合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

以前、司法書士試験の勉強をしていましたが、途中でやめてしまい他のことに夢中になっていたら10年以上経っていました。

勉強していたことも忘れた頃コロナ禍になり、身辺に相続手続きや給付金申請をする人が増えたことで、また法律の勉強をしたいと思うようになりました。

行政書士試験を選んだのは司法書士に比べて合格しやすい試験だったからですが、行政法が関心を持った分野とマッチしていたので、結果的に選んでよかったと思います。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

1年目は本試験まで半年弱しかなかったため、他校の短期合格向けテキストを利用しました。しかし勉強が足りず、問題は解けても解説までスラスラできるほど知識を深めることができませんでした。

2年目は1年間しっかり時間を取れることもあり、効率よりも内容の充実した講座を希望する一方、受講料との兼ね合いも重視していました。アガルートの合格特典付き講座はこれらの条件にぴったり合致したため「これしかない!」と思い申し込みました。

合格体験記・学習上の工夫

私が行政書士試験の勉強を始めたのは、2022年6月1日からです。1年目は、9月いっぱいまでインプット、10月から過去問を一気に解くというやり方で、結果は176点でした。

1年目の反省点として、

  • 9月いっぱいまでインプットしかせずセクションごとに過去問を解かなかったこと
  • 行政法が12問しか取れなかったこと
  • 模擬試験を受けず試験慣れしていなかったこと

の3点が挙げられました。

そこで2年目は、

  • 講義を受けたら都度セレクト問題集を解くこと(ジグザグ学習)
  • 直前期は模擬試験をペースメーカーにすること

を対策としました。

そして最も大切にしたのが「科目間のメリハリをつけること」です。

配点の多い行政法と民法に関しては、

  • キーワードだけでなく文章で説明できるようになること
  • 講義で扱う論点はどんなに細かくても取りこぼさないこと
  • 憲法の判例と関連する論点も重点的にチェックすること

を心掛け、知識に厚みを持たせるようにしました。

逆にその他の科目は論点を絞り込むことに努め、ノートの厚さと勉強時間が出題数に沿った配分になるよう心がけました。

しかしずっとペースを保てていたわけではなく、9月に入った頃、一般知識に不安を感じてつい教材を追加してしまったことがありました。その直後に行政法の成績がガタ落ちしてすぐに軌道修正したのですが、これがもっと本番に近い時期だったら失敗していたかもしれません。

1年間ペースを崩さず学習するのは想像以上に大変なものでしたが、振り返ってみると、

  • 時間に余裕のあるときでもまとめてやろうとせず、毎日少しずつ進めたこと
  • 教材を追加し過ぎなかったこと

が良い結果につながったと思います。

総合講義のご感想・ご利用方法

まず、合格まで導いてくださった豊村講師に感謝の気持ちをお伝えしたいです。面白い講義とやる気の出る励ましの言葉をありがとうございました。

豊村講師はかみ砕いた表現でユーモアを交えて解説してくださるので、テキストを読むだけでは理解できない論点も、講義を聞くとすんなり理解することができました。時には行政書士試験の範囲を越えたところまで話が及ぶこともありますが、そのおかげで知識が定着することもたくさんありましたし、「法律の勉強ってこんなに楽しいんだ」と思うことができました。

そして私にとって一番役立ったのは、豊村講師の指示に沿ってテキストの色分けをしたことです。追加の手書きメモや図表も充実していたので、二回し目からは講義を再視聴しなくてもテキストを参照するだけで十分でした。

また、これらの作業によって知識をどのように整理したらいいかが可視化され、ノート作りに自信のなかった私が自作のノートを作り、直前期はテキストではなくノートを頼りに勉強するまでになっていました。

問題集の中で一番繰り返したのは、他資格試験セレクト問題集です。行政書士試験は過去問学習で十分という意見もありますが、私は2年目も同じ問題ばかり解いていたら勉強がつまらなくなってしまうと思いましたので、この問題集があることも受講を決めた理由の一つです。

とはいえ過去問では解いたことのない論点が多く、一回しするまでは手を付けたことを後悔しそうになったこともあります。

しかし回数を重ねるごとに自信がつき、本試験直前では合格ラインよりも高い実力が身についたことを実感できたせいか、ヤマ当てに走る受験生も多いと聞く中、落ち着いた気持ちで本番に臨むことができました。

短答過去問集のご感想・ご利用方法

択一対策では、アガルートの他資格試験セレクト問題集と、1年目のときに購入した他校の過去問題集とに絞り、こちらの短答過去問集は利用しませんでした。私の場合、多肢選択式の問題の方が知識が定着しやすかったこともあります。

模擬試験の成績が振るわなかったとき利用しようか迷ったこともありましたが、今まで利用してきた教材を繰り返す方が良いと思い、手を付けませんでした。

教材は相性もありますので、全部やれば受かる、全部やらなければ受からない、ということはないと思います。

記述過去問集のご感想・ご利用方法

記述対策でも、1年目のときに購入した他校の過去問題集を利用したため、こちらの記述過去問集は利用しませんでした。

本試験では択一の得点がちょうど180点で基準点を超えたため、記述の採点待ちをせずに済んだのですが、記述の得点は30点にとどまってしまいました。

総まくり記述80問攻略講座も受講したので十分だと思っていましたが、こちらの記述過去問集でもっと古い年度の問題も解いて、より多くの論点に当たればよかったと思います。

総まくり択一1000肢攻略講座のご感想・ご利用方法

講義は視聴せず、9月頃に問題集を2回繰り返しました。

直前期に入って一般知識に不安を感じるようになり、ニュース検定の問題集に手を付けたのですが、模擬試験もあったので他の科目が疎かにならないようにこちらの問題集で補おうとしました。

しかし今まで繰り返していた問題集から離れてしまったせいか、行政法の成績がガタ落ちしてしまったのでどちらもすぐにやめました。

私の場合、一問一答形式だと答えを覚えて安心してしまうため、あまり勉強にならないことが分かりました。まだ取り返しのつく時期にそれが分かり、軌道修正できてよかったです。

総まくり記述80問攻略講座のご感想・ご利用方法

記述対策はこちらの講座をメインにしました。

問題集は直前まで何度も解き、講義は再視聴はしなかったのですが、一回の視聴でメモは取りこぼしなく記入するようにしました。問題の周辺知識を解説していただくことで、出題されそうな論点を自分なりに予想できるようになったのもよかったです。

私はキーワードは答えられても、文章で解説できるまでに至っていないことがコンプレックスだったのですが、問題集を繰り返し解くことでそれを克服することができましたし、それが今後の財産になりました。

記述対策は深堀りするとキリがない反面、まったくやらなくてもなかなか合格ラインには達しないと思います。何をどのくらいやったらいいか分からない方は、こちらの講座を信じてしっかり受ければ十分な実力と自信がつくと思います。

模擬試験のご感想・ご利用方法

私の選択した講座は在宅受験の模擬試験が1回しかなかったのですが、会場受験のものも経験しておきたいと思い、8月から他校のものも含めて8回受けました。

模擬試験は、

  • 次の模擬試験までに自分に必要な勉強を炙り出すこと
  • 食事やトイレのタイミング、体温調節等、勉強以外の試験に影響しそうな事項の対策を考えること

に利用しました。

8回も受けることはないと思うのですが、1年目の本試験直前に、模擬試験を受けていなかったことでとても弱気になってしまった経験から、回数をこなすことも重視しました。記述の新しい問題を解けるのは全受験生にとってメリットだと思いますので、1度は受けることをおすすめします。

アガルートの模擬試験は本試験の前日に受けました。憲法の判例問題を間違えてしまったのですが、土壇場で復習の機会を得たことが本番の自信につながり、例年に比べ難易度の高かった憲法で4問正解することができました。

模擬試験は基準点を超えるか否かよりも、必ずその日のうちに自己採点し、どのような間違いをしたかチェックすることが大事だと思います。