行政書士試験は、毎年幅広い年代の人が受験しています。
その中でも多いのは40代以上の受験者で、なんと合格者の4人に1人が50代以上というデータが出ています。

しかし、行政書士試験に興味を持っている人の多くは年齢を理由に受験を迷っていたり、諦めたりしているのではないでしょうか。

このコラムでは50代以上が狙い目だといわれている理由や、40代以上の人が合格するためのおすすめの勉強法について解説します。
50代だけでなく、40代~60代の方もコラムを最後まで読み、よりよい人生を送るための第一歩を踏み出してください。

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行政書士試験は50代が狙い目って本当?

50代は行政書士試験に合格するのに狙い目といえる年代です。
新たなことを始める際に年齢がネックになることは多く、物事によっては若いほうが有利なこともありますが、行政書士試験に関しては若いほうが有利ということはないためです。

むしろ、人生100年時代を迎えるにあたって、定年後のセカンドキャリアとして行政書士試験を受験する人は多く、合格者のうち24.9%が50代以上であるというデータが上がっています。

50代・60代のアガルート受講生合格者も多数

令和5年度にアガルートの行政書士講座を受講して合格した方のうち、40代の方は31.2%と最多となっています。50代の方は22.2%、60代の方は7.5%と、多くの方が合格しています。

出典:アガルートの行政書士試験講座受講生を対象としたアンケート
調査期間:2024年1月31日~2月14日
調査機関:アガルートアカデミー
調査対象:アガルートの行政書士試験講座を利用し行政書士試験に合格した受講生
有効回答数:266名
調査方法:アガルートアカデミー内でのアンケート調査(自社調査)
調査対象地域:日本国内

アンケート回答者の年代

10代20代30代40代50代60代以上
2名25名77名82名59名20名

【50代・60代以上】行政書士試験合格体験記

下記は50代・60代以上で、アガルートの行政書士講座を使い合格した方の合格体験インタビューです。ぜひ参考にしてください。

50代以上は実務でも活躍中

また、実務の世界でも、活躍している行政書士の多くは50代以降の中高年です
実際に、日本行政書士連合会から2018年に発行された「月刊日本行政10月号」によると、行政書士の年齢層は20代や30代といった若い世代が少なく、60歳以上の人が半数を占めていることがわかります。

参考:月刊 日本行政 | 日本行政書士会連合会

実務においては、若いフレッシュな行政書士よりも、人生経験豊富で落ち着きのある年配の行政書士のほうが相談しやすいと感じる場合もあるため、ある程度年齢を重ねていることが顧客の安心につながるケースもあります。

以上のことから、行政書士資格は年齢やこれまでの人生経験を存分に活かせる資格だといえるでしょう。
50代から学習を開始し、そこから行政書士を目指しても、まったく遅くはないのです。

50代は記憶力が落ちてる?

ある程度年齢を重ねてから資格取得を目指すとなると、勉強した内容が頭に入らないのではと心配になる人もいるのではないでしょうか。

しかし、記憶力についてはそれほど心配いりません。
ここでは50代から勉強する人が気にしがちな、記憶力や体力面の問題について解説します。

記憶力についてはそれほど心配しなくていい

「若い頃に比べて、50代は記憶力が落ちているため資格試験の勉強は難しいのではないか」と不安になる人もいるかもしれませんが、50代であれば学習に差し支えるほど記憶力が落ちているとは考えにくいためそこまで心配はいりません。

その証拠に、行政書士試験の受験生には50代の人はもちろん、さらに上の年代の人もたくさんおり、そういった年代の人たちもどんどん合格しています。
また、何度繰り返してもなかなか頭に入らなかったり、苦労して覚えても間が空くと忘れてしまったりするのは若い人も同じです。

むしろ、50代の人であればこれまでの人生で積み上げてきた経験や、仕事をするうえで身についた、効率的に作業をする術などを活かせます

体力面には注意が必要

記憶力に問題はなくても、体力面に関しては若い頃よりも落ちている可能性があります。
そのため、人によっては朝起きられないことや、夜遅くまで勉強していると翌日に響くといったこともあるかもしれません。

行政書士試験は学習期間が長期におよぶケースが多く、合格まで続けていくためにはかなりの体力を要します。
そのため、分厚いテキストを丸々一冊持ち歩くのではなく要点をまとめたポストイットをバッグに入れておいたり、外出先では問題集ではなくアプリを活用したりなど、体力を補うような工夫をするとよいでしょう

50代以上はどんな勉強法がおすすめ?

50代だからといって、特別な勉強法はありません

そのため、合格のためにすべきことは、基本的にはどの年代の人でも同じです。
ここでは、行政書士試験に合格するための勉強法や隙間時間の活用方法について解説します。

ポイントは苦手なところを繰り返すこと

年齢に関係なく有効なのは、とにかく苦手なところを何度も繰り返すことです。

たとえ若くても、たった一度の学習では自分の知識として浸透しません。
合格できるかどうかは、覚えられないという壁にぶつかったときに、それでも粘り強く勉強を続けられるかどうかです。

根気よく正しい方法で取り組めば、50代だろうとそれ以上の年代だろうと合格を目指すことは可能です。

隙間時間を有効活用すること

50代以上の受験者のほとんどは仕事や家庭を持っています。
そのため、以下のような隙間時間を利用して学習しています。

動画:【行政書士試験】年齢は関係ない!50代こそ受験すべき理由とは!?|アガルートアカデミー
  • 早朝
  • 通勤時間
  • 仕事の休憩時間やランチタイム
  • 終業後のカフェ

いつもよりも1〜2時間早く起き、朝勉している人はたくさんいます。
早く起きられるか不安だという人も、その分夜は早めに寝て備えれば、すっきりとした頭で起きられます。

家では集中できないという人は、早めに家を出て通勤途中のカフェなどで勉強するのもよいでしょう。

また、通勤時間を勉強時間にあてている人もいます。
車通勤の人は車内で講義のCDやDVDを聴き、電車通勤の人はアプリで問題を解きながら通勤すれば、ただの移動時間でしかなかった通勤時間が有意義な時間に変わります。

そのほか、仕事の休憩時間やランチタイムを勉強時間にあてている人も多く、特にランチタイムは、食事を早めに済ませればまとまった時間が確保できるためおすすめです。

終業後に決まったカフェに立ち寄って、必ず学習時間を確保する方も多いです。その際は、「時間」ではなく「ノルマ」で管理するといいでしょう。例えば、「カフェでは問題集を10問解く」といった感じです。

働いている人は平日に勉強時間が確保しにくい分、土日などの休日に長めに勉強時間を確保するとよいでしょう。

まとめ

行政書士試験は50代こそが狙い目であるということについて解説しました。

記事の中でも触れたとおり、行政書士試験に合格するのに年齢は関係ありません
人生100年時代、定年後の人生をより豊かなものにするために、ぜひ行政書士試験合格を目指してみてはいかがでしょうか。

▼動画もぜひ参考にしてください。

アガルートの行政書士試験講座では、学習の進み具合やライフスタイルに合わせてカリキュラムの選択が可能です。
最短ルートで合格を目指し、充実したセカンドライフを掴み取りしましょう。

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この記事の監修者 豊村 慶太 講師

豊村 慶太講師


行政書士受験指導のカリスマ。早稲田大学3年次にわずか2か月の学習期間で行政書士試験に合格。
大手資格予備校LECで12年以上にわたり、行政書士試験の受験指導を行い、基幹講座・単科講座・全国向け収録講座のみならず、大学学内講座(成城大学・学習院大学)も担当。
LEC時代・アガルート移籍後を通じて、19年以上の講師歴を通じて、のべ1万人以上の受験生を指導(2023年4月時点)。高い合格率に定評がある。

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中上級者・上級者向けの講座では、行政書士試験の過去問に加えて、行政書士試験以外の「他資格過去問」を利用した深みと厚みのある講義でリベンジを全力で後押しする。
常に「過去問」「問題演習」を意識しながら、受講生と一緒に手を動かして、自然に理解しやすく記憶が定着しやすい講義は、歴代の数多くの「豊村クラス」出身合格者の非常に高い支持を得ている。

グルメを中心としたブログも人気。趣味は、サーフィン・スキューバダイビング・ゴルフ・トランペット・神社仏閣めぐり。

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