合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版です。

合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

勤めていた会社の事業が別法人に譲渡されることになり、先行きの不安から会社を退職。

再就職までの間、独立開業できる国家資格を取得しようと考えました。

2020年2月に入ったころ、資格の本を見ているときに法律系の資格に目が留まり、社会保険労務士や司法書士、行政書士が候補にあがりました。

まず、試験日を調べると社労士は8月下旬(残り約6ヶ月)、司法書士は7月上旬(残り約5ヶ月)、行政書士は11月上旬(残り約9ヶ月)でした。

次に必要な勉強時間を調べると社労士1,000時間、司法書士3,000時間、行政書士800時間とありました。

さらにここから、1日に必要な勉強時間を計算すると、社労士5.5時間、司法書士20時間、行政書士3時間です。時間の確保について社労士→可能、司法書士→不可能、行政書士→余裕ありと考えました。

ただ、今までまったく法律の勉強をしたことがなかったので標準の勉強時間ではおさまらないと考え、最終的に行政書士試験を目指すことにしました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

行政書士試験を目指すことに決めて、すぐにオンライン学習のできる資格スクールを探しました。

まず、行政書士試験の講座を持つ資格スクールの比較サイトで各スクールの特徴、受講料、特典などを比較。

そのなかで、比較的受講料が安く、合格特典も充実しているアガルートが目が留まりました。

しかし、最も興味を持ったのは会社を設立してから間もないという点です。競争が激しいであろうこの業界に新たに参入したということは、クオリティの高いスクールなのではないか?と考えました。

アガルートは、動画の総時間数が多いという印象を持ちました。最後に、無料試聴で講師の雰囲気を確認。どんなに分かりやすい講義でも講師との相性が悪いと学習にも差し支えるので、この確認は大事だと思います。

以上のように、新規参入スクールであること、受講料や合格特典、講師との相性をもとに最終的にアガルートアカデミーの講座を受講することにしました。

合格体験記・学習上の工夫

今までまったく法律の勉強をしたことがないものの、学生時代の受験のイメージで少し時間をかければすぐに覚えられるだろうと思っていました。

しかし、最初に学習を始めた民法の時点で早くも違和感を持ちました。

「あれ、覚えられない……」

20代のときに比べ、記憶の定着力が格段に低下していることを強く感じました。そして、1日3時間程度の勉強では到底合格はおぼつかないという強い危機感に襲われました。

とにかく法律の学習に苦手意識を持たないようにしようと思い、理解することを心がけて学習を進めました。先生が口頭で話したことでなるほどと思ったことは、片っ端から鉛筆で書き加えることにしました。

動画を止めながらなので時間はかかりますが、あとで復習するときに動画を見なくて良いので便利でした。これも、記憶した知識を頭の中からたぐり寄せるときの手がかりとなるので記憶の定着に有効でした。

このような方法でインプットを強化し、頻繁にアウトプットを試みながら学習を進めていきました。記憶の入った引き出しが、だんだんスムーズに引き出せるようになっていくイメージです。

学習総時間はおそらく1,300時間は越えていると思います。

ただ、定着力の悪さには最後まで苦戦しました。

結局、試験当日まで合格に自信を持てることはありませんでした。事実、自己採点の結果は記述待ちでした。ですから合格は本当に紙一重だったと思っています。

入門総合講義のご感想・ご利用方法

基本テキストは、カラー印刷で見やすく字の大きさも適度だと感じました。

そして、本文を読んでいて分かりにくいことがテキスト右の「CHECK」に記載されいて、とてもスムーズに理解できました。

さらに、重要度のランクも記載されているので濃淡を付けた学習ができました。

ただ、Cランクであったとしても飛ばすようなことはしませんでした。テキストについては全体的に見て初学者にとって、とても親切なテキストだと思いました。

この基本テキストを、使いさらに項目ごとに重要な部分を蛍光ペンや赤・青のボールペンを使って色分けしながら講義が進んでいくので、あとで復習するときに見やすく色つきで記憶に定着しやすいテキストができ上がりました。

先生の講義は、飽きさせず、なるべく分かりやすく説明しようという意思が強く感じられるものでした。

そして、話がテンポよく進んでいき声も聞き取りやすいので講義に集中することができました。

特に、民法では、説明に絵を描くことが多いですが、テキストには適度なスペースがあり、ほぼテキスト内に書き入れることができました。

欲をいうと、ところどころスペースが少なく絵が小さくなったり説明の文字が書き込みにくかったりした部分がありました。

そこで、書き込みが予想される部分に少し余裕をもたせればさらにいいテキストになるのではないかと感じました。

ただ、あまりスペースばかり取るとページが増えてテキストが厚くなりそちらの批判が出るかもしれないですが。全体を通して入門総合講義は、大変分かりやすく工夫されていると感じました。

短答過去問解析講座のご感想・ご利用方法

一問一問丁寧に解説されており、とても分かりやすいと感じました。過去問は、その日に解く問題数を決めて一通り解いたあと、解説を見ても分からない問題のみ解説の動画を視聴しました。

最初は、過去問を解くのにかなりの時間がかかりますが、繰り返すごとに速くなっていき例えば民法の過去問集は最終的に6時間強で確認できるようになりました。

問題を速く解けるようになるには、とにかく何度も何度も繰り返して頭に定着させる以外に方法はないと思います。

記述過去問解析講座のご感想・ご利用方法

記述の過去問に取りかかったのは、他の過去問を何度か解いたあと。少しは解けるのではないかと期待していました。

何を書けばいいのかなんとなくは分かるのですが、いざ文章にしようとすると上手く書けない問題がありました。回答を見ると大半が知っている知識だったので、知識を文章化できない自分にショックを受けたのを覚えています。

記述の過去問集は、言葉の言い回しを意識して復習しました。

そして、記述対策として総合講義の「〇記」マークの入った部分を過去問集の言い回しを参考にしながら自分で文章を作り印刷しそれを暗記しました。

また、「総まくり記述80問攻略講座」を単品購入しそれを繰り返し解きました。

ただ、記述は本試験でも思うように得点できなかったので過去問講座の活用のしかたには課題が残りました。

模擬試験のご感想・ご利用方法

本試験を受けたあと、模擬試験を振り返ると難易度がとても適切で率直にいってよく研究されているなという印象でした。

私は、模擬試験に取りかかったのが遅く10月に入ってからでした。

しかし、今思うともっと早く取りかかっておくべきでした。自分としては模擬試験は「単なる腕試し、知識を確認するツール」であるという位置づけだったので、解説講義を聴くまで模擬試験を「知識のストックを増やす目的で利用する」という発想がありませんでした。

さらに、他のスクールの模擬試験も受けるべきだったと後悔しています。

ですから、皆さんは知識の幅を広げるためにも模擬試験には早めにとりかかり、他のスクールの模擬試験も受けることをおすすめします。

逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法

逐条ローラーインプット講義は、民法と行政法が対象です。

この講座の受講は、入門総合講義を学習しているので必要ないのではと疑問に思う方もおられるかもしれません。確かに基本テキストはよくまとまっているし講義もわかりやすいです。

しかし、条文から法律を解釈するという作業は絶対に必要だと感じました。基本テキストは結論がきれいにまとまっていますが、その結論に至る過程が省略されていることが多いのです。

わかりやすくまとめようとすると、どうしても過程を省略せざるを得ないのだと思います。その穴を埋めてくれるのがこの講座です。

そして、この講座を終えて基本テキストを読むと今まで理解できなかった項目が分かるようになり一気に理解が深まりました。

基本講義のうえに逐条ローラーインプット講座を受けるのは大変かもしれませんが、行政書士試験において中心科目である民法と行政法の完成には欠かせない講座だと私は思っています。

文章理解対策講座のご感想・ご利用方法

文章理解の問題は、国語の評論文のような問題です。

昔から国語は苦手だったので文章理解には学習を始める前から苦手意識を持っていました。そして一通り問題を解くと予想通り低い正解率でした。

しかし、解説で学生時代に意識することのなかったポイントを教えていただいたことで、評論文を読み解くコツをつかむことができました。

そして、不安定な小手先のテクニックに頼ることなく安定した解法を身に付けることができました。

あとは、ひたすら教えられたその解法を意識しながら何度も繰り返し問題を解き直しました。その甲斐あって、本試験で3問すべて正解できました。

行政書士試験合格を目指す方へのメッセージ

問題集や参考書の種類が多く、独学でも気軽に学習が始められるせいか行政書士試験の難易度が低いイメージがあると思います。

少なくとも私はそう感じていました。確かに「努力すれば受かる試験」かもしれませんが侮りは禁物です。

ですから、もし受けると決めたなら最後の汗の一滴まで投入する意気込みを持って全力で受験勉強に取り掛かってください。

講師へのメッセージ

約9ヶ月の間大変お世話になりました。

おそらく、独学では法律の理解が難しく合格は困難だったと思っています。

難解な法律を分かりやすく教えていただいたことが合格できた最大の要因だと感じています。おそらく、講義の準備や収録その他をあわせると相当な時間をかけておられるのではないかと想像いたします。

大変感謝しております。ありがとうございました。

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