保育士の難易度は?合格率・合格点の推移と他資格との比較ランキングも紹介
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保育士試験を受けて保育士資格を取得したい場合、保育士試験の難易度がどのくらいなのか気になりますよね。
このコラムでは、保育士試験の難易度について、合格率の推移や他の資格との比較なども紹介しながら解説します。
保育士試験の難易度
保育士試験の全国の平均合格率は、例年20%程度となっています。
簡単とは言えず、保育士試験に合格したい場合は、しっかりとした対策が必要不可欠です。
保育士試験は、筆記試験と実技試験の2種類の試験があります。
まず筆記試験を受験し、筆記試験に合格する事ができた人だけが実技試験を受験できます。
筆記試験は、マークシート形式で8科目(保育原理・教育原理及び社会的養護・子ども家庭福祉・社会福祉・保育の心理学・子どもの保健・子どもの食と栄養・保育実習理論)あります。
すべての科目で60点以上得点する必要があり、各科目における対策をしっかりと行う必要があります。
実技試験は3科目(音楽に関する技術・造形に関する技術・言語に関する技術)ある中から2科目を選んで受験します。
実技試験は1科目50点満点で、選択した2科目両方で30点以上を得点していれば、保育士試験合格とみなされます。
対策をきちんと行うことが合格への最短の近道です。
保育士試験の合格率の推移
保育士試験の合格率の推移についてみていきましょう。
保育士試験の合格率(筆記試験・実技試験共に合格した人)
年度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
2018年 | 68,388人 | 13,500人 | 約19.7% |
2019年 | 77,076人 | 18,330人 | 約23.8% |
2020年 | 44,914人 | 10,890人 | 約24.3% |
2021年 | 83,175人 | 16,600人 | 約20.0% |
2022年 | 79,378人 | 23,758人 | 約29.9% |
こども家庭庁『保育士試験の実施状況』によると、2022年度(令和4年度)の保育士試験は、受験者数79,378人、合格者23,758人、合格率は約29.9%でした。
例年約20%の合格率となっていますが、令和4年度は約30%と、過去5年では最も高い数値となりました。
保育士試験の合格率が比較的低いのは、筆記試験の難しさが影響しています。
保育士試験の筆記試験は8科目あり、子どもの成長発達や関わり方だけでなく、法律面や歴史面など出題範囲がとても広いです。
受験者は多くの内容を理解した上で知識を十分に取得しておく必要があるのです。
また、実技試験においても保育士資格は他資格と異なり特殊な試験内容です。そのため、念入りな試験対策が事前に必要になるでしょう。
他資格との比較ランキング
保育士試験と他資格の難易度を勉強時間や合格率で比較しながら見ていきましょう。
勉強時間で比較した場合
資格名 | 勉強時間 |
社労士 | 1000~1200時間 |
宅建 | 400時間 |
社会福祉士 | 300時間 |
保育士 | 60~180時間 |
保育士試験の合格までに必要な勉強時間は60~180時間程度と言われています。
合格までに必要な勉強時間を比較すると保育士は社会福祉士、宅建や社労士よりも少ない勉強時間と言えるでしょう。
同じ国家資格の中でも勉強時間の観点で比較すると、保育士資格の難易度はそこまでは高くない位置づけと言えます。
合格率で比較した場合
資格名 | 合格率 |
社労士 | 6~7% |
宅建 | 15~17% |
保育士 | 20% |
社会福祉士 | 25~30% |
合格率で比較した場合、保育士資格は社会福祉士に比べると低いものの社労士や宅建よりも高い合格率です。
しかし、試験の難易度は合格率だけではなかなか分かりにくく、実際の難易度の判断が難しいのが現状です。
資格によって受験資格が異なっていたり、受験者の偏差値の差なども大きく影響してきたりします。
一つの目安として参考にしていただければと思います。
保育士の難易度を偏差値で表すと?
保育士試験の難易度を厳密に偏差値で表すことは難しいです。
しかし、その中で大学受験になぞらえてアガルートが独自に集計したところ、数字としては54以下であるという結論となりました。
なお、詳細な分析については以下のコラムをご覧ください。
※関連コラム:保育士の偏差値は54?資格取得のポイントも解説
合格率を高めるために
保育士の難易度と合格率について解説しました。
保育士資格を取得するためには独学で試験対策を行い、保育士試験を受けて合格を目指すことが可能です。
しかし、独学で試験対策をするのは出題範囲も広くなかなか大変なのが現状です。
そのため、予備校や通信講座などを受講しながら試験対策を進めると良いでしょう。
中でも通信講座なら、自宅にいながら自分のペースに合わせて学ぶ事が出来ます。
自分だけでは気付けなかった点やポイントなどをきちんと押さえながら学習を進める事ができ、効率的に学習することができますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。