【行政書士試験】民法の勉強法を解説!分野別学習のポイント&おすすめ問題集・テキスト3選
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行政書士試験合格を目指す人の中には、民法がどうしても苦手だという人も多いのではないでしょうか。
中には、行政書士試験を攻略するうえで重要な科目だとわかっていながらも、どのように学習すればいいのかわからないという人や、なかなか知識が定着せず悩んでいるという人もいるでしょう。たしかに民法は難易度の高い科目ですが、しっかり対策することで得意にできる科目でもあります。
このコラムでは、行政書士試験における民法の勉強法や民法対策におすすめな書籍について解説します。勉強表については講師の解説動画とともに紹介するので、よろしければ動画と合わせてコラムを読み、民法攻略に役立ててください。
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【行政書士試験】民法とは
民法とは私人間の生活関係について規律する、基本的な法律のことをいいます。
行政書士試験の科目の中では行政法に次いで出題数が多く、配点の25.3%を占めるほど非常に重要な科目です。
5肢択一式では9問出題されるため、合格を掴むためにはそのうち5〜6問は取れるようにすることが理想です(できれば6問は確保したい)。
このように、行政書士試験の勉強において、民法は避けて通れません。
また、民法は記述式からも2問出題されるため、重要な制度に関しては
①その制度が具体的にどのような場面(事案)で出て来るのか?
②その制度のキーワードを正確に書けるか?
ということを理解していることが求められます。
学習の順番としては、まずは5肢択一式を学習し、知識を定着させましょう。
なぜなら、記述式は5肢択一式の範囲からの出題だからです。
なお、民法は大きく分けて、以下の3つに分類されます。
- 総則
- 財産法(物権法・債権法)
- 家族法(親族法・相続法)
さらに財産法は物権法と債権法に分類され、家族法は親族法と相続法に分類されます。
物権法とは、動産や不動産などの「物」との関係を定めた法律で、頻出分野である不動産物権変動、所有権、抵当権などは民法の中でも特に難易度が高い分野です。
対象が物である物権法に対し、債権法は契約の当事者などの「人」との関係を定めた法律で、行政書士試験における民法の中でもっとも多く出題される分野です。
そして家族法は、家族や相続について規律しています。親族法は婚姻や離婚、親子などの親族関係、相続法は相続や遺言、遺留分といった財産の承継について定めています。
【行政書士試験】民法 分野別勉強法
ここでは、行政書士試験における民法の勉強法について分野別に解説します。
それぞれの学習ポイントを押さえ、ぜひ民法を得点源にしましょう。
総則の学習のポイント
総則は民法共通のルールについて規律している、民法全体にかかわる分野です。
5肢択一式では、9問出題されるうち2問が総則からの出題となります。
中でも重要なのは、制限行為能力者制度や代理です。
そのほか、意思表示や時効についてもしっかり押さえておく必要があります。
総則をはじめに学習すると、習っていない用語や概念が出てくるため戸惑う人もいるかもしれません。
しかし、最後まで通して学習すれば点は必ずどこかで繋がり、何度か繰り返すことで徐々に知識として定着していきます。
そのため、多少わからなくても立ち止まらずに進むことが重要です。
※総則の詳細はこちらをご覧ください:【行政書士試験対策】民法総則とは?勉強法・注意点を解説
物権法の学習のポイント
財産法のうち物権法とは「物」との関係を規律する分野です。
5肢択一式では、9問出題されるうち2問が物権からの出題となります。
特によく出題されるのは物権変動です。
本試験では、動産物権変動、不動産物権変動ともに頻出しています。
そのほか、所有権や担保物権のうちの抵当権なども重要な部分であるため、繰り返し学習しておく必要があります。
民法は1,000以上の条文が存在する法律です。
すべてをまんべんなく学習するにはあまりに膨大で、非効率的なやり方ではどれも中途半端になってしまうおそれがあります。
そのため、合格の鍵となるのはメリハリのある学習です。
各分野に該当する条文や判例の趣旨を押さえながら、効率よく学習していくことが大切です。
※物権の詳細はこちらをご覧ください:【行政書士試験】民法物権を深堀り!勉強法・間違えやすい箇所は?
債権法の学習のポイント
財産法のうち債権法とは「人」との関係を規律する分野です。
5肢択一式では、9問出題されるうち4問が債権からの出題となり、行政書士試験における民法の中でもっとも大きなウェイトを占めています。
債権は、大きく分けて以下の4つの分野に分類されます。
- 契約
- 事務管理
- 不当利得
- 不法行為
ボリュームがあるため、自分が現在どの部分を勉強しているのかを見失わないことが重要です。
おすすめなのは、六法の目次を見て現在の立ち位置を確認しながら学習することです。そうすることで、常に全体像を意識しながら効率的な学習ができます。
契約の分野のうち、特にしっかり学ぶ必要があるのは売買契約や賃貸借契約です。
債務不履行や、責任財産の保全の中の債権者代位権や詐害行為取消権などといった分野も押さえておく必要があります。
そのほか、連帯保証や弁済、相殺、不法行為など、重要な分野が目白押しです。物権と同様に条文や判例の背景を押さえ、知識が自分のものになるまで何度も繰り返し学習することが重要です。債権分野は特に条文学習が役立ちます。
家族法の学習のポイント
家族や相続について定めた法律が家族法です。
5肢択一式では、9問出題されるうち1問が家族法からの出題となります。
出題はたった1問ですが、この1問が合否を分けることもあります。財産法と比較すると暗記の要素が強く難易度も高くないため、ぜひこの1問を獲得できるようしっかり学習しましょう。
家族法のうち親族法では、婚姻や親子の成立要件、普通養子縁組と特別養子縁組の違いなどが問われます。
また、相続法では相続人や相続分、遺言や遺留分などといった分野がよく出題されます。制度や仕組みをしっかり理解し、暗記できる部分は暗記しましょう。
相続に関しては、相続関係説明図や事例を用いて学習するとイメージしやすく知識も定着しやすいです。自分なりに工夫しながら学習を進めていくとよいでしょう。
家族法は、割と暗記要素が強いので、直前期(9月以降)に集中的に学習するやり方でもOKです。
【行政書士試験】民法の対策におすすめ問題集・テキスト
ここでは、民法の対策におすすめなテキストや問題集を紹介します。
ぜひ民法の学習に役立ててください。
出る順行政書士 良問厳選 肢別過去問題集(東京リーガルマインド)
出る順行政書士 良問厳選 肢別過去問題集(東京リーガルマインド)は、大手資格予備校LECから出版されている問題集です。
過去問については、よく「10年分は解いたほうがよい」といわれることがありますが、この問題集は過去30年以上の本試験問題から厳選した2500肢が収録されています。
そのほか、2023年度の本試験で出題された最新の問題や、改正民法に完全対応したオリジナル問題も収録されている解きごたえのある一冊です。
5肢択一式ではなく一問一答形式であるため、テンポよく解くことができ、一問一問にしっかり向き合えます。単行本版と電子書籍版があり、単行本版にはスマホで学習できる一問一答アプリがついています。休憩中や移動中などの隙間時間を活用して学習したい人におすすめです。
また、この問題集は行政法の対策にもおすすめです。
行政書士試験 合格のトリセツ 基本テキスト(東京リーガルマインド)
行政書士 合格のトリセツ 基本テキストは、合格に必要な知識が分かりやすく書かれている独学者にオススメの1冊です。特に、初めて法律の学習をされる初学者には取り組みやすいでしょう。
また、全ページオールカラーで見やすく、記憶に残りやすいつくりになっているところも魅力のひとつです。
何冊か併用するのではなく、一冊で試験合格に必要な知識を身につけたい人におすすめの一冊です。
このテキストを使用する場合には、姉妹本の行政書士試験 合格のトリセツ 基本問題集を併用するとインプット&アウトプットを一体的に学習できます。
行政書士トレーニング問題集2 民法 (資格の大原)
行政書士トレーニング問題集2 民法(資格の大原)は、民法の学習に特化した問題集です。
2000年〜2022年に本試験で出題された問題や、司法試験や司法書士試験などの他資格試験問題、オリジナル問題がバランスよく収録されています。
他資格試験問題やオリジナル問題を解くことで得られる知識は、過去問だけでは得られません。知識の補強や底上げに役立つでしょう。
また、基本的な問題から応用問題までさまざまなレベルの問題が収録されているため、自分のレベルに合った問題を狙って解くことで、効率的に学力アップが計れます。
初学者や民法が苦手な人、中上級者で民法を得意科目にしたい人におすすめの一冊です。
まとめ
民法の学習ポイントや民法対策におすすめな書籍について解説しました。
民法は、行政書士試験合格を目指すうえで非常に重要な科目です。
大切なことは、多少わからない部分があっても先に進むことです。わからないところでつまずいてしまわず、とにかく先に進んで早く全体を回すことで、最初は理解が追いつかなかったところも徐々にわかってきます。
また、インプットしたあとはすぐにアウトプットする習慣をつけることも重要です。知識が記憶に残っているうちに問題演習を行うことで、実践で使える知識になっていきます。
そして、覚えておかなければならないのは、民法は大半が「条文」と「判例」からの出題であるということです。そのため、問題演習の際に出てきた条文や判例はこまめにチェックすることをおすすめします。
たとえテキストや問題集の解説に載っていなくても、周辺条文まで丁寧に拾うようにするとさらに理解が深まるでしょう。
条文や判例を学習する際は、ただ丸暗記するのではなく判例の趣旨を押さえながら学習していくと、しだいに民法の考え方が理解できるようになっていきます。
民法を攻略して味方につけ、行政書士試験合格を実現しましょう。
▼アガルートの行政書士講座担当 豊村講師による解説動画はこちら
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豊村 慶太講師
行政書士受験指導のカリスマ。早稲田大学3年次にわずか2か月の学習期間で行政書士試験に合格。
大手資格予備校LECで12年以上にわたり、行政書士試験の受験指導を行い、基幹講座・単科講座・全国向け収録講座のみならず、大学学内講座(成城大学・学習院大学)も担当。
LEC時代・アガルート移籍後を通じて、19年以上の講師歴を通じて、のべ1万人以上の受験生を指導(2023年4月時点)。高い合格率に定評がある。
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グルメを中心としたブログも人気。趣味は、サーフィン・スキューバダイビング・ゴルフ・トランペット・神社仏閣めぐり。
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