合格者の声|インプット→アウトプット→インプットという無限ループをこなし合格! 江口 さおりさん
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目次
合格者インタビュー
受講されていたカリキュラム
下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。
行政書士試験を目指した理由・契機
私が行政書士を目指した理由は、以下の3つです。
①法律に興味があり、現在の業務も法務関連の業務であること
②尊敬する上司が行政書士試験に合格し、受験を勧められたこと
③とにかく、法律系国家資格を1つ持っておきたかったこと
①については、法務部門の在籍年数が会社人生の大半を占め、弁護士・司法書士などとの関わりも多く、法律が好きというのが一番のモチベーションだったと思います。実際に省庁への許認可、届出を長いこと業務として行っているにもかかわらず、金融関連の法令知識のみで乗り切っていたことから、いつかは民法を含めた法令基礎科目の勉強が必須だと思っていました。
②そんな折、尊敬する昔の上司が行政書士試験に合格し、行政書士試験及び行政書士の業務について概要をざっくりと教えてもらい、自分が現在行っている業務は行政書士が行う業務だと初めて気がつきました。そして、その上司に今の業務を続けるのなら、行政法は知っていて損はないので、受けてみたら? と言われたのが3年前くらいのことです。いつかは受けようとまごまごしているうちに、コロナ禍となり、今が勉強のチャンスなのでは、と思い立ち、行政書士試験の受験を決意いたしました。
③上記のとおり、法務部門での在籍期間は長いのですが、民法を含めた法令基礎科目を体系立てて勉強したことがなかったのが、ずっと自分の中でも気になっており、また、現在の業務を続けるにしても何か資格があったほうが周りの人にもわかりやすくアピールできるのではないかと考え、法律系の国家資格は持っておきたいと、現在の業務にも関係する行政書士試験を受けようと思いました。
アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ
上記の上司の推しメンが豊村先生で、兎に角、授業が面白いこと、ずっと聞いていても飽きないこと、授業に妥協がないこと、また、受かれば全額返金! ということを力説していて、行政書士試験を受けるのであれば、豊村先生というのを自分のなかで決めていました。
実際に受け始めてすぐに、その上司から「Tシャツに目を奪われるな!」というような内容のメッセージ付きの年賀状をもらいましたがその時はすでに受講しており、Tシャツに毎回目を奪われている最中でした(笑)。
合格体験記・学習上の工夫
1.全体を通して
一貫して言えることは、豊村先生を信じて完走したことです。特に、夏頃からは月に1回開催されたAWESOMEコンサルティングをペースメーカーにして、そこで教えていただくスケジュール・勉強方法を頼りに勉強していきました。
2.スケジュール
教科書一式が届いたのが2020年の年末ギリギリ12月28日くらいで、勉強できる期間は10か月半くらいでした。豊村先生のガイダンスを聞いて、なんとなく、インプット期は夏頃まで、アウトプット期は10月まで、直前期が10月いっぱい、超直前期は11月1日と区切って学習を進めました。以下、学習期間別に記載しています。
(1)インプット期
①冬から夏くらいの受講1周目
1周目は、一般教養以外の、民法→行政法→憲法→商法の講義の順で進め、豊村先生の講義を1章聞き終わるごとに、過去問を解き、林先生の解説を聞き、知識を補充というインプット→アウトプット→インプットという無限ループをこなしていました。
民・行・憲・商の1周目を終了したのが、2021年7月の2週目でした。ちょっと、のんびりやりすぎていた感は否めません。豊村先生が何度も、民法は特にペンキを塗るように、1回目はわからなくても兎に角進めるよう仰っていた通り、民法以外も薄くベタッと塗るように勉強しました。
本当に民法の1周目はわからない・問題をやっても解けないというループだったので不安になったりもしましたが、できなくても当たり前と信じ、とりあえず1周しようという気持ちでやりました。
②夏くらいの受講2周目
民・行の2周目スタート日は2021年7月18日で、こちらは田島先生の逐条ローラーインプット講座の行政手続法から開始しました。
この時期から逐条ローラーを回し始めたので、かなり遅くなってしまったなという感覚があり、田島先生の講義は初めから倍速で聞いていました。逐条ローラーで田島先生は条文だけではなく、ちゃんと重要判例や解説などもしてくださっており、これと並行して、豊村先生の講座を1.5倍速から2倍速くらいで復習し、聞いてもあやふやなところはテキストに戻り知識の補充を行うとともに、条文のきりがいいところで過去問を解きました。
これが、豊村先生がおっしゃっていたペンキの二度塗りの段階だと思います。
余談ですが、田島先生の講義で、ちょくちょく励ましのメッセージや行政書士の仲間として働こう! とかコロナで困っている業者の方を救えるかもといった動画があり、先生は雑談とおっしゃっていましたが励まされました。民法を1000条以上やるのは本当にしんどかったので、合間に雑談を挟んでいただき感謝いたします。
以下、本題に戻ります。主要4科目の2周目を回している最中に豊村先生のAWESOMEコンサルティングの配信があり、そこで言われたことをこれまた実行するよう心がけていました。
具体的には、直前期に見返せるような学習四天王(テキスト・六法・過去問集・問題集)への情報集約を意識し、逐条ローラーインプット講座のテキストの余白が足りない場合は、田島先生のプリントを自分で製本シールなどを使って継ぎ足し、短答で間違った問題番号、ページ数や教科書のページ、判例などを書き込んでいきました。
こんな感じで2周目(逐条ローラーは1周目)が終わったのが9月中旬くらいでした。
また、一般教養の勉強を始めたのもこの頃で、逐条ローラーと同様に、最初から倍速で豊村先生の講義を聞き、個人情報保護法関連の過去問をまとめて解き、その他の一般教養については隙間を見てこちらも2倍速で講義を聞いていました。
一般教養の講義は歩いている最中などに聞いて、あとは豊村先生のYouTubeを何度も繰り返し聞いている感じで、机に向かっての勉強というのはあまりする時間がありませんでした。一般教養の耳からの学習に関しては最後まで隙間時間で行っていました。お風呂、歯磨き、料理中などです。
(2)アウトプット期
9月からはひたすら、過去問と過去問肢別問題集を回す日々でした。回数を回せばいいというものではないですが、アガルートの教材としてついてきた林先生の講義付きの過去問は多くて4回、他社の過去問は多くて10回程度回していました。
解き方については、解いた日付を肢ごとに記入し、○×をつけていましたが、試験の前日まで○だった問題も全て一応解き、始めてから試験直前まで×の問題、×の中でもできない問題をピンクの蛍光ペンで囲み、それを前日の夜から試験直前までやっていました。 先ほど、逐条ローラーインプット講座のテキストに情報を一元化したと申しましたが、肢別にもそれなりに書き込みをして一元化していました。
(3)超直前期・試験当日
直前の1週間は夏休みを取得し、毎日15時間くらい机に向かって最後の戦いをしていました。ちょうど1週間前の月曜日から水曜日くらいに本試験脳に移行させるために、1日1年分の過去問を通しで解くようにしていました。
その他、民法改正対応の豊村先生のヤマ当て教材、記述もヤマ当てと模試の復習として記述を中心に行いました。とはいえ、記述はもう間に合わないと思っていたので、あくまでも条文チェック的な感じで復習を行いました。
それと並行して、逐条ローラーで条文の素読をしました。また、通常と同じ勉強として、試験日まで、肢別過去問をひたすら解いていました。
試験会場に入ってからは本当に最後の復習で、逐条ローラーの条文で行政手続法と行政審査法のチェックペンで隠してあるものを中心に読み込みをしました。この辺は見ておけば必ず出るものなので、試験前に見る! と決めており、教科書をしまってください、の声がかかるまで見ていました。
3.講座の聞き方
豊村先生の講義の1周目は机に座ってテキストに書き込みをしながらインプットをしましたが、2周目は歩きながらだったり、料理を作りながらだったり、隙間時間を有効活用していました。
林先生の過去問講義は、1周目は解いたら聞くの繰り返しでした。2周目以降は、過去問・肢別を解いていて、どうしてもわからないところをもう一度聞くという感じでした。
また、逐条ローラーをやり始めた7月頃になると「終わらない」という焦りと「条文は全部読みたい」という欲があり、どうしても条文を聞きながら復習をしたいという思いから、昼休みは一人で田島先生や豊村先生の講義を聞いているという時間の使い方でした。
結局、7月から11月までの4か月間、一人でお昼に行き、勉強をするというのを習慣としていました。また、自分の中で逐条ローラーは絶対に秋までに終わらせると決めていたので、電車で立っている時にはスマホを首からぶら下げることで両手を使える便利用品を購入し、両手でテキストを持ち、線をひいたり書き込みをしたりと、一時期は本当にキワキワな勉強スタイルで通勤しておりました。
4.模試
アガルートを含め8回受験しました。他校の模試は全て会場で受ける形式で、実際の受験に近い雰囲気や時間配分、問題の解き方などを探る目的もありました。
なので、成績はあまり気にせずに受けましたが、最初の頃に受けた模試では、120点くらいしか取れず、ヤバい! という感じで落ち込むというより、まだ復習も終わっていないしこんなもんだろう、と冷静に捉えていました。
結局、最後に受けた他校の模試では最初の模試から3か月弱で200点を超えるまでに成長しました。ちなみに、最後から2つ目の他校の全国模試の点数は140点くらいで、うそでしょ? という感じで、自己採点をした総武線の中で半泣きになっていたのを覚えています。
模試当日も豊村先生の解説を会場に行くまでずっと聞いていたところ、模試に同じような問題が出たことで、「本試験当日もずっと豊村先生の何かを聞いて会場に入ろう!」と決め、実際に憲法の統治のYouTubeを耳に入れて会場に乗り込んでいきました。
5.記述対策
記述までやる余裕が時間的にありませんでした。最後の2週間くらいでやっとちょっと手が出せるようになってきて、主に、模試で出た問題を復習し、そこに豊村先生の「○記マーク」の物を重ね合わせて書いていました。
ただ、記述は本当に手が回っていなかったこともあり、ほぼ短答に全振りして、短答だけで180点は取ろうという目標で挑んでいたこともあり、正直、少しでも単語を書いて部分点がもらえたらラッキーくらいに思って勉強をしていました。
入門総合講義のご感想・ご利用方法
利用方法は上記にほとんど書いてしまいましたが、1周目は教材と共にインプット講義として活用し、2周目以降は逐条ローラーの講義が終わるごとに条文にあたる部分を1.5倍速で聞いていました。
2周目は主にスキマ時間や歩いている時間などに行いました。頭に教科書の図や板書を思い浮かべながら聞くようにしていました。3周目以降は、過去問などを解いていてあやふやなところをピンポイントで聞くようにしていました。以下、感想です。
11か月、豊村先生の言うことを信じて勉強をしました。豊村先生の教え方が本当に素晴らしく、あくまでも試験に受かることを重視して講義を進めていらっしゃる姿勢でありつつ、法律への興味も深めていただくような講義で毎回受けるのが楽しみでした。
判例もしっかりと背景などをお話ししていただけたことが、今思うと記憶の定着に結びついていたのだと思います。本当に、最後の方は講義を全部聴き終えるのが惜しいと思いながら勉強をしていました。
板書を含めて教科書は宝物です! また、AWESOMEコンサルティングも勉強のペースを掴む上で非常によかったので、もう少し早めの時期からあったらもっとよかったと思いました(今年からは早めにあるようです)。
短答過去問解析講座のご感想・ご利用方法
豊村先生の講義でインプットしたことを生かしてアウトプット問題を解いて、林先生の正確な知識と過去問の分析能力で全問解説していただけるというのが私には合っていたと思います。
やはり、過去問を一人で解説なしに解くというのは初学者には無理だと思います。そこをしっかりと汲んで講義をしていただいているのが伝わってきて、無駄がなかったと思います。
あと、試験の傾向だったり試験委員の話だったりは本当に初学者だったので、非常にためになりました。先生の解説がなかったら、あやふやなまま過去問をぐるぐる回すだけだったと思います。
記述過去問解析講座のご感想・ご利用方法
記述は正直時間が足りなくて、1回しかできませんでした。ただ、記述というのがどういうものか、どういう点で採点されるのかなどテクニカル面についての解説もしていただけたことで、記述というもののイメージトレーニングができたのがよかった点だと思います。過去に出た記述は出ないものの、条文知識が深まるきっかけとなった講義だったと思います。
逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法
逐条ローラーに手をつけたのが遅くて、1.5倍速で初めから講義を受けました。条文はまとめて読んだ方がいいと思っていたものの、一人だと読める自信はなく、本当にこの講義があって助かりました。
また、講義プリントも作っていただいて、非常によい復習になりました。判例も一緒に教えてくださったので、条文に判例を書き込めたのも知識の定着の一助となったのだと思います。
判例についてもう1つ、処分性や原告適格を認めた判例はピンク、認められなかったものは青(自分は緑にしました)といった視覚に訴える手法も、記憶の定着という点で非常に効果的だったと思います。それ以降、教科書の判例をそのように塗ったり、問題集の解説を色分けしたりして、試験のときに思い出すきっかけになったと思います。
その他、上記の勉強法にも記載したのですが、講義の合間の先生曰く雑談が私には励ましの声に聞こえて、本当に挫けそうになったときに励まされました。また、行政書士という仕事についてあまりわからずに受けていたことから、行政書士をイメージするよいきっかけになったと思います。ゴロ合わせは模試を受けるときなどに、本当に役に立ちました!
文章理解対策講座のご感想・ご利用方法
こちらも勉強時間が足りずに、全てを聞くことはできませんでした。また、自分は国語が非常に得意で、過去問をやった感じだと点が取れそうだったので、自分の解き方が合っているかといった確認として講義を受けました。
予備校の講師をされているだけあって、テクニカルな解き方を教えていただき、大学受験の頃に戻った、若返った? 感覚になり、ちょっと嬉しかったです。
『択一式対策完成への問題』解析講座のご感想・ご利用方法
改正民法対応ということで、こちらも非常に勉強になりました。やはり、過去問だけだと改正民法対応が不安だったので、不安払拭という面で、精神的によかったです。ただ、時間がやはりあまりなかったので、こちらも1.5倍速で講義を受けました。
この講座を受けて、行政書士と違って司法・予備の試験は勉強したら素直に点数が取れる良問というのに気がつき、予備試験の勉強をするきっかけになりました。
模擬試験のご感想・ご利用方法
模擬試験は大事に取っておこうと思っていましたが、AWESOMEコンサルティングでよく、アガルートの模試を最後に取っておこうという人がいますが、 そんなことしないでさっさと解いてくださいと言われて、早めに解きました(笑)。
全部に解説動画がついており、総まとめになってよかったです。他校の模試にアガルートの模試の内容が出て、なんだかヤマが当たったようで嬉しかったです。解説も時間があるときにスキマ時間で聞いていました。
講師へのメッセージ
上記にたくさん思いを書きましたので、そちらを参照いただきたいのですが、本当に豊村先生をはじめ、林先生、田島先生にはお世話になり、感謝しております。
何より、3人の先生に共通しているのは、笑い・ユーモアのセンスを持って講義をされているところで、私たちを飽きさせないようにしていただいたところが素晴らしいです! 本当に、試験が終わって講義が終わってしまうのが寂しかったです。アガルートロスですね(笑)。
勉強は辛かったですが、現実逃避ができる至福の時間でもありました。
本試験会場では、豊村先生・田島先生・相賀先生を拝んで試験に挑めたこと、そのとき最後の1個のお菓子をいただいたことで、なんだか試験も乗り切れる気がしました。また、田島先生には、逐条ローラーをやっている受験生なんてそうそういないから、あれだけの量をやりきったのであれば大丈夫! と声かけしていただけて、頑張ろうと思えました。
林先生には会えなかったな、と思っていたところ、その日の夜の本試験の解答速報で豊村先生と林先生のツーショットの掛け合いを何時間も拝見できて、なぜか幸せな気持ちになりました。本当にありがとうございました!
自由記載欄
最後になりましたが、良質な法律の勉強機会を与えていただけたことに感謝いたします。ありがとうございました。