技術士試験の合格発表はいつ?一次試験・二次試験発表方法と合格者がやるべきこと
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技術士試験を受けたら、あとは結果を待つのみです。
技術士試験の合格発表は、いつどのように行われるのでしょうか。
この記事では、技術士試験第一次試験、第二次試験それぞれの合格発表について、そして合格発表後にすべきことについて、専門家の解説とともにご紹介いたします。
第一次試験の合格発表についてはこちら>
第二次試験の合格発表についてはこちら>
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技術士第一次試験の合格発表はいつ?
令和5年度(2023年度)の技術士第一次試験の合格発表は、令和6年2月26日でした。
令和6年度(2024年度)の技術士第一次試験の合格発表は、令和7年2月に予定されています。
令和5年度の技術士第一次試験は、受験者数16,631名に対して合格者数は6,601名で、合格率は39.7%という結果でした(全部門総合)。
関連コラム:技術士試験の難易度とは?合格率をまとめて紹介~一次・二次試験 全部門総合&部門別一覧~
発表方法
合格発表は合格者の受験番号が文部科学省と公益社団法 日本技術士会のホームページに掲載される形で行われます。
また、令和6年2月に合否および成績通知が発送されます。
技術士第一次試験合格発表後にすべきこと
技術士合格発表後にすべきことについて、アガルート技術士講座を担当している日比講師に話をうかがいます。
Q.第一次試験に合格した人がすべきことはありますか?
A.1. 一次試験受験目的と動機を振り返る 2.本年に二次試験を受けるべきか、来年度以降にすべきかを考えるです。
一次試験に合格された皆さま、おめでとうございます。
一次試験は、科学技術に関する基礎的科目の出題範囲の広さから、その対策は大変であったと思います。大学卒業予定の就職活動の一環として、一次試験に臨まれた方、また技術士ニ次試験受験のため受験された方、いろいろな動機があったと思います。
すでに二次試験の受験を決めていらっしゃる方は、受験番号を確認したら、すぐに二次試験の対策に入りましょう。
ただし一次試験に合格された方が、全てニ次試験を受験するわけではありません。大学などの専門課程の総まとめとして、受験する方もいらっしゃいます。ここでは、二次試験を受験する予定の方向けに書いておきます。
1. 一次試験受験目的と動機を振り返る
一次試験の受験動機は何であったか、整理しておきましょう。合格後に目的と動機の整理をすることは、大変重要です。
二次試験は、一次試験合格の勢いで合格できるほど、生やさしいものではありません。今一度、進めて二次試験を受験するか再考しましょう。仮に二次試験を受験しない場合でも、学校で学んだ専門科目の総括、専門科目の履修成果として、一次試験合格証は意味があります。
2. 本年に二次試験を受けるべきか、来年度以降にすべきかを考える
二次試験の対策は、択一式のマークシート解答ではありません。問題文に与えられた内容に対し、設問に応答する記述式試験です。
日頃から、文章を書いている方でも、技術文書の一種である技術士解答論文に歯が立ちません。じっくり技術文章の作成作法を学ぶ必要があります。
各々、対策方法が同じでも、合格水準に達する時間は、異なります。多忙な業務をこなしながら、論文作法を習得するわけですから、相応の勉強時間の確保が必要になります。
Q.第一次試験に不合格だった人がすべきことはありますか?
A.一次試験に再チャレンジの決意をしたら、科目別に正当誤答の確認を改めてしましょう。
一次試験の正答例は、試験実施日の1週間ほど後に公表されます。
各々の科目、50%以上の正解で合格です。参考までに、令和4年度の合格率は、42.2%です。二次試験よりは合格率が高いですが、約6割の方が、偏った対策、正解までのプロセスの曖昧な理解、勘違いなどで苦い思いをします。
正解までのプロセスの理解は、極めて重要です。
一次試験に再チャレンジの決意をしたら、科目別に正当誤答の確認を改めてしましょう。そしてなぜ正解したのか、間違えたのか、必ず振り返りをしてください。
この後、いきなり勉強に臨むことなく、無理のない勉強計画を立て、受験した年度の問題を含め、過去問を最低5年間分について、正解に至るプロセスの整理をしましょう。
択一試験の良いところは、結果が唯一解である場合が多いことです。しかし正解に至るプロセスを曖昧に理解していますと、誤答を何度も選んでしまいます。正解までのプロセス、言い換えれば、正解の道のりを参考書などで調べ上げる工夫が必要です。この研鑽は、二次試験時に威力を発揮します。
関連コラム:技術士第一次試験の勉強方法は?勉強時間・スケジュール・科目ごとの勉強法を解説!
技術士第二次試験の合格発表はいつ?
令和5年度の技術士第二次試験の最終合格発表は、令和6年3月8日でした。
令和6年度(2024年度)の技術士第二次試験の最終合格発表は、令和7年3月に予定されています。
令和5年度の技術士第二次試験は、受験者数22,877名に対して合格者数は2,690名で、合格率は11.8%という結果でした(全部門総合)。
発表方法
第一次試験と同じく、第二次試験の合格発表も合格者の受験番号が文部科学省と公益社団法 日本技術士会のホームページに掲載される形で行われます。
また、令和6年3月より合否および成績通知が発送されます。
技術士第二次試験合格発表後にすべきこと
第二次試験の合格発表後にすべきことについても、アガルート技術士講座を担当している日比講師に話をうかがいました。
Q.第二次試験に合格した人がすべきことはありますか?
A.1. 技術士登録するかどうかを決めましょう。2.技術士の他部門の受験をするかどうかを検討しましょう。
二次試験は、筆記試験と口頭試験からなります。ここでいう二次試験合格とは、上記の二つの試験に合格したことを意味します。
筆記試験と口頭試験の難関を突破された方は、この時点ですでに過去の自分とは別次元に至った自信の獲得をされています。しかしここで終着ではありません。
以下に合格後すべき主な二つの方向を示しておきます。
1. 技術士登録するかどうかを決めましょう
合格後は、公益社団法人日本技術士会の案内に沿って、国家資格者技術士登録を行います。登録をせず、試験合格のままでも良いです。しかし国家資格者技術士は、技術士法の規定により、その登録なく技術士を名乗ることはできません。
この点は細心注意ください。
2.技術士の他部門の受験をするかどうかを検討しましょう
登録者は、21番目の総合技術監理部門の受験を検討される方が多いです。
総合技術監理部門は、他の20部門の上位資格と勘違いをされる方が多いですが、そうではありません。その立ち位置や観点が異なるのみで、同じ技術部門の一つです。
ただしこの部門の受験者は、ほとんど技術士資格登録者であり、その試験は、俯瞰的な観点で記述解答する記述式と、また5つの管理部門が指定され、この範囲について、知識確認目的の択一試験があり、合格率12%程度の難関部門です。
ほか登録技術部門に重ねて、他技術部門を業務経験の厚みを増す目的で受験される方もいらっしゃいます。
Q.第二次試験に不合格だった人がすべきことはありますか?
A.成績確認をした上で、今後の対策を立てましょう。
二次試験に不合格のケースは、2つあります。筆記試験に不合格、口頭試験に不合格の場合です。
例年3月の合格発表後、試験成績の照会ができますので、所定手続き(手数料が必要)を経て、成績確認をした上で、今後の対策を立てましょう。
以下に簡潔にすべきことを書いておきます.
1.筆記試験に不合格の場合
合否発表の連絡では、A・B・Cなどの評点で成績がついているはずです。成績照会は、この評定の根拠の一部が記されています。
まずはどの箇所で評価が低いのかを確認しましょう。
次に筆記試験終了時に記録した記述内容を参考に復元答案を作り、技術士登録者(令和元年度以降の合格者)に見てもらいましょう。このコメントが、極めて有用です。ただし筆記試験不合格は、例年11月の初旬に判明しますから、この時点で復元答案コメントを得ておきます。
次にこれを踏まえて、技術論文作成作法を練磨します。ご自身で進めることも可能ですが、技術士試験は、対策が複雑で多岐に渡りますので、通信講座などを利用して専門家に相談されることをお勧めします。
関連コラム:技術士第二次試験の勉強方法は?勉強時間&合格のポイントをQ&Aで講師が解説
2.口頭試験に不合格の場合
口頭試験は、面接試験ではありません。
20分間の試験時間内で受験者が口頭により、試験委員の試問に的確かつ正確に応答することを要求されます。受験申込時に提出した実務経験証明書をもとに複数の試験委員から試問され、また試験制度で指定された項目について、実務経験をもとに聞かれます。
十分な練習を重ねて、臨まないと合格できません。総合技術監理部門を含む全ての技術部門で、おおよそ15%の方が、苦い思いをします。
口頭試験は、独自で対策しにくく、また自身の臨場感も重要要素であることから、こちらも通信講座の利用、特に口頭試験対策講座の利用を検討されることをお勧めします。
関連コラム:技術士口頭試験の内容は?よくある質問と回答例・回答方法を解説
まとめ
試験に合格した方は、本当におめでとうございます。
ぜひご自身の目指すキャリアに向けて進んで行ってください。
なお、予備校などの講座を利用して合格した方は、合格特典について確認を忘れないようにしましょう。
アガルートの第二次試験講座の場合、合格特典は全額返金か、お祝い金3万円贈呈から選べます。
今回残念な結果になってしまった方は、お疲れ様でした。
まずは自分自身を労って、次の挑戦について、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。
再チャレンジの際は、次こそ合格する確率を上げるため、通信講座の利用がおすすめです。
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この記事の監修者
北海道大学卒業後,工業用界面活性剤と食品油脂を製造する会社のプラントマネジャーを経て,大手製薬会社系列食品会社で食品素材の研究・開発ならびにテクニカルサービス業務を経験。
1994年に独立し,技術コンサルタント会社を創業,現在に至る。
平成28年,技術士(経営工学部門と総合技術監理部門を併願)試験を受験し,合格。
平成29年3月2部門同時登録。同年から技術士試験受験指導にも携わり,先達の導きもあり,4年間で数十名の受験生を支援する。
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