合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版です。

合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由

私の家は明治時代からある被包括宗教法人で、私はその後継として生まれ育ちました。

その宗教団体が経営母体となっている高校・大学を出て、いわば修行の道に入ることが既定路線だったのですが……。

大学卒業を控え、同級生が就職内定していく姿を見るうちに「一度きりの人生。敷かれたレールの上を歩いていくのではなく、別のことを頑張ってみたい」と思うようになったんです。

そんな私が行政書士試験の学習をはじめた理由は、「独立開業が可能な国家資格を取得したいと思った」「中長期的に努力を続けて結果を出すことで自己肯定感を高めたかった」ことからでした。

数ある資格試験の中で行政書士試験を選んだ理由は「法律の勉強をしたことのない自分でも、1年間頑張れば届くのではないかと思ったから」です。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ(100文字以上)

不純な動機かもしれないですが、「合格すれば講座の代金が全額返ってくる」ということが1番大きかったです。私はこれを「不合格の場合は預けたお金が没収される」という風に読み替えました。試験に向けた学習を進めていく中でモチベーションが低下する時期は必ず訪れると思っていましたので、上記のように読み替えることでその時期を乗り越えようと思いました。

合格体験記・学習上の工夫

家の仕事の手伝いとは別にアルバイトをしています。就業時間が不規則なので、毎日コンスタントに勉強時間を確保できるわけではありません。

1日でも勉強しない日があるとモチベーション低下につながるため、どんなに疲れていても忙しくても毎日学習することを意識。勉強しない日は作らないようにしました。

また、私が学習を進めるうえで工夫していたのは前日の夜に次の日の学習する箇所を決めておくというもの。

空いた時間に漠然と勉強するのではなく、「この時間帯はテキストを読む」「◯時になったら過去問を解く」というように事前にタスクを決めておくことで、スムーズに学習を進められます。

1日◯◯時間以上というノルマではなく、あくまでタスク優先で進めるようにしました。

個人的な意見にはなりますが、時間数を重視すると勉強の質が下がるように感じたからです。

時間がないときでも「集中してこれだけやれば良い」と思えるので気が楽になると思います。

入門総合講義の感想・利用方法

入門総合講義を受講して思ったのは、相賀講師の講義がめちゃくちゃわかりやすいということです。

私は非法学部卒で法律について勉強したことがなかったので、最初は専門用語が理解できずテキストを読むだけで一苦労。

相賀講師は、法律をはじめて学ぶ人でもイメージしやすいようわかりやすい言葉に置き換えたり具体例を交えたりして解説してくださいます。

丁寧な解説のおかげで、難しい内容もスムーズに理解できるようになりました。

また、話すスピードやテンポ、声の大きさが心地よく、倍速機能を使った学習でも聞き取りやすかったです。

勉強の進め方

私が学習をスタートしたのは、令和2年度の本試験が終わった後。翌年の本試験までちょうど1年間の学習期間がありました。

1年間を「理解度重視期間」「問題演習偏重期間」「苦手分析期間」「詰め込み期間」の4つで区切って学習スケジュールを立てることに。

理解度重視期間

「理解度重視期間」ですが、3月末までにひと通り1周することを目標にしました。

講義を進めながらテキストを読み、それが終わると該当箇所の過去問を解いていくという流れです。

最初はわからなくて当然と割り切り、「こういう制度があるんだな」くらいの感覚で進めました。わからない箇所に印をつけておきます。

ただ単にテキストを読むのではなく、なぜ制度になっているのかという”理由づけ”の部分をきちんと理解するようにしていました。

問題演習偏重期間

4〜6月を「問題演習偏重期間」に充てました。

過去問演習を中心にテキスト読みも並行するというものです。

テキストに関しては、1周目で理解できたところは講義を聴かずテキストと条文を使って学習。

1周目で難しいと感じたところは、再度講義を視聴するという形で進めました。

苦手分析期間

7・8月が「苦手分析期間」です。

苦手分析期間は「問題演習偏重期間」を終えても、「条文をきちんと覚えられていない「事例問題で登場人物の関係性をきちんと把握できていない」といったこともあります。 

苦手分析期間は、なぜ理解できていないのか? なぜ間違えてしまうのか?を考えながら苦手を分析する時間に充てました。

詰め込み期間

9・10月が「詰め込み期間」です。

この期間は、行政不服審査法と行政訴訟法の教示事項の違いや民法の担保物権のそれぞれの違いといった、これまでの期間で整理してきたことを暗記する作業に徹しました。

制度趣旨を人に説明するのを意識しながら勉強していました。

短答過去問解析講座の感想・利用方法

既述の通り、過去問に関しても勉強期間を4つにわけて進めました。

「理解度重視期間」においては「解く」というよりは「読む」といった感じで、テキストで説明されていた箇所がどのように出題されているのかを確認する作業のようにして進めていきました。

実はこの講座に関してはほとんど利用しませんでした。過去問に記載されている解説とその該当箇所のテキストを読めば、ほぼ全ての問題が理解できたからです。

「問題演習偏重期間」では、まず1周解く→間違えたところには付箋を貼って解説を読む→2日以内に同じ問題をもう1度解く。

このような流れで進めていき、全て終わると2周目は付箋のついたところだけを解いていきました。

記述過去問解析講座の感想・利用方法

記述過去問解析講座のガイダンスを利用しました。

記述式の問題を解く際に気をつけるべき点を学べたと思います。

過去問に初めて触れたのは「理解度重視期間」を終えてから。問題を見た時に「条文知識が頭に入っていれば解けるな」と思ったからです。

ある事例を読んで理解し、45字程度で解答するわけですが、「短答の正解肢の問題文がそのまま記述の答えになっている」ことに気づいたので、短答の問題とテキストを使って条文知識や事例問題をしっかり理解することで対策。

ただ、「詰め込み期間」だけは別で対策をしました。

テキストや六法を読んで45字程度で抜き出せそうな箇所を見つけてその部分を暗記。

具体的な方法ですが、紙に書き出すと時間がかかるので、iPhoneのボイスメモに録音してそれを何度も聴くという方法を採りました。

音声として耳に残るので再現性がかなり高くなり、自信につながった気がします。

逐条ローラーインプット講座の感想・利用方法

入門総合講義以外でもっとも利用したのが逐条ローラーインプット講座の講義です。

利用しはじめたのは6月からだったと思います。

それまでに理解してきたことをざっと振り返ることを目的に行いました。

とはいえ、はじめて見る条文が多々ありフレッシュな気持ちで講座を進めることができました。

担当の田島講師が実務の話をしてくださったりユーモアな表現を交えてくださったり、とても楽しく視聴できたことも大きかったですね。

条文学習では用語の定義を明確にすること、特に主語をしっかりと意識するということを大切にしました。

たとえば民法378条の代価弁済の主語は「抵当不動産について所有権又は地上権を買い受けた第三者(有償)」。

同379条の抵当権消滅請求の主語は、「抵当不動産の第三取得者(無償でもよい)」という違いがあります。

行政不服審査法であれば主語が「審理員」なのか「審査庁」なのかといったように、出題されであろう細かい違いを意識して勉強しました。

択一式対策完成への問題解析講座の感想・利用方法

択一式対策完成への問題解析講座は、短答過去問の対策と同じように進めていきました。

司法試験や司法書士試験といった上位資格試験の過去問ということでしたが、特段難しいと感じることもなくスムーズに進められたと思います。

問題によっては深い知識を問うものもありましたが、「これをしっかり理解していけば力が確実に伸びる」とモチベーションアップにもつながりました。

模擬試験の感想・利用方法

7~9月は隔週、10月は毎週末のように模擬試験を解いていました。

模試をペースメーカーのように使うことで、次の模試までには民法のこの分野、次は行政法のこの分野という具合に理解度を高められた気がします。

点数は悪くても一切気にすることなく、むしろ「理解できていない論点を把握することができた」という風に前向きに捉えていました。

解く順番ですが、単純な条文知識を問うためにあまり考える必要のないのが特徴の行政手続法から解いていました。そこでエンジンをかけるイメージです。あとは問題番号通りに解いていき、問60まできたら問1から問10へという順番にしていました。

講師へのメッセージ

講座購入前の電話相談でとても親切に、そして丁寧にお話をしてくださり学習をはじめる決心がつきました。

入門総合講義の感想の項でも述べたように、とてもわかりやすく聴きやすい講義のおかげで、楽しくスムーズに学習を進められたと思います。

本当にありがとうございました。