受講されていたカリキュラム

行政書士試験を目指した理由・契機

私は保健師として様々なライフステージの方々の支援を行う中で、どんな人にも救いになるのは医療・保健・福祉、そして法律だと漠然と思うようになり、生まれ変わったら今度は法律家になりたいなと思っていました。また、保健師としていつか起業して世の中に医療・保健・福祉に関わるサービスや支援団体を少しでも増やしていきたいという目標も持つようになりました。
そんな話を夫に話したところ、夫から今世で法律家を目指せばいいのでは?と行政書士試験受験を提案されました。行政書士になれば、自分が興味を持っている法律にも関われて、起業するという目標にも近付くことができ、医療・保健・福祉の知識を生かしながら行政書士として医療・保健・福祉に関わるサービスや団体を立ち上げようとしている方々のお手伝いをすることで、自分の夢を間接的に叶えていけるのではないかと考え、目指すに至りました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

上級者コースがあったことが一番の決め手でした。1回目の受験で基礎はかなり固めることができたため、あともう一歩条文や判例を深めて、模試を沢山やって持久力と実践力をつけたいと思っていました。
アガルートの上級者コースの教材や講義を見ると、自分でまとめるには面倒だけどあればすごく便利な「図表まとめ」のテキストと講義があったり、逐条ローラーインプットの講義や判例だけの講義があったり等自分の求めていた勉強方法を実践することができると思い、受けることにしました。
また、メインテキストが教材になかったのも、「何冊もあっても1回目のときに読み込んだテキストあるし、読まないし邪魔になるだけだな」という私の思いにマッチングしていました。
他にも、フルで働きながらの受験勉強だったので、いつでもどこでもオンラインで講義やテキストが見られることや、豊村先生の話し方もすごくわかりやすくてモチベーションが上がる雰囲気で良かったことも決め手になりました。

合格体験記・学習上の工夫

今回、受験2回目だったこともあり、アガルートでの勉強を開始したのは結果発表を終えた2月からでした。私は計画通りにコツコツこなしてくことが向いているため、まず「いつまでに」「何を」「どこまでor何回」やるのか、〇月までに〇点目指すのかを詳細に目標を定めて計画することから始めました。それらを手帳にすべて記載して、やり終わったら赤線で消していくということをしておりました。
どのような目標・計画で勉強していたかは以下の通りです。実際は、翌月の目標を達成するには今月どこまで進めたらいいのかなどをもっと詳細に逆算して計画を立てていましたが省略させていただきます。
・2月:図表まとめ講座(民法)を終わらせる、過去問1回目に取り組む
・3月:図表まとめ講座の民法以外を全て終わらせる、過去問1回目全教科終わらせる、逐条ローラーインプット講座始める
・4月:逐条ローラーインプット講座終わらせる、過去問2回目始める
・5月:記述対策講座始める、過去問2回目終わらせる
・6月:記述対策講座終わらせる、過去問の苦手問題のみ3回目やる
・7月:模試を始める
・8月:模試10回分終わらせる、苦手ポイントあぶりだしてまとめる、模試で毎回180点以上取る
・9月:7月・8月でやった模試の2回目を2時間半でやる、本模試日(初めてやる模試を本番風にする日)で200点以上取る
・10月:2回目の模試を全て終わらせる、本模試日で250点取る
・11月:直前ヤマ当て講座をやる、苦手分野の問題をひたすらやる
・本番:記述抜きで180点を取る
2月~6月までは基本的に平日に講義を受けて、休日に過去問に取り組み、7月~11月は休日は模試に徹し、平日は模試で苦手だった分野の過去問を再度解いたり、行政法や民法を中心に他資格試験過去問ベストセレクションを解いたりしていました。このように取り組んだ結果、過去問や他資格過去問は3~6周していました。特に行政法の過去問に関しては100本ノックをするようなイメージで数をこなすことに徹していました。
そして、2月~11月まで通勤、家事、食事時などの隙間時間には判例講座やニュース検定を視聴したり、仕事の合間にパソコンでデジタルブックと原稿用紙設定したワードを開いて記述問題を繰り返し解いていました。1回目の受験のときに記述問題で悔しい思いをしたため、記述問題にも力を入れておりました。記述問題を行うことで正確に知識を覚えることになり択一問題の実力アップにもつながっていきました。勉強時間としては概ね平日は2時間半、休日は5~6時間勉強していたことになるかと思います。
以上のような勉強方法で、本模試で250点取るという目標は達成できませんでしたが、その他目標は全てほぼ計画通り達成することができ、安定的に200点前後は取れるようになって本番に挑むことができました。
できることは全てやり切った気持ちで挑んだ本番でしたが、やはり本番は模試よりも遥かに難しく、記述抜きで180点の目標は達成できませんでした。とても悔しかったです。こんなにも勉強したのに本番は理想通りにいかずギリギリのラインになってしまうんだと思いました。しかし、力を入れていた記述問題に助けられて無事に合格することができました。
択一問題で180点を目指しつつ、きちんと記述も対策を行うというスタンスを貫いて本当に良かったです。努力はきちんと報われるんだなと思えた試験でした。

図表まとめ講座のご感想・ご利用方法

私がアガルートを受講した理由の一つがこの図表まとめ講座になります。勉強再開時の2月~3月ごろはしっかり講義を視聴して活用しておりました。1回目の受験後、結果発表まで勉強していなかったので、全体のおおまかな復習にちょうど良かったです。
講義の中で豊村先生が「詳しくはみなさんお持ちのメインテキストで見てもらって・・・」と話されていたのも良かったです。他社のメインテキストで勉強していた時間や愛着ある他校のテキストを肯定してくれている感じがして高感度が上がりました。また、ちゃんとリベンジ受験生の状況をわかってくれているんだと感じることができました。
夏以降は模試で間違えた問題の知識の見直しに活用しました。模試で問われる問題はやはり似ている知識をごちゃ混ぜにして混乱させてくる問題が多いため、きちんと整理して比較しながら覚えていくことが大切なのですが、自分でそれをまとめるのが面倒なため、図表まとめのテキストはその手間が省けて助かりましたし、暗記にもすごく便利でした。模試などで出てきて覚えられない知識を手書きで書き足すことでさらに頭の整理になりました。
特に行政法の判例は似ている題材が多くて混乱しやすかったので、比較してもらえてすごく助かりました。試験会場にも持っていき、本番直前まで活用していました。本テキストにプラスアルファで持つとすごく良いと思います。

「START UP 判例」解説講座のご感想・ご利用方法

1回目の受験のときは判例のみのテキストや講座で勉強しておらず、メインテキストに載っている判例を知っているくらいでした。自分で判例文を読むのも苦手だったため、正直どのようなジャンルの判例で結果はどうだったかくらいしか頭に入っていなかったのですが、それではやはり甘いんだなということを試験を受けて実感していました。そのため、判例講座があるのはすごく魅力的でした。
この講座は豊村先生がものすごく言葉を砕いて丁寧に解説して下さっていたので、1回目の受験のときより確実に判例への理解が深まりました。特に模試の解説がよくわかるようになりました。講座の中で取り扱われているテキストは購入せず通勤時や模試の解説を読むときに講座の視聴のみをしていましたが、豊村先生がテキストに記載されている文もきちんと読んでくださるので問題なかったです。

行政書士試験過去問ベストセレクション講座のご感想・ご利用方法

1回目受験のときに受けていた他社の過去問集はかなり昔の問題も載っており、それはそれで基礎を固めるのには良かったのですが、昔の問題はかなり簡単なので近年の問題には戦えないなと思うことが多かったです。
しかし、アガルートのベストセレクションは比較的新しい問題が多くて自分が「この問題嫌いなんだよな」と思って後回しにしがちな問題がちょうどセレクトされていたので、苦手問題と向き合わざるを得なかったのが良かったです。結果、手っ取り早く実力アップにつながったと思います。
記述の過去問は、配点についても記載があったのがすごく参考になりました。問題数もそこまで多くなかったので、夏ごろまでに3周くらい行うことができ、効率良く苦手問題の対策や問題を解く感覚を思い出させてくれたと思います。

他資格試験過去問ベストセレクション講座のご感想・ご利用方法

行政書士試験の過去問は基礎を固めて問題に慣れていくのにはすごく大切で、実力アップできるためにマストな勉強方法ではありますが、真の実力アップには他資格の問題を解くことはすごく効果的だったと思います。同じ知識でも聞き方が違ったり、細かいところまで聞いてくるので、改めて正確に理解できている部分とそうではない部分が浮き彫りになり、自分が対策すべき部分が見えてよかったです。
模試の中でも難しい問題と同じレベルの問題が数多くあったため、夏ごろから直前期にあまり時間の取れない平日の勉強によく活用しておりました。他資格セレクションの問題で間違えなくなってきた当たりから模試で200点台を取れるようになったと思います。行政法は得点源にしたかったため、苦手問題は3~5周くらいしており、直前期はテキスト1冊を1~2日で1周していました。

総まくり記述80問攻略講座のご感想・ご利用方法

今回の試験を合格するにあたり、一番効果を発揮してくれたのがこの記述対策講座での勉強でした。択一問題を解いていてなかなか覚えられない知識もこの講座のおかげで覚えることができましたし、かなり実力アップにつながったと思います。また本番に出題されそうなポイントもきちんと押さえられていて、模試はもちろん本番での得点源につながりました。
活用方法としては、5月~6月に講義をじっくり受けた後は、直前期まで主にデジタルブックを仕事の合間や昼休みに利用して3~5周して模範解答と解説を覚えるまで解いていました。苦手問題は付箋機能を付けて苦手問題のみを行ったりもしていました。模試などで同ジャンルの問題が出てきた場合は、テキストに比較できるように書き込んだりもしました。

逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法

こちらも判例講座同様、1回目の受験のときはテキストに載ってある条文の解説しか覚えていなかったので、改めて条文のみを読み込んでいく良い機会になりましたし、条文を読むことに慣れることができました。結局条文の文言をきちんと読んで理解しておかないと、細かいところまで聞いてくる択一問題に対処できないためこの講義があって本当に良かったと思います。
何よりも模試の解説も読みやすく且つ正確に理解できるようになったと思います。読みづらい条文に関しては先生が絵を書いて解説して下さったので後から見たときにも復習しやすかったです。
3月~4月に講義をじっくり受けて、その後は模試の解説を読むときの辞書代わりに活用していました。

文章理解対策講座のご感想・ご利用方法

講義をゆっくり見るほど手が回らなかったため、フル活用することができませんでした。そのため以下のように活用しておりました。
もともと文章理解は得意で点を落とすことはなかったのですが、一時期急にスランプに陥り、1問に時間がかかってしまうもしくは落としてしまうという事態になりました。私は一般知識が苦手で文章理解は必ず得点を確保しなければならなかったため、すごく焦りました。
そんなときにこちらの講義を一部視聴して、解き方のアドバイスを得たり、苦手分野の問題を制限時間を設けて解く練習をしたりしました。メインの勉強時間にそれらを行うことはできなかったため、直前期に朝いつもより1時間早く起きて出勤前に取り組んでいました。

模擬試験のご感想・ご利用方法

1回目の受験にて、3時間ぶっ通しで問題を解き続けることにもっと慣れないと本番で十分戦えないということがわかったことから、今回の勉強のテーマはずばり「模擬試験を解きまくる」にしておりました。そのため、アガルートの模擬試験は1回分しか送られてこないことから本番のリハーサルに活用することとして、それまでの間は他校の模擬試験集を4冊ほど購入し、夏以降の休日はひたすら模擬試験に徹していました。
以上のことから、アガルートの模擬試験は直前期に行っていたため、講義の視聴は間違えた問題やふんわり正解した問題のみにしていました。
模擬試験はどの問題も2回解き、その中でも特に苦手な問題のみピックアップして3回目・4回目と解くようにしました。アガルートの模擬試験は解説テキストが問題も載っていて、問題の次のページに解説があるというような過去問セレクションのようになっていてチェックをつける欄もあったため、苦手問題を解くときにすごく便利でした。

講師へのメッセージ

去年の2月から試験日まで豊村先生の顔を見ない日はないくらいお世話になりました。先生の話を聴くとどんな問題も難しくないような気持ちになれて、ちゃんと苦手問題にも向き合うことができました。何よりも話し方やテンポがとても聴き取りやすく何度でも講義を視聴することができました。
たまにご自身のお話をされているときの人柄も親近感があってほっこりしましたし、試験には全く関係ありませんが、先生の着ておられるTシャツが自分の好きなアニメのものだったりするので、それを見るのが個人的に楽しくて好きでした。
田島先生の講義は逐条ローラーインプット講座で視聴していましたが、先生の「法律家になるんだから条文読めるようになりましょうよ」という言葉がとても心に残っています。合格後の自分に必要な力まで付けてもらったような気がして条文をしっかり読むモチベーションになりました。
また、「上級者コースの皆さんは高得点で合格しましょう」という言葉にもすごく支えられました。先生方本当にありがとうございました。

自由記載欄(カリキュラム・講座のご感想,講師へのメッセージ等)

今回受講してみて、アガルートの上級者コースは悔しい思いをしたリベンジ受験生にとてもお勧めだなと思いました。確実にレベルアップできます。2回目の受験等でいまいちモチベーションが上がらない方はぜひ受講をお勧めします。私はリベンジ受験生でしたが、諦めずにアガルートで勉強して本当に良かったです。
ありがとうございました。