合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

仕事で契約書作成や株主総会と取締役会の事務局を行っており、民法や会社法を一通り学びたいと考えていた。どうせ時間をかけてやるなら、各法律を体系的に習得しつつ国家資格として一生残る形にしたいと考え、行政書士を目指すことにした。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

6年前に学習を始め、金額が安くテキストが絞り込まれて動画時間も短い他校を選び、1年間受講した。テキストの内容を深く理解できないままに過去問を終えて本試験となり134点で不合格となった。翌年は独学でテキストの内容をノートにまとめて理解に努め過去問を解きまくったが、168点で不合格。いくらテキストの内容を覚えて過去問を解いても、知らない問題ばかりが出題されるためよほど運がよくないと受からないと実感し、仕事が忙しくなったこともあり一旦学習を中断した。

5年が経ち、再び受験を決意。今度は必ず受かるよう、学習量が多くても試験範囲を網羅したスクールを探して各校の講義をお試し視聴した。スーツを着て抑揚のない話し方をする講師が多く、観ていて眠くなってしまう中で、奇抜な髪と服装で話が面白い豊村講師を見つけた。テキストのカバー率の高さ、圧倒的な講義動画時間の多さ、合格率の高さ、合格したら全額返金の制度も含めてここしかないと思い、アガルートに決めた。

合格体験記・学習上の工夫

以前の学習と今回の違いは、学習計画の立て方、行政法に注力、条文を読み込むこと、ノートを作らないこと、一般知識対策である。これにより今回合格することができた。

学習計画は、合格体験記を読み、昨年合格した友人にヒアリングを繰り返し、科目毎に、受かるためにはテキストと過去問を何周回すかを設定。得点比率が高い科目に多くの時間を費やし、得点比率が低い科目をやり過ぎないように労力を配分した。年間、週間でスケジュールを作成し、日々の学習可能時間を設定。毎日更新し、遅れが出る分はどこで多くやるか、遅れを取り戻せない場合は回す回数を減らすかを検討した。合格に必要な学習時間と、学習できない原因となる仕事や用事を天秤にかけ、どちらを犠牲にするかを自問自答しながら日々意思決定した。

毎朝4時半に起きて6時まで学習し、動画視聴、過去問を解く、解説の重要事項書き込みなど作業を行った。通勤時間往復2時間はテキスト読み込み、条文精読など書き込みを伴わないことに充てた。

試験1か月前から週に1日程度有休休暇を取得した。試験直前期は切羽詰まった状況なので圧倒的な集中力があり、試験日に近いほど記憶が残る点から、休暇取得の効果は絶大である。業務とのバランスは重要だが、試験に受かるためには休むことも必要だと思う。

総合講義のご感想・ご利用方法

すべての動画を2倍速で視聴した。民法など図や書き込みをする箇所が多く、動画を止めて書き込みをしていると講義時間と同等くらいになる。

講義動画は基本的に1回のみ視聴し、後はテキストの読み直し、過去問の解き直しをした。民法は1度視聴しただけでは良く分からないところが多々あり、その箇所のみ講義を再度視聴した。

行政法はテキスト6周、過去問8周。民法はテキスト6周、過去問7周。憲法は直前期に判例読み込みに重点を置き、テキスト6周、過去問5周。商法はテキスト6周、過去問5周。一般知識はテキスト6周、過去問5周。行政法、民法は他科目に比べて特に時間をかけて読み込み、過去問を理解し、完成度を上げた。

行政法はあまりひねった問題が出なく、民法や会社法に比べて条文量も少ないが、最大の出題ボリュームを占める。とにかくこの科目に最優先で時間を割き、得点源とした。本試験前に過去問は全問正解できるレベルに達した。他は民法と憲法に注力し、商法と一般知識はやり過ぎないようにした。

条文を確認してマーカーやチェックを入れるのは、本当に面倒臭くて時間がかかり、初めは非常にてこずった。しかし、行政手続法、行政不服審査法、行政事件法は条文精読を繰り返し、問題で条文にありそうだけど実在しない選択肢を見極められるようになったことで正答率が上がった。民法も条文を読み込んだが、ボリュームが多すぎて頭に入りきらなかった。

ノートは作らないことに決め、まとめが必要な箇所はテキスト、過去問解説ページ、六法に書き込んで付箋を貼り、紙に書き出して覚えた。ノートにきれいに整理する時間があれば、とにかく頭に入れて問題が解けるようにしたことで、大きく成績が伸びたと思う。

政経社はテキストとニュース検定で半々くらいの比重で学習した。豊村講師は政経社のジャンルに詳しく、ユーチューブの動画が大量にあるのでそちらにも手を出したくなったが、その時間があれば行政法と民法をやるべきと考えて一切観なかった。時事問題は直前期に田島講師や他校の予想問題が出るので、それまでに個人で情報収集してヤマをはることはしない方が良いと思う。

過去問と模試を繰り返す中で、どうしても暗記しなければ解けないものを抽出し、語呂合わせや絵でとにかく記憶できるものを作り出し、何度も眺めて紙に書き出すことを繰り返し覚えた。

短答過去問解説講座のご感想・ご利用方法

林講師は受験指導のプロとして過去問解説で「もうこれは出ない、やらなくていい」と言い切る点が大変頼もしかった。やらなくていいと言われた箇所は、本当にやらなかった。基本的にはすべての肢について解説を行っており、他校では説明を省くことも多いと思うので、非常に丁寧な過去問解説である。

本試験終了後に全問解説を行ったものを科目と単元ごとに再編集していると思われるが、「この問題は今後しばらくは出ないのでやらなくていい」というような説明は、今年受験する際には一応やるべきなのか全くやらなくていいのかの判断が難しかった。

記述過去問解説講座のご感想・ご利用方法

記述の対策は、テキストの記述マーク箇所をノートに書き出し読み込むことと、記述過去問の視聴しかない。後は模試を経て本試験に臨むことになってしまうが、これでは手薄で心配だったため、追加で購入して5周回した。

何度も模範解答を見て理解したつもりでも、次にやるとほとんど分からないものが多く、あまり実力に結び付けることができずに終わってしまった。

マニアックな論点の問題と、基本的な問題が混在しており、何度も繰り返して完璧にすべきものと余裕があれば手を出すものの違いが分からなかった。難易度や出題可能性を示してもらえると有難いと思う。

本試験では多くの部分点が取れて34点となった。

逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法

全部受講した。テキストと過去問だけではなく、条文だけを全部読んでいくことで理解が深まる箇所は多々あり、必ず受講すべきだと考える。田島講師は雑談もあり親しみが持てて大好きだが、講義時間が70時間と長すぎてしまうところがあった。合格体験記や講義動画で全員が全部受講しないという話が垣間見れたが、基本講義に含まれている公式な講義であり効果も高いので、講義時間を短くして皆が受講できるようにできると良いと思う。

復習は書き込みした条文テキストを精読する程度で、講義レジュメは本講義でやったところばかりなので、見直しはしなかった。

田島講師が愛する大森の飲み屋街に興味を持ってしまい、本試験後に友人と大森に飲みに行った。

文章理解対策講座のご感想・ご利用方法

大学受験の現代文講師である田島講師は、文章理解の専門家である。行政書士試験の講師でこのような方はいないと思い、すべての講義を聞き、すべての問題を解いた。学んだ手順を順守し、いきなり選択肢を当てはめて違和感で判断しないで解くことができるようになった。

一般知識の足切りを避けるためには、文章理解を3問正解することが必須。政経社に時間をかけても何が出題されるか分からないため、文章理解の完成度を上げる方に時間をかけた。

模試でなかなか3問正解できなかったため、公務員試験向けの問題集で文章整序と空欄補充のページだけをやり込んだ。本試験の文章理解は全問正解できた。

『択一式対策完成への問題』解説講座のご感想・ご利用方法

民法の過去問だけでは圧倒的に問題数が少なく、公務員試験の問題集では性質が異なるため手を出すと遠回りとなってしまう。行政書士向けにセレクトされた他資格の過去問であるこの問題集は、不足する民法の問題演習として不可欠である。司法試験の問題でも簡単なものもあり、自信につながった。

民法はテキストや条文の知識とは別に、不動産の権利移転、遺産相続など問題を解くための解法や知識が要求されるため、よく出る問題のパターンを身に付ける必要がある。6周回した。

書き込みを消しゴムで消すと印字も一緒に消えてしまうため、過去問と同じ印刷にしてもらえると使いやすくなると思う。

模擬試験のご感想・ご利用方法

試験1か月前に受けた結果は135点で、絶対受からないと思い、翌年受験にしようかと考えた。解説を聞いて冷静に分析し、2択まで絞れたけど運悪く外してしまったものばかりであり、もしこれが取れていれば177点になっていたと分かり冷静になれた。本試験では190点を取れた。本試験の本番開始まで、学習を続ける限り点数は伸び続ける。模試で点が足りなくても落ち込む必要は全くない。この点は強く皆さんにお伝えしたい。

LEC模試パックで7回、アガルートと合わせて8回模試を受けた。7月以降は2週ごとに模試を受けて復習するので、テキストと過去問を回すベースの学習の比重が下がる。模試を受けるのを10月以降などにした方がいいのではないかと思ってしまうが、模試で苦手箇所をあぶりだしてそこを重点的にベース学習でつぶしていく方が効率は高い。1回目の模試までに行政法、2回目までに民法を仕上げるなど、自分で締め切りを設けて追い込んだ。

講座のご感想、講師へのメッセージ等

豊村講師、林講師、田島講師、アガルートスタッフの皆様のおかげで合格することができました。心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

豊村講師は行政書士資格に加えて法科大学院も終了した法律の専門家でありながら、素人向けに分かりやすく説明してくれて本当に話が面白い。憲法は改正がないから動画が古いままで、ガリガリに痩せたスーツ姿だが、民法など改正されている科目はその後の姿になっており、体形が替わり派手なTシャツに金髪のものが入り乱れている。動画に登場する見た目が激しく異なるので、受講生はその点も楽しんで視聴できると思う。

 合格体験記は多くのノウハウが詰まった非常に貴重な財産である。ただ800ページもあり量が多すぎて、学習時間に影響があるため目を通しきれなかった。今後、アガルートで分析した概要版を示してもらえると皆が助かると思う。