「行政書士試験の受験を決めたものの、勉強スケジュールをどのように立てればよいかわからない」という人はいませんか?

勉強スケジュールの立て方は、「いつから勉強を始めるか」によって異なります。

時間に余裕があれば、じっくり試験の全範囲を勉強できますが、例えば5月や7月から始める場合、同じようにスケジューリングしていてはとても間に合わないでしょう。

当コラムでは、行政書士試験の勉強スケジュールを表・画像付きで紹介します。

開始時期別のスケジュール管理のポイントや、勉強スケジュールを立てるコツについても解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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行政書士試験の勉強はいつからするべき?

行政書士試験は一年かけて合格を目指す人が多く、その場合は11月頃翌年に向けた行政書士試験の勉強を開始することが多いです。

行政書士試験の勉強はいつ始めても問題ありませんが、何年の試験で合格したいのか、目標を見据えて勉強スケジュールを立てるのが良いでしょう。

行政書士試験合格に必要な勉強時間は500~1000時間と言われており、これを一年でこなそうという人が多いようです。

【行政書士の勉強スケジュール】一年で合格を目指す場合

行政書士試験は毎年11月に行われるので、1年で合格ということは11月頃から勉強開始となります。

ここでは、1年で合格を目指す場合の勉強スケジュールについて解説します。

▼行政書士試験 一年で合格するためのスケジュール表

11月~5月択一式の勉強に集中。全科目の勉強を一通り終わらせる
5月~9月記述式対策を本格的に開始&知識を定着させる
9月~11月模試を受けるなど知識の制度を上げる

①11月~5月

動画:【必見】行政書士試験に1年で合格するための完全ロードマップを豊村講師が解説!より

11月~5月頃までは、全科目の択一式問題の対策を行いましょう

行政書士試験の問題は択一式と記述式がありますが、択一式ができるようにならなければ記述式はできません。5月頃までは全科目の択一式問題の対策に集中します。

科目別のおすすめの順番は、「民法→行政法→憲法・基礎法学→商法・会社法→基礎知識」です。多少わからない所があっても、勉強をどんどん進めてください。

具体的な勉強方法は以下のとおりです。

  • テキストを読む
  • 講義を聴く
  • 該当範囲の過去問・条文をチェックする

注意点は、「直前期までにテキストや過去問を一周すればよいわけではない」点です。

テキストを一度読んだだけ、過去問を一度解いただけでは、知識として定着しないためです。

5~6月以降テキストや過去問をさらに何周かするために、できるだけ早く一通り終わらせておく必要があることを意識しながら勉強しましょう。

②5月~9月

5月からは、本格的に記述式問題の対策を始めましょう。40字で書く訓練、部分点だけでも採れるよう分かる内容だけでもきちんと文章にできる訓練が必要です。

また、テキストや過去問を繰り返して知識の定着をさせる時期です。

「この期間にどれだけ繰り返せるかが合否を左右する」と言っても過言ではありません。

とにかくテキストや過去問を繰り返し、知識を深めていきましょう。

過去問を解く際のコツは、「自信を持って正解できなかった問題だけを解いていく」ことです。

はじめは全問解きますが、2周目以降は確実に定着した問題を飛ばします。

そうすると徐々に解くべき問題が減っていき、短時間で過去問を1周できるようになっていきます。

③9月~11月試験本番まで

直前期」と呼ばれる9月は、何度も繰り返して知識の精度を上げていく期間です。

これまで学んできたことの総復習を行いましょう。

言うまでもなく重要な時期であり、直前期の過ごし方を間違えてしまうと不安要素を残したまま本試験に挑むはめになります。

直前期に行うべきことは以下のとおりです。

  • 暗記科目の知識を正確にする
  • 模試を受ける
  • 何度も間違える問題を見直す
  • 苦手分野をインプットし直す

例えば行政法の行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法などの暗記科目のうち、知識が曖昧なところを見直し、正確に頭に叩き込みます。

また、模試を受けることも重要です。自分の弱点をあぶり出す目的もありますが、試験の疑似体験ができるところに大きなメリットがあります。
WEBで受けられる自宅受験もよいですが、できれば本試験のシミュレーションができる会場受験を受けておきましょう。

問題を解く順番や時間配分の確認はもちろん、生活リズムや試験への気持ちの持っていき方なども事前に体験できます。

あとは何度も間違える問題を見直したり、苦手分野をインプットし直したりなどで死角を減らし、本試験に備えます。

まだ間に合う?開始時期別スケジュール

勉強スケジュールは、勉強を開始する時期によって異なります。

当然、スタートが遅ければ遅いほどタイトなスケジュールになるため、負担は大きくなります。

しかしきちんとスケジュールを立て、そのとおりに進めれば合格は見えてくるでしょう。

ここでは、3月・5月・7月から勉強を開始した場合の勉強スケジュールを、開始時期別に紹介します。

3月から勉強を始める場合

3月から勉強を始める場合でも、十分本試験に間に合います

ただし、昨年の6月〜11月ごろから勉強をスタートした人よりも時間がない状況であることは確かです。

そのため、はじめから全力で勉強を進める必要があります。

勉強スケジュールとしては、昨年の6月〜11月ごろにスタートした人が5月までに行う以下の基礎的な勉強を、6月までに終了させます。

動画:【行政書士試験】3月スタートでも合格できる?必勝学習スケジュールを大公開!|アガルートアカデミーより

  • テキストを読む
  • 講義を聴く
  • 該当範囲の過去問・条文をチェックする

ポイントは以下のとおりです。

  • 民法・行政法の主要2科目に全力で取り組む
  • 足切りに遭わないよう基礎知識にも時間を割く
  • ほかの科目は重要なところをメインに効率重視で勉強する

そして7月〜9月までテキストと過去問を繰り返します。

この時、模試に挑戦してもよいでしょう。

直前期は10月・11月と早くから勉強をスタートした人より短くなるため、直前期までに戦える状態に仕上げられるかどうかが重要です。

参考:【行政書士試験】3月スタートでも合格できる?必勝学習スケジュールを大公開!|アガルートアカデミー

5月から勉強を始める場合

5月から勉強を始める場合でも、十分合格を勝ち取れます

動画:【行政書士試験】5月スタートでも合格できる?短期合格者の共通点とは!?|アガルートアカデミーより

ただし、3月からスタートする場合よりも時間がない状況であるため、さらに綿密なスケジューリングが必要です。

ポイントは、以下の基礎的な勉強を9月末までに終了させることです。

  • テキストを読む
  • 講義を聴く
  • 該当範囲の過去問・条文をチェックする
  • 模試を受ける

勉強する順番は、「行政法」→「民法」→「憲法」がおすすめです。

行政法と民法は時間をかけて徹底的に、憲法は重要な部分をメインにメリハリをつけて勉強しましょう。

また、基礎知識も9月末までに習得できるように並行して進めます。

5月スタートの人の直前期は10月・11月です。

この時期は暗記・記憶に集中し、知識の穴を埋めていきます。

さらに、模試も受けておくとよいでしょう。

おすすめは、アガルートの「速習カリキュラム」を受講することです。

短期合格を目指す人のために用意されたスピード学習カリキュラムで、独学の3〜4割の時間で勉強できます。

効率よく勉強をしたい人はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

参考:【行政書士試験】5月スタートでも合格できる?短期合格者の共通点とは!?|アガルートアカデミー

7月から勉強を始める場合

動画:【行政書士試験】7月スタートでも合格できる?短期合格の秘訣を徹底解説!より

7月から勉強を始める場合、4か月で合格レベルに持っていかなければならないため非常に気合を入れて取り組む必要があります

重要なことは、効率と徹底した学習です。

とにかく民法・行政法の完成度を上げることに集中し、基礎知識では足切りに遭わないよう確実に6問以上正解できるようになっておきましょう。

また、講座選びも重要です。

ボリュームのある講座をこなす時間はないため、例えば前述の「速習カリキュラム」や、スマホで完結する「キックオフ48」など、短期間で習得できる講座を利用することをおすすめします。

なお、「時間がない」とはいっても、学生や退職した人など、勉強に多くの時間を費やせる状況の場合、4か月は決して短い時間ではありません。

また、司法書士試験受験生なら、司法書士試験で勉強してきたことが行政書士試験にも活かせます。

そのため、行政法と基礎知識を徹底的に勉強すれば十分合格を狙えるでしょう。

効率の良い勉強スケジュールを立てるコツ

勉強スケジュールはどのように立てればよいのでしょうか。

ここでは、行政書士試験の勉強スケジュールを立てる際のポイントや、働きながら勉強時間を確保するコツについて解説します。

時間よりもノルマでスケジュールを立てる

行政書士試験の勉強スケジュールは、「何時間勉強するか」ではなく「ノルマ」で立てましょう

前述のとおり、行政書士試験合格までに必要な勉強時間は600〜1,000時間といわれていますが、あくまでも目安であり、「600〜1,000時間勉強すれば必ず合格できる」わけではありません。

また、時間でスケジュールを立てた場合、達成できれば「勉強した」という気になりますが、その日すべき量の勉強をこなせていなければ勉強は遅れていきます。

そのため、あらかじめ何を毎日どの程度進めればよいのかを逆算して考え、「3時間勉強する」ではなく「過去問を20ページ解く」というように、ノルマでスケジュールを立てましょう。

スキマ時間を利用する

働きながら試験合格を目指す人は、スキマ時間をうまく利用しましょう

まとまった時間の確保は難しくても、スキマ時間をつなげれば、トータルで1日数時間は確保できるはずです。

スキマ時間の利用例は以下のとおりです。

  • 通勤中にスマホで講義を聴く
  • 通勤鞄に過去問を入れておき、昼休みに問題を解く
  • 外回りの移動時間に倍速で講義を聴く

「たった10分しかないから」と何もせず時間をつぶすより、「10分あれば一問一答の問題が5問は解ける」と考えて、積極的に勉強することをおすすめします。

1日に何度も試験科目に触れることに意味があります。

たとえ少しずつの時間でも、コツコツと続ければ効果を得られるでしょう。

関連コラム:行政書士の勉強法5ステップ!初心者は何から勉強?【動画解説あり】

講座を利用する

講座の利用もおすすめです。

独学で合格を目指すよりも、効率的かつ計画的に勉強できる可能性が高いためです。

各予備校でさまざまなカリキュラムが用意されており、自分の実力や勉強を開始する時期に合わせて講座を選択できるため、無駄なく合格を目指せます。

また、どこでも講義を受けられるところも、働きながら合格を目指す人には通信講座が向いているでしょう。

通学する必要がないため時間を有効に使えるところや、スケジューリングしやすい点もおすすめです。

まとめ

行政書士試験の勉強スケジュールについて解説しました。

コラムをまとめます。

  • 行政書士試験の勉強を前の年の11月から始める場合、5月までに基礎的な勉強を終わらせるのがおすすめ
  • 3月からスタートしても十分合格できる可能性があるが、はじめから全力で勉強する必要がある
  • 5月スタートでも合格のチャンスはあるが、綿密な勉強スケジューリングが必要
  • 7月スタートの場合、民法・行政法の完成度を上げ、基礎知識で足切りにならないよう的を絞った勉強が重要
  • 勉強スケジュールは時間ではなく「ノルマ」で立てるようにする

短期間で合格を目指すなら、しっかり勉強スケジュールを立て、いかに効率よく勉強するかが重要です。

効率的に勉強したいなら、合格率の高いアガルートがおすすめです。

状況に合った講義を選択し、合格を勝ち取りましょう。

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