受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

ちょうど家庭事情で仕事を辞め、できた時間を勉強に充てて何か国家資格でも取ろうと考えていた時に、最近行政書士になった知り合いから仕事内容を聞き、興味のある分野に携われることが分かったことで心が動きました。勉強の難易度を考えて、司法書士は難しくても行政書士ならいけるかな、という算段もありました。また、最終的には個人事業主になって70歳くらいまでは自分のペースで働きたい、という思いもあったためです。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

現在は無職で勉強時間は確保できますが、効率的な時間活用のためオンラインで授業が受けられること、合格に向けて充実した内容の講義を受けられること、合格特典があること、の3点からアガルートを選びました。

特に、他校の講義も色々と調べましたが、ぎりぎりの合格点を狙うスリム化された講義では一発合格は難しい、と考えたのが大きな決め手の一つになりました。

合格体験記・学習上の工夫

2023年5月中旬から勉強をスタート。

勉強時間は少ないときで3~4時間、多いときは9~10時間、平均して5~6時間程度。

民法、行政法、憲法、商法、一般知識の順で進めて、切りのいいと思ういくつかの章まで講義が終わったら過去問をやる、と言った感じのジグザグ学習で進めていきました。基本的にはテキストと過去問、条文を重点的に学習。テキストと過去問、条文チェックは計二周し、二回とも間違えた問題は付箋を貼って直前で見返せるようにしました。

民法と行政法については、テキストと過去問と条文を照らし合わせてチェックし、それぞれにページや出題年を書き込みしました。過去問に出ていたテキストの記載箇所は赤ペンの上から黄色マーカーを重ねてオレンジにして目立つように工夫。テキストに載っていない過去問出題内容も手書きで空白に書き込み、基本的にはテキストだけ読めば分かるようにしました。講義を聞くのに思いの外時間がかかることが分かったため、一回のみしっかり聞き、テキストにすべてを落とし込みました。例えば口頭のみだが重要と思われる講義箇所やこの単元はここがポイント、と伝えられていた部分も含め、テキストに書き込むようにしました。

2月~4月までは宅建の勉強をしており、民法については宅建のテキストの方が分かりやすくまとめてある箇所があったため、とくに意思表示のあたりを中心にアガルートのテキストと両方を見ながら頭に叩き込んでいった感じです。

思うように学習スピードが上がらず、すべてのテキストの学習が終わったのは10月の終わり頃。10月末頃からテキストと過去問、条文の二周目学習。民法3日、行政法3日、憲法1日、商法1日、一般知識2日で復習。直前の3日間ほどはアガルートの昨年の本試験問題、模擬試験、豊村先生の「直前ヤマあて」、以前買っておいたLECの直前対策模試を実施し、本試験へ臨みました。

総合講義のご感想・ご利用方法

豊村先生の講義はたとえ話が多くてわかりやすく、単元ごとに最後に改めてポイントも言ってくれるので、頭の中が整理できる解説が魅力的でした。また、法改正部分やテキストに記載しきれていない部分については補足のレジュメが作成されており、その解説もしっかりしてくれるので理解しやすかったです。基本的に、レジュメについてはすべて切り取り、該当箇所のテキストの余白に貼るようにしていました。科目ごとに冒頭で解説される、出題数、目指す点数、傾向、勉強法等も、今後の段取りや取り組みのイメージがしやすくなり、大変助かりました。

ただ、特に民法では、テキストに自分で書き込む図式等が多く、オンライン講義の表示時間以上に必要時間が長くなります。それでも、結果的には自分で書き込むことで頭にインプットされやすく、記憶を引き出す際も容易であったことは大きなプラスだったと感じます。

これから講座を受けられる方も、面倒くさがらず、少なくとも「書いてください」と言われた図式等は必ず書き留めておくことをお勧めします。

外出先でもイヤホンで視聴できるため、時間を有効活用でき、倍速が選べたのも良かった点です。基本的には1.2倍速~1.5倍速で聞いていました。

短答過去問解説講座のご感想・ご利用方法

テキストで切りのいいと思う章まで講義が終わったら過去問を解き、解いた都度、章ごとに解説講座を聞くようにしました。民法はすべて聞いて確認しましたが、その他の科目は全部聞いていると時間が足りなかったため、気になった問題だけを確認。

良く分からなかった問題で、こういうものと思ってください、という解説を聞いたことで、そんなに深く考えなくていい問題だったのか、と気が楽になりました。分からない問題が出てきたときにどう取捨するか、の心得も学ぶことができてよかったと思います。

また、Cランクの問題への向き合い方、復習の必要のない選択肢等も教えてもらえ、捨てていい知識と拾うべき知識の強弱をつけやすかったです。

記述過去問解説講座のご感想・ご利用方法

二周目の民法のテキストと過去問、条文チェックが終わったところで民法の記述過去問、同じく二周目の行政法のテキストと過去問、条文チェックが終わったところで行政法の記述過去問を学習。民法と行政法の各傾向・体系を踏まえつつ、問題を解くときの考え方、回答の書き方が理解しやすく解説されており、この講座で学習できてとても良かったと思います。

また、全問完全正解を目指すのではなく、完全正解は1問だけ、あとは部分点で稼げればいい、という解説を聞き、時間内での点の取り方のイメージができ安心できました。

今年の問題は平成18年の問題の焼き増しだった、との話があったので、過去10年分だけではなく、20年分くらいの過去問が学習できる内容だと、今後はさらにいいのではないかと思いました。

逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法

結局、逐条ローラーインプット講座までは手が回らなかった、というのが正直なところです。でも、実際に試験を受けて感じたのは、過去問やテキストだけでは足りず、豊村先生がおっしゃっていたように、周辺の関連条文をもっと広くチェックしておくべきだった、ということです。

今回私はたまたま一般知識等で満点がとれたため、なんとか無事合格できましたが、それがなければ合格ラインぎりぎりだったと感じます。逐条ローラーインプット講座をやっておければ、法令等の択一でもっと余裕のある点数がとれたと思うので、これから講座を受けられる方は、可能な限りやっておくことをお勧めします。

文章理解対策講座のご感想・ご利用方法

文章理解対策講座は、一周目の一般知識等の科目を学習する際、最初に手を付けました。

この講座をやる前までは、問題のイメージがつかなかったのですが、限られた時間内に効率的に問題を解くためには、チェックするポイント、文章構造やキーワード等を把握する必要があるため、その感覚やノウハウをつかむために、文章理解対策講座をやって本当に良かったと思います。試験の最初に解くのがおすすめ、との情報も得られ、本番試験での解く順番と時間を意識するようになりました。もともと国語は得意分野であったため、講座自体については、一回のみ学習。時間を測って、長くても5分程度で解けるように意識しました。文章把握のための注意点、回答を選ぶための解法を学ぶことができ、安心して試験に臨むことができました。

『択一式対策完成への問題』解説講座のご感想・ご利用方法

二周目の民法のテキストと過去問、条文チェックが終わった後、記述過去問に取りかかる前に『択一式対策完成への問題』を学習。解説講座では分からない問題や気になった問題のみを確認。民法の択一式の対策強化として、幅広い問題を解くことができるので、二周目の知識の定着を推し量るのにも役立ったと感じます。また、行政書士試験の過去問では、どうしても民法の問題数が少ないため、カバーしきれない重要分野の知識を深めることができる大切な講座だと思います。闇雲に他試験の問題集をやるよりも、確かな知見からピックアップされた当問題を解く方が効率的なので、これから講座を受けられる方にもやっておくことを強くお勧めします。

模擬試験のご感想・ご利用方法

試験直前の3日間で模擬試験を利用。

頭が働いているうちに何の問題から解くのか、どの問題にどの程度の時間を割くのか、は行政書士試験を受ける中でとても重要なため、最後の腕試し、というだけではなく、解く順番と時間配分を考える上でも、昨年の本試験問題と模擬試験は大変役に立ちました。本番でのイメージがつきやすいよう13時から開始し、問題ごとの目標時間でやりきる感覚を掴むようにしました。特に私は、過去に受けてきた別の試験において、回答に迷う問題が出てきた時に、つい時間をかけすぎてしまうタイプだったため、限られた時間の中で、迷う問題に対してどこで見切りをつけるか、のいい訓練になりました。

講座のご感想、講師へのメッセージ等

トータルでの学習範囲は広いですが、その分本番で拾えた問題もあり、充実した講座内容のアガルートを利用させてもらってやっぱり良かったと思っています。また、特典内容もモチベーションに繋がりました。いかに計画的に自分を律して地道に勉強していくか、が自宅学習でのポイントだと思います。

個人的には、豊村先生の記述を含めた「直前ヤマあて」が大変助かりました。

ありがとうございました。