合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

行政書士試験を目指した理由・契機

以前から勤めていた会社の仕事の考え方や、収入面で折り合いがつかなくなっているのを感じており、このまま同じ場所で働き続けていても、これ以上のキャリアアップや収入の増加は望めない状態でした。そんな時、行政書士であれば自分がやりたかったことや、今までの経験を活かせると思い勉強を開始しました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

勉強1年目は、他の予備校の通信講座を使い不合格。2年目は動画配信サイト等を利用しながらほとんど独学で行いましたが不合格でした。
2年目の試験直前に各予備校で直前対策講座が行われていたので、参加してみたところ、豊村先生の講座に行きつきました。2年目の試験が不合格で終わった時、今後勉強を続けていくか迷いましたが、豊村先生の講義を思い出し、この人の下でならもう一度挑戦してみたいと思い、受講しようと思いました。

合格体験記・学習上の工夫

恥ずかしながら私は今までの人生においてしっかりと一つの目標に向かって勉強することがありませんでした。そんな私が最初に立てた目標は「とりあえず15分机に座ること」でした。より長く勉強するために勉強法の勉強をしたり、勉強しやすい環境を作ってみたり……今思うとかなり寄り道をしていたかもしれません。普通の人であればそのようなことまでしなくてもいいかもしれませんが私にとっては重要なことでした。
そんな状況で四苦八苦しながら勉強していきましたが、1回目の試験は170点で不合格、2回目の試験は176点で不合格と2回連続不合格となってしまいました。
自分の課題ははっきりしていて、2年連続記述問題が10点しか取れていませんでした。もし、記述が20点でもとれたなら合格できたのに……そう思わずにはいられませんでした。自分はそれさえできれば合格できると思っていました。
しかし、受講申し込みをし、教材が家に届いたとき、その考えは完全に甘かったと思い知らされました。膨大な量の教材と動画の本数を見て私は、「これだけやらなければ合格なんてできないぞ」という強烈なメッセージと受け取りました。合格したければこれらを全てやりこむしかない。それも1回やそこらではなく、何度も何度もやらなければならないのだと。
ネット上に流れている情報の中には「最短○○か月で合格!」だったり、「これさえ勉強すれば受かる!」のような甘い文句があったりしますがここは違うんだなと思いました。「絶対に合格させる。だからお前もがんばれよ」というメッセージだと受け取りました。
私が特に利用したのは逐条ローラーインプット講座と「START UP判例」解説講座です。これらの講義は今まで他の予備校や教材が扱わなかったであろう細かいところまで詳しく解説しています。これらを毎日隙間時間に視聴したり、後半は歩きながら聴き流したりしていました。
おかげで試験問題も今までと違い、立体的に考えられるようになっていきました。例えば過去の判例が問題として出題された場合、今までは判例の結果だけを覚えていたのですが、どうしてそんなことが起こったのか、その理由や時代背景などが見えてくるようになりました。
今までの勉強法では条文や判例、問題に対するアプローチの仕方まで全てが浅かったのだと思いました。そういった視点を持てるようになったおかげで、あれだけダメだった記述問題についても自信をもって解答できるようになっていきました。
過去2回とは明らかに問題の取り組み方が違う実感があり、3回目にして合格を掴み取ることができました。それも今まで10点しか取れていなかった記述問題で40点も取ることができました。

図表まとめ講座のご感想・ご利用方法

複数回受験しているので、何度も同じ内容を勉強するのに抵抗があったのですが、図表まとめ講座はかなりコンパクトにまとめられており、学習し直しに最適でした。
また、改めて講義を受けると分かったつもりでいたけどちゃんと理解していなかったことをあぶりだすこともできます。
私は教材が届いた当初、この講座を使って自分の弱点を改めて確認し、学習に入りました。さらに直前期には、アウトプット中心の学習になりがちだったので、スマホに講義の音声を入れて隙間時間にインプットを行っていました。
特に民法は量が多く、単純に1周するだけでも多くの時間を要しますが、図表まとめ講座であればポイントを絞っての学習ができますし、自分の理解不足の箇所を逐一把握できるのはとても便利でした。
また、教材は文字メインではなく、あくまでも図表が中心のため、文字を丸暗記するよりも図として覚えることができるため、記憶に定着しやすいと感じました。さらに図表にすることで関連性のある物事を一気に覚えることができるので役立ちました。
行政書士試験は一般知識問題も含めると出題範囲が広いので空いた時間にさっと確認できるので特に複数回受験経験者にとってはありがたい講義だと思います。

「START UP 判例」解説講座のご感想・ご利用方法

他の教材では、判例については数が限られており、判例の中には結果だけ記されたものも多くあります。独学時代は結果だけ暗記していたのですが、この講義では当時の時代背景から、事件の原因、裁判の結果まで詳細に解説していて、深い理解につながりました。
正直、最初は膨大な解説動画の量に驚きましたが、合格した今になって思えばどれも重要なものだったと思います。講義を全て視聴した後は、模試や過去問を扱う際に、判例が出てきた時に辞書代わりとして判例集を開いて確認したり、直前期には特に憲法、行政法の判例については隙間時間に聴き流したりしました。

行政書士試験過去問ベストセレクション講座のご感想・ご利用方法

過去問については、今までの学習期間中にかなりやりこんでいましたので、2022年合格に向けて勉強し始めたときに自分の知識に穴が無いか確認のために利用しました。
問題ごと覚えてしまうくらいやっていましたので、2022年は2周ほど行った後は改めて力を入れて勉強することはありませんでしたが、本試験直前に本試験特有の問題の空気になれるため、もう1周した際には、今までの勉強の成果が目に見えたので良かったと思います。
過去問の利用については特に行政法はしっかりやりこむことが重要だと思うので、今まで過去問に触れてこなかった人は絶対に外せないものだと思います。

他資格試験過去問ベストセレクション講座のご感想・ご利用方法

過去問は独学等でやりつくしていた感がありましたので、他資格試験の過去問はありがたいものでした。
一つの条文でも聞かれ方や問題の出し方によって、分からなくなってしまうことがあり、行政書士試験とは毛色の違う問われ方をしてくれるので自分がちゃんと理解しているのか、それともうろ覚えでしかないのかを判断するのにちょうどいい指標になりました。
独学では他資格の試験過去問をここまで多く集めることは難しいと思いますので、この講座は非常にありがたかったですし、何周もやりこませていただきました。
やはり一つの単元を理解するには行政書士試験の過去問だけをやって丸暗記するのではなく、様々なバリエーションの問題で取り組むことによってちゃんとした理解につながると思います。

総まくり記述80問攻略講座のご感想・ご利用方法

私は記述が2回連続で10点しか取れていなかったため、この講座は特に何周もやりこみました。
問題や答えを丸暗記するのではなく、パッと問題文を見て出題者が「何を求めているのか」という点が重要だと理解することができました。
利用方法としては、問題を見て瞬時に問われていること、該当する条文や判例を想起することができるかどうかを意識しながら2日で1周できるように勉強していました。
記述対策の講義ですが、ここで問われている内容は本試験の択一でも問われる重要論点でもあるため、この講義をやりこむことによって本試験で同じ論点が出てきた際には余裕をもって答えることができました。

逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法

今まで条文知識がおろそかになりがちだったので、再挑戦する際には条文をしっかり勉強しようと決めていました。しかし、何をもって条文勉強かといわれると自信が無く、素読をしてみたり、色々な講義を聴いてみたりしましたがどれもしっくりきませんでした。
この講座では条文を一つ一つ丁寧に解説していただき、条文の文字情報だけでなく、それに関わるその他のことも理解することができるので、良かったと思います。
一度講義を履修した後は、隙間時間に聴き流したり、重要部分を暗記マーカーで隠して、暗記したりしていました。どうしても暗記は負担になりがちですし、膨大な量ある条文を一人で勉強していくのは大変ですが、こちらの講義のおかげでやりきることができました。

文章理解対策講座のご感想・ご利用方法

文章理解は今までの経験で得意ではあったのですが、調子が悪いと落としてしまう傾向にありましたが田島先生の文章理解の解き方の心構えは目から鱗でした。文章理解はテクニック偏重の傾向がありますが、やはり問題をちゃんと読む、その上で解答する。そういう当然のことが何度も試験を受けていると抜けがちになってしまってつまらないミスを犯してしまうのだなと。
本試験では教わった通り、しっかりと文章を読んで吟味し、解答したおかげで3問中3問正解することができました。一般知識を攻略する上で、絶対に落とせないのが文章理解の問題だと思っているのでこの講座はとてもありがたかったです。

模擬試験のご感想・ご利用方法

模擬試験は他の予備校でも受けたり、市販の模擬を数多く利用しましたが、解説文が不十分だったり、解説動画は時間の関係で飛ばしてしまったりすることが多いのですが、こちらの模擬試験の解説は問題ごとに細かくチャプターが区切られており、時間短縮や、見直しする際も便利でした。
利用方法としては、模擬試験は10回以上受けるようにしました。その目的は「一般知識と記述の予想問題を集めるため」「問題を解く順番及び時間配分を固めるため」「試験当日の動きをルーティン化するため」です。
当日はなにが起こってもいいように朝起きてから問題を解き終わるまでの行動を全てルーティン化することが重要だと思うのですが、そのためにはかなりの回数試してみないと見えてこないものがありますのでその確認のために模擬試験は数多く利用させていただきました。

講師へのメッセージ

2回連続で不合格だった時は心が折れそうになりましたが、豊村先生の本試験直前の講義を聴いて「この先生についていってダメだったらもう諦めよう」という気持ちで受講し、合格することができました。
前回は独学に加えてYouTube動画等を利用していたのですが、その際には「短期間でも受かる」だの「○○だけ何周もしていれば受かる」との言葉を真に受けて勉強していましたが、アガルートから教材が届いたときにそんな甘い話は無いんだなと衝撃を受けたのは良い思い出です。
それでも全部やり切って合格できました。成人してから泣くほどうれしかったのはこれが初めてかもしれません。本当にありがとうございました。