保育士を目指している方にとって、保育士試験の難易度は気になるところではないでしょうか。

中には、保育士試験は簡単という噂を聞いたことがあるという方もいるかもしれません。

そこで今回は保育士とは簡単になれる職業なのかどうか、試験の難易度や仕事の内容をまとめました。

保育士を目指している方はぜひ参考にしてください。

保育士は簡単になれる?簡単に得られる資格なの?

保育士は簡単になれる職業なのか?また簡単に得られる資格なのかと問われれば、結論としてはNOとなります。

保育士は「児童福祉法」にもとづく国家資格であり、取得にはある程度の努力が必要になります。

以下より

  • 保育士資格を取得する難しさ
  • 保育士として就職する難しさ
  • 保育士として働く難しさ

3つについて詳しく解説していきます。

※関連コラム:保育士の難易度は?合格率・合格点の推移と他資格との比較ランキングも紹介

保育士資格を取得する難しさ

保育士資格を取得するには3つのルートがありますが、どのルートにせよ、準備期間や資格取得に対する努力が必要となります。

保育士資格を取得することが簡単だとは一概に言えないでしょう。

3つのルートとは「保育士養成校を卒業する」「保育士試験に合格する」「職業訓練を受ける」という3種類です。

まず「保育士養成校を卒業する」というルートについてですが、こちらは高校を卒業してから厚生労働省が指定する指定保育士養成施設(大学・短期大学・専門学校)に入学し、必要な単位を取得して卒業することで保育士資格を取得することができます。

次に「保育士試験に合格する」ルートについてです。

こちらは年に2回行われている保育士試験に合格することで保育士資格が取得できます。

保育士試験の内容は、筆記試験と実技試験の2種類です。

そして3つ目の「職業訓練を受ける」ルートですが、こちらはハローワークの職業訓練の保育士養成講座を受講して、養成校を卒業することで保育士資格が得られます。

関連コラム:保育士とは?仕事内容や勤務時間・年収・なり方まで詳しく解説

保育士として就職する難しさ

保育士資格を取得して登録などの手続きを経れば、保育士を「名乗る」ことは可能となります。

しかし、その上で実際に保育園等に就職するなどして従事しない限り「保育士としての活動」をすることはできません。

つまり、保育士資格を取得したとしても会社員等と同様に、保育園への就職活動を行わなければいけないということです。

努力して保育士資格を取得しても、それだけでは保育士として働けるかどうかは分かりません。

中には、この就職活動の段階で苦戦してしまう人もいるのではないでしょうか。保育士として働く以上、職場は保育園等の施設に限られており、条件次第ではなかなか就職が決まらないということもあるかもしれません。

保育士資格を取得すればすぐに保育士として活動できるわけではなく、保育園等の施設に就職する必要があることを覚えておきましょう。

保育士として働く難しさ

もちろん、保育士は非常にやりがいのある職業です。しかし、その一方で保育士として働く難しさというものも存在しています。

保育士は、保護者の代わりに子どもを預かって保育を行う職業です。

まだ自分の身も守れない幼い命を一人で複数見守らなければなりません。

その意味では、保育士として働く重圧は大きいといえます。

また、保育士は何より体力を必要とされる職業でもあります。元気いっぱいの子供たちと、毎日全身全霊で向き合う必要があるからです。

さらに、子供たちの間で感染症が流行することも度々あるため体調管理もしっかり行わなければなりません。

その上、全体的な平均年収という点から見ると、保育士は決して高収入ではないのが現状です。

保育士の仕事は好きだけれど、給与面から続けることが難しいという人も中にはいるのではないでしょうか。

保育士試験は簡単?試験の合格率や難易度など

保育士試験の全国の平均合格率は例年20%程度で、難易度としては比較的高い傾向にあります。

保育士試験には、筆記試験と実技試験の2種類があります。

まず筆記試験を受験し、筆記試験に合格できた人だけが実技試験を受験できる仕組みになっています。

筆記試験は、マークシート形式で8科目の問題を解かなければなりません。

合格には全ての科目で60点以上の成績が求められるため、各科目における対策をしっかりと行っておくことが大切です。

特に保育士試験の合格率が比較的低いのは、筆記試験の難しさが影響していると考えられます。

保育士試験の筆記試験は子どもの成長発達や関わり方だけでなく、法律面や歴史面など出題範囲がとても広くなっているのが特徴的です。

さらに、実技試験においても保育士資格は他資格と異なり、特殊な試験内容となっています。

実技試験に臨む際は、事前に念入りな試験対策が必要となるでしょう。

関連コラム:保育士の難易度は?合格率・合格点の推移と他資格との比較ランキングも紹介

忙しい社会人は試験合格で保育士になろう!

保育士資格を取得するためには、「保育士養成校を卒業する」「保育士試験に合格する」「職業訓練を受ける」という3つのルートのうちいずれかを選ぶ必要があります。

特に保育士試験は全国平均の合格率が例年20%程度と比較的低い数値となっており、合格のためには対策をしっかり行っておくことが重要となるでしょう。

すでに働いていて忙しい人の場合は、保育士試験の合格を通じて保育士になるのを目指した方が良いと考えられます。

その際は、様々なノウハウを有している予備校を頼ると学習を効率化できます。

中でも、通信なら時間や場所を選びません。

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