社会福祉士の資格を保有している人の中には、「行政書士とのダブルライセンスに興味がある」「さらにキャリアアップしたい」と考えている人もいるのではないでしょうか。

行政書士は、社会福祉士とのダブルライセンスにおすすめしたい資格です。
行政書士資格を取得することで、社会福祉の観点だけでなく法律の観点からも依頼者をサポートできるようになり、これまでよりさらに踏み込んだサービスが可能になるためです。

当コラムでは、社会福祉士と行政書士のダブルライセンスについて、試験の難易度や仕事内容の違いを解説します。行政書士資格を取得してさらなるキャリアアップを狙いたい人は、ぜひ最後までご覧ください。

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社会福祉士と行政書士のダブルライセンスはおすすめ?

社会福祉士と行政書士は、ダブルライセンスにおすすめな資格です

特に、現在社会福祉士の資格をもっている人がさらにほかの資格を取得したいと考えた場合、行政書士は相性のよい資格といえます。

社会福祉士と行政書士を「相性がよい」といえる理由は以下のとおりです。

  • 行政書士試験は受験に年齢制限がないためいつからでも挑戦できる
  • 行政書士資格を取得することで、これまで以上に専門的な相談業務が行える

行政書士は、何歳からでも目指せる資格です。
40代以降の合格者が多く、令和5年度の本試験では半数以上が40代以上というデータもあります。

関連コラム:行政書士は定年後も働ける?年齢に関係なく行政書士を選ぶ人が多い理由とは

たしかに、法律を学んだことがない人にとってはハードルが高いかもしれません。
しかし、「若くないと合格できないのではないか」「勉強しても覚えられないのではないか」といった心配は不要です。

また、行政書士の業務は書類作成がメインですが、相談業務も大きなウェイトを占めています。
社会福祉士は高齢者とかかわる機会が多いため、自然と成年後見制度や家族信託、相続といった相談をされることもあるでしょう。

行政書士資格を取得し行政書士登録を行えば、より踏み込んだ相談も可能になります。

以上のことから、行政書士は社会福祉士のダブルライセンスにおすすめの資格であるといえます。

社会福祉士と行政書士の難易度を比較

結論から述べると、社会福祉士試験よりも行政書士試験のほうが難易度が高いといえるでしょう。

ここでは難易度をイメージしやすくするため、それぞれ合格率と合格に必要な勉強時間について解説します。

合格率

社会福祉士国家試験の直近5年間の合格率は以下のとおりです。

年度受験者数合格者数合格率
令和5年度34,539人20,050人58.1%
令和4年度36,974人16,338人44.2%
令和3年度34,563人10,742人31.1%
令和2年度35,287人10,333人29.3%
令和元年度39,629人11,612人29.3%
参考:社会福祉士国家試験の受験者・合格者の推移|厚生労働省

続いては、行政書士試験の直近5年間の合格率です。

年度受験者数合格者数合格率
令和5年度46,991人6,571人13.9%
令和4年度47,850人5,802人12.1%
令和3年度47,870人5,353人11.2%
令和2年度41,681人4,470人10.7%
令和元年度39,821人4,571人11.5%
参考:最近10年間における行政書士試験結果の推移|一般財産法人行政書士試験研究センター

試験の合格率だけでいえば、行政書士のほうが圧倒的に「難易度が高い」といえるでしょう。

しかし、社会福祉士国家試験には「福祉系大学等4年+指定科目履修」「一般大学等4年+一般養成施設等(1年以上)」といった受験資格がありますが、行政書士試験は「誰でも受験できる」試験です。

受験資格がなく、年齢・学歴・国籍関係なく受験できます。
例えば、行政書士は中卒や高卒の人でも受験でき、合格すれば行政書士資格を取得できます。

参考:試験の概要|一般財産法人行政書士試験研究センター

しかし、社会福祉士は中卒・高卒では受験できません。

合格率だけを見れば難易度に大きな差があるように思えますが、社会福祉士は受験のハードルが高く、行政書士試験は試験内容自体の難易度は高いものの、取り組みやすい試験であるといえます。

参考:社会福祉士国家試験|公益財団法人社会福祉振興・試験センター

関連コラム:行政書士の難易度とは?合格するとすごい?難易度ランキングと合格戦略

合格に必要な勉強時間

行政書士試験に合格するためには、社会福祉士の2〜3倍の勉強時間が必要です

社会福祉士国家試験と行政書士試験の合格に必要な勉強時間は、それぞれ以下のとおりです。

  • 社会福祉士国家試験:約300時間
  • 行政書士試験:約600〜1,000時間

行政書士の試験科目は社会福祉士の23科目より少ないものの、出題範囲が広く、選択式だけでなく文章で回答する「記述式」の形式で出題される問題もあるため、時間をかけて繰り返し勉強する必要があります。

また、トータルで合格点に達していても、基準を満たせないと不合格になる「足切りライン」が設けられている点も、合格率が低い原因のひとつです。

関連コラム:行政書士試験の合格点(合格基準)とは?必要な点数について解説

この足切りによって、合格を逃す受験生は少なくありません。

行政書士試験の試験科目
行政書士の業務に関し必要な法令等行政書士の業務に関し必要な基礎知識
・憲法
・行政法
・民法
・商法、会社法
・基礎法学
・一般知識
・行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令
・情報通信、個人情報保護
・文章理解

▼足切りライン(合格基準)

  • 法令等で満点中122点以上
  • 基礎知識で満点中24点以上
  • 全体で180点以上

なお、勉強法別の必要な勉強時間は通信講座や予備校を利用する場合で600時間、独学で800〜1,000時間といわれています。

関連コラム:行政書士試験合格に必要な勉強時間はどれくらい?1日あたりの勉強時間&必要な期間とは

社会福祉士と行政書士の仕事内容

ここまで試験について比較してきましたが、仕事内容にはどのような違いがあるのでしょうか。

ここでは、社会福祉士と行政書士それぞれの仕事内容、ダブルライセンスによって独立しやすくなることについて解説します。

社会福祉士の仕事内容

社会福祉士の仕事内容は以下のとおりです。

  • 身体的・精神的・経済的なハンディキャップを抱えており、日常生活に支障がある人の相談に乗ること
  • 福祉施設や医師、保健医療サービスの提供者などと連携し、社会福祉サービスが必要な人を支援すること

中心となる業務は、相談業務です。
高齢者や障害者、ひとり親家庭といった社会福祉サービスが必要な人に対し、相談、助言、指導を行います。

社会福祉士はさまざまな場所で求められており、例えば以下のような施設で活躍しています。

  • 医療機関
  • 養護施設
  • 児童福祉施設
  • 乳児院
  • 児童相談所
  • 母子生活支援施設
  • 学校
  • 介護施設
  • 地域活動支援センター
  • 福祉事務所
  • 市区町村役場
  • 民間企業

なお、どこで働くかによって以下のように職名が異なります。

  • 福祉施設:生活相談員・支援相談員
  • 病院:ソーシャルワーカー
  • 福祉事務所:ケースワーカー
  • 地域包括支援センター:社会福祉士

行政書士の仕事内容

行政書士の主な仕事内容は以下のとおりです。

  • 官公署に提出する書類の作成・代理
  • 権利義務に関する書類の作成・代理
  • 事実証明に関する書類の作成・代理
  • 相談業務

「官公署に提出する書類」とは、都道府県や市区町村などに提出する書類のことです。

主に許認可申請に関するものをいい、例えば建設業を営む際の「建設業許可申請」、飲食店を開業する場合の「飲食店営業許可申請」などがあります。

「権利義務に関する書類」には、例えば亡くなった人の相続財産をどのように分けるかについて記載する「遺産分割協議書」や、契約書が該当します。

契約書にはさまざまな種類があり、中でも作成する機会が多いものは以下のとおりです。

  • 売買契約書
  • 贈与契約書
  • 使用貸借契約書
  • 賃貸借契約書

そのほか、念書や示談書、内容証明、定款なども行政書士が作成できる書類です。

「事実証明に関する書類」とは、実地調査に基づいて作成する位置図や案内図、現況測量図などの図面関係、議事録などをいいます。

会計帳簿や貸借対照表、損益計算書といった財務諸表を作成することもあります。

相談業務をこなしながら、上記のような書類作成や申請代行などを行うことが行政書士の仕事です。

関連コラム:行政書士とは?資格取得のメリットや仕事内容をわかりやすく解説!

行政書士資格があればさらに独立しやすい

社会福祉士が行政書士資格を取得することで、さらに独立しやすくなるでしょう

前述のとおり、社会福祉士は多くの場所で活躍できる資格ですが、ほかにも「社会福祉士として開業する」という選択肢があります。

しかし、社会福祉士の資格だけで開業する場合、なかなか収入が安定せず、経営が難しい可能性があります。

社会福祉士が独立して成功するためには、「付加価値」が必要です。

実際に、多くの社会福祉士が社会福祉士と相性のよい資格を取得し、ダブルライセンスで活躍しています。

行政書士と社会福祉士 ダブルライセンスのメリット

行政書士資格と掛け合わせることで得られるメリットは以下のとおりです。

  • 社会福祉に関する問題だけでなく、法的な問題についても対処できるようになる
  • 社会福祉に関する手続きや申請をスムーズに行えるようになる
  • 法律にも明るくなるため、福祉・法律2つの観点からサポートできる

「社会福祉士であるとともに法律家でもある」ことは、顧客にとって安心できる要素です。

「行政書士資格とのダブルライセンスであれば必ず成功する」というわけではありませんが、大きな付加価値にはなるため独立しやすくなるでしょう。

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社会福祉士と行政書士のダブルライセンスについて解説しました。

コラムをまとめます。

このコラムのまとめ

  • 社会福祉士と行政書士は相性のよい資格であるため、ダブルライセンスがおすすめ
  • 合格率だけを見ると行政書士のほうがはるかに難易度が高いが、受験資格がなく「誰でも受験できる」ため、取り組みやすい資格である
  • 社会福祉士合格のために必要な勉強時間「300時間」に対し、行政書士試験合格には「600〜1,000時間」の勉強が必要であるといわれている
  • 社会福祉士が行政書士資格を取得することで、さらに独立しやすくなる

行政書士資格を取得することで、社会福祉の観点だけでなく法律の観点からもサポートできるようになります。

活躍できるフィールドが広がり、より依頼者の心に寄り添った対応が可能になるでしょう。

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