合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

初めての受験は2012年でした。当時、現在経営している不動産会社での起業と同時に、行政書士事務所も同時に併設・開業することにより他社との差別化を図ろうとの思いから会社設立の準備とともに独学で準備していました。

結果は168点で不合格となってしまい、結果不動産会社単体での起業となりました。当時の勉強は完全独学で、市販のテキストを読みながら過去問集を中心とした学習をしていました。独立起業する前の勉強でしたので、会社の昼休み等の隙間時間を活用して進めましたが、結果を見ればやはり我流でしたので、合格レベルに達することができなかったのだと分析しておりました。

自分にとってこの168点が完全に裏目に出てしまいました。我流で168点ならもう少し本気を出せばあと12点くらいはすぐに取れるのではないかと、ここで私は大きな勘違いをしてしまいました。ここからが苦難の始まりでした。やはり立ち上げた以上は不動産会社の業務が生活の中心であり、会社運営の安定が第一の目標となる中で2013年に向けた受験準備が手薄になってしまい、準備不足が祟り2013年は足切りでした。その後も惰性のように受験を続け2014年も不合格となってしまいました。

なんとか不動産業務にさらなる付加価値を加えたいと一念発起し、2015年に向けて他社のカリキュラムに申し込みました。そして当時を思い起こすと今回アガルートさんのカリキュラムを受講し改めて当時の失敗要因を思い起こすことが出来ました。

当時の他社カリキュラムは、まず科目ごとにテキストの講義を完了させてから、次に問題演習・過去問に入るという流れでした。講義視聴時は分かったつもりでも、いざ問題演習となると、まるで遥か昔に聞いたことのようで、ほとんど解けず絶望的な気持ちとなってしまっていました。

しかも科目が増えてゆくごとにどんどんその重圧がのしかかり、いよいよ一念発起したつもりのカリキュラムに押し唾されてしまい2015年も完敗となってしまいました。妙な話ですが、初年度がもう少し酷い点数だったら取り組み方も違っていただろうなどと意味のないことを考えていました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

2015年の受験以降は2021年まではすっかりやる気をなくしていましたが、コロナ禍ですこし時間ができ、またそのころ長男が大学受験で頑張っている姿をみて、自分も50代半ばとなるが、中途半端に投げ出してしまっていた行政書士試験にチャレンジしてみようという気持ちが湧いてきました。

ただ、そう思い立った時期が悪く、すでに2022年の4月となっていました。以前の経験上我流は無理と認識していましたので、また他社さんの速習カリキュラム的なものを申し込んでしまいました。この時点でアガルートさんに出会えなかったのが今思えばとても残念で、結果として無駄な投資となってしまいました。

結果として2022年も数年ぶりにやらかしてしまい、試験日当日の自己採点で記述抜き148点で記述の手応え的にはとても無理と判断しました。自分にはこの試験は縁が無いのではないかと本気で考えた反面、ここまできたらやるしかないと自分を奮い立たせました。

2023年にどうしても合格したいという気持ちで、色々なサイトを探し遂に豊村先生の存在に気付くことができました。すぐに資料請求し、コースを検討し、中上級総合カリキュラム(ライト)を11/19に申し込みました。

合格体験記・学習上の工夫

学習の進め方は事前に豊村先生のyoutube等を視聴して認識していましたので、教材が届きすぐにジグザグ学習を開始しました。この方法は時間がかかるものの、インプットとアウトプットを交互に進めるため記憶の定着に効果的なことを感じながら進めました。過去問集はこれまでの学習である程度やってきたものでしたが、他資格セレクト問題集に触れて、改めて知識の曖昧さや間違った理解というものがあぶりだされていきました。これまでやってきたことを振り返ると、このジグザグ方式は恐らく他の資格試験にも共通した王道そのものではないかと感じました。

普段の学習全般で特に気を付けたことは、特に2周目以降は民法・行政法が中心であることを前提に他の科目も、バランスよく短時間でも必ず着手することでした。特に会社法などは手薄になりがちでしたが、合格後の実務では必須との話を聞いていましたので無理やりテンションを挙げて取り組みました。

また、とにかく六法を引くという習慣を徹底しました。LECさんのものを購入し、マーク、書き込みを繰り返し、何度でも見返す・調べるということを繰り返しました。さらに、辞書代わりにLECさんの「完全整理択一六法」の民法・行政法・憲法を購入し、六法への肉付けや図表整理で活用しました。

総合講義のご感想・ご利用方法

とにかく豊村先生の講義そのものが聞きやすく、分かりやすいという印象でした。また、一コマあたりの講義時間が短いため集中力も持続でき、飽きることなく講義を進めることができました。テキストも見やすくまとめの図表などもフル活用しました。ひとつ改善をお願いできればと感じたのが、判例の索引です。これが巻末にあれば最強と思います。

学習の進め方については豊村先生より提案されたジグザグ方式を忠実に実行するオーソドックスなスタイルでした。これまでの独学や他社さんのカリキュラムでは単調だった学習がメリハリのついた進め方となり持続性や理解度が格段に上がりました。

また常に六法辞書を引くという習慣が定着してくると条文の大切さはもちろんですが、何度も同じ条文に触れることで新たな発見や気づきがあり知識の定着に大変役立ちました。この習慣は、今後取り組んでゆく実務の中でも有用かと思いますし、これからも六法との付き合いを大切にしていきたいと思っています。

総合講義の2周目以降は講義も1.5倍程度で視聴し、特にあいまいな部分をつぶしていく方法でスピードを重視しました。テキストと六法は常に持ち歩き、いつでも気になったところはその時点ですぐに目を通せる環境づくりにも努めました。

短答過去問集のご感想・ご利用方法

短答過去問集については全科目を3回程度回し、その後は特に行政法をメインに何度も繰り返しました。豊村先生より行政法の過去問からだけはとにかく離れないようにと指示がありましたので、他資格セレクト問題集とは別にとにかく回して、条文を確認して、繰り返しました。これまで何度も見てきた過去問でしたが、面倒でも六法を引いていくということが行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法の基礎固めに大いに役立ったと感じました。

また、テキストとのリンクや類似問題、判例との関係性などにも着目して進めたことが知識の定着に役立ったと感じています。

記述過去問集のご感想・ご利用方法

自分の学習可処分時間の中ではあまり活用することができませんでした。いちどさらっとめを通した程度にとどまり、出題傾向を少し確認した程度にとどまりました。

もう少し活用ができれば今回の本試験出題について加点ができたものと感じています。択一に限らず、記述に関しても過去問を一通り確認することで、民法・行政法の基礎が確認できるものと思います。自分としてはもう少し取り組んでおくべき教材でしたので、皆さんにはぜひ活用していただきたいです。

総まくり択一1000肢攻略講座のご感想・ご利用方法

こちらも自分の学習可処分時間の中ではあまり活用することができませんでした。巷では肢別問題集の有用性が取り上げられていましたので、どこかのタイミングで使いたかったのですが、私のような地方での受講スタイルでは車通勤がメインのため電車移動などの隙間が見つけにくく、学習の中にうまく取り込めずもったいないことにほとんど活用できないままになってしまいました。今回の本試験では記述待ちという何とも落ち着かない点数となってしまいましたので、せめて行政法と民法だけでもやっていれば記述抜きで安心圏内の点数が取れたのではないかと最後に思いました。

総まくり記述80問攻略講座のご感想・ご利用方法

総合講義のジグザグ一回転が終了した5月後半から「総まくり記述80問攻略講座」に着手しました。豊村先生よりアドバイスをいただいた「事案とテーマ」これを常に意識して毎日2~3問程度、本試験までに5周程度回しました。解答用紙を自作し、この事案とテーマを抜き出す作業を怠らず、全文パーフェクトに書けなくてもとにかくキーワードを外さないことを意識して取り組みました。漢字を忘れて書けなくなることの予防も含めて、とにかく自分の手で書くことに努めました。記述に関しては、この教材と模試の復習そして、総合講義で豊村先生から指示のあった「マル記」マークの部分だけに集中してそこだけを繰り返しました。

模擬試験のご感想・ご利用方法

模試については、東京リーガルマインドさんの模試6回パック、伊藤塾さん2回、アガルートさん1回の合計8回を自宅と図書館で実施しました。特に意識したのは問題に取り組む順序の確定と本番で見直し時間を確保するため、おおむね2時間30分で解き終わることでした。過去の本試験ではことごとく時間がギリギリで最後の見直しができない状況でしたので、模試の予想問題的な意味合いもありましたが、自分としては時間配分の訓練という位置づけも大きな要素としてありました。結果として、自分の解く順番も確定し、本番も時間が足りないという事態には陥りませんでした。

豊村ゼミのご感想・ご利用方法

申し込み時の気持ちはかなりやる気に満ちていましたので民法・行政の強化と一般知識の習得という観点から豊村ゼミの収録版も申し込んでいましたが、結果として手が回りませんでした。最終的には改正ポイントなどピンポイントで確認する程度となってしまいましたが、それでも本講義とはまた違った趣で気分転換の意味も含めて視聴させていただきました。レジュメは全てプリントアウトし、それだけを束ねて特に改正ポイントなどに目を通すようにしていました。もう少し時間配分を考え、普段の学習に取り込めていればかなりの実力アップにつながったのではないと感じています。

講座のご感想、講師へのメッセージ等

講師・カリキュラムとの出会いは人それぞれかと思います。自分の場合はこの試験と向き合って10年以上も要してしまいました。今回豊村先生と出会い無事に合格を手にすることができ本当に感謝しております。これまでの時間が全て無駄であったとは思いませんが、やはり試験は試験でしかなく、合格後が最も大切であると感じています。

試験には合格しましたが、これからもさらに勉強が必要と感じています。それは試験勉強よりシビアなものであると認識しています。士業としてのアドバイスが他人の生活や人生に影響を及ぼす可能性を考えます。今後も常に勉強なんだな、この年齢になって改めて新鮮な気持ちが持てたことにも感謝しております。

豊村先生、アガルートのスタッフの皆様、この度は本当にお世話になりました。

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