受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

自営の仕事がコロナ禍により大きな影響を受けてしまった為、今後の事も考え自営と並行して出来る仕事を探していました。

たまたま友人の知り合いの行政書士事務所で求人があり、運よく週3日その事務所で働くことになりました。

せっかく行政書士事務所に勤務するのなら、以前から少し気になっていた行政書士の資格でもあり、資格を取った方が断然有利なので受験を決意。

また大学時代のゼミが憲法だったので法律の勉強に違和感なく入れると思った事も理由の一つです。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

当初はあまりお金をかけたくなかったので市販の参考書を買って2021年3月ごろからスタート。

しかし、勉強はほとんど進まずこのままではまずいと思い7月にアガルートの速習カリキュラムを申し込みました。

試験まで時間がなくそれでも必要十分な内容があり、音声ダウンロードで通勤中でも勉強出来る事が決め手になりました。

結果アガルートを選んだ事が正解だったと思います。

合格体験記・学習上の工夫

【1年目】

7月からの速習カリキュラムでしたが、仕事と家のことに追われ、勉強時間が取れず、11月に入った試験直前にやっと一通り終わる有様で、記述対策はでほぼできないまま試験本場を迎えました。

結果は162点で不合格(記述6点)。ただ、この微妙な点数によって「来年は記述対策さえやれば合格できる」と甘く見てしまいました。

【2年目】

特に講座は受けず手元にあるアガルートのテキストを復習、過去問を3月ごろからスタート。

しかし前年同様勉強時間は取れず、あっという間に夏が過ぎ9月を迎えてしまいました。

さすがに焦り、『記述ヤマ当て』と『総まくり記述80問』を受講。行政法と民法のテキスト復習と記述対策に特化してペースアップしていきました。

『記述80問』は電車の中、歩きながらで、10周ぐらいは回せたと思います。

結果は154点で不合格。記述は1問完答で20点取れたものの、法令等が基準点にも届かず惨敗。。

【3年目】

2月から中上級総合ライトカリキュラムを受講。合格特典の全額返金をモチベーションにスタート。

今回は前年までの失敗を繰り返さないよう少ない時間を有効に使い、少しずつでも進めることができていました。

ただ、夏前になっても今ひとつ頭に入っていない。過去問の正解率も芳しくない。

一つ一つの用語で知らないものはないけれど、「じゃあそれはどういう事?」と問われれてもちゃんと答えらえないことに気づきました。

そこで、豊村先生がいつも言われていた全体像しっかり理解すること、具体的イメージを持つ事を特に意識するようにしました。

具体的には、例えば行政法なら、この話は『総論』なのか『行政救済』なのか『地方自治』なのか。仮に『行政救済』の話なら「行政不服審査法」なのか「行政事件訴訟法」なのか「国家賠償法」なのか「損失補償」なのか。

これによってあやふやな知識が少しずつ整理されて理解が進んだと思います。

それでも模試に到達したのが本試験2週間前で点数も150点台。

焦りはありましたが、総まくり80問、直前ヤマ当てフェスで指摘された重要部分の確認等々豊村先生を信じ、『試験当日に覚えていれば大丈夫!』という言葉を信じ本試験開始まで諦めずにやることができました。

そして本試験。記述は1問失敗したものの最低でも20点は取れた感触あり。択一式も何とかなりそうだったので、翌日に自己採点しました。

択一式で180点、記述も20点ぐらいは取れていそうなので合格を確信。

安心して合格発表を迎えることが出来ました。

結果はほぼ自己採点通りで択一式180点、記述22点、202点で無事合格することが出来ました。

3回目の受験での合格ですが、勉強時間は実質1年分ぐらいだと思います。

合格の最大の要因は3年目でやっと気づいた「まずは各科目の全体像をしっかり理解し把握すること」です。そしてあやふやな100の知識よりも確実な50の知識の方が何倍も大切だと思います。

総合講義のご感想・ご利用方法

アガルートの講義で良かったことは次の3点です。

  1. 豊村先生の講義が非常に分かりやすい。
  2. テキストが見やすい。
  3. 講義が短いチャプターで区切ってある。

1.豊村先生の講義は具体的イメージをつかみやすく、直接法律用語と関係のない表現も逆に頭に残り、思い出す助けにもなりました。『上からのドーン』、『親分と子分』、『親亀と小亀』等々。「なるほどそう言うことね」と。問題を見たときにも「あっこれは豊村先生の講義のあの話だ」とすぐに思い出すことが出来ました。また、重要度のメリハリがあり、直前期の見返しの際にも非常に助かりました。

2.テキストはメモスペースもしっかりとってあり、図や表がたくさんあるので、重要な図表はコピーして机の前に貼ったり、歩きながら繰り返し見たりしていました。特に「行政行為の分類」「行政事件訴訟の類型」「行政上の強制手段」等々は全体像の理解に有用でした。

3.一つ一つのチャプターが短く区切ってあるので、通勤時間や昼休みのちょっとした時間でも講義の途中で止めることなく聞くことができました。また、問題を解いて今ひとつ分からない時はその部分だけ聞き直すことができたので、非常に勉強の効率が良かったです。

短答過去問集のご感想・ご利用方法

講義のインプットは当然前提ですが、アウトプットが無ければなかなか頭に残りません。

特に過去問は最高のアウトプット素材だと思います。

3年目は過去問を先に解いてその後テキスト確認する方法で進めていました(と言ってもそこそこ出来たのは民法・行政法だけですが)。

アガルートの過去問題集はサイズも持ち運びやすく、通勤電車の中でよく使いました。

なかなか難しいとは思いますが、テキスト以上に過去問集を数多く回すこが合格の近道だと思います。

記述過去問集のご感想・ご利用方法

残念ながら時間がなく、パラパラと見た程度でほとんど手つかずでした。

記述式は同じ問題は出ないと言われていますが、本来なら問題傾向や回答の仕方を学ぶためにも最低でも一回はやるべきだったと思っています。

過去問の重要度は択一式も記述も同じでしょう。

今思えば、解ける解けないではなく勉強をスタートさせた時から記述過去問を解いていれば記述の点数ももう少し取れた可能性もあると思います。

これから受験される方は是非記述の過去問も早めにやることをおすすめします。。

総まくり択一1000肢攻略講座のご感想・ご利用方法

択一1000肢は通勤電車の中で全科目一回り終わるまでやることができました(最初は3周が目標でしたが)。

肢別なのでほんとにちょっとした隙間時間にピッタリです。

本来であれば、問題を解く→分からないところ→テキストで確認する、というのがベストなのかもしれません。

私も出来るだけ分からないところに付箋をつけて、帰宅後テキストで確認するようにしていました。

ただ、他資格の問題もありちょっと細かいところもあるので、優先順位としては過去問の方が高いかもしれません。

時間的に余裕があればでもいいのかと思います。

総まくり記述80問攻略講座のご感想・ご利用方法

直前期には記述対策として歩きながらとか電車の中で何周も回し、特にキーワードは意識して覚えるようにしていました。

問題に対する答えを覚えることも大切ですが、豊村先生先生が解説講義で話していたように、「どこの何の話なのか」「関連すること」「比較すること」も含めてやれれば記述対策はもちろん択一対策としてもいいと思います。

当然、本試験で総まくり80問の中から出題される可能性はそれほど高くはないでしょう。

それでも自分で出題されそうな分野を予想することは難しく、受験対策のプロが考えた問題を利用しない手はないと思います。

模擬試験のご感想・ご利用方法

模試は11月に入ってから何とかたどり着きました。

本来であれば夏ぐらいには解いて、その時点での自分の実力を測り、その後の勉強スケジュールを考える事が必要なのでしょう。

他の予備校の模試も含め何回か受けた方が多くの予想問題を解くことが出来るのでいいのかもしれません。

しかし、あくまで個人的な意見ですが、時間的に余裕がある人以外は講座を受けている予備校の模試1回でも十分です。

時間がないのに復習する素材をやみくもに増やすより1回の模試の復習をしっかりやった方が結果としては実力アップになるのではないかと思います。

講座のご感想、講師へのメッセージ等

行政書士試験を受ける方は、仕事や家事、育児なかなか時間が取れない方々が多いと思います。

私もただでさえ忙しい日常にさらに資格試験勉強時間を入れるのは、想像以上に大変でした。

それでも最後の最後まで諦めなかったことが合格につながったと思います。

そして何より豊村先生の熱く暖かい励ましに何度も助けられました。

豊村先生、ありがとうございました!!