FP2級、FP1級の受験資格には、実務経験の要件があります。

「どのような実務経験が受検資格に該当するの?」「自分の経歴は実務経験となるの?」といった疑問がある方もいるのではないでしょうか。

また「実務経験はないけどFP1級・2級の取得を目指したい」という方も多いでしょう。

そこで今回は、FP試験の実務経験の内容と、実務経験がなくてもFP1級・2級を目指せるルートについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。

FP技能試験の合格を
目指している方へ

  • 直前期の総仕上げがしたい
  • 過去問の解説を読むだけでは不十分

アガルートの過去問セレクト答練で
合格を目指しませんか?

出題傾向を徹底分析し、全問題に解説講義がついている!

視覚的に理解できるよう工夫!

FP協会・きんざいのどちらにも対応!


▶FP過去問セレクト答練はこちら

FP試験の実務経験とは?

FP試験を受けるにあたり、受検資格となる実務経験は、資産の設計や運用、管理に関する相談業務、コンサルティング業務、FP業務に携わった経験です。

FP2級の場合は、実務経験が通算して2年以上あること。
FP1級学科試験では、5年以上の実務経験、もしくは、FP2級の合格に加えて1年以上の実務経験が必要となります。

では、具体的に認められる実務経験について詳しく見ていきましょう。

実務経験として認められる業務

実務経験として認められる業務(日本FP協会・きんざい)

  • 証券会社、保険会社、銀行、クレジット会社などの金融機関に勤務している方
  • 保険会社(代理店)の職員
  • 税理士、弁護士、司法書士、行政書士などで、資産に関する相談業務に従事している方
  • 会計事務所の職員
  • 不動産会社、建設会社など土地建物取引・建築・相談業務に従事している方
  • 投資顧問会社の職員
  • 生活協同組合などの共済等の担当職員
  • 商品先物取引会社の職員
  • 一般事業会社および官公庁の福利厚生担当者および、金融・財務・経理担当者
  • 商事会社の商社金融担当者、商事会社やコンピュータ会社等の金融機関営業担当者および、ソフト開発担当者

金融機関等で働いていれば、おおむね実務経験と認められる場合が多いです。

銀行員や保険会社、保険代理店等で2年以上の勤務歴があれば、FP資格を受験する際の実務経験として認められます。

また、士業系や不動産系の職業でも、資産に関する相談を顧客から受ける業務、土地や建物の取引を扱う業務等に従事していれば、実務経験を満たしていることになります。

そのため、税理士や行政書士だけでなく、公認会計士、不動産鑑定士、中小企業診断士等の士業系も、顧客から資産に関する相談を受けていれば認められます。

資格を持っていなくても、その士業事務所の職員として相談業務等に従事している場合も同様です。

一般企業では、総務や人事などで福利厚生を担当する人、金融部門や経理部門に従事する人が対象となります。

商社やIT関連会社でも、金融にかかわる営業担当者やソフトの開発担当者などは、金融知識を必要とする業務のため、FP試験を受けるにあたっての実務経験に含まれます。

※参考:実務経験について実務経験について

実務経験は自己申告制

実務経験は自己申告制で、経験内容を証明する第三者(勤務先など)による証明は不要です。

そのため、自分の経歴が実務経験となるかどうかは自己判断となります。

ただし、内容について虚偽や不正があった場合は、試験の中止や合格が取り消しになる場合があるためご注意ください。

気になる方は受検機関に問い合わせた方が良いでしょう。

合算可能で、過去のものでも良い

実務経験は合算可能で、継続して勤務している必要はありません。

例えば、新卒時に1年間金融機関に勤め、10年後に1年間不動産会社で資産の相談業務に担当した場合は、合計で2年の実務経験となります。

また、過去にFP業務に従事していた場合も実務経験として認められます。

勤務形態は問わない

FP試験の実務経験は、勤務形態は問われていません。

正社員、派遣社員、嘱託社員、アルバイト、パートなど、どのような働き方でも、職務内容が上記の業務に該当するのであれば、実務経験として認められます。

実務経験がない場合はどうやって受検資格を得ればよい?

実質的に受検資格を問わないFP3級とは異なり、FP2級以上となると受検資格が必要です。

FP2級、FP1級の受検資格それぞれについて詳しく解説します。

FP2級

実務経験がない場合にFP2級を受検するには、2つの方法があります。

一つは、FP3級に合格すること

FP試験は、3級と2級で学習分野が重複しています。

そのためFP3級の受験時に土台を形成し、FP2級を受ける際に更に知識を深めることで、効率良く学習できるでしょう。

もう一つの方法は、AFP認定研修の修了です。

AFP認定講座は、日本FP協会が認定をする研修講座で、さまざまな教育機関が研修を開設しています。

提案書課題の提出等を行い研修を修了することで、実務経験やFP3級の合格がなくても、FP2級を受検することが可能です。

FP1級

FP1級の学科試験の受検資格は、下記のとおりです。

  1. 2級技能検定合格者で、FP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
  2. FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者
  3. 厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者

しかし、他にもCFP試験全6課目に合格(CFP合格の場合、学科の免除期間は合格日の翌々年度末まで) or CFP認定で、FP1級の学科試験が免除となり、FP1級(実技)の受検資格を得られます

ただし、日本FP協会で認定しているCFP®試験の全6課目に合格した場合やCFP®認定者となった場合は、1級FP技能検定学科試験が免除となります。

※引用:よくある質問

CFP試験は、AFP認定者であれば受検できるため、実務経験がなくとも下記の流れで1級を取得することが可能です。

FP2級⇒AFP認定⇒CFP合格⇒FP1級実技合格⇒FP1級取得

まとめ

FPの受検資格を得るには、金融機関などにおける実務経験(1級:5年以上、2級:2年以上)が必要です。

しかし実務経験がない場合でも、FP3級の合格やAFP認定講座の修了、CFP試験などの合格により受検資格が認められる場合もあります。

自身が該当するかチェックして、FP1級・2級の資格取得を目指してみてください。

FP技能試験の合格を
目指している方へ

  • 直前期の総仕上げがしたい
  • 過去問の解説を読むだけでは不十分

アガルートの過去問セレクト答練で
合格を目指しませんか?

出題傾向を徹底分析し、全問題に解説講義がついている!

視覚的に理解できるよう工夫

FP協会・きんざいのどちらにも対応!


▶FP過去問セレクト答練はこちら

不動産に苦手意識を持っている方でも興味をもって学べる!

暗記や回答のヒントとなるキーワードを強調!

宅建の範囲までカバー!


▶FP不動産集中特訓講座はこちら