合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

社員12名の会社の経営をしていますが、現場担当者が代金の支払いでお客さまとのトラブルがあり、「弁護士をたてて裁判で争ってもいい」と言われました。その一件から、会社を守る上で法律の知識があった方が良いと感じたことがきっかけでした。
さらに、現在の会社とは別に新しい事業をしたいと考えていましたが、補助金や助成金など資金調達を主軸としたコンサルが経営者にとってニーズがあるのではないかと考え、補助金申請のサポートをするため、行政書士の資格取得を目指すこととしました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

仕事をしながらなので勉強時間が少ないこととできるだけ1年目で合格したかったため、効率を最優先し、オンライン講座を活用して勉強を進めることにしました。インターネットで検索して、アガルートアカデミーの資料請求を行い、豊村先生のサンプル講座を聴きました。ほかにも1社資料請求していましたが、どの会社も内容面で差異は無いと思っていたので、講師との相性で決めることにしていました。私は、見たり書いたりするより耳から情報を取り込む方が得意なのですが、豊村先生の声の聴き取りやすさや相性、キャラクターが大変良かったので、この講座にしようと決めました。

合格体験記・学習上の工夫

基本的には、「アガルートから言われる勉強方法に素直に従う」、という点がブレないように意識していました。ときどき色々な不安にかられてよそ見しそうになりましたが、私は行政書士試験の勉強は全くの素人、一方でアガルートはプロ中のプロなのだから、素直に従うことが最も効率が良いということを思い出していました。具体的には、豊村先生がガイダンスでおっしゃいっていた、「法律の勉強はペンキ塗りと同じだから何回も繰り返す」「追い込み期のためにテキスト、六法、問題集を作りこんでいくイメージ」の2点です。
まずは、11月の本試験までの学習スケジュールを立てました。今思えば全く不足していましたが、当初はテキストと過去問を3周回すことを目標にしていました。6月までにすべての講義動画を1周する、9月までに2、3周目をする、残りの期間で弱点を克服するという内容でした。
1周目は当然のことながら講義の内容が頭に入らないことが多かったですが、ペンキ塗りの1回目というイメージで、とにかく立ち止まらずに前に進むことにしました。1周目が終わったころの完成度は30%ぐらいだったと思います。それでも今思えば目標通りに6月中にすべての科目を1周終わらせたことは大きかったです。
全体像を把握でき強弱をつけるところがうっすらと見えたからです。そこで2周目に入る前に、学習計画を見直しました。当初は全ての科目を対象に2周目をする予定でしたが、民法と行政法で得点を稼ぐことができなければ合格はあり得ないと思い、7月と8月は民法・行政法強化期間に変更して、この2つを3周目まで終わらせることにしました。
これも豊村先生のアドバイスの通り、動画の再生速度を2倍にして聴いていきました。ただし、過去問を解いて全く分からない点だけはじっくりと聴いて理解を深めるようにしました。1周目のペンキ塗りで全体的に薄く色を塗ったけど、全く塗れていない部分がところどころあるのでしっかりと塗ったというイメージです。
また、8月から他校の肢別過去問集に手を出しました。あれこれ手を出して中途半端に終わるではないかと迷いましたが、肢別過去問集を使う目的は、自分の理解が浅い論点をあぶりだすこと(ペンキ塗りの塗れていない部分を1つ1つ塗りつぶしていくイメージ)だったので、勉強法の基本路線は変わらなかったと思います。
9月からの直前期に入る前に、再度学習計画を見直しました。憲法と個人情報保護法の2周目と並行して民法と行政法は4周、5周とやっていく、そして、商法会社法はこの時点で捨てました。残りの期間の中で確保できそうな勉強時間と学習ボリュームを見たときに、商法会社法を捨ててその分を民法と行政法の高得点化に繋げた方が良いと判断したからです。
その後も区切りのついたところで学習計画を見直して、自分の弱点を把握して、その強化に取り組むということを繰り返していきました。直前は1週間おきに見直していたので、計10回ほどはリスケジュールをしたのではないでしょうか。今思えば、こまめに計画してから学習に取り組んだことで、やるべきことに集中して、あせらず勉強に集中できたのが良かったのだと思います。

入門総合講義のご感想・ご利用方法

私は堅苦しい講義だとどうしても眠くなってしまうのですが、豊村先生の軽快な講義はいつも楽しんで聴くことができました。また、勉強時間が限られている中、各論点の重要度をランク付けしてあったので、優先順位をつけながら学習できたことは良かったと思います。特に豊村先生は、独自に最重要度の「AA」というランクをつけていたので、ここは絶対に抑えないといけないのだなといことが明確に分かって良かったです。
期間全体を通じて、11月13日の本試験前に、各科目4時間ずつかけてテキストと六法を見直すことで、それまで学習した内容が思い出せるように、すべての情報を書き込んで集約していきました。記憶がどんどん薄れていくのは仕方ないので、試験直前に、短時間で記憶を呼び戻して、できるだけ記憶が新しい状態で試験に臨もうと思ったからです。
また、一般知識については、個人情報保護法は全て講義を聴きましたが、政治・経済・社会は各国の政治制度、社会保障、核問題など頻出論点に絞って、講義を聴きました。特に政治・経済・社会は、机に座ってテキスト共に視聴するのではなく、音声講義を仕事の移動中に何度も繰り返し聴くことで対応しました。
また、豊村先生のYouTubeも隙間時間を使ってきいていました。一般知識の学習に十分な時間を割くことができないと途中で思ったので、このように移動時間や隙間時間を活用する方法に切り替えました。

短答過去問解説講座のご感想・ご利用方法

豊村先生のガイダンスの中で、テキストの各単元が終わるたびに過去問を解いてから、次の単元に入る、ジグザグ方式を推奨されていたのでそのように進めました。また、過去問は「解く」というより「読む」ということおっしゃっていたので、1周目は特に問題を読んだらすぐに答えを読んでいました。このやり方は非常に効率的で良かったと思います。
問題集の使い方として、当初は「実力試し」と考えていましたが、「弱点を洗い出すツール」と捉えたことが勝因だったと思います。実力試しと思うと、どうしても解こうとするので、考えても仕方ないことに多くの無駄な時間を費やしてしまいます。しかし、弱点を洗い出すツールと捉えると、分からない問題が出てきたときに、「良し!発見」と思え、解答やテキストを見直して知識を埋めていくことができました。

記述過去問解説講座のご感想・ご利用方法

こちらも短答過去問解説講座と全く同じ考え方で活用しました。つまり「弱点を洗い出すツール」という考え方です。しかし、短答と違って記述は、各論点の単発的な知識だけでなく、特に民法は全体を通して総合的に思考しなければいけないので、短答の知識が一気に深まりました。私は、10月から記述対策を始めましたが、こちらはできればもう少し早めに着手しておくと、短答の知識の理解の促進にもつながったかなと今は思います。
また、記述は、過去問から再度同じ問題が出ることは無いので、別途、総まくり記述80問攻略講座を購入して対策しました。もちろんこの総まくり記述80問攻略講座以外からも出題される可能性はありますが、そうなったら仕方ないと諦めて、当講座のテキストを試験当日の朝まで何回も繰り返すことに集中できたことが良かったです。最終的には5周しました。

逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法

逐条ローラーインプット講座は1回も視聴することなく試験を受けました。そこまで時間をかける余裕がなかったので、試験前1か月ぐらいの時期に、捨てると決めました。
次善策としては、音声講座をスマホにダウンロードして、就寝時や移動時間、隙間時間に聴き流す感じで、何度も聴くという方法をとっても良かったかなと思います。(しかし、移動時間や隙間時間も一般知識の音声動画や豊村先生のYouTubeを視聴していたので、時間はありませんでしたが…)
また、直前1週間などに、知識の総確認をする意味で、本講座を聴き流して、弱点を洗い出すという方法も良いと思います。

文章理解対策講座のご感想・ご利用方法

文章理解対策講座は、全て解きました。私は、比較的、読解力があったのでここにあまり時間を割く必要がありませんでしたが、それでも、講座の冒頭にある解法の解説は大変参考になりました。
文章理解は、解き方を知らずに解いてしまうと時間がかかってしまい、ただでさえ不足する時間のロスとそこからくる焦りが出てしまいますが、解き方を知ることで、解答スピードに2倍ぐらいの差がつくのではないでしょうか。
行政書士試験において文章理解はメインの単元ではないと思うのですが、解説もテキストもポイントを抑えて分かりやすい内容だったので、最小の勉強時間で最大限の学習ができたと思います。

『択一式対策完成への問題』解説講座のご感想・ご利用方法

『択一式対策完成への問題』解説講座は全く視聴しませんでしたが、問題集自体は、民法の重要論点に絞って解きました。
行政法は過去問をしっかりやる、民法は過去問をしっかりやるだけでなくもう少し深い理解力を求められる、と言われていたので、民法の理解を深めるための補強ツールとして活用した感じです。
使い方としては、短答過去問解説講座と同じく、解くというよりは読むという感じで、解くことに執着せず、自分の弱点を洗い出して、該当箇所の解説とテキストを読んで知識を深めることにしていました。
気のせいかもしれません
が、行政書士試験の過去問と違い、他資格の過去問は少し問題の切り口や問われ方が違った感じがしましたが、それが改めて内容をじっくり考える機会となり、知識を深めてくれたと思います。

模擬試験のご感想・ご利用方法

模擬試験は、本番環境に慣れることを目的として使いました。具体的には、本試験が実施される13時~16時に、レンタルスペースを借りて静かな環境を整え、筆記具や持ち込み品も同じくして臨みました。市販の模擬試験も使い、全部で4回行いました。
1回目の模擬試験は9月に行いましたが、予想以上に点数が悪く愕然としました。各単元に解く過去問と違い、全範囲を一度に解くことがこんなにも難しいのかと痛感しました。しかし、ある程度やったつもりの民法がまだまだ弱いと理解できないので、さらに民法に時間を費やすことにしました。その結果、2回目は民法を伸ばすことができましたが、今度は行政法がまだまだ弱いことが判明しましたので、さらに行政法も強化しました。
結果的に、憲法がおろそかになりましたが、民法と行政法をこの期間に強化したことがギリギリ合格につながったと思います。

講師へのメッセージ

前述しましたが、豊村先生の軽快な講義は、飽きることなく、楽しんで学ぶことができて本当に良かったです。回が異なると、体型や服装が全然違うのが面白かったです。
個人的には、最近のちょっとふっくらした、ド派手な格好の先生が好きでした。(過去の先生は、同一人物か?というくらいお堅い感じで、あのままだったら受講していなかったと思いますww)