あおば行政書士法人の赤坂行広様にインタビューを行いました。

行政書士業務の内容やスケジュール、独立開業までの経緯など詳しくご回答いただいています。

これから行政書士を目指す方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

なぜ資格を取得しようと思ったのですか?

私は、大学時代に、とある資格の学校から電話がかかってきて、はじめて行政書士という資格の存在を知りました。

私は、当時経済学部に在学していたのですが、高校生の時は法学部にも行きたかったこともあり、法律を学ぶ良い機会になるかと思い、勉強の意味で行政書士資格を取得しようと思いました。

明確な意思はなく、興味本位というか、ほんの軽い気持ちで資格取得を目指しました。

主にどのような業務をされているのですか?

長崎県内の中小企業の皆様がクライアント様で、建設業許可、産業廃棄物収集運搬許可などの許認可業務がメインとなります。

また、補助金の事業計画策定や事業承継、相続など、中小企業の皆様の資金面や経営面のご相談もお受けしています。

1日の簡単なスケジュールを教えて下さい

9:30~10:30出社
10:00~12:00メールチェックや書類作成
12:00~13:00昼休み
13:00~17:00お客様への訪問、行政への書類提出など

仕事の魅力ややりがいを感じる時を教えて下さい

あおば行政書士法人

許可を取るには、単に書類を揃えればよいと思われがちなのですが、簡単そうにみえて許可を取るのは意外と難しいです。

行政側には許可権者としての見解があり、お客様にはお客様の事情とニーズがあります。

そういった立場の違いを埋めるために、行政書士が行政とクライアントとの架け橋となって、事前の協議や交渉などを行うことがあります。

行政書士もサービス業なので、お客様の力だけでは取れないような許可が弊社のサポートで取ることができれば、すごく喜びを感じますね。

お客様は許可が取れることにより、新たな営業先の開拓が可能になったり、事業の幅が広がるなど、お客さんの売上向上に役立てることができます。

お客様の事業の成長に貢献できる、それが大きなやりがいになります。

印象に残っている仕事・案件のエピソードがあれば教えて下さい

長崎県は離島が多く、行政書士がいない離島に出張してお仕事することも多いです。

島の方は温かく優しい方ばかりで、そうした人たちに囲まれてお仕事をさせていただけるのは、とても幸せなことだと思います。

島の風景に癒され、そして仕事の後のビールと美味しい魚も格別で、楽しい思い出になります。

なぜ独立開業をしようと考えたのですか?

ただ単にサラリーマン生活が嫌で、時間や仕事の自由がきく「起業者」にあこがれており、その時にたまたま持っていた行政書士の資格を生かし独立しました。

実際、独立開業してみると、自由もありますが、その分大変なことも多いので、どちらも一長一短あるなというのが今の実感です。

開業後、最も苦労されたのはどのような部分ですか?

あおば行政書士法人

特に開業当初は、なかなか経営が安定しないところが最も苦労しました。

集客できると意気込んで独立しましたが、いざ蓋をあけてみると、「電話が鳴らない」「お金をかけてチラシをまいても、ぜんぜん効果がない」など、さまざまな苦労がありましたが、クライアント様への真摯な対応を続けるうちに、一つまた一つとつながりが出てきて、経営が安定するようになりました。

今後の展望等がありましたら教えて下さい

弊社は長崎県長崎市という地方都市に事務所があり人口流出が進んでおりますが、事業者さまが抱える様々な課題を解決し、長崎市の事業者さんの魅力アップと雇用増をサポートし、人口流出ストップに少しでも寄与できればと思っています。

そのためにも、長崎県でNO1の顧客満足度を目指して、日々精進していきたいと考えています。

これから資格取得を目指している方へメッセージをお願いします

独立開業のために資格を取得して、独立開業を目指すこともありですが、行政書士の資格を勉強することで、法律の知識、そして法の背景にある本質的な考え方を学ぶことが非常に大切で、後々の人生にも役立つ有意義なことだと思います。

ぜひ頑張ってください!

この記事の著者 あおば行政書士法人 赤坂 行広

民間企業(東京、新潟)で3年半営業職を経験した後、長崎県内の商工会で経営指導員として12年間、中小企業の経営指導に従事。

2013年4月に、赤坂行政書士事務所を個人事業所として開業。2021年8月に法人成りし、あおば行政書士法人を設立。

単に書類作成等のアドバイスにとどまらず、中小企業の経営状況にも配慮したコンサルティングを行っている。

あおば行政書士法人