合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

賃貸マンションのオーナーから不当な扱いを受けて困っている友人から相談を受けたとき、今更ながら自分は何一つ解決方法を知らない(法律を知らない)ことに気づかされました。

また、身近な人との何気ない会話の中から「弁護士に相談するまでもないが自身では解決できない悩み」を抱えている人はめずらしくないことにも気づきました。

そんなとき、行政書士は身近で気軽に相談できる法律家だということを知り、自分でもなれるならと初めは趣味の延長で、仕事終わりに近所の予備校に寄り道して自習を始めました。しかしどんどん勉強が面白くなりのめり込んだ結果、とうとう退職して専業受験生になってしまいました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

友人から薦められた豊村先生のYouTube動画「憲法統治条文一気読み」を拝見し、まずYouTubeで3時間以上も動画配信できることに驚きましたが、無料講義なのに丁寧な説明で分かりやすく聞きやすく、一気に観終えることができました。

その他の講義も聞いてみたくなり、受講するきっかけとなりました。一方、受講を決める前、他資格の過去問だけで本当に大丈夫なのか随分迷いました。「なぜ他資格だけで大丈夫なのか?」とカスタマーセンターにお尋ねしたこともありました。

結果として大正解だったので、同じような不安がある方には安心していただきたいと思っております。

合格体験記・学習上の工夫

豊村先生の講義で最初に感銘を受けたのは法定地上権の説明でした。以前は試験対策上、成立要件さえ暗記すればよいと思っていましたが、そもそも法定地上権とは何か知らないままでイメージしにくいものでした。

とある参考書には「建物がもったいないから」との説明があり「よく分からないけどそういうもの」程度で済ましておりました。

そんなとき、豊村先生が講義の中で「自分が所有している土地上に自分の所有する建物がある場合、当たり前ですが自分のためにその建物に賃借権は設定しません。その後その建物が競売で他人の所有になったとき、賃借権のないその他人は不法占拠者になってしまう。そのために法定地上権があるのです」との説明をされたときは目から鱗でした。

驚きとともに、理解してしまえば記憶が定着し、以降成立要件の暗記は必要なくなり、問題文で場面が変わってもスムーズに成立要件を導き出すことができるようになりました。しっかり理解することは暗記量の節約につながることを知りました。

次に感銘を受けたのは他資格過去問の解説講義でした。

民法は過去問からの再出題が低く難問になる傾向のようでしたので、既に他資格で出題された過去問を解くことはとても有効と思い、行政書士の過去問は一切しないで他資格セレクト問題集だけに絞り信じて繰り返し解きました。

行政書士試験問題にはCランクと呼ばれる「解けなくて当然、むしろ無視すべき問題(肢)」が出題されますが、講師によっては解説不要として省略することがあります。

それは無視すべき問題かどうかを判断する能力を身につけるべきで、解くべきではないという意図があると思われます。しかしながら初学者にはこの判別こそが困難であり、どれを無視すればよいか分かりませんでした。

一方で、豊村先生は問題肢のランクにかかわらずすべての肢を一つ一つ丁寧にご教示くださいました。なかなか無視することができなかった私にとってはそれがとても有効でとても有難く思いました。

共同抵当の異時配当計算を練習しているときは「さすがに出ないんじゃないか」と思うこともありましたが、難問も解けるようになったことは自信にもつながり、試験当日は臆することなく会場へ向かうことができました。無駄なことは何一つなかったととても感謝しております。

演習総合講義のご感想・ご利用方法

講義テキストはメモすべき注意事項もすべて記載されているため講義中に指示されたもの以外に別途メモを取る必要がなく、ウェブ講義でも途中で一時停止することなくスムーズに受講することができました。

講義はただテキストを読み上げるだけではなく、分かりやすい言葉に代えて説明を加えていただき、馴染みやすく想像しやすい事例をあげて説明していただけるので理解しやすく記憶にも残りやすいものでした。

専業受験生でしたので勉強時間は十分ありましたが、テキスト講義は何度も見返すことはせず、まずは他資格問題を解いて苦手分野を特定し、その部分のみテキスト講義に戻るようにしていました。問題解説講義もテキスト講義並みに丁寧な説明でしたのでさらに理解が深まりました。

苦手分野にかける時間が多くなり得意分野が不安になることもありましたが、一旦しっかり理解して定着した記憶は案外残っていることを模擬試験で実感いたしました。

テキスト講義中に記述対策の指示があった箇所は別のノートに列挙し、持ち歩き、書けるときは雑紙に書き、書けないときは口述して徹底的に覚え、本試験前までにはすべての箇所を書けるようにしました。

机以外の集中できない場所で暗記することなど不可能と思っておりましたが、やってみると意外に記憶することができました。集中して覚えるよりも回数を増やし、忘れるころに追い打ちをかけて思い出す方法が適しているようでした。

総まくり択一1000肢攻略講座のご感想・ご利用方法

Facebookの質問コーナーで「1000肢攻略講座」を未受講の方が「今後直前期に向けて1000肢だけで十分か」と質問したときの回答が「1000肢は参考程度、総合講義テキストのほうが重要」とのことでしたので、一通り受講いたしましたが何度も繰り返し問題を解くことはしませんでした。

五肢択一に比べて一問一答はやや難しく感じ、苦手に感じていたことも多用しなかったことの理由の一つと思います。念のため初めて見る問題だけは別ノートに転記しておきました。主に覚えたことの確認作業用としてたまに抜き打ちで解いていました。

全教科が一冊に入っているのに小ぶりで持ち運びに便利だったため超直前期に気分を落ち着かせるために軽く眺めて利用していました。それでも受講不足を感じることはありませんでした。

総まくり記述80問攻略講座のご感想・ご利用方法

テキスト講義中に記述対策の指示があった箇所と同様に、記述80問は完璧に書けるまで繰り返し解きました。

そのうち問題文と解答文を覚えてしまい、問題文を読んでしっかり検討することなく解答文を書き始めるようになると「この学習方法で間違っていないだろうか、解答文と覚えるだけでは不十分なのではないか、問題文(場面)が変わっても適切な解答が書けるのだろうか」と不安になってきました。

そこで、解答文を書く前に「これは監督義務違反の問題だな、でもその前にまず709条の要件効果を全部書き出そう、そのうえで責任能力があるかないかを検討しよう」といったようにテキスト講義の中で特に重要といわれた箇所を肉付けして問題文の変化に対応する方法で対策することにしました。

その結果、1問あたりを解く時間がかなり長くなりましたが、1問でより多くの記憶を確認できるようにもなりました。

逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法

短時間ですべての条文を読むことで全体像を体系的に見ることができるようになったかと思います。「条文番号までは覚えていないが、おおよそこの辺りにあったはず」という感覚でも六法を引くことができれば以前に比べかなり早くなっていると思います。

また、条文の内容を理解していても本試験では条文どおりの解答ができなければ減点もあると思い、この点も注意して正しく読めるように気を配りました。

講義で条文を読んでいく中でその条文で問題となった事案を思い出せるかどうか、また注意すべき点、他と比較対象になっている条文を思い出せるかどうかなどの確認作業に利用していました。思い出せなければもう一度総合講義に戻って講義を聴きなおし、次の条文へ進むようにしていました。

文章理解対策講座のご感想・ご利用方法

問題文で使われる評論文には筆者が伝えたいことについて手を替え品を替え繰り返す主張反復型と、主張と比較する対象をあげて筆者が伝えたいことを際立たせる対比構造型があるとの講義が印象的でした。

特に対比構造型では文章を赤色と青色に色分けしていくと自然に解答が導かれることに感服いたしました。

このことは空欄補充問題と文章整序問題に共通して使える方法として大変重宝いたしました。

以前は筆者の主張したいことを無視して知らず知らずのうちに自分の考えや意見が解答に影響していたように思います。確証もないまま雰囲気で解いていたため自信満々なのに間違っていましたが、おかげさまで、この文章を読む技術の習得でかなり改善いたしました。また、この文章構造は文章理解問題に限らずあらゆる文章を理解するうえで活用できると思います。

模擬試験のご感想・ご利用方法

模試の結果は記述抜きで192点、記述込みで232点でした。最終確認として10月中旬頃最後に受け、その前に7月中旬頃から始まる他社の模試を数回受験いたしました。

いずれも200点以上の結果が出せましたのでかなり自信がつきました。

間違った問題がAランクかどうか、ケアレスミスではなかったかだけを確認し、復習に時間をかけませんでした。それよりも重視したことは本番さながらの緊張感の中で受験する経験を積むことでしたので、移動時間にかなりのタイムロスがありましたが毎回自宅から片道2時間以上かかる予備校の会場に通いました。

模試の受験日は模試のためだけに丸一日消費し夜帰宅した後は疲労で勉強できませんでした。それでもそれだけの価値はあったと思っております。自宅受験も含め直前期に模試を受けることは本試験中の緊張を少しでも緩和するために大変有効でした。

講師へのメッセージ

資格取得がその後の人生を楽しく過ごす方法を知る契機になるとは思っていませんでした。今後も新たな資格を目指して頑張ります。自信ときっかけを与えてくださり感謝しております。本当にありがとうございました。

自由記載欄

今後は行政書士としての経験を積みながら司法書士試験の合格を目指します。引き続きよろしくお願い申し上げます。