合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

大学卒業後、働き始めてから暫くたって自分のキャリアのドメインを考えたとき、学生時代に法科大学院の勉強をしていたことを活かせないかと考えるようになり、偶々見かけたビジネス実務法務検定という資格の存在を知り、法律の知識を深めるため、3級、2級、1級と順々に学習・資格を取得し、現在の会社で法務部員として勤務するに至りました。

現在の会社の法務では、民法、商法(会社法含む)や民事訴訟法の知識のほかに、業態柄、行政法の理解が必要となったことから、行政法も勉強できる行政書士の資格取得を目指すことで行政法を含めた法律の基本的なアップデートを図ろうと考えたのがきっかけです。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

何校かを候補にして、評判や費用などを比較している中で、偶々見かけた豊村先生のお試しレクの動画をみて分かりやすいと感じたことが一番のきっかけです。正直なところ、アガルートの存在をこのときはじめて知りましたが、豊村先生のレクを聞いて納得して選んだので、不安は特にありませんでした。

あとは、合格すれば授業料が返金される特典があることも意志が弱く飽きっぽいながらも打算的な私の性格に合っていたというところでしょうか。(笑) 

合格体験記・学習上の工夫

アガルートの申し込みを終えた後に聴講すべきレクの動画の数を見たとき、動画の数がとても多かったことから、まずは動画の聴講を終わらせないと始まらないということで、収録を終えている動画を片っ端から聞きあさるということをやりました。

悠長に構えている時間的余裕がないと考えられたこと、また、忘れる前にまずは1周回してみようという理由で、動画の聴講回数は一回のみ(再生速度は1.25倍から2倍を原則としていました)とし、先生方が重要だとする点を色付け、下線したり、メモしたりするなどのちに行う復習を意識した情報の落とし込みを行いました。

→私の場合、レクをきいてもすぐに忘れるので、聞いてその場で完全に理解することはあきらめ、理解の浸透は復習に委ねることにしました。

一方で、復習は教科書を読んだり、書き込んだり、過去問を解いたり、六法で条文をひいたりといった作業をとにかく繰り返すということを愚直に行いました。

これを行うために、机の前に座って行う勉強だけではなく、通勤時間、移動時間、待ち時間などの所謂隙間時間も使うことを心掛けました。

→復習の過程で、一度やったことを忘れる、過去問を解いている時に二回連続で解けた問題が三回目に解けないなどといった場面に遭遇し、成長や停滞どころか後退しているのではないかという自己嫌悪に陥りそうな場面に何度も遭遇しましたが、三歩進んで一歩下がっているだけで、トータルでは二歩進んでいると言い聞かせて心が折れないようにしたり、あとは、気乗りしない日は無理していつも通り頑張らず、ただ、最低これだけはやろうと習慣を絶やさないようにしたりするなどして何とか続けることができました…私の場合、このような形で復習を行うことをその日のやる気に左右されずに慣習化することができたのがよかったのかもしれません。

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机の前に座わって行う復習は、落ち着いた環境でじっくり時間をかけたい復習(私の場合、教科書や過去問の知識の理解を深めたり、得られた知識の整理や補完を行ったりするなど流れ作業ではできない類のもの)にあて、隙間時間では、ある程度理解が進んだことを前提に、過去問を解く、教科書の速読(目次読み含む)、記述問題において記述すべきポイントを書き出す、行政書士六法の素読を通じた条文や判例確認などを行いました。

なお、復習は、過去問をベースとしつつ、知識の定着や穴がどこにあるのかを認識をするため、アガルートが出している「択一式対策完成への問題 -他資格試験の重要問題を解く-」シリーズを買って解いたり、他校が出す予想問題集を解いたりしていました。

所謂直前期前になると、LECの模試パックを受けることで、模試日から逆算して科目ごとに時間を決めて勉強し、模試後はその復習を通じて全科目をポイントで復習するという方法を取りましたが、基本はやはり教科書、過去問、六法の内容確認で、これの繰り返しでした。

最後に、録音したレクの音声の聴講ですが、私は結局最後まで使いませんでした。なぜなら、私の場合、目から文字情報を読み取るほうが記憶に残ること、わからない部分はその場で読み返しをしながら自分の頭の中でそれを反芻する方がしっくりくると感じたためです。

→歩きの時間など手で教科書等を持てない状態の時は、脳内で自己レクをする、要件を思い出す(忘れていたらメモにとって後ほど教科書等で確認する)、過去問で間違えた問題の知識の再整理などを頭の中で行うことで勉強していました。

総合講義のご感想・ご利用方法

教科書自体ポイントが絞られているうえ、豊村先生のレクが分かりやすく、また、濃淡がついていたので全体的にわかりやすいという感がありました。

また、このおかげで、前述の通り、復習の範囲を絞り込むことができたため、試験との関係で重要な部分に絞って反復練習することに専念できたと思っています。

ただ、教科書も過去問すべての知識に対応しているわけではないため、学習が進む(過去問の中で教科書にない判例、条文知識などに遭遇するなど)と、手書きで教科書の内容を補充するほうがよいと感じることもありましたので、そこは各々の好みで教科書に加筆したり、付箋等をつけたりしていけばよいと思いました。

前述の通り、レク動画の再生は一度のみとし、理解もさることながら、重点は、教科書の内容のどの部分が試験との関係で重要なのかを書き留めるという位置づけで総合講義を使っていました。

レク動画視聴の進捗管理ですが、アガルートの場合、ほかの予備校のようにライブ講義が録画され、その都度ネットにアップされて動画をみるというものではなく、収録された動画が一気にアップされるため、何をどこまでやったらよいのかという目安がないところは苦労しましたが、私は、その対策として、他校の動画アップ予定表を入手し、それに基づいて大まかな進捗管理(この時期にはここまで終わっていればよいかなというラフな目星をつける)をすることで必要以上に不安を感じないようにしていました。

短答過去問解説講座のご感想・ご利用方法

短答過去問は、問題を解いて答え合わせをし、解説を読んで知識を確認し、各肢に教科書のページをメモしてスピード重視でまずはさっさと一度は回してしまおうという理由から、林先生の解説動画をみたのは二回目に解きなおしてからでしたが、一回目から聞いておけばよかったと少し後悔してしまいました。

なぜなら、林先生のレクがとても面白く、また有意義(時には劇でわかりやすくご説明頂き、時にはシンプルな板書で問題の所在を明快にされたり、時にはこの問題はもうやらなくて良いとか、この肢は難しすぎるので一読しておしまいでよいなど有益な情報を教えて頂いたりされていたので)であったと感じたからです。

受験生の立場からすれば、過去問にでた知識をどうしても並列的にとらえてしまい、試験との関係でどの過去問を重点的に行えばよいかわからないため、結局全部解くというようなことを行わざるを得ないところ、合理的な理由から「これはやらなくて良い。」とバサッと切って頂いたのは心強く感じました。

また、落としてはいけない過去問や肢については、あえて強い言葉で厳しくご指導いただいたことで、この問題は是が非でもものにするという決意をもつことができましたし、中だるみ気味だった私の心に喝が入ったこともあり、とてもありがたいと感じました。

記述過去問解説講座のご感想・ご利用方法

この講座は時間がなく生憎受講できませんでした。

逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法

総合講義で体系的に法律を学び、短答過去問解説で体系的に学んだ法律の知識を回答を導くために使うための訓練だとすると、逐条ローラーインプットは、これらで学んだ知識や解法を条文を順番に読むという異なるアプローチで学べる点が有意義だと感じました。

法律学習をするうえで、あるいは実務でもそうだと思いますが、条文を根拠に主張したり請求したりする以上、条文に何と書かれているのか、条文がどういう順番で並んでいるのかを知ることはとても重要であると考えています。

この点、教科書は上述の通りポイントが絞られているがゆえに、法律の基本たる条文の原文に照らすと少々乖離がある部分があることや、学習便宜上、教科書では条文の順序通りに必ずしも並んでおらず、条文の前後関係に意味がある場合に条文や法律の真意が分かりにくいことがありましたが、田島先生が条文順に文章から条文の構造を分析しながら知識を確認し、必要があれば解説してくださったおかげで、教科書の読み込み・書き込みや過去問を解くだけではわかりえない視点ないし知識を得ることができました。

ちなみに、田島先生のコーヒーブレイク的なレク終了後の雑談はとても面白かったので、雑談回にあたったときだけは握りしめたペンを机に置いてリラックスしてお話を伺っていました。

文章理解対策講座のご感想・ご利用方法

この講座は時間がなく生憎受講できませんでした。

『択一式対策完成への問題』解説講座のご感想・ご利用方法

上述の通り、過去問を解くことをベースとしつつ、知識定着のために択一式対策完成への問題(以下、本問題)を解いて解説を聞きました。本問題ででた問題は教科書にメモ(過去問とは区別して)したり、本問題の肢が書かれた教科書のページをメモしたりすることで、過去問と重複している部分はより重点的に確認する一方、本問題のみでてきた知識はやや重要度を下げて学習するといった具合に使い分けをしました。

問題は行政書士試験の過去問(10年以上前のものを含む)に似ていると感じた問題がでておりその意味で勉強になりました。

解説レクはわかりやすかったですが、動画を聞くのはご多分に漏れずこれも一回限りとし、問題も民法や行政法を2回まわした以外はいずれも1回限りとしました。

模擬試験のご感想・ご利用方法

私はLECの模試パッケージを申し込んでいたため、アガルートの模試を受けたのは、LECの模試パッケージがすべて終わった次の週(本試験の1週間前であり、結果として、集大成としての模試という位置づけとなってしまいました…)に受験しました。

アガルートの模試は、答案用紙も本試験のものとほぼ同じように作られているという意味で、問題を解く以外の本試験の雰囲気を忠実に再現しようとしていることから、結果論とは言え、本試験1週間前にアガルートの模試を受けたのは正解だったと感じました。(そう感じたのは本試験会場について答案用紙等をみたときですが…)

これは個人的な感覚の話となりますが、LECのトレンドといいますか、雰囲気といいますが、それらとはまた異なる雰囲気の試験を本試験直前に受けたのは、LECのトレンド等とは異なる問題に触れられたという意味で、結果的には良かったと感じました。

豊村ゼミのご感想・ご利用方法

私は、豊村先生とゼミ生の皆さまのやり取りが収録された動画を聴講する立場ではありましたが、レクのような一方通行ではなく、講師・生徒間の相互のやり取りから得られる刺激や自己の弱点を認識できた点が最もゼミを聴講してよかったと感じた点です。

また、アガルートのレクは、須らく収録された動画を一人でみることから、ほかの受験生の存在を意識しづらいところが人によっては難点になり得ると考えられるところ、ゼミはそうした難点を緩和する方向に作用するのもゼミの良い点といえると思いました。

なお、私は、豊村先生からゼミ生へ当てられた質問をモニター越しに私もぼそぼそ口に出しながら答えていましたが、答えられないところは動画を止めてテキストで確認することで、知識の定着・確定化を図りました。

→ウェブミーティングやウェビナーのある今だからこそ、モニターの前でぼそぼそ話していても家族から変な顔されずに済みました。(笑)