合格者の声|耳からインプットする学習をメインに帰宅後に+αで机に座っての学習し行政書士試験に合格 佐藤 直さん
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アガルートアカデミーの行政書士試験講座をご受講いただき合格をつかみ取られた受講生の方の合格体験記です。どのように勉強したのか、勉強時間、スケジュール、講座を何周したか、苦手科目の攻略法、工夫など、学習に取り入れられる情報や、予備校講座を選んだ際のポイントなど、受験に役立つ内容盛りだくさんでお届けします。
目次
受講されていたカリキュラム
下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。
行政書士試験を目指した理由・契機
現在サラリーマンをしておりますが、会社の業務でISO審査を受けていた時、法令遵守評価のパートで条文の抽出漏れが見つかり、審査員から「そもそも遵守評価以前に、自分達に法令を読み解く力量があることをどう把握しているの?単なる自己申告なの?」というコメントを言われ、正直イラッとしまして、「そういうことを言われるくらいなら、法律系の国家資格に合格して見返す!」と考えたことが1点目。
もう一つは他の国家資格を有しておりますが、その研修会の席上で一緒になった方から「今回取得した資格は勉強が簡単でした!私は行政書士の資格も持っていますが、そちらはとても勉強量が必要な資格でした。お持ちで無いあなたにはなかなか理解できないかもしれませんがね。』というようにマウンティングを受けたことが2点目です。「だったら、俺も行政書士試験に合格してやるわ!」と固く誓って受験を志しました。
アガルートアカデミの講座を受講しようと思ったきっかけ
私は、以前他の通信講座を受講していた乗換え組になります。
先に受講していた講座は、必要最小限の努力で合格点である60%をクリアするというコンセプトで、コンパクトにまとまった教材を売り物にしていたのですが、実際に出題される問題とのギャップが大きく、前年は176点(ボツ問が1つあり実際は172点)であえなく撃沈しました。
そこで、私は『教材の量は多少多くても構わない。出題範囲の9割程度をカバーしているような教材を使用し、その中から試験当日2・3割忘れたって合格できるように勉強しよう!そうすれば、カバー率90%×自分の目標正答率70%=得点63%で合格できる!』と考え、通信で受講可能な講座を探していた際、アガルートアカデミーの講座内容が、実際に出題された内容の90%以上をカバーしているというHPの記載に惹かれ、本講座を選択しました。
合格体験記・学習上の工夫
元来、机にじっくり座って行う勉強が得意ではないため、基本的に耳からインプットする学習をメインに学習しました。
MP3のデータをダウンロードして、USB及び携帯音楽プレーヤーに落としたうえで、『車での通勤片道1時間の耳学問(往復2時間×約9か月の出勤回数)』、『2日に1回1時間のランニングの際に学習(試験まで約130回)⇒ちなみに神社までのランニングコースで設定、合格祈願のお百度参りを兼ねました。』、『庭の草むしりをしながらMP3で勉強』、『お風呂に入りながら防水スピーカーで学習』など。
これらの隙間時間の耳学問をメインに、帰宅後に+αで机に座っての学習という感じで勉強時間を確保しました。
講座を受講した当初は、ボロボロになったテキストや問題集が努力の証・合格後の勲章みたいになるんだろうな!と思っていましたが、結局上記のような耳からのインプット中心の学習を最後まで通したため、ものの見事にきれいなままのテキスト・問題集で終了してしまいました。(今後、他資格を受験する際に再活用し、メルカリで売ったりしない事を宣誓いたします。)
ちなみにこのような耳からの学習でも他社の模試でA判定だったため、若干なめてしまったのか、緊張感の無い直前期を過ごして試験1週間前に風邪を引いてしまい、試験そのものはいまひとつの点数となりました。ですがそういう状況下でも合格できたのは、講義内容と出題範囲のカバー率によるところだと思います。
演習総合講義のご感想・ご利用方法
前年度、通関士試験とのダブル受験を行い(10月上旬)、その後から猛勉強を開始して1月程度で176点をとれたことから、図に乗って、基礎講座ではなく総合講座を選択しました。
無料のサンプル動画を動画を見て、基礎講座と総合講座の説明内容の差が自分にはあまり理解できなかったということもあります。
ですが、今になって思うのは、正直なところ不合格者に中級レベルも上級レベルも無くやっぱり基礎力が足りないから不合格になったのだ!ということで、今更ですが基礎講座を選択しても良かったかなと思っております。
あれも勉強しよう、これも勉強しなくちゃ!とフルパックを選択しましたが、正直講義を4回転させるのが精いっぱいで、消化不良気味だったように思えます。
自分には量が多すぎて、欲張り過ぎたかもしれません。
そして問題演習は、総合講座で出てくる他資格問題集4回転と1000肢3回転は回まわせましたが、過去問を解く時間がなく、結局前年分の過去問しかやれませんでした。
総まくり択一1000肢攻略講座のご感想・ご利用方法
机に座って動画で1回転、車の運転中に音声で2回転させ、あとは昼飯を食べる時、寝る直前に勉強し、間違えてたところにポストイットで目印をつけながら利用しました。
『総まくり』と名がついているから直前期向けの問題集かと思って後回しにしておりましたが、早い時期から取り掛かっていた方がよかったなと感じています。
他資格問題集を(音声だけですが)4回まわしても結構間違える肢がありましたので、ポストイットを貼って会場に持っていきました。
なお、パソコンの画面上で講義をうけると、次の答えの○×まで画面に写り込んでしまうので、配布は現行の冊子のスタイルでもよいのですが、講義自体はパワポとかカード形式のように、答えが見えない方がよいかなという感想を持ちました。
試験直前には問題集の右側(解答側)を隠しながら、携帯音楽プレーヤーで音声を聞いて学習しました。
総まくり記述80問攻略講座のご感想・ご利用方法
動画での聴講は1回、通勤時の音声による聴講が2回の学習。プラスアルファで小間切れ時間に頭の中でシミュレーションするという方法をとりました。
1回目に動画を見た際、逐条ローラーインプットと親和性が高いように感じ、2回目以降は記述80問と逐条ローラーインプットの講義を交互に聞くスタイルをとりました。
ただし、判例の言い回しを聞かれたら逐条だけだと対応しきれないと感じ、その部分はテキストにポストイットを貼ってリンクをはるという勉強法を採用しました。
また、民法53問および行政法27問で足りるのかなと思い、LECの模試で出た予想問題とTACの市販の記述対策本を購入し、追加で学習して試験に臨みました。
模擬試験のご感想・ご利用方法
模試は、次の3点を目的に実施しました。
まず1点目は本試験の際に問題を解く順番と時間配分を決めるためです。
自分の場合はまず文章理解を3問解いてから一般知識を解き、記述⇒多肢選択式と進んでから5択問題に取り掛かるように決め、それを最後まで通しました。
ここまでで何分、ここまでで何分とペース配分を決めて余裕があるか遅れているかを把握し、試験中に心が乱れないようにするためです。
2点目は記述問題対策です。
記述80問は厳選された予想問題だと思いますが、自分にとっては数が足りないかな?と感じていたため補完して覚えるのに使いました。
3点目は民法の改正法対策です。
改正条文が絡む問題を中心にポストイットを貼って目印をつけ復習しました。
他社の模試も受講し、A判定でしたので安心し、直前期は改正法対策をメインに勉強しました。終わってから改正法をメインにしなければもっとまんべんなく他のことを学習できたと若干後悔しています。
逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法
会社の法令遵守評価表や他資格の受験時から、e-GOV法令検索のサイトからテキストでエクセルに貼り付け、条文事に要件に赤文字で色付けする方法ををとっていたため、配布された冊子は利用せず、田島先生の講義を聞きながら、条文の先頭にAとかBと記入し、この条文は出そうと感じたら赤文字にしたり、セル毎色付けする方法をとりました。
この方法だと改正条文や記述で出そうだと感じたところだけをソートしてプリントアウトできるので、試験会場にも持っていくことができ、試験開始まで再チェックすることが出来ました。
動画の視聴期間が経過した後、一番活躍している資料がこのエクセルのワークシートです。
私の場合、若干老眼が進んできたため、市販の六法は字が細かくて読みづらいので、この方法を採用していますが、慣れていないと作業に時間がかかるので、他の方にはおすすめできかねます。
文章理解対策講座のご感想・ご利用方法
自分はもともと理科だけ偏差値が高いタイプの人間で、文系の勉強はからっきし弱く、国語も漢字くらいしか勉強したことがなかったので、『へぇ、現代文の読み方のテクニックってこうやるんだ!』と講座を聞いてやっとわかりました。大学受験前にこの方法を知りたかったなと痛感しております。
また、”出世する・しない”などの”給料の高低”に密接に影響してくる能力は、実は現代文を読み解く力だと誰かから聞いたことがあり、行政書士試験の受験以前の一般常識として覚えておくべきだと思いました。
ただし、文章理解で出題される文章の内容が全く興味の無いものの時、解こうという気持ち・読もうという気持ちが起こらず、こればっかりは講座終了後も矯正されておりません。
プラスゼミのご感想・ご利用方法
ゼミ形式の動画を見ながら、あたかも先生にあてられたことを想定して答える練習をしましたが、これがなかなか答えられず、実際にスタジオで参加している皆さんは本当に度胸があるなぁと感心しました。
私は特に一般知識対策で使わせていただきました。ニュース検定なるものがあることすら知らなかったため、テキストを購入して、日々の昼食時に、『ゼミで取り上げたトピックス』の復習をしました。
なお、会社の部下向けに昇任試験の予想問題を作成して渡したのですが、その際のネタはニュース検定から時事問題をひろって行いましたので、会社で堂々とゼミ一般知識部分の復習ができ、これはラッキーでした。
部下からも昇任試験の予想問題が的中したと喜ばれております。
行政書士試験合格を目指す方へのメッセージ
一度学習して失敗している方向けのメッセージしか思い浮かびませんが! という前置きをした上で、若干述べさせていただきます。
『有能な人間は失敗から学ぶから有能なのであり、成功から学ぶものなどたかが知れている。』という言葉があるそうです。
なので、他人の合格体験よりもご自身で感じた失敗体験のほうが、はるかに自分を突き動かす力になると考えます。
ご自身を突き動かす起動力になるものは何なのか?何を起爆材にしてエンジンを動かすのかを明確にされることをおすすめします。
またこの合格体験記を読む方は、本講座を受講するかどうか迷っている方が主だと思いますが、講座選択の上で何を基準に決めるかを明確にされたほうが良いと思います。
私の場合、試験に対する内容のカバー率によって選びましたが、人によっては合格率に惹かれるの方もいらっしゃると思いますし、講師の声質が大事という方もいらっしゃると思います。
本講座は無料のサンプル講座が用意されていますし、豊村先生のYoutube動画もあるので、是非ご自身で実際の内容を確認された上で、講座を選択されるのが良いと思います。
私は、この講座を選択して大正解でした。
講師へのメッセージ
以前使用していた教材では、講義で解説される判例の菊田医師事件に関して、『法律の根拠なく指定医取消ができるか?⇒できる!』という結論を数秒でさらっと流すだけの内容で話の流れが全く理解できず、特別養子縁組制度につながっていることすら把握できませんでした。
尊属殺重罰規定違憲判決も、違憲だという判例が出た、という程度の 解説で、『ふ~ん。そうなんだ!』という程度の感想しか持っていませんでした。JR東海認知症事件とか、サッカーボール訴訟(小学生フリーキック事件)については、そういう内容の説明すらありませんでした。
ところが・・・、本講義中の尊属殺重罰規定違憲判決の内容では、車を運転しながら聴いてこんなに重い話だったんだと、泣きそうになり路肩に車を停めたこともありました。
JR東海認知症事件については、ちょうど部下の祖父が冬期に徘徊した上、凍死して見つかった実体験と重なり、勉強どころでは無いくらい考えさせられました。
試験対策もさることながら、とても良質なドキュメンタリーのようなものを聴講できたような気がしています。
聴いた側の記憶に残るよう印象に残る講義に組み立てる、それを実践できるというのが、講師の腕の差なのだと勉強になりました。
最後に、このコロナ禍で大変な時期においても、うまく我々を合格まで導いていただきましたことに感謝申し上げます。
合格者向けの動画で、『もう私は、皆さんにとって必要のない人間だから、自分の事は忘れてください!次のステップに向けて進んで下さい。』とおっしゃってましたが、もちろんそんなことで忘れられるわけはありません。
視聴可能期間を過ぎ、合格通知書を受けとった今になって、激しく豊村ロスを感じております。今はただただ感謝の言葉しかありません。
本当にありがとうございました。