行政書士試験の合格点(合格基準)とは?必要な点数について解説
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行政書士試験の学習を始めたばかりの方は、「 試験に合格するには、どれくらい点数を取ればいいの…」と不安になるかもしれません。
ご安心ください。
この記事では、どれくらい点数を取ればよいのか、行政書士試験の合格点について解説します。
また、行政書士試験の特徴である足切りについても丁寧に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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行政書士試験の点数は300点満点であり、そのうち180点以上の得点があれば合格点となりますが、それだけでは合格できません。次の3つの合格基準をすべてクリアする必要があります。
行政書士試験の3つの合格基準
行政書士試験は、次の3つの合格基準を満たせば合格となります。
1:法令等科目で122点以上得点する
2:基礎知識科目で24点以上得点する
3:全体で180点以上得点する
つまり全体のうち6割以上を得点できれば、合格点に達しますが、180点以上得点しても、行政書士試験に落ちてしまう場合があります。
その理由は、足切りがあるからです。
行政書士試験の足切り
行政書士試験に合格するには、試験全体で180点以上の合格点を取るだけでなく、科目ごとに一定以上の点数を合格点として取らなければなりません。
いわゆる足切りと呼ばれる制度です。
行政書士試験の科目は2種類あり、法令等科目と基礎知識科目(旧一般知識科目)です。
法令等科目とは憲法、民法、行政法などの法令に関する知識を問う科目です。
行政書士は法令を駆使して仕事をするので、実務との関連性が高い重要な科目です。
基礎知識科目とは、文章理解・情報通信・個人情報保護法・諸法令(行政書士法等)・政治経済社会などの一般的な基礎知識を問う科目です。令和5年度までは「一般知識科目」でしたが、令和6年度の試験より法改正により「基礎知識科目」となりました。
社会の中で仕事をする行政書士にとって、様々な知識が要求されるということでしょう。
行政書士試験の科目ごとの合格点は、以下の表の通りです(問題数や配点は年度によって異なる場合があります。以下は目安として参考にしてください)。
科目の種類 | 配点 | 合格点 |
法令等科目 | 244点 | 122点 |
基礎知識科目 | 56点 | 24点 |
行政書士試験に合格するには、法令等科目で5割、基礎知識科目で約4.5割の合格点が必要です。
行政書士試験の合格点をまとめると、合格するにはご紹介した3つの条件を全て満たす必要があります。
例外として、試験問題が例年に比べてあまりにも難しかった場合などは、合格点が下がるなどの補正措置が行われる場合があります(平成26年度の行政書士試験で適用されました)。
ただし、補正措置はあくまで例外なので、最初から適用を期待するのは現実的ではありません。
合格に必要な3つの条件を満たせるように、しっかりと勉強することが大切です。
合格点を意識した勉強法
行政書士試験に合格するには、法令等科目と基礎知識科目の両方で一定以上の合格点を取らなければなりません。
そこから逆算すれば、法令等科目と基礎知識科目の両方に十分に時間を割いて、出題される可能性がある分野をまんべんなく勉強できればベストです。
ただし、法令等科目と基礎知識科目を比べると、法令等科目の問題の割合が多いので、法令等科目により多くの勉強時間を割くべきです。
行政書士試験勉強時間の割合の目安としては10を満点とすると、法令等科目8.5:基礎知識科目1.5といったところです。
法令等科目については、出題される法令をまんべんなく勉強すべきですが、特に行政法と民法は配点が高いので、時間を割いてしっかり勉強しましょう。
基礎知識科目は出題分野が広いので、まず過去問をみて、どのような問題が出題されるかのイメージをつかみます。
その後、数年分の過去問を解きながら問題に慣れつつ、①文章理解②情報通信・個人情報保護③諸法令④一般知識(政治経済社会)の順に優先度をつけて学習しましょう。
あまり時間がない場合の勉強法
結論からいえば、あまり時間がない中で行政書士試験に合格することは簡単ではありません。
行政書士試験日は例年11月。
半年程度しか時間がない場合は、あまり時間がないと言えるでしょう。
法令等科目と基礎知識科目の両方で一定以上の合格点を取らなければならないので、広い出題分野を勉強する必要があり、時間がかかりがちだからです。
どうしても時間がとれない場合は、まずは法令等科目を集中して勉強しましょう。
300点満点のうち、法令等科目は244点ですが、基礎知識科目は56点であり、法令等科目の割合が圧倒的に多いからです。
本来は全ての法令をまんべんなく勉強したいところですが、時間がない中では、出題される問題数が多い行政法と民法にまず注力しましょう。
基礎知識科目は出題範囲が非常に広いので、時間がない中では十分な対策は困難です。
とはいえ、足切り以上の点数を取らなければ合格できないので、①文章理解②情報通信・個人情報保護③諸法令④一般知識(政治経済社会)のうちの、①~③を優先的に学習しましょう。④は後回しでかまいません。①の文章理解で落とさないことが最大のポイントです。また、②③は直前期(9月~)の追い込みがきく科目です。
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