FPの主な転職先・就職先5選!未経験でも大丈夫?
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「ファイナンシャルプランナー資格って、転職や就職でどう活かせばいいの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ファイナンシャルプランナーが活躍できるフィールドは広いため、自分の得意分野を活かせる仕事を選べば転職・就職活動をスムーズに進めることができます。
こちらのコラムでは、ファイナンシャルプランナー(FP技能士)の主な転職先・就職先、さらには未経験でも転職できるのかどうかについて、30代40代50代と年齢別に解説していきます。
ファイナンシャルプランナー資格の取得を検討中の方はぜひ参考にしてください。
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目次
ファイナンシャルプランナーの就職・転職先5選!
ファイナンシャルプランナーの主な就職・転職先は以下の5つです。
- 保険会社・保険代理店の営業
- 証券会社の営業
- 銀行員
- 不動産関係の営業
- FP事務所
各就職・転職先について詳しく紹介します。
保険会社・保険代理店の営業
ファイナンシャルプランナーの「リスク管理」という項目では、各種保険について学びます。
そこで習得した知識は保険会社や保険代理店の業務に生かすことができます。
仕事内容
保険会社に勤める場合、自社の扱う保険商品(生命保険や学資保険など)の営業や販売などを行うのが主な業務です。
営業であるため、保険に関する知識が必須であるのはもちろんのこと、トーク力やセールス力も必要になります。
保険会社は日系企業と外資系企業に分けられます。
日系の保険会社では研修制度やOJTなどが充実している点が、外資系保険会社の多くは完全に実力主義である点が特徴。
仕事の負担は外資系企業の方が重いですが、完全歩合制のところも多いため、しっかりと結果を残すことができれば高い報酬を得られるでしょう。
じっくりと経験を積みながら仕事をしたい方は日系企業、バリバリ働いてたくさん稼ぎたいと考えている方は外資系企業がおすすめです。
保険代理店は、いわゆる街中の「保険の無料相談」の店舗などをイメージすると良いでしょう。
多くの保険会社が扱っている保険商品を取りまとめて扱っており、窓口に来店した相談者の悩みや不安に応じて保険商品を提案・販売しています。
保険会社よりも受け身の傾向があるのが保険代理店業務の特徴です。
就職・転職しやすさ
保険会社や保険代理店では人の入れ替わりが一定数あるため、比較的転職や就職はしやすいと言えるでしょう。
とはいえ、保険営業をするにあたっては専門的な知識が要求されます。
そのため、保険の知識を習得していることを対外的に証明できるファイナンシャルプランナー資格保有者は、就職・転職において非常に有利となるのです。
ちなみに、日系企業・保険代理店では無資格未経験でも受け入れてくれるところが多いですが、外資系は基本的に即戦力を求めています。
未経験者も一定数存在しますが、別業界の営業で実績を残している人がほとんどです。
証券会社の営業
ファイナンシャルプランナーの勉強を通して株や投資信託、債券などの金融商品について学びますが、これらの知識は証券会社で活かすことができます。
仕事内容
証券会社は、株式や債券などの金融商品の取引窓口としての仲介業務を行っていますが、投資助言や口座開設者に対して自社サービスや商品の営業を行うこともあります。
実際に自身で資産運用をしていて、証券会社から営業の電話を受けた経験がある方であれば、仕事のイメージもしやすいのではないでしょうか。
また、部署によっては個別株の銘柄について様々な分析をする仕事も任されることもあるので、金融に関する知識は欠かせません。
様々な資産運用の提案をする上で、ファイナンシャルプランナー資格を有していることで顧客や相手企業から信頼を得やすくなるメリットがあります。
就職・転職しやすさ
証券会社の求人では、新卒を除いてファイナンシャルプランナー2級以上の保有を応募条件としているケースが多く見られます。
証券会社での業務は実務経験の有無が非常に重要視されているので、未経験者の転職はかなり厳しいと言えるでしょう。
転職や就職のハードルは高い業界なので、資格を取得した後も常に知識をアップデートする自己研鑽は欠かせません。
証券会社への就職・転職を目指すなら、相当の努力が必要となることを覚悟しておきましょう。
銀行員
ファイナンシャルプランナーの就職先として、真っ先に銀行をイメージする方は多いのではないでしょうか。
証券会社では投資に特化した仕事を行いますが、銀行員として働く場合は証券会社よりも広範な知識が要求されます。
仕事内容
銀行では、預金の引き出しや送金のみならず、資産運用に関する助言やライフプランに関するマネー相談、住宅ローンなども扱っています。
金融商品や保険商品の販売窓口としての機能も持っているので、保険の知識なども活用できる転職・就職先です。
このように、ファイナンシャルプランナーの勉強を通して得た知識を活かせる業務は、銀行に多く存在しています。
銀行員にとってファイナンシャルプランナー資格の必要度は高いと言えるでしょう。
就職・転職しやすさ
メガバンク・地方銀行共に、近年は低金利の影響もあり、財務状況は芳しくありません。
実際に、メガバンクでも「自然減」で定員を減らす動きが出ているので、今後ますます求人数は減っていくと見られています。
枠が狭くなっていることを考えると、転職はしづらいと考えておくべきです。
不動産関係の営業
ファイナンシャルプランナーの勉強を通して不動産の売買や税金に関する知識を学びますが、これらは不動産業界で活かすことができます。
不動産にも、居住用や投資用などの用途に分かれているので、幅広い知識を持つファイナンシャルプランナーが活躍できる機会は多くあります。
仕事内容
居住用不動産の販売に携わる場合、売主と買主を仲介する役割を果たし、不動産の売買を行っています。
また、ハウスメーカーに勤務する場合であれば、自社が建築した不動産を業者や個人向けに販売する業務を行うことになります。
この際には、ファイナンシャルプランナーの勉強を通じて得た、不動産の売買にかかる税金や不動産の取引に関するルールの知識を生かすことができるでしょう。
また、投資用不動産の営業を行う場合も、ファイナンシャルプランナー資格を活かせます。
ライフプランの作成や投資の利回りなどの知識を活かすことで、顧客に対して具体性のある提案ができるようになるためです。
就職・転職しやすさ
不動産業界は、無資格・未経験者でも採用されやすい傾向にあります。
ハウスメーカー・住宅ローン代理店・投資用不動産の販売など、不動産に関連する企業は人の入れ替わりが激しいので、証券会社や銀行などと比べると就職しやすいでしょう。
とはいえ、やはり無資格者よりも有資格者の方が選考過程において高評価を受けやすいのは間違いありません。
好待遇での不動産業界への就職・転職を考えているなら、早い段階でファイナンシャルプランナーの資格取得に着手することをおすすめします。
なお、不動産業界を目指すなら、ファイナンシャルプランナーと相性の良い宅建の取得も併せて検討すると良いでしょう。
※参考:FPの資格は不動産業界で活きる?転職で有利になるのは2級以上?
FP事務所
特定の分野に特化した企業に就職するのではなく、ファイナンシャルプランナーとして広範に活動する選択肢もあります。
仕事内容
FP事務所では、顧客の生命保険の見直しや家計相談、資産運用の相談など、お金に関する相談やコンサルティング業務を行っています。
「相談料を払ってお金に関するコンサルティングを受ける…」という文化がまだ日本には根付いていないため、顧客を新規開拓するのも大切な業務となります。
ファイナンシャルプランナーとしてのスキル・知識だけでなく営業力・マーケティング力も求められるでしょう。
就職・転職しやすさ
FP事務所は金融機関や不動産会社ほど求人が多くありません。
そもそもの数が少ないという点で就職・転職は難しいです。
そのため、自らFP事務所を構えて開業するという選択肢も考えておくと良いでしょう。
ライフプランの設計や保険の見直しを含めた家計改善の相談など、顧客の数だけ仕事があるので、需要が無くなることはありません。
集客が難しかったり営業活動に手間がかかるデメリットはありますが、顧客に寄り添いながら大きなやりがいを感じられる、魅力的な働き方と言えるでしょう。
ファイナンシャルプランナーに未経験で転職するのはどう?
ファイナンシャルプランナーは、未経験であっても転職しやすいのでしょうか。
上述してきたように、業界によって転職のしやすさは異なります。
保険業界・不動産業界は業界未経験でも採用の可能性が高いものの、銀行や証券会社等金融系は新卒採用が多く。未経験で転職を志す際は、かなり難しくなることを頭に入れておいた方が良いでしょう。
とは言え、ファイナンシャルプランナー業務が未経験であっても、営業などで高いスキルや実績がある人材は転職にも有利となります。
また、外資系企業以外ではFP資格を優遇することが多いため、未経験の方はFP2級、AFPまでの資格はぜひ持っておきたいところです。
では具体的に、30代、40代、50代とそれぞれ年代別の転職の可能性、難易度について解説していきます。
30代の転職
30代は、未経験であっても比較的転職はしやすくなります。
特に保険業界、不動産業界においては入れ替わりも少なくないため、未経験入社の20~30代が活躍の中心となることが多くあります。
営業のポテンシャルがある人、積極性の高い人は採用の可能性が高くなるでしょう。
金融系への転職を目指す場合、企業にもよりますが、30代でも少し厳しいかもしれません。
その中でも、営業などで高いスキルや実績がある人は、転職の可能性が上がります。
30代は比較的転職がしやすいため、より条件が良く、自分に適した職場を見つけることが大切です。
FP2級やAFPなどの資格があると、より転職を有利に進められるでしょう。
40代の転職
40代の場合は、これまでに営業経験があれば、保険業界・不動産業界において転職しやすい傾向があります。
FP業務は提案営業のスタイルが多いことから、コミュニケーション能力や提案力が求められます。
営業やコンサル経験がない場合、これらに適した能力を備えていることのアピールが必要となるでしょう。
これまで培ってきたスキルや実績を見直し、どのようなメリットを提供できるか強みを適切にアピールすることが重要です。
より転職の確度を上げるため、FP資格取得はもちろんのこと、ダブルライセンスを目指すのも有効な手段です。
法人を相手にした保険営業やコンサルティング業務を志望する場合には中小企業診断士、
個人のライフプラン設計を行う場合には相続診断士やDCプランナー、
不動産に関わる分野においては宅建士、
などがFPとのダブルライセンスとしておすすめです。
50代の転職
50代でのファイナンシャルプランナーへの転職は、求人票において年齢不問のものもあるため不可能ということはありません。
しかし、正攻法では厳しくはなるため、ある程度の覚悟を持って活動をする必要があります。
在籍型のFPを希望する場合は、スキル、実績、資格といった自分の持てる要素の掛け算で、企業が採用したくなるような人材となることを目指しましょう。
また、経験を活かしてFP業務を中心に行いたいという場合は、独立をして事務所を構えるという選択肢も。
高齢化社会の問題を抱える現代では、同年代で老後不安を抱える人も多く、そういった方々へアドバイスを行うことのできるファイナンシャルプランナーは非常に頼りにされています。
営業力やコミュニケーション力はさらに必要にはなりますが、やりがいを感じられ自由度も高い独立型のFPは、セカンドキャリアとして頭に入れておきたい選択肢の一つです。
ファイナンシャルプランナーの資格を転職・就職で活かすなら2級以上を目指そう
勉強を通してお金に関する専門家になれるファイナンシャルプランナー。
資格を保有しておくことで、就職や転職の際に選考を有利に進めることができるので、保険や金融業界での就職を考えている方は積極的に取得を目指すと良いでしょう。
なお、就職や転職の際にアピール材料となるのは、ファイナンシャルプランナー2級以上です。
3級は難易度が低く、そこまで高く評価されないので、仕事で活かしたい場合は2級以上の取得を目指しましょう。
ファイナンシャルプランナーの年収は?
ファイナンシャルプランナーを対象として年収調査が存在しないため、金融・保険業の年収を参考に紹介します。
令和5年に国税庁が実施した「賃金構造基本統計調査」によると、「金融業 保険業」の平均年収は、947.6万円でした。
サラリーマンの平均年収が458万円なので、ファイナンシャルプランナーの平均年収は、サラリーマンの平均の倍近くの数字になります。
ただし、上記の平均年収は金融業・保険業の年収はファイナンシャルプランナーだけでなく、他の人の年収も含まれています。
そのため、ファイナンシャルプランナーの平均年収は、不正確である点に注意が必要です。
ただ、不正確な年収ではあるものの、ファイナンシャルプランナーが働く業界は、比較的高い年収を得られる傾向にあると言えます。
関連コラム:ファイナンシャルプランナーの平均年収・給料はいくら?低いって本当?
ファイナンシャルプランナーになるためには?
ファイナンシャルプランナーになるなら、まずは3級FP技能士の取得を目指しましょう。
一般的にファイナンシャルプランナーとして、名刺や履歴書に載せるのは2級以上であることが多いから、実務を行うのなら2級以上の取得が目安となります。
未経験からFP2級を取得するには、3級の合格を経てから取得するのが一般的です。
そのため、ファイナンシャルプランナーになるなら、3級FP技能士の取得を目指すといいでしょう。
また、2級を取得できた後は、より自分の市場価値を高めるためにも、最上級である1級の取得を目指すことをおすすめします。
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