分はあえて予定を入れずに、その週の進捗の遅れをカバーする時間を設ける」といった方法などで、効率よく進捗を管理しつつ学習を進めていくことをおすすめします。
進捗状況を正しく管理するためには、まず無理のない学習計画を立てることが必要です。
進捗が悪い場合は、自分の立てた学習計画について今一度見つめ直してみてください。
保育士の勉強を独学で進めるメリット・デメリット
保育士試験の学習を独学で進めるかどうか迷っている方は、一度メリットとデメリットについて洗い出してみることをおすすめします。
以下では、保育士試験の勉強を独学で進めるメリット・デメリットをそれぞれ見ていきます。
保育士の勉強を独学で進めるメリット
例えば保育士の勉強を独学で進めるメリットとしては、出費を参考書や問題集の購入などのみに抑えられるため、予備校に通ったりする選択肢と比較して費用を安く抑えられる場合が多いことなどが挙げられます。
保育士の勉強を独学で進めるデメリット
では、独学のデメリットとしてはどのような点が挙げられるでしょうか。
例えば独学の場合、参考書を選んだり学習計画を立てたりといったことを自分でする必要がある中、方法を間違えると非効率的な学習になる可能性があります。
さらに、方法が間違っていることにも気づきにくいといった問題も考えられますね。
また、独学だと自分一人で勉強するということで、モチベーションの維持が難しいというデメリットもあります。
これらの点に関しては、予備校を活用することで回避できるのではないでしょうか。
加えて費用面についてですが、厚生労働省の「保育士試験合格者の就職状況等に関する調査研究」(平成30年)によると、平成30年度の保育士試験に合格した回答者のうち、1回の試験で全科目合格することができた人は、約15%です。
合格者のうち80%以上の人が保育士試験を2回以上受験しており、さらに、そのうち、合格までに6回以上受験している人が10.1%もいることが分かります。
保育士試験は、何科目受験したとしても、受験料は一律です。ということは、再試験のたびに、受験料の12,950円がかかってくるわけですから、独学で合格までに何年もかかってしまうと、結果として「予備校に通うよりもお金がかかってしまった」ということもあり得ます。
独学が難しいと感じたら予備校の検討を!
保育士試験の平均合格率は、例年20%程度です。また、保育士試験の合格までに必要な勉強時間は60〜180時間程度といわれています。
これらの点から考えると、独学で保育士試験に合格するのはそこまで難しくはないと思うかもしれません。
しかし、保育士試験の筆記試験では合格のためには全ての科目で6割以上を取得する必要があり、各科目における対策をしっかり行う必要があります。
さらに、実技試験ではその内容の性質上、今まで音楽や造形に関してあまり触れてこなかった人だと独学で学ぶのは難しいかもしれません。
もし独学で保育士試験に合格するのは難しいと感じるようであれば、予備校という選択肢についても検討してみてください。アガルートの保育士試験講座では、短期合格を達成した講師が試験合格まで徹底的にサポートしてくれます。
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この記事の監修者:西川 萌 講師
幼稚園児2人と未就園児2人の4人の子どもを育てながら、保育士試験に一発合格。現在は、育児のかたわら、都内の認定子ども園に勤務。
現役保育士・幼い子どもの育児中であることを強みに、分かりやすい解説を心がけています。
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