合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

現職に就く前は、不動産鑑定士事務所に勤務していたこともあり士業の世界を身近で感じていた経験がありました。しかしながら当時は、あまり自らが資格試験に挑むという関心は薄れており、考えてはおりませんでした。
契機は、その勤め先の先生が亡くなられた事をきっかけに私は、父が営んでいた保険業の仕事を引き継ぐために実家の会社に入った事です。自動車に関する内容を扱う事も多く、そこからよりお客様に提供できるサービスの拡充を思慮したとき、私の過去の経験等をも踏まえ、その結果、行政書士資格の取得を志す事となりました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

私は、この3回目の受験で合格を果たしました。尚、最初の2回は独学での挑戦です。当初、右も左もわからず、自らが調べた中で、肢別過去問集+αの学習で挑み、足切りとなりました。2回目は、+αに当たる部分の各肢の内容の読解力を強化したつもりが、然程、結果を見てみれば点数には結びついていない事を確認し、これをもって、考えを改める事にしました。
つまり、独学が向いているセンスのある人と不向きである人があって、私の手法は間違っている。私は独学には向かない後者であると考えたので、その道の専門の方が提供するものを活用して、お金を投資して時間を買うべきだとの結論に至り、通知はがきを受け取ったその日に、アガルートに申込みました。
なぜアガルートに即決したのかは、それまでに「アガルートの教材は量も多く講義時間も長いため人によっては挫折する人もいる」という意見と「あれだけの内容をこなせば他の受験生より優位であろう」との2通りの意見を目にしていたからです。そんなにたくさん詰まっているなら素晴らしいと思いました。(笑)
なぜなら、素人が手探りで必要な知識を加点していくより、予備校が提供した膨大な知識を、「試験当日までこれはリストアップしておくんだ!」と私に必要なものだけ残して減点していく方が本試験とのブレは最小限に抑えられるんじゃないかと思ったからです。

合格体験記・学習上の工夫

実際に教材が届いてから、学習を開始し始めたのは12月からだったと思います。まず、エクセルで試験日までの残日数とチェックボックスを加えたカレンダーを作成して印刷し、デスクに張っておき計画通りに実行されていくように心がけました。
基本の流れ通りに民法から行政法、そして憲法から~と学習を行ってまいりました。早期スタート組については5月の連休迄を目安に1周目の完了を推奨していたので、期限は守るように学習していました。
総合講義&テキストの学習については、とにかく最初は深読みせず、見聴きした状態にする事だけを考えて淡々と豊村先生が講義で書き足していった内容と同じ内容を自分のテキストにも書き込んでいましたので、はじめの学習方法の解説で言われている内容と特段変わったことはしてはいなかったと思います。
又、他資格セレクト問題集には、ページ上部に学習記録をつけられる窓が4つ用意されていました。そこで「なぜ4つなのか?」と疑問に感じた結果、これは「最低4周することを推奨しているに違いない!」と勝手に都合良く解釈して、最重要科目の民法と行政法については、他資格セレクト問題集の全問を最低4周することを目標に本番まで回転させていました。(笑)秋頃には民法と行政法の4周目は超えていたので、自分の場合は、それ以降からについて、はじめて間違えた苦手問題だけを重点処理していく作業に切替えています。
やはり民法については1番ひねくれた問いかけ方をしてくる思考型の問題が多い為、最後の最後まで何度も他資格セレクト問題集と講義のジグザグ学習を継続しました。
行政法については、行政書士試験の過去問もこなしておくと良いと述べていたので、AWESOMEコンサルティングで紹介されていた肢別過去問集を購入して、自分はスマホアプリ版の方を活用して隙間時間ができる度に、行政法の肢別過去問をスマホで回転させました。
憲法については、他資格セレクト問題集は3回転位しかしていなかったと思います。その代わりテキストの内容と「人権分野」についての講義動画を重点的に確認して、9月頃から行政書士試験向けの判例集を中古書店で安く買ってきて、それを改正の少ない憲法の部分だけを裁断して、そこに判例ごとに講義や他資セレの解説内容で述べていたポイントを継ぎ足しメモをしていって、直前期に素早く判例ごとの押さえるべきところが確認できる早見表のような状態に作り込んで試験開始直前まで流し読みを徹底しました。初歩的な作業としては、違憲判例は数が少ないので丸暗記するつもりで記憶に定着させていました。
商法・会社法や一般知識等については、最初に1周まわした後、10月頃までは特に対策はしませんでした。
8月の下旬頃からはジグザグ学習と並行して、自分が試験前日と当日にさらっと読んで全体像がつかめるようにするためのまとめノートをPC上で作成しました。作る事に意識が集中しすぎると危険なので、講義動画を倍速再生で視聴しながらテキストの内容を断捨離していくイメージで復習しながら作りました。これは特に行政法は、何をメモしておくかよりもストーリー仕立てになるように意識しながら作成していたので、行手、行審、行訴、国賠、地自法等のどのブロックの中での話をしているのか?を強く意識するきっかけになったので、ダマシ問題に強くなったと思います。
10月中旬頃からは、アガルートを含め各予備校などが直前ヤマ当て関連の情報をYouTubeなどで公開しているので、後回しにしていた商法・会社法と一般知識は、まとめノートの中に、ここでポイントだけを整理して試験日まで他の学習をする前や一日の学習の締めのタイミングで確認する作業を当日まで行いました。
学習最初期に、民法の条文に数字が出てくるものだけを箇条書きにした表を作成してトイレの壁にすべて張り巡らして毎日1年間、普段の生活の中で目にする状態にしておいたことも、夏頃には自然と定番の条文の数字は間違えないくらい記憶に定着してきており、気持ちに余裕ができたので一定の効果はあったかなと思います。
ちなみに六法の選択は、条文と判例のつながりを楽に確認したかったので、判例付きの「行政書士試験六法」を選択しました。これを二分割に裁断してメイン科目の方の冊子を中心にいつでも確認できる様に持ち歩いて活用していました。

中上級総合講義のご感想・ご利用方法

自分の場合は独学での学習経験があったので、どのような内容を学習していくことになるかの流れは、ある程度把握している状態からの受講でした。そうした背景もある中で中上級総合講義の学習を進めていくと、過去に使用していた市販のテキストとは比較にならない程の情報の濃さで、新しい発見が沢山あることに気づきました。おそらく市販の本の場合、全科目を1冊にまとめないといけないので、情報量に限界があるためだと悟りました。
中上級総合講義では、ひとつひとつの科目において、必要な知識がより深く理解が進むようにしっかりと時間が割かれています。独学で過去問演習を重ねて間違いからテキストをみて制度の違いをコツコツ調べていくより、あらゆるパターンや過去に出題された問われ方などを解説してくれた講義をうけてモレのない状態から問題演習を繰り返していくのとでは、圧倒的に学習にかかる余分な負担は軽減された為、集中して取り組む事ができました。
後は、自分の実力に応じた情報の取捨選択をしていくだけなので、これは現場で思考すればいける内容だなとか、これはどう頑張っても暗記で対応するしかない項目だなといった学習スタンスで進めていれば、いざ本試験が終わった後に「こんな論点があったなんてはじめて知った…」といった失敗するリスクは相当なレベルまで減らせる内容になっていると思いました。
中上級総合講義には他資格セレクト問題集が配布されますが、この問題集がとても良かったです。今後行政書士試験においても問われそうな難易度の高く感じる肢も見受けられるため、普段からこの他資セレクト問題集と講義のジグザグ学習を行っていると、長い問題文を読み解く力も自然と養われて慣れてくるので、行政書士試験の問題文を読むのが後半の時期になると非常に楽に感じる様になりました。

総まくり択一1000肢攻略講座のご感想・ご利用方法

総まくり択一1000肢攻略講座の冊子は、大きさも厚さも丁度いいサイズなので、ちょっとした外出の時にも気軽に持っていけるので、こちらは主に隙間時間に最初の時期は活用していました。
ある程度学習が進んでくると、普段は他資セレクト問題集の方を回転させていたので、こちらの行政書士試験過去問の肢を解いていると偶に、すごくシンプルな問いかけの問題文を読むと、変に疑心暗鬼になって疑って読んでしまって間違えてしまうといった悪いクセが出始めた時期もあったので、それらを修正していくつもりで、「素直な文は素直に読む」というリハビリもかねて活用しました。
直前期には、総仕上げ的な意味合いでもう一度1周して確認作業に活用しました。

総まくり記述80問攻略講座のご感想・ご利用方法

自分は、早期スタート組だったので、メインの講義は順調に進んでおり、5月には1周目が完了していたので、予定通り6月から記述式のこちらのテキスト学習も開始しました。
記述式は最初から「過去問を読む学習」と同じ要領で、ページ裏面の解答例を問題文の下部に用意されていたマス目に書き込んでしまって、一連の流れがいつでもすぐ読める状態にして読み物として試験当日まで活用しました。
記述対策で意識していた事は、大体の問いかけのパターンとして、例えば(誰が→何を→どうする)のように3つの段階のような構成になっているかなと感じたので、問われている内容に対し、記述していく内容を3つの箱の集合体によって完成させるようなイメージを基本の型としてしっかりクセ付けをしていって、問いに対するそれぞれの箱における一番メインの単語がちゃんとリンクするかを心がけて構成する練習を重ねました。
後は、普段の学習を重ねていれば自然と設問と記述の際に浮かんでくる要件は間違えにくくなってくるので、ちゃんと論点がずれない文章として本試験でも記述ができたかなと思います。
令和4年の試験では、採点の結果がでるまでは、一部で、「信義則が~や、塀の撤去が~」などが書かれてないと部分点もらえないんじゃと話題になっているのも見て不安になりました。しかし結果論ではありますが、正直自分はそうした部分の単語までは本番で拾いきれておりません。ただ3問とも上記で記したようにメインのパーツは落とさないように書き切ったので、おかげさまで記述式は半分を超える得点をもらうことができて合格をつかみました。年度によって記述採点は、見る視点が異なる様ですが、うまくいって良かったと思います。

模擬試験のご感想・ご利用方法

アガルート受講生の方であれば、模試はあえての1回提供になっていることは理解されていることかと思います。自分の場合は、結局最後の受験年まで、その他では市販模試のみの活用で対応しておりましたが、やはり模試の提供者それぞれによって似ているようで似ていない問題文のクセがあるので、目的のひとつである「どんな問われ方をしても答えにたどり着ける力を養う」という意味では、1回提供により他の模試にも挑戦してくださいねというスタンスは、大量に模試が控えていて気負いしてしまうこともなく、模試を受けることの本質に気づくことになるので、よかったと思います。
そしてアガルートの模擬試験については、最後の楽しみとして9月に入ってから活用しました。それまでは6月から8月まで市販模試を月に2回程度行って、直前期突入の最終チェック的な意味でアガルートの模試を受けました。一応基準点は超えることができてうれしかったです。内容としても感覚的には本試験の問われ方に近い印象があり、どの問題をとってもAランクといえるような知識がしっかりとちりばめられており、「基礎固めがしっかり完成に向かっているのか?」が結構はっきり確認できる作りになっているのかなと思いました。

講師へのメッセージ

豊村先生1年間本当にありがとうございました。
とても丁寧な説明で且つ、明るく軽快に解説していってくださるので、聴きやすかったです。直前期の時のAWESOMEコンサルティングで、自分の提出した質問に対する解答の最後に「是非合格者インタビューでお会いしましょう」とおっしゃってくださいましたが、そのときは本当に自分はそこに辿りつけるのだろうかと不安でいっぱいでしたが、こうして今、目標を達成できたのも豊村先生が都度、時期に応じた行動指針を示してくれたおかげです。本当にありがとうございました。