「技術士試験の勉強に役立つ参考書が知りたい。でも、何を読めばいいか分からない」

「種類がありすぎて、何を選べばよいのかわからない」

技術士(電気電子)の資格取得を考えている方の多くが抱える悩みではないでしょうか。

参考書の良し悪しは、試験の合否に大きく左右します。自分のレベルや試験科目に合わせた参考書選びが重要です。

そこで今回のコラムでは、試験対策に最適な参考書を厳選して7冊紹介します。

関連コラム:技術士電気電子部門の難易度・年収・受験資格・勉強法

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技術士が絶対に読むべき参考書2選

まずは、技術士の役割から現場でのリスクマネジメントまでを学べるおすすめの参考書を紹介します。

試験勉強をはじめたばかりの方や資格取得を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.新・世の中を元気にする 技術士を目指せ(弘文社

新・世の中を元気にする 技術士を目指せ(弘文社)」は、技術士試験を目指す人が最初に読むべき一冊です。本書は、技術士試験の概要をわかりやすく紹介しています。

「結局、何が問われる試験なのか」「どのようなことを意識して勉強すれば良いのか」など、技術士の本質的なことを学べます。

2.技術者倫理とリスクマネジメント(オーム社)

技術者倫理とリスクマネジメント(オーム社)」は、技術者に関わる過去の歴史的事故を紹介しています。

各事例を通して、「技術者としてどう対応すべきだったのか」「事故を未然に防げなかったか」といったリスクヘッジの重要性を学べます。

この本を絶対に読むべき本とした理由は、技術士が「公益を確保するため、高い技術者倫理を備えた、優れた技術者の育成」を図るための資格だからです。

受験者が「技術者倫理をよくわかっていない、過去の大事故に対する知識や教訓すら何も知らない。そもそもリスクマネジメントって…?」という状態は、あまりにも危険です。

どんなに優れた専門技術を持っていたとしても、社会にとって危険な存在とみなされ、少なくとも口頭試験で不合格となります。本書の知識や考え方は、口頭試験に役立つためぜひ読んでみてください。

【電気電子】技術士第一次試験おすすめの参考書2選

1.技術士第一次試験 基礎・適正科目完全解答(オーム社)

技術士第一次試験 基礎・適正科目完全解答(オーム社)」は、過去数年分の基礎科目と適正科目の問題と模範解答を網羅している一冊です。

同書の9割以上を解けるようになれば、基礎・適正科目の試験は問題なく合格できるでしょう。

問題の次に解答が書いてあるため読みやすく、解説も丁寧で資格試験の勉強がはじめての人も理解しやすいのではないでしょうか。

2.技術士第一次試験「電気電子部門」択一式問題200選(日刊工業新聞社)

技術士第一次試験「電気電子部門」択一式問題200選(日刊工業新聞社)」は、過去数年分の専門科目の問題と模範解答が収録されています。

技術士一次試験の専門科目は、同参考書の9割以上を解けるようになれば問題なく合格できると思います。

尚、一次試験の専門科目は、出題範囲が広いことから、苦手とする分野は思い切って捨てた方が良いでしょう。

情報通信の問題が苦手な人は、得意な電気応用などの問題に絞って勉強するとよいです。

得意な科目の問題を確実に得点できるように勉強することが、第一次試験に合格するポイントです。

【電気電子】技術士第二次試験おすすめの参考書3選

二次試験は一次試験と異なり、「これを読めば合格できる」という参考書がほとんどありません二次試験はある課題に対する受験者の考え方を確認するための試験だからです。

つまり、答えはあなたの中にあります。

そこで必要となるのが、自分の言葉で専門技術のキーワード集を作ることです。キーワードは100個が目安で、過去問や新聞・テレビなどで報道される専門技術の用語を選びます。

そして、集めた用語の定義や現在の状況、活用例、課題、対策、今後の方向性などを調べて書き出しましょう。ここからは、キーワード集めに役立つ参考書を紹介します。

1.これだけは知っておきたい電気技術者の基本知識(電気書院)

二次試験の対策におすすめなのが、「これだけは知っておきたい電気技術者の基本知識(電気書院)」。図表を用いて、各種電気技術の特徴や活用例などを分かりやすく解説しいます。

さらに、「これも知っておきたい電気技術者の基本知識(電気書院)」「これも×2知っておきたい電気技術者の基本知識(電気書院)」 を含めた3冊持っておけば、電気電子部門の広範囲な技術分野のカバーが可能です。

技術士二次試験では、「発光ダイオードの光源としての特徴、動作原理、赤色LEDと青色LEDの違いについて述べよ。(※:平成27年電子応用 Ⅱ-1-1抜粋)」といった問題が出題されます。

したがって、本書のようにわかりやすい図表を用いて端的に解説してある参考書は非常に参考になります。

2.電気総合誌『OHM』(オーム社)

電気総合誌『OHM』」は、技術士や電験一種・二種を目指す方に役立つ情報が詰まった月刊誌です。

参考書ではありませんが、記載されている情報の鮮度が高くキーワード集を作る際に役立ちます。技術士試験では、近年話題となっている技術について問われることが多い傾向です。

月刊誌をこまめにチェックし、最新の技術情報を収集するようにしましょう。電気応用分野だと、固体電池や超電導ケーブル、などが注目されています。

3.技術士第二次試験「口頭試験」 受験必修ガイド(日刊工業新聞社)

口頭試験の対策でぜひ読んでいただきたいのが、「技術士第二次試験「口頭試験」受験必修ガイド(日刊工業新聞社)」です。

同参考書には、「業務内容の詳細」と「口頭試験での想定質問と回答例」の良い例・悪い例を丁寧に解説しています。

尚、二次試験の受験申込の前に読んでおいた方が良いかもしれません。というのも、「業務内容の詳細」を作成するのは二次試験申込時だからです。

苦労の末に二次試験筆記に合格したとしても、受験申込時に提出した「業務内容の詳細」記載がイマイチだった場合、口頭試験でうまく受け答えができず、不合格になる可能性もあります。

まとめ

今回は、電子電気部門の資格を取得した技術士が「使って良かった」「試験対策に役立った」という参考書を中心に紹介しました。今後の試験対策にぜひ役立ててみてください。

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