保育士のおすすめ転職先6選!保育園以外の仕事も!【2024年】
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昨今、保育士の業務がどんどん増えていることが指摘されています。中には転職を考える方もいるでしょう。
しかし保育士以外の業務経験がなく、転職に対して尻込みしてしまうこともあるかもしれません。
この記事では保育士におすすめの転職先について、具体的にご紹介しています。
保育園以外の仕事もあるので、なるべく多くの選択肢を知りたいという方はぜひ最後までご一読ください。
目次
保育士の転職について
ここではまず始めに、厚生労働省による「保育士の現状と主な取組」という資料を参考にして、保育士の転職についてまとめてみたいと思います。
保育士として就業した人が退職した理由
まず保育士として就業した人が退職した理由について見てみましょう。
厚生労働省の調べによると、全体で「職場の人間関係」が3割強(33.5%)で最も多く、次いで「給与が安い」(29.2%)、「仕事量が多い」(27.7%)、「労働時間が長い」(24.9%)となっています。
保育士として就業した人が再就業する場合の希望条件
保育士として就業した人が再就業する場合の希望条件については、全体で「通勤時間」が約8割(79.9%)で最も多く、次いで「勤務日数」(77.8%)と「勤務時間」(76.3%)も8割弱となっており、働き方を重視している傾向が見られます。
そのほか、「給与等」が6割強(63.7%)、「雇用形態 パート・非常勤採用」が過半数(56.0%)となっています。
保育士の転職先(退職理由)
ちなみに退職者の退職理由については全体で「転職(保育業界)」が3割強(33.4%で最も多く、次いで「結婚」(30.1%)、「体調不良」(24.1%)、「転職(他業界)」(18.9%)となっています。
そして、この中で転職に絞ってみれば保育業界>他業界 >他福祉業界の順となっています。
以下では、上記のデータを元にしつつ、現在保育士をしている方のおすすめ転職先を見ていきましょう。
保育士のおすすめ転職先6選
上述の通り、保育士の転職先の割合としては保育業界が3割、他業界が2割、1割が他の福祉業界となっています。
ここからは上記のデータに沿って、大枠として
- 保育業界
- 他業界
- 福祉業界
に分けて、より具体的におすすめの転職先を紹介していきます。
【保育業界・同業種】 別の保育園の保育士
現在の保育園での保育士業務に不満を抱いている中、その原因が「保育士という職種・保育という業界への不満」なのか「今の保育園への不満」なのかという違いはとても重要。
もしその原因が後者であるなら、「別の保育園へ転職する」ことで不満を解消できる場合もあります。
特に初めて保育園にて保育士として働き出した場合、その保育園の内容を見て「これが保育園だ」という固定観念を持ってしまうこともあるかもしれません。
そのため、どうしても「保育士」という仕事そのものが合わないということでない限り、「別の保育園の保育士」というのも一つの選択肢になりうるでしょう。
【保育業界・他業種】保育園運営会社で働く
保育園の運営主体は、内閣府によると大部分(およそ7割)は社会福祉法人で、ついで営利法人、学校法人となっています。
一方、内閣府の企業主導型保育事業パンフレットでは不動産会社や鉄道会社、国立大学法人などが運営している保育園の事例が紹介されています。
このように、現在様々な主体が保育園を運営している中、その運営会社社員として働くというのも一つの選択肢です。
もちろん入社した後で保育士以外の業種(例えば営業や経理、事務など)を担当する場合もあり得るでしょう。
しかし「保育業界」の会社であれば、それまでの保育士としての知識・経験を活かせる場面もあるのではないでしょうか。
【保育業界・他業種】保育業界に強い人材派遣会社で働く
保育業界に強い人材派遣会社で、転職エージェントなどとして働くというのも一つの手です。
転職業界では「保育士として働いた経験」はもちろんのこと、「保育士として採用された経験」も含めて保育関係の求職者をサポートすることが可能となります。
昨今は保育に特化した人材派遣会社や、「保育特化エージェント」を提供する会社もあります。そういった人材派遣会社に目を向けてみるのも良いでしょう。
【他業界】未経験歓迎の職場・職種
保育士・保育業界と全く異なる業界・業種への転職を考える場合、重要なのは「未経験でも採用してもらえるか」。
一般に転職、すなわち中途採用の場合は、新卒と比べてその業界・業種の経験を求められるケースが多いとされています。
つまり、その中でも「未経験でも採用してくれる業界・業種・会社」を選ぶ必要が出てくるということです。
日本の大手人材会社マイナビによると、職種未経験者歓迎の割合が多い業界は以下の通りとなります。
出典:マイナビ転職 未経験から転職しやすい職種・業種は? 企業は未経験者に何を期待してるん?
このデータを見ると、美容・ブライダル・ホテル・交通や販売・フード・アミューズメントなどの分野は、特に未経験者を歓迎していることがわかりますよね。
その一方で、一般的に未経験でも転職しやすいと思われがちな「営業」や「ITエンジニア」といった業種は意外にも、相対的にはそこまで未経験者歓迎ではないことがわかります。
ただし上記はあくまでマイナビ転職でのデータであるため、求人掲載媒体によって傾向が異なる場合もあります。
あるいは割合が必ずしも高くなくても、例えばITエンジニアならプログラミングを学んでおく、金融ならFP2級など資格を取得するなど、転職前から何らかの対策をしておくことも重要になってくるでしょう。
なお、事前の対策の代表例たる「資格取得」に関しては、アガルートが力になることができます。
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【福祉業界】介護福祉士
厚生労働省のjobtagによると、保育士は「医療・福祉」に属する産業であるとされています。
上述のアンケートでも、保育士が大枠としての「同業界」たる福祉業界へ転職するケースは一定数見受けられることを紹介しました。
そのような中、福祉業界の転職先として一例を挙げるとすれば、介護福祉士があります。介護福祉士は、介護系資格のなかで唯一の国家資格。
そのため、介護福祉士資格を持っていることで手当が付き給与アップが見込めるでしょう。
介護福祉士の主な仕事は、介護を必要とする人に対し身体的な援助や日常生活のサポートを行うこと。
介護福祉士のより具体的な仕事内容は身体介護・生活援助・介護計画の作成などです。身体介護とは一般の介護士のように、直接体に触れて介助を行うものです。
生活援助は、日常生活を送る上で欠かせない家事を援助することになります。そして介護福祉士は介護計画の作成といった管理業務も行います。
介護福祉士になるには受験資格が必要であり、さまざまなルートがあります。
学校に入学して必要単位を取得し、国家試験に合格するルートや、実際に現場に入って、段階を追って資格を取り、最終的に国家試験に合格するルートなどです。
どちらにせよ、最終的には介護福祉士国家試験に合格する必要があります。
まずは国家試験を受験できる条件を満たし、合格を目指しましょう。
※関連コラム:介護福祉士とは?仕事内容、働く場所、なり方を紹介
【福祉業界】社会福祉士
上記では福祉業界の一種として介護福祉士を挙げましたが、もう一例を挙げるとすれば、社会福祉士という選択肢もあります。
社会福祉士とは、「ソーシャルワーカー」とも呼ばれる社会福祉専門職の国家資格です。福祉士資格の中でも相談援助(ソーシャルワーク)を主とする資格。
社会福祉士の仕事としては相談業務や支援サービスの提供・管理、関係機関との連携・サービスの見直しや調整、そして介護業務などが挙げられます。
社会福祉士は将来的にみても需要がなくなる可能性は低く、より一層の活躍が期待されるでしょう。今後も福祉の発展に欠かせない、重要な役割を担っていくことが予想されます。
社会福祉士を目指す場合も、まずは受験資格を手に入れる必要があります。そして受験資格を手に入れたら、国家試験に合格することが必要です。
合格率はおおむね30%と福祉資格の中では難関な部類に入るので、合格にはそれなりの学習時間の確保が必要となるでしょう。
ただし社会福祉士には30歳以上の方も多く挑戦しているので、年齢に関係なく興味のある方は挑戦してみることをおすすめします。
※関連コラム:社会福祉士の役割とは?意義と求められること
まとめ
今回、保育士の転職先の割合としては保育業界が3割、他業界が2割、1割が他の福祉業界となっていることが分かりました。
中には保育士として働くだけでなく、保育園の運営会社に勤務したり、保育業界に強い人材派遣会社に就職したりする方もいるでしょう。
また保育士・保育業界と全く異なる業界・業種への転職をする方もいます。その場合、重要なのは「未経験でも採用してもらえるかどうか」です。
特に未経験の業界・業種への転職を希望する場合は、資格取得など「未経験者でも可能な客観的アピール」が重要になると考えられます。そのため、転職前から何らかの対策をしておくことも必要なのではないでしょうか。
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