合格者の声|講師の視覚的工夫で、独学で知識不足だった条文の重要箇所が理解できた 坂入 光太さん
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目次
受講されていたカリキュラム
行政書士試験を目指した理由・契機
高校時代は「大学に進学し警察官を志望する」という夢があり、社会貢献したいという気持ちがありましたが、父親の経営する町工場が人手不足になり、家業を手伝うこととなりました。しかし、その後の社会情勢の変化等により廃業しました。その後、会社勤めを始めましたが、高卒の中途採用ではいわゆる3K(危険・汚い・きつい)といった仕事しかなく、満足な収入も得られませんでした。
自分と同じような差別的立場にある社会的弱者の為に何かできることはないかと次第に考えるようになり、現状を打破したいという思いで、学歴に関係なく独立開業ができる行政書士を目指しました。
アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ
実は今回は初めてではありませんでした。以前は独学でしたが170点の壁を越えることができず、一昨年は他社の講座を受講しましたが、ほとんど効果がありませんでした。これ以上「受験生」を続けることは限界だったため、インターネットで単純に「合格率」トップの講座を検索し、アガルートを初めて知りました。
試しにガイダンスの動画を見てみると、茶髪にトレーナーの豊村講師を初めて見て少し複雑な気持ちになりましたが、見ているうちにどんどん惹き込まれていき、受講する決意をしました。
合格体験記・学習上の工夫
豊村先生も講義の中で言われたように、順番としては①民法、②行政法、③憲法、④商法・一般知識は法令科目と並行してやっていく、という順番を意識しました。
また、先生が「学習の基本は①テキスト、②ジャンプ (他資格セレクト問題集の通称)、③条文、④過去問(行政書士試験の過去問)、あとはこれの繰り返し。」と言われたので、これらのことを基本の学習スタイルとしました。コロナ禍とは無縁といえるほど日常的に長時間残業や休日出勤、自治会の活動等が多い自分にとって、勉強時間の確保が一番の課題でした。
行政書士試験に限らず他の試験勉強でも、一般的には一日の会社や学校が終わってから夜中に勉強する人が多いと思うのですが、一日の業務の後は睡魔に襲われなかなか集中できず、結局内容が身に入らないで寝てしまうことが多々ありました。そこで、自分なりにまず先に仮眠を取ってから勉強をすることにしました。(正確には一日の睡眠時間を3時間程度にしました。)当初から学習スケジュールの遅れが目立ち始めたせいか、不安と焦りで熟睡できない状態だったところを、勉強することによって思ったよりも勉強に身が入り、多少不安も紛れていきました。
AWESOMEコンサルティングには時間の都合上参加することができず、全部を見ることができませんでしたが断片的に録画動画を見て、他の受講生の進捗状況を確認していました。中には7月頃に10周以上終わって模試も6~7回も受けている人もいて、豊村先生からは「この方は合格も間違いないでしょう。」と称賛されているのを見て、ますます焦りが募っていきました。
しかし、行政書士試験は大学入試等と違ってライバルと競って自分が勝ち残るような相対的評価ではなく、基準点を取れば全員合格できる絶対的評価の試験である為、あくまでも一つの目安として参考程度に止め、自分のレベルに合ったペースで勉強しました。過去に市販の問題集や模試を買い漁り、結局中途半端で失敗した反省を踏まえ、手元にある教材を100%理解することを優先しました。
中上級総合講義のご感想・ご利用方法
講義は全て「フルボイス」ならぬ「フル動画」で構成されており、独学では分からなかったことや曖昧だったところ、他社の講座では触れていなかった箇所や理解しにくかったところも詳細に解説されていて、知識の穴埋めや上塗りができました。
例えば民法の講義では、他社の講座では「妨害排除請求権や返還請求権を行使していきます。」とテキストの内容をそのままの言葉で表現しているのに対し、豊村先生は「どけっ!」「金返せっ!」といったシンプルでストレートな言葉で表現し、用語の意味が分からないから受講している側にとっては非常に解り易かったです。
5月のGWを目安に1周目の学習を終了し、その後は2周目や記述式の学習に入るのが標準的な学習スケジュールであり、他の受講生も早い人は2~3周目に入っている人もいる中、日頃の長時間残業や休日出勤が祟り大幅に学習が遅れてしまいました。民法の1周目が2月末までかかり、連休前時点ではまだ行訴法までしか到達していませんでした。連休といっても3日間しかなく、残りの行政法と一般知識の個人情報保護法をやりました。連休明けは憲法に入ることになりますが、スケジュールの遅れは否めないため不安と焦りが募り、それまでは仕事が終わってから帰宅後に勉強しても疲れてなかなか集中できなかった為、先に仮眠をとってから講義動画も常に2倍速で視聴することにしました。
こんなスローペースで全科目の1周目が終了したのが7月上旬になってしまいました。その後、逐条ローラーインプット講座と模擬試験を経て結局2周目に入ったのは盆休み明けでした。2周目以降の復習では分からないところで立ち止まって深く考えることはせず、とにかく先に進んで、繰り返し学習で知識を定着させることにしました。
総まくり択一1000肢攻略講座のご感想・ご利用方法
総まくり択一1000肢攻略講座に関しては、民法、行政法、一般知識までしかできず、憲法、商法はできませんでした。メインは中上級総合講義の他資格セレクト問題集になってしまい、総まくり択一1000肢攻略講座は補足的な位置付けになってしまいました。
しかし、他資格セレクト問題集に載っていなかった問題が載っていて、手薄だった部分の補強ができました。特に一番恐れていた一般知識の政治、経済、社会の足切り対策としては、他資格セレクト問題集と合わせて十分活用できたと思います。
学習の順番としては、他資格セレクト問題集が終わった後は必ず総まくり択一1000肢攻略講座をやることにして、①民法、②行政法、③一般知識を優先し、余裕があれば④憲法、⑤商法とやるつもりでいましたが、結局は主要な①、②、③までが限界でした。
総まくり記述80問攻略講座のご感想・ご利用方法
総まくり記述80問攻略講座をやったのは、実は直前期真っ只中の10月に入ってからでした。
法令、一般知識の択一問題の基礎固めを優先していたこともあり、応用的な記述式対策は後回しになっていました。豊村先生も講義の中で、「何のことについて書いてあるのか、条文知識についてか?判例知識か?そこから導き出されるキーワードは何か?最後は全体の構成を考えて文章にまとめる。」というように解説しておられました。しかし、実際に問題を解こうとしても選択肢の中に正解がある択一とは違い、なかなかキーワードが捻り出せず、キーワードが出てきても上手く文章にまとめることができなかった為、ある程度考えて解らない場合はすぐに解説動画の模範解答を見るようにしました。
先生も言われたように一番の問題は、そもそも何のことを問われているのか解らないことで、テキスト、条文の復習で訓練しました。
逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法
逐条ローラーインプット講座は、ある意味最重要課題と言える講座かもしれません。過去の独学での敗因は問題集の解説ばかりを重視してあまり条文は重視していなかったことにあります。同じ民法総則を問われても別の問われ方をされると解らなかったのは、根本的な条文知識不足だったからだと思います。
田島先生の講義では、条文毎に重要度S、A、Bとランク付けしてあり、さらにチェックペンと蛍光ペンでマーキングする手法で視覚的にも条文の重要箇所が見易くなっていました。条文学習を徹底する為、民法542条「無催告解除」と563条「代金減額請求」や、行政手続法3条と行審法7条の「適用除外」といった本試験で引っ掛け問題で狙われやすい条文を間違い探しのように比較対照しました。また、憲法や個人情報保護法等も六法に自分なりにチェックペンで書き込みをするようにしました。
文章理解対策講座のご感想・ご利用方法
文章理解は正直、全く盲点でした。独学の時もほとんど対策することもなく、他社の講座でも全く触れることもなく、完全に軽視していました。しかし一般知識は足切りを回避しなくてはならず、個人情報保護法以外の対策は、ほぼ運を天に任せるしか方法がありませんでした。文章理解は逆に言えば個人情報保護法と合わせて最も対策が立てやすく、訓練次第では足切りを回避できる科目であることを気付かせてくれました。
田島先生の講義では、「対比」「混同」を赤青の蛍光ペンで色分けする方法でやっていましたが、なかなか思ったように上手くいかなかった為、総合講義、一般知識の豊村先生が講義でやっていた選択肢の中から推測する「インチキテクニック」を最終手段にするしかないと考えました。しかし、本試験では「インチキテクニック」を使わなくても運良く全問正解できました。
文章理解は法令科目と並行して学習する為、なるべく早い時期から始めようと思い、3月末頃から始め、法令9割:文章理解1割のペースでやることにして、日曜の夜を文章理解に当てました
模擬試験のご感想・ご利用方法
模擬試験は1周目が終わった時点で受けました。敢えて復習した後ではなく、その当時の実力を確認するという目的がありました。結果は記述式抜きで158点。しかも一般知識が20点で足切りという惨敗でした。内心(今年の試験も無理か…。)と思いましたが、この結果は当然として受け止めました。
1周目の講義を受けただけでは受講前とほぼ変化はなく、改めて弱点を確認することにしました。豊村先生のアドバイスと過去の失敗例から模擬試験はあくまでも弱点の確認であって本試験でのヤマ当てを狙うことはしませんでした。
他の受講生の中には他社の模試を7~8回以上受けた人もいるようですが、独学の時のように市販の模試を買い漁ったりせず、これ1回のみにしました。その代わり「ジャンプ (他資格セレクト問題集)」の復習を優先することにしました。
講師へのメッセージ
豊村先生は本試験直前に、「もう僕の顔は二度と見たくないよね?」と動画で言われていましたが、そんなことはありません。名前が似ていた為、最初から勝手に親近感を持っていました。「講義中にお茶を飲む様な講師は嫌でしょ?」と気にしていましたが、逆に難しい勉強の合間に講師が自らお茶を飲む姿にもホッとしたことが何度もあり、安心感もありました。
「豊村クラス6期生」として無事合格して卒業できたことを一生忘れません。本当にありがとうございました。
自由記載欄(カリキュラム・講座のご感想,講師へのメッセージ等)
田島先生の講義の言い回しも面白かったです。途中で出てくる雑談も印象に残り、時には気分転換に「大森駅」を検索したこともありました。逐条ローラーインプット講座の、「サシコ、トリミング、怠る事実」の語呂合わせはインパクトがあり忘れられなくなりました。
相賀先生、林先生、アガルートスタッフの皆様、本当にありがとうございました。次は、過去に1度失敗した司法書士試験に生活環境を変えてから再挑戦したいと考えていますので、その時はよろしくお願いいたします。