受講されていたカリキュラム

行政書士試験を目指した理由・契機

大学では法学部で法律を学んでいました。周囲には司法試験やロースクールをめざす友人も多く、漠然と弁護士などの士業に対してあこがれがありましたが、私自身は、大学卒業後は、民間企業に就職することにしました。社会人になってから、自己啓発として、FPや宅地建物士を取得し、次のステップとして学生時代に少し勉強していた法律の知識を活かせる行政書士試験をめざすことにしました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

社会人でしたので、通学講座は難しいと思っていたので、オンラインで受講できる講座を希望しておりました。その中で、他のスクールの通信講座を受講して、1回目の受験をしましたが、不合格となりました。自分の中で条文の読む込みが足りないと思い、条文講座を探していたところ、アガルートアカデミーの逐条ロールアップ講座を受講しました。2回目の試験では1回目の点数と同じく、168点ということで大変悔しい思いをして、次の受験をどうしようかと迷っていたのですが、豊村先生の直前ヤマあてフェスがわかりやすく豊村先生の上級総合カリキュラム/ライトを受講することにしました。

合格体験記・学習上の工夫

自分が行政書士試験に2回落ちてしまった原因として、3つあると分析していました。
まず、アウトプット学習の不足です。インプットに時間を割いてしまい、問題演習時間が圧倒的に少なかったので、1日10問は、問題を解くようにしました。
2つ目は、条文の学習です。1回目の学習の際は、テキストの読み込みにばかり時間をかけていたので、六法で条文を引くことが正直あまりありませんでした。そのため、前述の通り逐条ロールアップ講座の受講とテキストや問題演習で出てきた条文は六法で確認するようにしました。特に、逐条ロールアップ講座で条文のランク付けをしていたので、Sランクの条文は、注意して読み込むようにしていました。
3つ目は、判例学習です。こちらも最初の受験ではテキストに載っている判例の内容程度しか知識がなかったので、判例集を使って勉強しておりませんでした。そこで、豊村先生のスタートアップ判例講座を受講しましたが、判例の結果だけでなく、事案や判決の内容について深く学習することで、条文や判例の事案がだんだん点と点でつながっていったのは有益だったと思います。あとは、早いスピードでテキストや問題を回していきたかったので、講座は基本的に2倍速のスピードで聴きながら、隙間時間を使って少しでも勉強するようにしました。

図表まとめ講座のご感想・ご利用方法

コンパクトな図表まとめ講座で重要箇所を早いスピードで記憶喚起することができた点がよかったと思います。民法など条文が多い科目は1回では覚えられないことや十分理解できないことも多いので、何度も繰り返すうちに理解できることもあるかと思うので、まとめ講座は記憶の定着のために役立ったと思います。また、よく理解できなかった箇所は、ペンディングにして問題演習や判例学習をしたあとに、講義を聴き直すのもいいかと思いました。
学習経験者向けの講座ですが、豊村先生の講座はわかりやすくメリハリもあり、自分がよく理解できていない知識等があることに気づけたり、知識が深まったりすることもあったので、まとめ講座を受講してよかったと思いました。特に知識を叩き込む直前期には、まとめ学習講座を聴き流しながらテキストを読み込んで総復習をしておりました。
分厚いテキストより、さっと読めるコンパクトなテキストだったので、試験当日も直前までテキストをパラパラ読んでいました。個人的には、分厚い教科書より、コンパクトなテキストで自分の知識の幹をしっかり作って、細かい知識は問題演習等で都度作っていくというのが合格への近道のように思いました。

「START UP 判例」解説講座のご感想・ご利用方法

前述の通り、最初の学習ではテキストに載っている判例の内容程度しか知識がなかったので、判例集を使って勉強しておりませんでした。そこで、豊村先生の「START UP 判例」解説講座を受講しましたが、判例の結果だけでなく、事案や判決の内容について分析と解説を頂けたので、判決の微妙な言い回しの違いや変遷についても理解できました。
条文や判例の事案がだんだんと点と点でつながっていったのは有益だったと思いますし、特に、行政書士試験の多肢問題では判例の知識が問われることが多かったので判例学習が試験対策にも役立ったと思います。

行政書士試験過去問ベストセレクション講座のご感想・ご利用方法

過去に他のスクールの市販で販売している問題集も使用したことがありますが、アガルートの行政書士試験過去問ベストセレクション問題集は、今後の試験にでることが予想される良問が多いように思いました。なので、この問題集を基本的にどんどん解いていくようにしていました。問題を解くペースは、1日最低10問は解くように決めていました。
また、民法については、豊村先生のアドバイスにあった総則、物権、債権、家族法についてそれぞれ曜日を決めて解くようにして、偏りなく勉強するように工夫しました。間違えた箇所や、よく理解できなかった箇所は付箋をつけてそこだけあとで読み返せるようにしていました。

他資格試験過去問ベストセレクション講座のご感想・ご利用方法

民法は、過去問だけでは演習が足りない部分もあると豊村先生もおっしゃっていたので、行政法と民法を中心に他資格試験過去問ベストセレクションの問題集を解いていきました。ただ、あくまでもメインは行政書士の過去問問題集をやっていくほうがよいと考えていたので、すべての科目をやりきろうとはあまり考えていませんでした。
正直、私は、商法の他資格試験過去問まではやりきることができませんでしたが、それでも合格できるので、やはり、時間がない方は、もし他資格過去問をやるなら、行政法と民法と一般常識に絞るとか、自分の苦手分野や出題が予想される分野に絞って問題を解くなど、優先順位をつけて解くというのもよいかと思います。

総まくり記述80問攻略講座のご感想・ご利用方法

最初の受験の時は、記述の対策が後半になって、なかなか記述対策が十分できないということがあったので、記述の対策は夏ごろから早めに少しずつ行うようにしました。とはいえ、対策といっても、1日に1問から2問解いて解説を聴くというだけですが、実際に自分で書いてみると自分の知識のあいまいな点がわかってくるので、そこをテキストで復習するようにしました。
記述は書き方というより、択一にでてくる知識や条文の知識が基本にあるので、そこをおろそかにしないように注意しました。復習する際は、再度、記述を書くというよりキーワードや論点となっている点を書き出して漏れがないかを頭のなかで想起するようにして解説を読み直す程度にしていました。

模擬試験のご感想・ご利用方法

アガルートと他校の市販の予想問題を使っていました。私は妊娠中ということもあり、会場での模擬試験は受験しておらず、すべて自宅で模擬試験の問題を解いていました。また、3時間続けて問題を解くというのが難しい時もあったので、そういう時は法律科目の択一だけ、記述だけ、一般常識だけと区切って時間を測って問題を解くようにしていました。
記述問題は、解説を読むだけでなく、出題が予想される箇所はテキストや条文を読み込んで復習するようにしていました。また、一般常識の個人情報保護法の問題も模擬試験に出題された箇所は、直前期に何度か問題を解き直して復習するようにしました。

講師へのメッセージ

実は6月に妊娠が発覚して、7月はつわりに苦しみ今年度の行政書士試験の受験をあきらめようかと思うこともありましたが、豊村先生のAWESOMEコンサルティングなどで都度学習スケジュールについてアドバイスされているのを聴きながら、なるべく周りと比べすぎないで自分は自分の学習を進めていきました。
豊村先生のわかりやすい授業といつも明るいアドバイスのおかげで最後まであきらめず受験することができました。無事1月に出産もしまして、2月には行政書士の合格証書が届いた時は本当にうれしかったです。ありがとうございました!