合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

行政書士試験を目指した理由・契機

現在の仕事(会社経営)のほかに,能力を活かせるフィールドを開拓するためです。

法学部・法科大学院に在籍していたため,法律系の入門資格である行政書士試験は経歴と親和性があったため行政書士試験を受けました。子供も大きくなるので,もう一つの収入源を確保し,より安心できる環境を家族に提供するためというのも大きいです。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

実際にいろいろな予備校のサンプル講義を視聴したが,豊村講師のものが圧倒的にわかりやすいと感じました。

豊村講師は私の友人であるため,多少抵抗があるのが普通なのでしょうが,わかりやすさや出題のポイントを的確に指摘しているので,直感的に合格に一番近いというのを感じ,アガルートを選択しました。

受講料が安かったこと,その上に合格特典がモチベーションにつながりそうだったことも理由です。

合格体験記・学習上の工夫

★学習のリズム

講義を聞き始めたのが5月に入ってからとスタートが完全に遅かったため,試験日から逆算してスケジュールを組み,それを崩さないようにリズムを作りました。具体的には試験日前日にやること→1週間前にやること→2週間前にやること→1カ月前にやること→夏までにやることという感じで考えていきました。

配点によってその科目に配分すべき勉強時間を決めました。それにより自然と重点科目に集中して勉強できました。

面倒なことは後回しにしがちな性格のため,一日の勉強時間は早めにとるようにしました。仕事場についたら,まずに処理せねばいけない仕事をし,それが終わったら,3時間勉強し,そのあと残りの仕事をするというような時間の使い方をしました。自営業だからできる時間の使い方かもしれませんが。

土日は4時間程度は勉強するようにしましたが,8月まで家族との時間は特に削りませんでした。しかし,9月からは土日は8時間程度は勉強できるように家族に協力してもらいました。

★学習の工夫

テキストにすべての情報を集約できるようにしました。サブノート的なものは情報法以外には全く作りませんでした。手を広げないようには常に気を付けていました。100のなんとなくの知識より,10の確実な知識が必要です。

択一式対策
過去問は確実に解けるように,肢別本を集中的にやりました。過去問で問われたところはテキストにマークアップしたうえで,何度も間違えてしまうところも一目でわかるようにシールを貼っていきました。これによって,前日に過去問で問われたところや自分の弱いところを集中的に短時間で一気に見直せるものができました。

記述式対策
10年以上前のこととはいえ法科大学院で論文(記述)は散々訓練しており,過去問をみて要件への事実のあてはめは問題なくできると判断したため,民法は要件・効果を,行政法は講義で指摘のあった定義や条文を覚えることに注力しました。

科目別

【行政法】過去問と条文。なんども同じ知識が本番で問われている。条文知識だけで解ける問題も多い。過去問以外には手を広げなくてもよいと思うが,その分確実な知識が要求されるので,知識の確実性が最も必要な科目だと思います。

【民法】とにかく過去問を確実に。民法についてはその上でのプラスアルファで問題集は有用だと思う(自分は時間的にできませんでしたが。逆に問題集が効率的と思えるのはこの科目くらい)。

【憲法】判例と条文と過去問。判例はテキストに載っているもので十分。判例百選などを読み込む必要はないが,最新の百選に掲載されている判例は判例六法についている引用レベルでチェックしておいてもよいと思います。統治の条文は丸暗記できるくらい読み込んでおいたほうが良い。条文講義は非常に秀逸でした。判例と条文をおさえる過程で肢別本もかなり役に立ちました。

【商法】配点が低いわりに範囲が広い会社法は時間がなかったためざっと講義を聞いたのみ。商法総則・商行為は範囲が狭いため,過去問と基本知識はしっかりおさえた。本番では商法総則・商行為で1問正解。会社法は全滅でした。商法全滅でも行政法・民法で取り返せるくらいその2つに時間をかけるべきだと思います。

【政経社】講義を早回しで一回聞いたのみです。不確実性の高いものに時間をかけるべきではないと思っていました。

【情報法】唯一サブノートまで作った科目。豊村講師が情報法と文章で得点するように強調されていたので,しっかりやりました。一般知識は足切りのハードルが怖いので,情報法については商法よりしっかりやるべきと思います。

【文章理解】過去問をやってみてほぼ間違えないので,対策はせず,時間だけはしっかりかけて確実にとるように意識しました。豊村講師の情報法と文章でしっかりやるようにという指示のおかげで,情報法と文章問題を6問全部取って,足切りを24点でクリアしました。

総合講義のご感想・ご利用方法

講義自体が大変わかりやすかったです。テンポもよく眠くなることがなかった講義は人生でこの講義しかない。口達者なのは知っていましたが,お世辞でもなんでもなく素晴らしい構成と語り口の講義でした。

テキストもメリハリがついており,これ以外に手を広げる必要は全くない。個人的にはサブノートもいらないと思います。テキストに書き込めば十分だし,ノートを作る時間があれば過去問や条文に時間を充てるべきだと思います。

講義を聞いてインプットをする以上に,アウトプットに注意してやりました。講義と並行して肢別本をやり,知識を引き出すということに重点を置きました。インプットとアウトプットを並行してやり,テキストにアウトプット(過去問)の結果をリンクしていくことは直前期に非常に役に立ちます。

短答過去問解析講座のご感想・ご利用方法

短答過去問解析講座はインプットと並行して過去問をやり終えていたため,ほとんど利用しませんでした。法科大学院時代に五肢択一方式問題の自分なりのやり方が確立されていたというのもあります。ただ,これは私自身のバックグラウンドがあるためで,五肢択一方式の問題に慣れていない方は,当講座などで自分なりのやり方を確立することは必須です。

記述過去問解析講座のご感想・ご利用方法

記述過去問解析講座については,林先生の冒頭の講義は大変参考になり,行政書士試験の記述式の採点のされ方を効率よく把握できました。講義は時間の制約ですべては聞くことができませんでしたが,講座付きのテキストがよくできていたため,それを使ってどういうことが自分に必要なのかを効率よく把握できたと思います。

模擬試験のご感想・ご利用方法

付属のものは参考にさせていただきましたが,実際には受けておりません。他社も含め模擬試験は受けませんでした(1回受ける機会を設けていましたが,突発的な用事で受けられませんでした)。ただ,過去問を通じて,戦略はしっかり決めて,イメージをもって本番に臨みました。問題を解く順番,時間配分,捨て問の切り方などを確立しておくことは必須だと思います。

私は以下のような戦略で本番は望みました。

  1. 問題3から40までの五肢択一(1問あたり1~1.5分で約55分)
  2. 問題1・2(2問で5分)
  3. 少し休憩 ←ここまでで60分目標
  4. 問題41から43の多肢選択(1問あたり4分で約10分)
  5. 問題47から57(政経社情報)(1問あたり1分で約15分)
  6. 問題58から60(文章)(1問あたり5分で約15分)
  7. 少し休憩 ←ここまでで100分目標
  8. 問題44から46の記述式(1問あたり10分で約30分)
  9. ペンディングの判断をした問題の処理(約45分)
  10. マークミスのチェック(約5分)

得点を稼ぐコツは,確実に得点できるところ(文章など)は時間をかけてでも確実に得点し,微妙な問題に時間を取られないことだと思います。5分かけて間違うなら30秒で捨てろの精神でやりました。微妙な問題はとりあえずペンディングにしてどんどん先に進み,後からとりあえず全部の問題文を見たという安心感でペンディング問題に戻ると意外にできるものです。

行政書士試験合格を目指す方へのメッセージ

正しい方向に努力をすれば確実に受かる試験だと思います。ただ,試験範囲も広く回り道もしやすい試験だとも思います。講師の指示を愚直に守り,手を広げないことがとても大切です。また,行政書士試験は法律系資格の入門ともいわれるため,簡単ではないかと思っている方もいるようですが,そんなに簡単ではありません。ガチでやらないと突破できない試験でもあります。正しい方向に最短距離を意識しながらガチでやれば努力は報われます。

豊村先生へメッセージ

多言はいらないでしょうが,ありがとうございました!カリスマの名にたがいませんでした。

林先生へメッセージ

ありがとうございました。祝賀会でもあまりお話しできませんでしたので,またの機会にいろいろ話を聞かせてください。

※合格者アンケートは,合格者がインタビュー前に回答したアンケートの結果に,インタビューでの内容を加味して表記しております。

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