受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

長年コールセンターで働いていました。コールセンターの仕事は、商品仕様書、HPの広告宣伝、約款、規約等を隅々まで理解し、お客様からのクレームがあり、それがもっともな主張であれば社内に掛け合い保証などを顧客のために引き出します。「この規約作成時は、現在のようなサービスを想定してなかったのではないですか?この説明書きはこのような意味にも読めるので誤解を与えたのではないですか?」などなど。規約や約款を熟知した上で、顧客を代弁して社内に掛け合い、顧客の勘違いなどであれば真摯に説明をして誤解を解消する仕事なので、昔から弁護士的な仕事だなと思いながらやっていました。

ただ、使う武器は社内で作られた規約や仕様書等なので、自分のキャリアにはつながらず、転職の際の市場価値はゼロ。そこで、自分の市場価値を高めるような、どこに行っても使える本物の法律知識を得たいと思ったのが受験のきっかけです。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

法律に触れたことは全くなかったので、予備校は絶対に必要になると考えていました。インターネットで予備校の評判を調べていた時に、合格率が他社と全く違う事でアガルートに興味を持ちました。やはり、合格が目的なので合格率が高くなければ目的に合致しないと思ったためです。

あと何社か、資料請求し見比べた時に、アガルートのテキストは理屈を重視して作成されていると感じました。試験に出る所だけ丸暗記では、法律素人としては本物の知識が付かないと感じていたので、法律の枠組みが理解できそうなテキストに魅力を感じ受講を決めました。

合格体験記・学習上の工夫

1年目は、ジグザグ法などで、とにかくがむしゃらに勉強しました。ただ、素人だから人一倍頑張らなければという思いが強すぎて、無理しすぎたようで9月に重症のコロナに罹患し、そこから2か月ほど勉強できませんでした。結果は160点で思ったより悪くなかったですが、「歯を食いしばって少しでも勉強を続ければ受かったのではないか」と悔しい思いをしました。豊村先生も、諦めたら試合終了と仰っていましたが、それを実感してしまいました。

2年目は、自分の体力の限界が分かったので、無理しすぎないことを心掛けました。勉強時間は減りましたが、会社に章ごとに切り分けたテキストと問題集を持参し、会社ビルに入っているカフェで業後1時間の勉強と昼休み30分の勉強を日課とし、通勤中と昼休みの食事中の30分は講義を聞きました。夏頃からは、逐条ローラーインプットを始めました。逐条ローラーは、頭の中で散らかっていた知識を統合するのに役立ちました。

記述については勉強時間が足りず、11月に入ってから各社の記述予想動画を見て出てきた部分のみ勉強しました。記述については、アガルートの付属のものより、他社のもので相性が良いものがありました。

総合講義のご感想・ご利用方法

豊村先生の講義は、テンポが良く、ストレスなく聞けました。

たんたんと話されると学校の授業を思い出して聞いていられなくなる性格なので、人を引き付けて飽きさせない講義は、プロの技だなと感心しきりで聞かせていただきました。

また、判例についての説明も、判決だけでなくその判断理由なども併せて解説してくださったので、暗記が苦手な私でもスムーズに記憶することができたと思います。

テキストに一緒に線を引いていくスタイルもよかったです。後から見直した際に、全く覚えていなくても「ここに線がひいてあるから、1回はきいたんだな」と思えるので、初めて見た・聞いたような感覚にはなりずらかったです。

ただ、一緒にメモを取る部分が多いのは大変でした。文字が大きいタイプなのと、絵が苦手なので、同じスペースに書いたつもりでも、メモが入りきらないことがあったりして、入りきらなかった番所は別のページに付箋ではったりしましたが、該当のページを読み直しているときには、別ページに関連の付箋があることに気が付かないので、メモが無駄になることが多かったなと思いました。また、テキストと問題集のリンクを貼る作業については、最初から書いておいてくれると時短になってありがたいなと思っていました。

短答過去問解説講座のご感想・ご利用方法

1つ1つの問題に解説動画が付いているというのは、他社と比べてもとても質が高いと思います。

私のような素人の場合、問題を解いて解説を読んでも、書かれていることが理解できず、結局何も得られないまま次に進むという事が多いので、動画で詳細な解説を聞けるのはとてもありがたかったです。

また、動画の中で、似たような過去問の紹介もされているので、理解度チェックに別の問題を解くこともできてよかったです。

あとは、「この問題はもう出ません」「復習不要です」といった、先生の思い切った判断も、学ぶ時間が足りない社会人としては主要な問題に時間を振り分ける際にとても役立ちました。

記述過去問解説講座のご感想・ご利用方法

短答過去問に絞って勉強をしていたので、記述過去問まで時間を回す事が出来ず、ほぼ勉強していません。

3~4月頃に、2,3問解いてみたのみです。その時の感想としては、解くステップは事細かに教えていただけるのですが、知識は入っている前提で話が進むので、当時の私にはレベルが高すぎたのかなと思いました。

ただ、他社の解答例なども紹介しつつ、必要な要素はこれだという採点者側の視点を語っていたのは印象的で、とても重要なことをおっしゃっているなと思ったのは覚えています。私に実力があれば、もっと活用できただろうなと思うと、学習進度が遅く実力が付くのが遅かったのは残念です。

テキスト学習の後、内容を忘れる前にすぐに記述過去問を解くと、もしかすると知識忘れる前なのですごく良いのではないかと思います。

逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法

これは、理屈を理解しないと暗記できないタイプには大変おすすめです。

条文の1文1文を紐解きながら、今まで自分が学んだことを復習すると、自分の中でぼんやりとしていた知識が具体的な法律分と結びつく感覚がいわゆる「アハ体験」のような感じで、自分の脳にしっかり定着する実感が持てました。

また、法律はこう読むというノウハウが身につくので、逐条ローラーでは取り扱いのない憲法や情報保護系の条文を読むときにも応用できて、条文がスラスラ理解できるようになりました。先生が付ける矢印や四角などは、視覚的に条文を理解することができるので、理解にとても役立ちます。ただ、豊村先生のつける印とは同じものが違う意味を持っていたりするので、テキストに逐条ローラーを真似た書き込みをするのはおすすめできません。

文章理解対策講座のご感想・ご利用方法

文章理解は元々得意なため、利用しませんでした。

文章理解は、前書き部分が情報の宝庫だったので、1つ目の講義だけでも聞いてみるのは良いかもしれません。

文章理解の解説は、ついになる概念というか文章に同じ色の線を引いて文章の構造を可視化するような内容でした。

文章理解が苦手な人にとっては、構造が可視化できるようになるのはかなりプラスになるのではないかと思います。

私も、文章理解が得意で正解できますが、なぜこれが正解なのか?と聞かれると回答するのが難しく、本能的に答えているような気がするので、今からテキストをよんでみたいです。

『択一式対策完成への問題』解説講座のご感想・ご利用方法

時間が無かったため、利用しませんでした。

最初の1問だけ春先頃に解いた気がしますが、解説が短答過去問より丁寧だったような記憶があります。

こちらはオリジナルの問題だったように思いますが、もしも出題可能性が短答過去問と同じくらい有るなら、初心者はこちらを先にやってもよいのではと思う位です。

また、問題の視点が短答過去問とは少し違うように感じました。そのため、知識だけではなく考え方の枠組みを補強する意味でも利用する価値はあるように思いました。

豊村先生のお話では、時間が無いのであれば、短答過去問を優先だったのでやらなかったはずですが、できれば利用したかったです。

模擬試験のご感想・ご利用方法

本試験の1か月前に利用しました。

他に使った模擬試験はLECのみです。LECより難しいように感じましたが、良い得点を取れなかったことにより、気を引き締めて勉強出来たように思います。模擬試験に関しては、私にとってはLECの方が利用しやすかったです。

模擬試験は、正誤表が入っていてミスが多いなと思いました。

正誤表を参照することに直前期の時間を取られるのはもったいないので、ミスが減るように次回からぜひ頑張っていただきたいです。

正誤表の参照が面倒だったため、模擬試験の振り返りは、どうしても納得できない問題だけでほぼやりませんでした。

講座のご感想、講師へのメッセージ等

豊村先生はじめ、講師スタッフの皆様、大変お世話になりました。

素人で体も弱く長く勉強することもできない私が合格できたのは、素晴らしい教えのたまものだと思います。

これから受験を検討している皆様、法律知識ゼロ、勉強経験もゼロの私でも時間はかかりましたが合格できました。残りの人生で一番若いのは今です。ぜひ思い切って初めてみてください。アガルートの先生方が全力でサポートしてくださいます。