当コラムでは、行政書士試験にこれから挑む人に向けて、おすすめの入門書を紹介しています。

各入門書の特徴や良い点を挙げています。

どの入門書を買うべきか悩んでいる人、特に、まったく法律を学んだ経験のない人はぜひチェックしてみてください。

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行政書士試験の入門書とは?

行政書士試験は、憲法や民法、行政法といった法律科目が主な出題範囲です。

法学部卒など、特別な経緯がなければ法律を学ぶ機会はないため、初学者にとっては難易度の高い試験であるといえます。

そこで、行政書士テキストとは別に、入門書の利用がおすすめです。

特に独学者の場合は体系的な学習、効率的な学習が難しいため、入門書を効果的に取り入れることが重要です。

先に全体像を掴んでおくことで、詳細な知識をインプットしたときでもそれぞれの知識との紐づけがしやすく、理解が深まるとともに暗記量も少なくて済むのです。

モチベーションを保つという意味でも利用価値はあるでしょう。

これまで法学を学んだことのない人におすすめの入門書

元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術

https://amzn.to/49pqkLi

最初に紹介するのは「元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術」(出版:ダイヤモンド社)です。

こちらの書籍は行政書士試験に向けたものではありませんが、初学者、とりわけ初めて法律に触れるという人におすすめの入門書です。

民法や行政法といった各法律には少ししか触れておらず、主に「法律そのものに対する解説」「勉強法」「理解の仕方」が解説されています。

例えば基本的な法律用語の解説、条文の読み方といった、法律を本格的に学び始める前に知っておきたい内容で構成されています。

直接的に行政書士試験での得点率を高めるようなものではありませんが、全科目に共通する基礎的内容が説明され、その後の学びを効率的にしてくれるでしょう。

なお各法に関しては、憲法・民法・行政法、そして刑法の基本原則等が紹介されています。

刑法に関しては出題されないため読み飛ばし、憲法・民法・行政法についても現段階では興味のある箇所だけをかいつまんで読み進めていくと良いでしょう。

3日でわかる法律入門シリーズ

https://amzn.to/49oKapQ

続いて、これまで法律を学習したことのない人に向けておすすめしたい入門書が「3日でわかる法律入門シリーズ」(出版:自由国民社)です。

各法律や分野ごとに分けられ、シリーズ全部で20冊超が発刊されています。

行政法や民法の各編、商法、憲法の各編など、行政書士試験における主な科目は大方揃っています。

この本の特徴は、文字数・ページ数ともに少なく、サクサクと読み進めることができるという点にあります。

緩い解説であっさりと、最低限の知識のみに限定して解説されています。

そのためこれだけで合格することはできませんが、最初に各分野の知識を浅く入れる目的、モチベーションを高める目的で使用すると良いでしょう。

分厚い書籍も多い中、初学者でもすぐに読破できてしまうため途中で挫折しなくて済みます。

行政法をイメージしやすくなる入門書

社会とつながる行政法入門

https://amzn.to/3HZiBaO

次に紹介するのは、行政書士試験の目玉科目である行政法に特化した入門書です。

次項で紹介する書籍も同様、ここで特に着目しているのは「イメージができる」ということです。

行政法は多くの人の生活に関わる分野ではあるものの、実際にそのルールを意識するのは公務員であったり、特定の事業者であったりなど、限られています。

そのため行政法がどのようなものなのか、特に行政事件訴訟法はその流れや何が起こっているのか、イメージできることが大切です。

そこでこの目的を達するための入門書として、まず「社会とつながる行政法入門」(出版:有斐閣)が挙げられます。

こちらは実際に起きた事件や、よくある社会問題をモデルにしているため、状況を想像しながら学習を進めやすくなります。

行政法にまったく触れていない人だと全てを理解するのは難しいかもしれませんが、一般的な基本書での事例紹介と比べても平易な解説がなされていますし、細かい知識の理解よりも、まずは行政法の役割をざっくりと把握する目的で読み進めていくと良いでしょう。

小説で読む行政事件訴訟法―基本からわかる行政訴訟の手引き

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「小説で読む行政事件訴訟法―基本からわかる行政訴訟の手引き」(出版:法学書院)も、前項に続いて行政法の理解を助けるおすすめの入門書です。

ただこちらは行政法のうち、行政事件訴訟法に焦点を当てた内容となっています。

特徴的なのはやはり小説として読むことができる点にあります。

物語として読み進めていくことで楽しく学習できますし、行政事件がどのようなものか、イメージしやすくなるでしょう。

あくまで小説としての体裁であるため、法律解説が逐一丁寧になされているわけではありませんが、その後テキストを使う段階においても、実態が掴めていることで効率的に学習ができるようになります。

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