行政書士試験の勉強を続けていると、その苦しさから「もう辞めたい」と思うこともあるでしょう。

「こんなにきついとは」「本当に自分にできるのか？」という不安を抱える方は多いです。

この記事では、行政書士試験の勉強がきついと感じる瞬間や乗り越え方、そして合格する人の特徴について解説します。

勉強がきついと感じている方は、ぜひご一読ください。

行政書士の勉強がきつい瞬間5つ

行政書士試験の勉強中、多くの受験生が「きつい」と感じる瞬間があります。

ここでは、よくある瞬間を5つ紹介します。

1. 覚えられない・頭に入らない
2. 理解ができない
3. 努力しても伸びない
4. 頑張ったのに不合格
5. 働きながら勉強するのがきつい

それぞれ見ていきましょう。

1.覚えられない・頭に入らない

行政書士試験で必ず直面するのが、「覚えられない・頭に入らない」という悩みです。

民法や行政法で学ぶ専門用語は、日常生活では使わない言葉ばかりです。

そのため、何度読んでも頭に入ってこないと感じることがよくあります。

例えば、「取消」と「無効」、「申請」と「届出」などの違いを正確に理解し、区別することは決して簡単ではありません。

法律知識を覚えたつもりでも、翌日には忘れてしまい、きついと感じる受験生は多いです。

2.理解ができない

行政書士試験では、単に暗記するだけでなく、法律の理解が必要です。

しかし、法律の考え方は複雑で、何度読んでも「なぜそうなるのか」が分からないことがあります。

特に民法は、同じ事案でも、当事者の状況によって結論が異なるケースが多いです。

いくら考えても分からず、最初はとても難しく感じるでしょう。

勉強しても理解できず、「きつい」と挫折する人も少なくありません。

3.努力しても伸びない

行政書士試験では、努力してもすぐに成績が伸びるとは限りません。

毎日コツコツと勉強しているのに、模試などの点数が上がらないと、誰しも「きつい」と感じてしまいます。

さらに、成長を感じられないまま、本試験が迫ってくると、一気に焦りが生じてくるでしょう。

合格者に聞いてみても、「この勉強法で合っているのだろうか」という不安になった経験がある人は多いです。

努力の方向性を間違えないためには、信頼できる講師や合格者に相談し、勉強の方向性を定期的に確認することが大切です。

4.頑張ったのに不合格

行政書士試験で最もきついと感じるのが、頑張ったのに不合格になった瞬間です。

特に、「160点〜170点台」で合格点に届かなかったときのショックは、「きつい」という言葉では言い表せません。

何ヶ月も、あるいは1年以上かけて勉強してきたのに結果が出ないと、「もう受かる気がしない」と感じることもあるでしょう。

とはいえ、一つだけ覚えておいて欲しい点があります。

それは、行政書士試験は10人中9人が不合格になる試験だということ。

不合格の経験は辛いですが、多くの合格者も幾度の失敗を乗り越えています。

次の挑戦に向けて気持ちを切り替えることが大切です。

5.働きながら勉強するのがきつい

行政書士試験の受験者の大半は、働きながら勉強している社会人です。仕事と勉強の両立は、精神的にも体力的にも非常にきついものです。

毎日仕事で疲れて帰宅した後、勉強のために机に向かい、休日も勉強に費やさなければなりません。

残業や休日出勤などで勉強時間が削られることもあるでしょう。

家族や友人との時間も犠牲にしなければならず、「このまま続けられるだろうか？」と不安になることも少なくありません。

行政書士の勉強がきつい時の対処法8つ

行政書士試験の勉強がきついと感じる時の対処法を8つ紹介します。

1. リフレッシュ・休息を大切にする
2. 毎日少しだけ勉強する
3. 試験を受ける目的を再確認する
4. 苦手な部分をピンポイントで勉強する
5. 過去問を繰り返し解く
6. 勉強仲間と励ましあう
7. 予備校などのサポート制度を使う
8. 以前の自分と比べて伸びたところを褒める

それぞれ説明します。

1.リフレッシュ・休息を大切にする

行政書士試験の勉強がきついと感じたら、まずは休息をとることが大切です。

無理に続けるのではなく、1日だけ勉強から完全に離れてみたり、趣味に打ち込んだりして気分転換してみましょう。

疲れ切った状態で勉強を続けても、効率は下がるばかりです。

「休むことも勉強の一部」と考えて、しっかりとリフレッシュしましょう。

日々の勉強でイマイチ集中できないと感じたら、「ポモドーロ・テクニック」などを取り入れることも効果的です。

「30分勉強したら、5分休む」など短い休息を取り入れるだけでも、学習効率が大幅にアップします。

2.毎日少しだけ勉強する

行政書士試験の勉強は、「まずは10分だけ」といった小さな目標から始めてみましょう。

いきなり、「毎日3時間勉強する」などの大きな目標を立てるとハードルが高くなり、きついと感じやすくなります。

それよりも、とにかく小さな目標を設定し、机に向かう習慣をつけましょう。

最初は「5分だけ」勉強するつもりでも、机に向かうことさえできれば、そのまま「30分、1時間」と続けられることが多いです。

毎日少しずつでも勉強を続ければ、記憶の定着率も格段に高くなります。

3.試験を受ける目的を再確認する

勉強が辛くなった時は、「なぜ行政書士を目指したのか」という目的を思い出すことが大切です。

「会社をやめて開業したい」「年収1000万以上を稼ぎたい」など、試験を受ける目的を再確認すれば、きつい瞬間を乗り越える力になります。

自分が決めた目標を紙に書き出して、勉強机などに貼っておくことも効果的です。

書き出した紙を、毎日目にする場所に貼っておけば、モチベーションを取り戻すきっかけになります。

4.苦手な部分をピンポイントで勉強する

行政書士試験の範囲は膨大ですが、すべての分野を同じように勉強する必要はありません。

まずは、模試や過去問で間違えた問題を分析し、自分の苦手分野を特定しましょう。

その上で、苦手な部分だけをピンポイントで勉強すれば、効率よく得点アップを図れます。

「民法が苦手なら民法に力を入れる」、「記述式が苦手なら、記述対策だけを集中的にする」といったイメージです。

ピンポイントで勉強し、苦手意識を払拭できれば、合格に大きく近づけるでしょう。

5.過去問を繰り返し解く

行政書士試験に合格するには、過去問を繰り返し解くことが大切です。

そして、過去問演習では単に解くのでなく、なぜその解答になるのかの「理由付け」まできちんと押さえましょう。

さらに、関連知識に目を向けることも必要です。

正解するだけで満足するのではなく、「なぜその解答になるのか」、「どのような関連知識があるのか」を人に説明できるレベルまで繰り返してください。

やみくもに問題数をこなすのではなく、1問1問の理解を深めて、はじめて過去問演習が効果を発揮します。

6.勉強仲間と励ましあう

勉強がきついと感じたとき、最も有効な対策は勉強仲間と励ましあうことです。

予備校のコミュニティに参加したり、SNSで行政書士試験を目指す人とつながったりしてみましょう。

「自分だけが苦しいわけではない」と知るだけでも、きつい瞬間を乗り越える力になります。

行政書士試験は、「個人戦」ではなく「団体戦」です。

一人で悩み続けるのではなく、仲間と一緒に合格を目指しましょう。

仲間と励ましあいながら勉強することが、途中で挫折しないためのポイントです。

7.予備校などのサポート制度を使う

行政書士試験の勉強で、独学がきついと感じたら、予備校のサポート制度を使ってみましょう。

たとえばアガルートでは、質問対応やカウンセリングなど、さまざまな制度を用意しています。

YouTubeLIVEでも、豊村講師が「AWESOMEコンサルティング」という学習上の悩みを相談できる機会を提供しています。

「今、何をするべきか分からない」「仕事との両立で悩んでいる」など、どんな悩みも積極的に相談してみましょう。

8.以前の自分と比べて伸びたところを褒める

行政書士試験の勉強がきついと感じたら、以前の自分と比べて伸びたところを褒めてあげましょう。

「自分と他人」を比べて焦る人も多いですが、大切なのは「今の自分と過去の自分」を比較することです。

「1ヶ月前には解けなかった問題が解けた」「定義が説明できるようになった」など、変化を具体的に書き出してみてください。

成長していないと感じていても、ノートなどに書き出すことで、「あれ？実は自分、成長していたんだ」と気付くケースが多いです。

行政書士試験に受かる人の特徴

行政書士試験に合格する人には、3つの共通した特徴があります。

• 諦めず勉強を続けている
• 素直である
• 自分に合う勉強法で勉強している

それぞれ見ていきましょう。

諦めず勉強を続けている

行政書士試験に羽化得る人の1つ目の特徴は、諦めずに勉強を続ける粘り強さです。

行政書士試験の合格率は約13%と低く、多くの人が一度や二度の不合格を経験しています。それでも諦めずに勉強を続けた人だけが最終的に合格しています。

大切なのは、モチベーションに任せるのではなく、毎日必ず勉強する習慣を作ることです。

「今日は疲れたから」「残業で遅くなったから」と言い訳をせず、たとえ5分でも勉強時間を確保しましょう。

何度も「きつい」と感じる瞬間があるかもしれませんが、決して諦めてはいけません。

「継続は力なり」という言葉のとおり、とにかく地道に続けることこそが、行政書士試験に合格する最短ルートなのです。

素直である

行政書士試験に受かる人の2つ目の特徴は、素直さです。

「素直さ」は軽視されがちですが、実は合格に欠かせません。

たとえば、過去問を解いて間違えた時、「本当は分かっているから大丈夫」と言い訳する人がいます。

しかし、これでは成長が遅れてしまうので、なかなか合格できません。

そうではなく、間違えた自分に向き合う素直さを持ちましょう。

できないことを認め、講師のアドバイスを受け入れる姿勢こそが大切なのです。

素直さが不足すると、「自分のやり方が正しい」と思い込み、合格まで時間がかかってしまいます。

他人からのアドバイスを受け入れて、素直に行動していきましょう。

自分に合う勉強法で勉強している

行政書士試験に受ける人の3つ目の特徴は、自分に合った勉強法を見つけ、それを実践していることです。

人には、それぞれ得意・不得意があります。

たとえば、図で整理するのが得意な人もいれば、耳から記憶するのが得意な人もいます。

なかには、書いて覚えるのが得意な人もいるでしょう。

人によって向いている勉強法は異なるので、「これが正解」という唯一のやり方はありません。

行政書士試験合格者の多くは、様々な勉強法を試し、自分に合った方法を探しています。

自分にあった学習スタイルを見つけ、それに合わせた勉強法を実践することで、効率よく勉強を進めていけるのです。

まとめ

以上、このコラムでは行政書士試験の勉強がきついと感じる瞬間と対処法についてお伝えしました。

最後に、このコラムの要点をまとめます。

行政書士試験の勉強はきついですが、諦めなければ必ず合格できます。

「行政書士試験に受かるのはもう無理かも…」と思っている人へ向けて、アガルートの人気講師「豊村慶太講師」が動画でもメッセージを伝えています。

こちらもぜひ参考にしてみてください。