合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版です。

合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由

私が行政書士の受験を決めたのは、職場で流れた文書がきっかけでした。

私の職場では、特定の資格を取得した者には、定められた奨励金が出るのですが、いくつかの資格でそれが引き上げられました。

その中から、難易度の割に金額が多く、費用対効果が一番高かったのが行政書士だったため、受験することにしました。

さらに言えば、わざわざ奨励金を引き上げる、ということは組織が必要としている、ということ。

取得したら重宝されるであろうことを期待し受験を決意しました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

独学では厳しいと考え、まずは予備校探しをしました。

情報収集をしている中で、「アガルートの豊村先生が良い」という口コミを見ました。

何社かの動画をYouTubeで見比べ、豊村先生が一番聴きやすいと感じました。

さらにアガルートは合格すれば全額返金なので、実質コスト0で会社の奨励金がもらえることになります。

これ以上モチベーションが上がる目標はないと考え、申込みを決意。

全部の講義を消化できるか不安で、入門総合カリキュラムのフルかライトかで悩みました。

しかし、学生時代国語が苦手だった自分には「文章理解対策講座」が必須だと考え、フルを選びました。

学習上の工夫

まずは生活サイクルを変えるようにしました。早く寝て早起きし、フレッシュな頭で勉強するよう心がけました。

商法を除き講義と過去問を1周した段階で他校の模試を見つけました。

「ひとまず1周したしそれなりにできるだろう。力試しに受けてみるか。」と考え受講した結果、打ちのめされました。

正解した問題でも、よく分からないまま何となく正解した問題もかなりありました。

「これまでのペースでは合格できない。もっと頑張らなければ。」と思い、今まで以上に真剣に勉強できるようになりました。

これが自分の転換点だったと思います。この模試は受けて正解でした。

2周目以降はアウトプット中心の学習です。

テキストや条文を読んでも「何となく見ている」状態になってしまうので。

私は問題演習を通じてしか知識を定着させる方法はないと考えます。

民法は過去問と「択一式対策完成への問題」解析講座を、行政法は過去問のみ、基礎法学は多少勉強。

しかし、結果論としてはやってもやらなくても変わらなかったと思います。

政治・経済・社会は過去問以外では「政経社ポイント講義」を視聴。

その中で『大学入学共通テスト 現代社会の点数が面白いほどとれる本』が紹介されていたので、それを読み、中の問題を解きました。

さらにゼミで紹介されていたニュース検定をやりました。

これも結果論ですがやりすぎた感はあります。テキストとニュース検定のみで良かったと思います。

通信用語は豊村先生のおすすめに従って総務省のサイトで勉強。

記述対策は、豊村先生が講義内で「○記マーク」をつけてくれたものの、アウトプットの方法がなければ絶対覚えられないと思いました。

「総まくり記述80問攻略講座」を追加で受講することにしました。

問題演習で気を付けたことは、5択を5択として解くのではなく、各肢を分けて検討し、一問一答的に解くこと。

〇×が合っていても、その根拠となる条文や判例が言えなかったら不正解として扱い、該当箇所の条文とテキストを読み直しました。

完璧に言えたところはレ点を付けて復習の優先度を落とすようにチェック。

民法、行政法、憲法に関しては、最終的には問題演習は9割の選択肢にレ点を付けるレベルまで持って行けました。

逆に言えば、完璧に仕上げることはできず。

文章理解と記述対策は、毎朝起きてすぐ、一日一問を交互に解き、コツコツとやっていました。

8月にはアガルートの模試を受けましたが、記述込み160点。

さらに言うとほとんどが「何となく」正解したので、自分の知識の曖昧さを反省し、さらに追い込みました。

9月からは他校の模試を受け、9月の1回目の模試では、200点を超えたものの、何となく正解してしまった問題も。

2回目も同じような状況で「もしかしたら、このまま行けるんじゃないか」と思ったりもしました。

その後模試を受け続け、確信を持って正誤判定ができる問題がどんどん増え、そのどれもが200点前後でした。

ただ、「どの模試も偶然自分が知っているところが出ただけで、本試験で手薄なところが出題されたら落ちる」という不安は最後まで残りました。

「実力をつけてから模試を受けないと意味がない」と考えていましたが、実際に受けて感じたのは、模試はたくさん受けた方が良い、ということ。

普段の勉強と違い、決死の集中力の中で解いた問題は、時間が経っても記憶に残っていました。

私の問題を解く順番です。

まずは商法を適当に塗りつぶす→始まったばかりのフレッシュな頭で文章理解(相賀先生の動画で紹介)→確実に得点したい行政手続法から順番に行政法を。

26番までいったら行政法総論→どんな出題か気になる記述を終わらせ心を落ち着かせる→小休止として政経社から順番に一般を解く→多肢選択→民法→最後に基礎法学から憲法。

10月下旬から半月は忙しくなってしまいました。

模試を受け続けてテンションと学力が最高潮の状態から、一番おいしい時期に勉強にほぼ手を付けることができないマズい状況に。

11月3日の祝日から、久々に勉強に集中できる環境になり、テンションを取り戻しました。

とは言え自分の元々の計画に対して圧倒的に時間が足りず、仕方ないので最低限回しておきたいところに絞ることに。

具体的には行政不服審査法の処分性・原告適格と国家賠償法。

これら判例を完璧にすれば最低3問は回収できる見込みだったので、「出ると分かっている問題は絶対に落とせない」と考えました。

試験前の1週間は今までの問題演習で間違えた問題を模試を含め総復習。

「理由まで説明できるほど完全な正誤判定をできる」レベルに持っていくには時間が足りなません。

ですから、せめて全肢正解だけはできることを目指し、そのレベルには何とか持っていけました。

この最後の一週間の追い込みがかなり効いたと思います。しかし、結局最後まで条文の読み込みは足りなかったと思います。

試験前2日間は各予備校が出した出題予想論点のみをチェック。それと一般知識を総ざらいしました。

最後の最後まで記述が不安だったので、本試験当日は記述80問を何周も繰り返し読みました。

そして迎えた本試験。自分の中での完成度は85%くらいでした。

微妙に悔いが残りましたが、自分のできる範囲で限界まで頑張った自負はあったので、合格できる可能性は高いとは思っていました。

とは言え、番狂わせが起きないとも限らない。

アガルートの全額返金+職場からの奨励金20万円、合計約40万円がかかっていると思うと、そのプレッシャーに今までにないくらい緊張。

そんな中で周りを見渡すと、必死で勉強している人たちのテキストの綺麗なこと。

自分の、背表紙が裂けるほどボロボロになるまで勉強したテキストと見比べました。

「俺より高得点を取る奴はいるかもしれないが、俺ほど勉強した人間は他にいない。」と思い、落ち着きを取り戻すことができました。

いざ本番が始まってしまえば、模試で確立した解く順番を淡々とこなすだけ。

家に帰って解答速報を見た結果は上々で、択一のみで合計196点と、記述を待つまでもなく文句なしに合格。

択一だけで合格ラインを超えたのは模試を含めて初めてで、歓喜に打ち震えました。

追い込みで詰め込んだ論点でかなりの数が本試験で出題されたのが大きかったです。

何なら、今までどうしても覚えられず試験当日の試験開始直前まで音読した記述80問のとある問題が、そのまま択一で出題されたくらいです。

直前の直前まで粘ったことが、最高の結果を引き寄せたと思います。

豊村ゼミの感想・利用方法

2周目のペースメーカーとして利用していました。

ただ、何も覚えてないに等しい状態で見ることになったため、3周目以降に使った方が良かった気がしました。

入門総合講義の感想・利用方法

8月下旬からスタート。スケジュールは豊村先生のガイダンス通りに進めようと思いました。

一般知識の足切りが怖かったのと、世間知らずである自覚があったので、政経社を民法と並行してスタートしました。

講義は基本的に1.25倍速で視聴していました。10月中旬までに民法の講義と過去問を1周。2月中旬に行政法終了。

3月中旬にゼミが始まったので、これを2周目のペースメーカーとして利用。

ただ、憲法の講義・過去問とゼミを並行するのは若干無理がありました。

豊村先生の言ったスケジュール通りに5月までに1周するのを心がけ、ゴールデンウイークが始まる前までに何とか商法を除く科目を全て1周。

ちなみに、商法に手を付けようか考えましたが、豊村先生が「目標は1~2問」と言っていたのを見ました。

「勉強してもなお1問か2問しか取れないのなら、民法と行政法の完成度を上げよう。商法は1問当たればラッキー。」と思い、捨てることに。

豊村先生の講義は親しみやすく聴きやすいので、とても分かりやすかったです。

通勤時間も有効活用するため、車の運転中にダウンロードした講義の音声を流しながら走っていました。

民法は頭の中に絵を描けるレベルになるまでは、音声のみ聴き流すのは効果的ではないかもしれませんが、その他の科目ではおすすめです。

短答過去問解析講座の感想・利用方法

林先生の解説は論理的で豊村先生とはまた違った分かりやすさがありました。

豊村先生は「聴きたい問題だけ聴けばいい」と言っていたものの、全部聴きたくなってしまったので、全問聴きました。

あまりの分かりやすさに民法80問や記述80問でも担当してほしかったくらいです。

ただ、正解肢はスルーすることが多かったですが、全肢解説してくれると嬉しいです。

なぜなら、学習初期は「何が論点として聞かれていて、それが合っているので正解」というのが分からなかった場合が結構あったからです。

記述過去問解析講座の感想・利用方法

論理的に順を追って解説していただけるので、理解を深めるのにとても役立ちました。

記述としては同じ論点は出ないでしょうが、特に民法において法律的・論理的な思考力を鍛えるトレーニングとしても大変有益だと思います。

択一対策としても受講して正解でした。

逐条ローラーインプット講座の感想・利用方法

全部見るのには時間が足りなさそうだったので、条文学習が特に大事な行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法に絞って利用。

田島先生の、豊村先生とはまた違った角度での解説によって、理解できていなかった箇所が理解できました。

文章理解対策講座の感想・利用方法

学生時代国語が苦手だったので、とても頼りにしていました。

「対比と反復」という視点を持って読む、というのは考えたことがなかったので目からうろこでした。

3月下旬にテキストが届いた後、1日1問ずつ解くことを意識。毎朝起きてすぐ、頭がフレッシュなうちに。

テキストを1周した後は、ゼミで紹介された「公務員試験 文章理解すぐ解ける直観ルールブック」を1日1問。

ただ、それらを全部1周しても、あまり成長している感じがしませんでした。

そんな時、アガルートのサイト内で田島先生が「安達雄大のゼロから始める現代文」という本を紹介していたので、購入して読んでみることに。

その本のおかげで、少しは文章理解の着眼点が分かり、正答率が上がりました。

『択一式対策完成への問題』解析講座の感想・利用方法

問題の難易度的には過去問より低めかと思われます。

ただ、過去問にない論点がかなりあるので、これを仕上げることで過去問と合わせてほとんどの論点を潰すことができます。

過去問集には収録されてない論点を潰せたことで自信が付きました。

最終的には過去問以上にこちらを重点的にやりました。

模擬試験の感想・利用方法

かなり勉強したのでそこそこできるつもりでしたが、結果は記述込み160点と合格点に届かず。

そして点数よりも「何となく」正解したものがほとんどで、自信を持って正誤判定できたものは非常に少なかったのがショックでした。

最終的に4回程度は解きなおしたかと思います。

先生の講義はフランクで聴きやすく、さらに理由や具体例が豊富で、とても頭に残りやすかったです。

先生を選んで、信じてついてきて良かったです。ありがとうございます。