【行政書士 実務家インタビュー】つちはし行政書士事務所 土橋 哲人様
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今回は、つちはし行政書士事務所の土橋哲人様にインタビューを行いました。
行政書士業務の内容やスケジュール、独立開業までの経緯など詳しくご回答いただいています。
これから行政書士を目指す方は、ぜひ参考になさってください。
目次
なぜ資格を取得しようと思ったのですか?
ロースクール卒業後、働かずに司法試験合格に向けて勉強に集中するか、行政書士を取得して独立開業してから司法試験の勉強を再開するか悩んだ末、後者を選びました。
結果として妻と結婚して子どもにも恵まれたため正解だったと思っています。
勿論、司法試験合格は諦めていません。
主にどのような業務をされているのですか?
許認可部門として、自動車登録・建設業許可・産廃許可・農地法許可・道路位置指定・在留取次申請・古物商や風営法許可等。
民事法務部門として、遺言・相続・後見・家族信託・その他合意書等の作成を主な業務としています。
1日の簡単なスケジュールを教えて下さい
午前中は、メールの確認や書面の作成、事務所内での打ち合わせをメインとしています。
午後からは、事務所に1~2名残り、他の従業員は役所や企業などの外回りをしています。
仕事の魅力ややりがいを感じる時を教えて下さい
許認可業務の際に、行政機関と法令の解釈運用をめぐる協議において、関係法令や立法趣旨を武器にこれまでの慣例的行政運用を改めさせ、正しい運用基準への変更を勝ち取ることができたときは行政書士として本懐の至りだと感じます。
印象に残っている仕事・案件のエピソードがあれば教えて下さい
メガソーラーの農地転用許可申請・開発許可申請です。
依頼主は上場企業様で、予算編入や事業計画に対する稟議や決裁に時間を要するため、同時並行で進めなければならない数多くの申請のタイムスケジュールの管理が大変で、担当補助者と年末に深夜まで事務所で資料作成したのを覚えています。
今となってはいい思い出です。
なぜ独立開業をしようと考えたのですか?
私は企業に所属して誰かの指揮監督のもとで働くことが苦手なので、独立開業しか考えていませんでした。
独立開業すると、補助者を雇用する責任、お客様に対する責任は非常に重いものですが、それも自分の使命だと感じています。
開業後、最も苦労されたのはどのような部分ですか?
1つは補助者に対する教育指導の難しさです。
行政書士としての私はお客様に対し無限責任を負っているので責任感を持つべきは当然ですが、補助者はそうではありません。
書類提出期限を守ることは勿論のこと、依頼主に対して安易に許可の確実性や見込み期日のお約束をしてしまうことにも慎重にならなければならないこと、これを補助者に本当の意味で理解して貰うのに苦労しました。
もう1つは経験のない業務に対する報酬設定や事前準備です。
専門業務特化型行政書士が多い中、当事務所は広く様々な業務を承っております。
この点、行政書士は報酬規程を作成して事務所に掲示しなければならないとされており、経験のない業務であっても受任するからには、事前に当該業務について充分な勉強をして準備するとともに報酬も設定しておかなければなりません。
日々勉強しています。
今後の展望等がありましたら教えて下さい
補助者と一緒にみんなで他の士業資格も取得してトータルサポートのできる総合事務所を目指しています。
その際は実績あるアガルートさんにお世話になろうと思っていますので、よろしくお願い致します。
これから資格取得を目指している方へメッセージをお願いします
行政書士は絶対評価の試験ですから、勉強を重ねればいつかは必ず合格ラインに到達すると信じてがんばってください。
皆さんが行政書士となってどこかでお会いできることを楽しみにしています。
この記事の著者 つちはし行政書士事務所 土橋 哲人(つちはし てつひと)
高校を中退後、今の妻と駆け落ち中に交通事故を起こしてしまい互いに実家に強制送還されました。
その後、大検取得、通信制大学法学部卒業、ロースクールへと進学し本格的に法律を学びました。
ロースクール卒業後、つちはし行政書士事務所を2014年に開業しました。
現在は従業員数6名で宅建業と海事代理士業も同じ事務所でやっています。