合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

医療事務と看護師の資格があり医療人として勤めていましたが、患者様やそのご家族が医療に対し受け身になることが多く、病院に対してインフォームドコンセントを求めることを躊躇されるケースを多く見てきたため、医療機関と患者様をつなぐ橋渡し役になりたいと思ったことがきっかけです。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

2020年に人生初の行政書士本試験にチャレンジしましたが、残念ながら力及ばずでした。もう二度と受けないと思っていましたが、家族からのプッシュがあり、再度講座を探していたところ、アガルートの「受講相談」を見つけメールし、すぐに力強い励ましの返信をいただけたので、アガルートの講座で再チャレンジしようと思えました。

合格体験記・学習上の工夫

私が人生初の行政書士本試験を受験したのは2020 年のことでした。実はそれまでも行政書士資格取得を目指して、他校の通信制の講座を数年の間隔をあけて二度申し込み勉強を始めましたが、膨大なテキストの量と内容の難しさ、育児・家事・仕事に追われ、二度ともすぐに挫折。自宅には分厚い何冊ものテキストだけが残され、「もう私には無理、諦めよう」とすべて破棄しました。そもそも「行政書士の仕事とは何か」ということを分かっておらず、当時シングルマザーだったこともあり、「子どもたちのためにも何かしらの資格が欲しい」という漠然とした思いしかなかったのかもしれません。

その後、両親の協力もあり、医療事務の資格、続けて看護師の資格を取得。仕事にもやりがいを感じ、生活も安定しましたが「行政書士」という言葉だけは何となく頭から離れず、勉強を途中で投げ出してしまったことはずっと心に引っかかっていました。
しかし、娘が中学生の時に体育の授業で左膝の靭帯を損傷する大けがを負い、正しい診断・治療を受けられるまで数か所の病院を巡ることとなり母子で大変な思いをして「患者の権利とは何か」と本気で考えたこと、何より今の主人と出会い「もう一人じゃないんだから、やってみたら?」と背中を押してもらったこともあり、法律の勉強と行政書士試験に再チャレンジすることを決めました。

それまでとは全く別の他校の講座に申し込み、2020年9月から勉強を始めました。オンラインも通学も可能というシステムだったので、自宅ではどうしてもダラけてしまうと思い、できる限り教室に通い詰め、用意されたカリキュラムも全てこなし1年以上の勉強を経て本試験に臨みましたが、本試験では緊張と不安から全く頭が回らず、自分の実力不足、準備不足を実感しました。翌年にまた再チャレンジしようと思えるまでには葛藤もあり、アガルートに申し込んでからも勉強を再スタートするまでは、「昨年とまた同じことになるんじゃないか」と半信半疑なところがありました。

しかし、アガルートの教材は本当に使いやすく、また講師の方の講義も、例え話や笑い話も交えながら、でも要点はしっかり押さえられていて、分かりやすいものばかりでした。途中何度も「もうダメだ」「やめてしまいたい」と心が折れそうにもなりましたが、とにかく毎日短時間でもテキストを開きペンを持つことを心掛けました。諦めずに継続できたのは、アガルートの教材や講師の方のおかげです。

図表まとめ講座のご感想・ご利用方法

図表まとめ講座は民法を中心に視聴しました。以前受講していた他社のテキストと照らし合わせることで、それまでの学習であいまいだった論点があぶり出され、自分の弱点を見つめることができました。「そういうことだったんだ」と目から鱗のこともあって新鮮で、ダラダラと一方的な講義を視聴し続けた時よりも、飽きずに集中することができました。豊村講師の講義は、「ドラ息子」など例え話もあり、設定が面白く、「記憶する」というより「記憶に残る」イメージで、後から過去問などで復習した時に、場面をイメージする力を養うのに役立ちました。

図表まとめ講座のテキストは、ポケットサイズなのでカバンに入れやすく、どこへでも持ち歩きました。出掛け先でのちょっとした待ち時間や仕事の休憩時間にも手に取りました。文字ばかり羅列しているテキストであれば、「読む」ことに疲れてしまいますが、図表まとめ講座は「図表」というだけあり、目で追いかけやすい、見やすい図表が多く、無理なく「おとも」にすることができたと思います。講義を視聴したのは民法と商法・会社法ですが、行政法のテキストは元々持っていたテキストやアガルートの逐条ローラーのテキストと照らし合わせながら読み込みました。行政法に関しては、条文の内容を図表に表すことで体系的に覚えることができたと思います。

「START UP 判例」解析講座のご感想・ご利用方法

判例の学習については、以前に使っていた他校のテキストを使いました。経済的に自分で指定の書籍を購入することに抵抗があったので……。
前に受けていた他社の講義が、条文よりも判例に力を入れていた印象があり、私も判例に関しては苦手意識はありませんでした。

判例は、「自分が原告だったら」「自分が被告だったら」「自分が裁判官だったら」とイメージするといいと思います。
もちろん自分の考えと実際の判例が一致することばかりではないですが、判決がどうであったか結果だけ覚えるのでは、演習問題や本試験では通じないと思います。判決に至るまでの論点をイメージすることで、おのずと結論まで紐づけされることもあるので、「イメージ」を大事にしながら勉強を進めました。

行政書士試験過去問ベストセレクション講座のご感想・ご利用方法

本試験の過去問は、前に受講していた他社の講座でも解きましたが、解説をここまで詳しく聞くことができたのはアガルートだけでした。林講師の解説はとても丁寧で分かりやすく、どうしてこの選択肢が正解になるのか、細かい部分まで掘り下げてあり、頭に残りました。

結論だけ覚えても「覚えたつもり」になっただけで、数週間後にもう一度同じ問題を解くとまた同じところでつまずく、ということがそれまで多かったのですが、アガルートの過去問解説を視聴して「同じ問題では二度と間違えない!」ことを目標に、表面をなでるイメージではなく、深く体系的に覚えこんでいくことができました。解説時に、「○○年の問題で同じような問題があるので参考に」というアドバイスがあった時は、必ず見て解くようにしました。

他資格試験過去問ベストセレクション講座のご感想・ご利用方法

最初は「他の資格の過去問に意味があるのかな」と半信半疑で手が回らないかもと思っていましたが、この講座は私が特におすすめするアガルートの講座の一つになりました。
同じ論点を聞かれている問題でも、問題の言い回しや文言が微妙に違っていて、「こんな問われ方もするんだ」と驚きました。特に司法書士試験や予備試験の問題は難しい言い回しが多く、問題を読むだけで精一杯、思考が混乱しそうなものも多く、疲れました。でも実際そのような問題文に向かいあったことで、「問題文を短時間で読み込み、出題者の意図を予測する」力がついたように思います。

一度目の本試験では、緊張で問題文を読んでも頭に入ってこず、時間だけが過ぎていき、さらに焦る……という悪循環でしたが、今回の本試験では落ち着いて問題文に向き合うことができたことが大きかったと思います。

総まくり択一1000肢攻略講座のご感想・ご利用方法

総まくり講座については、1日10問ずつと決めて解きました。
1日の終わりに勉強の締めとして使いました。間違えた問題について、解説だけでは納得、理解できないものだけ講義を視聴しました。間違えた問題に付箋をつけて、2週間後にやり直して、正解した問題の付箋は外し、再度間違えたものはもう一度講義を視聴して、さらに2週間後に解く、ということを繰り返しました。だんだんと付箋が減っていくのがうれしかったです。

まんべんなく出題されているので、なかなか手が回らず手薄になりがちなセッションの復習をするのに役立ちました。本試験の受験勉強では「広く浅くではなく、出題可能性のある重要な範囲を深く」と言われますが、その線引きが難しく、手が回らない範囲はとことんやれないというパターンも多いと思います。その点、この講座で自分の「手が回っていない範囲」を知ることができたと思います。

総まくり記述80問攻略講座のご感想・ご利用方法

1回目の本試験で、普段の択一式や多肢選択式のための勉強で記述に必要な知識はある程度身についても、それを文章化してまとめるという力が足りなかったと反省しました。問題に対して必要なキーワードは挙げることができるのに、それをつないでまとめることができず、1回目の本試験では書いては消しての繰り返しで、時間ばかり過ぎていきました。

この講座では、とにかく繰り返し問題を解いて、文章力を身につけることを目標にしました。模範解答の言い回しや文言を見て、「こういう言い方だとまとまるし、ちゃんとした文章になってる!」と参考になりました。
記述式の勉強のポイントは、重要な条文や判例の言い回しを、普段から文字に起こして書く、というくせをつけることだと思います。

逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法

今回アガルートの講座で、私が一番視聴したのが、この逐条ローラーだと思います。
1回目の本試験で、自分には圧倒的に条文の読み込み、理解が足りていなかったと反省しました。自分でポケット六法を購入し、気になった条文にマーカーを入れることはしてきましたが、私は縦に読むことが得意ではないのと、ポケットとは言えども、やはりその分厚さに委縮してしまい、条文を手に取る、調べる、読んでみる、という基本的なことが抜けていたと思います。

田島講師の講義は、とにかく面白いです。「語呂合わせ」は記憶や印象に残り、今でも忘れられません(笑)。 
行政法に関しては条文問題が多いので、条文を隅々まで読み込むことを続けました。テキストが大きめの文字で横書きであったことが大きかったです。

今回の本試験では、行政法は1問落としただけで高得点を稼ぐことができました。

文章理解対策講座のご感想・ご利用方法

文章理解は1日、2日の勉強で身につくものではないと思います。
本試験で出題される文章は、過去問ではもちろん、普段の演習問題でも、同じものはまず出ないと思いますし、言い回しや文言、内容ともに難しいものがほとんどだと思います。

長文に慣れる、という意味で、私はこの講座のテキストを1日1問ずつ解きました。文書理解の問題の選択肢は、微妙なものが多く、何とか最後の2つまで絞り込むことができても、最後の2つでものすごく悩み、結局落としてしまうこともありました。しかし、毎日文章に触れて選択肢と向き合ううちに、なんとなくの「傾向」のようなものを感じることができました。記憶や暗記ものではないので、やはり毎日の積み重ねが大切な科目になると思います。文章理解対策講座ではいろいろな文章に触れることができたことが大きかったです。今回の本試験では3問すべて正解することができました。

模擬試験のご感想・ご利用方法

模擬試験は8月に受けました。しかし120点という結果で、一般知識で5問しか取れず、本当に心底落ち込みました。本試験の受験もやめようかと思うほどでしたが、もう申し込んだ後だったのもあり、「やるしかない」と開き直りました。今思うと、あの「開き直り」がその後の勉強を見直すきっかけになりました。

まだまだ条文の読み込みが足りないと実感したのは、模試を受けてからです。そこで、「逐条ローラー」を中心に勉強する方向にシフトチェンジしました。模試は自分の弱点を知るきっかけになります。知識が不足している範囲を知ることは、その後の学びにつながると思います。

夏にやってみてその後軌道修正をし、本試験1か月前に既視感を捨てて再チャレンジしたところ、220点取れました。大きな自信になりました。

講師へのメッセージ

1年目のチャレンジの時より、今回の方が、つらくしんどいと思うことが多かったけれど、それは1年目では学び切れなかった自分の弱点を知ったからだと思います。でも、自分の弱点を知れたから、それを克服すべく、学び続けることができたと思います。

アガルートの講師の方々、またテキストの内容は、時々折れそうになる私の気持ちを奮い立たせてくれる道しるべになりました。
最後の最後まで足掻いてよかったです。頑張れました。ありがとうございました。