行政書士試験は独学で十分合格できる?メリット・デメリット&お金をかけない勉強法
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「行政書士は独学だと無理?」「行政書士試験は独学で十分合格できると聞いたけど本当?」
行政書士試験に興味がある人の中には、できれば独学で臨みたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
行政書士試験は独学でも合格できる試験です。しかし、合格率10%前後の難しい試験でもあります。
当コラムでは、行政書士試験は独学で合格できるのか、どうすればできるのか、ポイントや方法について解説します。独学をはじめ、予備校や通信講座といったほかの手段で勉強するメリット・デメリットも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
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行政書士は独学で十分?
行政書士試験は難しい試験ですが、独学でも合格は可能です。
しかし、「誰でも必ず合格できる」わけではありません。独学で合格できる人は、十分な勉強時間を確保して、正しい勉強方法で勉強しています。
行政書士試験の合格率は10%前後
行政書士試験の合格率は例年10%程度です。
合格率10%ということは、合格できるのは10人中1人となり、難易度が高い試験ではあります。
過去10年で合格率が最も高いのは2017年度の15.7%、最も低いのは2014年度の8.3%でした。2018年以降は合格率10%超が続いており、合格を目指すには良いタイミングといえるかもしれません。
参考:一般財団法人 行政書士試験研究センター 「試験結果の推移」
独学は800時間以上の勉強時間が必要
独学で行政書士合格を目指す場合、勉強時間は最低800時間必要と想定しておくとよいでしょう。
行政書士試験に合格するために必要な勉強時間は「500〜1,000時間」といわれています。
法律の知識がある人や講座で勉強する人は早ければ500時間以上、独学かつ法律の勉強が初めての場合は最低800時間以上というイメージです。
独学の場合は、自分で計画を立てて効率よく進めていくことの難しさから、より多くの勉強時間が必要になります。
ただしこの数字はあくまでも目安であり、人によって必要な勉強時間は違ってきます。
法律系国家資格の学習経験者や法学部出身者の中には、特に対策をせずに合格できる人もいますが、初学者の場合は1,000時間以上かかる可能性があります。
【行政書士試験】独学の最大のメリットはお金がかからないこと
スクールや講座利用より多くの勉強時間が必要な独学には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
独学で行政書士試験合格を目指すメリット・デメリットについて、改めて整理します。
独学のメリット
- 費用を節約できる
- 自分のペース・やり方で勉強ができる
独学の最大のメリットは、お金がかからないことでしょう。ほかの方法に比べて費用を節約できるということで、独学を選ぶ人は多いです。
基本的にはテキストや過去問といった教材代、模試を受ける費用だけで済みます。
また、自分のペース・自分のやり方で勉強ができることも、独学のメリットといえます。
予備校に通学する場合とは異なり、好きな時間に自分のペースで勉強できる、教材も自分の好みで選べる、講師との相性を考えずに済むなどといった心配がありません。1日どれくらい勉強するかも、自分次第です。
独学のデメリット
独学のデメリットはこちらです。
- 質問できない
- 挫折しやすい
- 勉強計画を立てるのが難しい
- 効率の良い勉強が難しく、合格までに時間がかかることが多い
わからないことがあっても質問できる先生などがおらず、わからないままになってしまったり間違った解釈をしてしまったりするリスクは大きなデメリットです。
勉強の気合やモチベーションが維持しにくいところや、効率良く勉強することが難しく、勉強計画を立てるのも大変なため、挫折してしまう人が多いことや合格までに時間がかかってしまう点もデメリットでしょう。
独学は始めやすく、挫折してしまいやすい方法といえます。
独学の勉強法・ポイント5つ
ここでは、独学で行政書士試験を突破するための勉強方法やコツを紹介します。
1.自分に合った教材を選ぶ
教材は、自分に合ったものを選びましょう。
人によって合う・合わないがあるためです。
いくら優れた教材でも、自分に合わなければ学力が伸びにくくモチベーションも保てません。
教材を選ぶ際は、以下のようなポイントをチェックするとよいでしょう。
- 色づかいやイラストの有無
- フォントサイズや行間隔
- ボリューム
- 難易度
色がなく、細かい文字がびっしり書かれたテキストよりも、適度に色やイラストが使われていたほうが見やすさを感じる人もいるでしょう。
「知識は曖昧だったが、図解が記憶に残っていたため回答できた」ということも実際にあります。
また、ボリュームも重要です。
薄すぎるテキストは肝心な知識が欠けている可能性があり、かといって分厚ければよいというものでもありません。
そのほか、難易度が現在の自分のレベルに合っているかどうかも重要です。
例えば初学者が突然上級者向けの教材に手を出してしまうと、理解に時間がかかってしまったり、挫折してしまう可能性が高くなってしまったりします。
事前にリサーチしたり実際に手に取って確認したりなどして、慎重に選ぶ必要があるでしょう。
なお、独学であっても模試だけは有料のものを利用することをおすすめします。
2.過去問は知識が定着するまで何度も解く
過去問は知識が定着するまで繰り返し何度も解きましょう。
一度や二度解いただけでは、なかなか自分の知識にならないためです。
ただし、すべての問題を何度も解く必要はありません。
おすすめは、問題を解いた際に以下のような印をしておき、徐々に解く問題を減らしていく方法です。
- ◯:自信を持って正解でき、知識が定着したといえる問題
- △:正解できたがまだ自信がない、勘で正解した問題
- ×:間違えてしまった問題
2周目以降は、◯がついた問題を飛ばして解いていきます。
◯が増えていくと問題集を1周するペースが早くなるため、テンポよく勉強が進み自分の成長も感じられやすいです。
すべての問題を延々と解くよりモチベーションも維持しやすいでしょう。
3.わからないところがあってもまずはやりきる
勉強を進めるうえでわからないところが出てきても、まずは立ち止まらずにやりきることが重要です。
わからないことが出てくるたびに立ち止まっていては、勉強が進まないためです。
また、行政書士試験の出題範囲は広く、科目も法令科目・基礎知識合わせて9科目あります。
そのため「完璧に理解してから次に進む」というやり方をしていては範囲内の勉強がいつまで経っても終わらず、モチベーションの低下にもつながります。
わからないところには印をつけ、まずは最後までやりきりましょう。
出題範囲を学習し終えて2周目に入ったとき、1周目で印をつけたところの中には理解できるようになっている部分もあるはずです。
1周目ですべて理解することは不可能だと割り切って、とりあえずは1周することを目指しましょう。
4.ある程度計画を立てて勉強する
なんとなく勉強するのではなく、ある程度計画を立てて勉強しましょう。
計画を立てずなんとなく勉強してしまうと、本試験までにすべての範囲を終えられなかったり、記述対策や足切り対策ができなかったりといった事態になる可能性があるためです。
細かく計画する必要はありませんが、例えば以下のように計画を立てて勉強することをおすすめします。
- ◯月までに過去問を1周させる
- ◯月までに民法を終わらせる
- ◯月から記述対策を始める
- ◯月から模試を受ける
逆算して考えることが重要です。
本試験までの時間、勉強に充てられる時間などを考慮し、スケジューリングしましょう。
5.「毎日◯時間は勉強する」というルールを自分に課す
1日の勉強時間にルールを設けるのもよいでしょう。
はじめは大変かもしれませんが、自分に課したルールを守っているうちに勉強の習慣がつき、勉強することが次第に当たり前になっていきます。
ポイントは、「必ず達成できる時間を設定すること」です。
はじめから無理なルールを設定してしまうと「勉強=つらい」という意識が強くなり、勉強が苦痛になってしまうおそれがあります。
例えば1日1時間程度から始め、徐々に時間を伸ばしていくようにしてもよいでしょう。
重要なことは、勉強した時間よりも「とにかく継続する」ことです。
1週間に1回10時間勉強する人よりも、毎日コツコツ1時間勉強できる人のほうが確実に力がつきます。
まずは継続できるようにしましょう。
行政書士試験講座 最大のメリットは早く合格できる可能性が高いこと
資格予備校や通信講座など、独学だけでなく、講座を利用して行政書士の勉強をすることは、どのようなメリットがあるでしょうか。メリット・デメリットをそれぞれ紹介します。
講座で勉強するメリット
- 独学より早く合格できる可能性が高い
- わからないことは質問できる
- モチベーションが維持しやすい
講座を使って勉強すると、独学より早く合格できる可能性が高くなることが大きなメリットです。
前述の通り、独学の方が必要とされる勉強時間は多くなります。特に合格率の高い講座を利用すると、自分が合格できる可能性も上がります。
予備校の場合、自分がどの教材を使い、何の勉強をするべきかというところからすべて提供されます。また、わからないことは質問できるというメリットも、勉強時間短縮につながります。
効率的に合格を目指せることが、講座で勉強するメリットでしょう。
講座で勉強するデメリット
- 通学よりお金がかかる
- 通学が負担
講座で勉強する最大のデメリットは、費用がかかることでしょう。
そのほか、通学が負担になることもあります。交通費や通学にかかる時間、感染症リスクなども考えられます。決まった時間に通学しなければならないため、時間の融通がききにくいところもデメリットのひとつです。
通学の負担が問題の場合は、通信講座であれば解決できるかもしれません。
通信講座であれば、好きな時間に好きな場所で勉強できます。移動時間や隙間時間を有効活用できるため、働きながら合格を目指す人にも向いているでしょう。
お金をかけずに行政書士試験に合格する方法
合格は少しでも早くしたいから講座を利用したいけど、なるべくお金はかけたくない…そんな時にどんな選択肢があるのかご紹介します。
全額返金制度がある講座で合格すれば実質無料
あまり数は多くありませんが、行政書士試験講座の中には、「全額返金制度」がある講座があります。
オンライン資格予備校(通信講座)のアガルートアカデミーでは、下記講座を使って合格した方は、条件を満たせば合格特典として全額返金、またはお祝い金を受け取れます。
この制度を利用すれば、実質無料で講座を受けられるのです。
全額返金の条件は下記の通りです。
- 合格通知書データの提出
- 再現記述の提出
- 合格体験記の提出
- 合格者インタビューへの出演
詳細は下記をご覧ください。
安い講座を利用する
行政書士試験講座は、20~30万円前後であることが多いです。金額的には厳しいという方も多いでしょう。
そんな時は、各社から出ている格安の講座だけでも利用を検討してみるのもいいかもしれません。
5万円以下の講座を出している会社もあります。このようなコースは紙のテキストがないことが多いので、PDFか市販のテキストを用意する必要はあるかもしれません。
アガルートでは、「行政書士キックオフ48」という43,780円(税込)の講座があります。
費用は抑えたいけどまずは目指してみたいという方は、このような講座から始めてみるのもひとつでしょう。
最初だけ講座を利用して独学に切り替える
行政書士試験に独学で一発合格するのは、簡単ではありません。
独学者の中には、何年もチャレンジし続ける人は珍しくありません。そのような場合は、講座を利用すると毎年お金がかかってしまいます。
しかし、「一度勉強の仕方を理解できれば、あとは自分で頑張れる」という人もいます。
「最初だけ講座を利用して、その後は独学に切り替える」という方法も、費用節約のひとつです。
YouTube動画など無料で出ている講座や教材を活用する
世の中には、YouTubeや様々なサイトで、行政書士試験の勉強ができる講座や教材が無料で配信されています。
そういったものをフル活用することも、独学に活かせるでしょう。
行政書士試験の勉強を独学でしたいという方向けに、このようなお話を含めてアガルートアカデミーの行政書士試験講座担当の豊村講師がYouTube動画で解説しています。こちらも合わせて参考にしてみてください。
まとめ
独学で行政書士試験に合格できるかどうかや、行政書士試験を突破するための方法などについて解説しました。
独学で行政書士試験に合格することは可能です。
しかし簡単なことではなく、特に初学者の場合、わからないことが解決できなかったりモチベーションが維持できなかったりといった理由から、挫折してしまうおそれがあります。
おすすめしたい方法、行政書士試験 通信講座の利用です。
受講生の合格率56.11%(令和5年度)と、高い合格率を誇るアガルートの行政書士講座なら、質の高い講義と充実のサポートで最短合格を狙えます。
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