技術士建設部門の資格取得で年収700万円以上も目指せる?年収アップの方法も紹介
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「今よりも広い家に住みたい」「将来のために貯金したい」など、年収を上げたいと考える理由は人それぞれです。年収の高さは、モチベーションを左右する重要な要素です。
技術士建設部門の資格取得を目指す人の奥が、今と比べてどれくらい年収が変わるのかは気になるのではないでしょうか。
そこで今回のコラムでは、建設部門の平均年収や主な活躍の場、年収アップの方法について解説します。
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目次
技術士建設部門とは
技術士建設部門は、数ある分野のなかでもっとも受験者数が多い部門です。
建設部門は令和5年度の技術士第一次試験では受験者数8,738人に対して合格者数は3,209人で、合格率は36.7%でした。
おなじく第二次試験では受験者数13,328人に対して合格者数は1,303人で、合格率は9.8%となっています。
技術士二次試験の合格率が低い理由のひとつが、「論文試験」です。論文試験は、加点法で採点されます。
加点法方式では、試験官が理解できない文章は加点されません。受験者の考え方や物事をわかりやすく伝えるスキルが必要です。
関連コラム:技術士建設部門の難易度は?勉強法を講師が解説!
技術士建設部門の仕事内容
建設部門技術士の仕事内容は、中央政府から地方自治体、建設企業まで多岐にわたります。資格取得後、建設コンサルタントとして活躍する技術士が大半です。
建設コンサルタントの主な仕事は、公共事業全体の調査や計画、管理、評価、設計など。公共事業の全体計画を立てることが多く、公共インフラの建設に参加しており影響範囲は非常に広い傾向です。
技術士建設部門のメリット
1.大規模なプロジェクトに携われる
技術士建設部門には、官公庁を含むさまざまな仕事があります。規模の大きなプロジェクトに参加でき、大きなやりがいにもつながるのではないでしょうか。
建設プロジェクトの場合、学術専門家や地元のNPOといった多くの人と関わる機会も大きなります。
2.政府機関の仕事に携われる
技術士建設部門の仕事は、政府機関や農業、林業、漁業関係者と関わることが多くあります。技術士は、道路建設や河川建設などプロジェクトの計画段階から参加する場合がほとんどです。
また、国土交通省の事業では、技術者の資格が入札条件となるケースもあり、「技術士を取得してようやく仕事に着手できる」と考える企業もあります。
3.転職活動を円滑に進められる
技術士建設部門は、実務経験が必要な職業です。
コンサルタントとして独立した後でも、豊富な経験と専門的な学問的知識は相手を説得するための武器となるでしょう。
技術士建設部門の主な転職先
建設コンサルタント会社
建設コンサルタント会社は、官公庁や民間企業からの依頼を受けて技術的な提案や必要な調査、企画の立案を行う会社です。
技術士として建設コンサルタント会社に転職した場合、これまでの経験や専門知識を活かした業務に携われます。
勤務先の規模にもよりますが、詳細設計業務を行うことや若手技術者の指導といった仕事を担当するケースが多いようです。
建設会社
建設会社は、橋のインフラやビルなどを建築する会社です。建設コンサルタントとの違いは、自社で調査等を行って実際に建設を行う点にあります。
技術士の資格を取得して建設会社に転職した場合、自分のスキルやノウハウを活かして詳細設計業務を行うことも可能です。
このほか、企画提案書の作成、技術研究所と施工現場との橋渡しといった業務が中心となります。
主な転職先 | 業務内容 | 向いている人 |
経営コンサルティング会社 | 詳細設計業務 若手の指導 | 技術士の資格を沢山活用したい人 |
建設会社 | 詳細設計業務 企画提案書の作成 研究と現場の橋渡し | 大きな達成感を得たい人 |
技術士建設部門のキャリアパス
建設部門の資格を取得した技術士は、国や地方自治体、企業に所属してインフラ整備といった業務に就くのが代表的なキャリアパスです。
さらに、開業技術士になると、中小企業向けの公共事業プロジェクトの予備調査と技術ガイダンスの提供も行えるようになります。
技術力の高さや実務経験の有無だけではありません。技術士として必要なのは、誰もが避けたい課題を発見・解決し、効果的な施策を打つことです。
技術士建設部門の平均年収
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、技術士全部門の平均年収は約615万円となっています。
技術士試験の合格者の内30%~40%が建設部門と多くを占めているため、技術士建設部門の平均年収も615万円に近いといえそうです。
さらに、令和4年の「民間給与実態統計調査」を見るとサラリーマンの年収は458万円となっています。技術士建設部門の平均年収は、サラリーマンよりも150万円以上高いことがわかります。
建設部門の技術士が年収アップする方法
1.資格手当が貰える会社へ転職する
企業規模や実務経験の長さによっても変わりますが、建設会社や大手の建設コンサルタント会社では技術士の給与には資格手当が付きます。資格手当の相場は、20,000円前後です。
また、技術士試験合格すると合格お祝い金を受け取れる会社もあるようです。
2.技術コンサルタントとして独立する
技術士を取得すると、技術コンサルタントとして建設に関する技術的な仕事に携われます。
実績を積んでクライアントとの信頼関係を築くことによって、独立した後も仕事を受注できる可能性があります。継続して仕事を受注・収益を維持できるようになれば、大幅な収入アップにつながるかもしれません。
まとめ
国家資格である技術士資格(建設部門)を取得することで、専門性を活かした職場での活躍が期待でき平均よりも高い収入を得られる可能性が高くなります。
仕事でのやりがいや達成感といった成功体験を積み重ねることで技術士としての自信、そしてモチベーションアップにもつながるのではないでしょうか。
「技術士としての市場価値を高めたい」「人の役に立つ仕事がしたい」という方は、技術士建設部門にチャレンジしてみてください。
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