ファイナンシャルプランナーは高卒でも取れる?受検資格や試験の難易度を徹底解説
本ページにはプロモーションが
含まれていることがあります
ファイナンシャル・プランニング技能検定(以下、FP技能検定)は、級によって異なる受検資格が設けられています。
FP技能検定の受検を検討している方は、高卒でも合格を目指せるのか気になりますよね。
本コラムでは、高卒でもFP技能検定を受検できるのかについて解説します。
高卒でFPとして働く場合の主な就職先や、年収の目安なども紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
FP技能試験の合格を
目指している方へ
- 直前期の総仕上げがしたい
- 過去問の解説を読むだけでは不十分
アガルートの過去問セレクト答練で
合格を目指しませんか?
出題傾向を徹底分析し、全問題に解説講義がついている!
視覚的に理解できるよう工夫!
FP協会・きんざいのどちらにも対応!
▶FP過去問セレクト答練はこちら
目次
高卒でもFP技能検定の資格は取れる?
高卒の方も、FP技能検定の資格を取得できます。
3級FP技能検定の受検資格は、「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」です。
つまり、3級の検定であれば、実務経験・年齢・学歴を問わず、どなたでも受検できます。
ただし、2級以上を受検する場合は異なる受検資格が設けられているため、確認が必要です。
以下に、2級および1級の受検資格を紹介します。
- FP2級技能検定の受検資格
- FP1級技能検定の受検資格
FP2級技能検定の受検資格
2級FP技能検定の受検資格は、以下の通りです。
- 3級FP技能検定の合格者
- AFP認定研修の受講修了者
- FP業務に関する2年以上の実務経験がある方
- 金融渉外技能審査3級の合格者
2級FP技能検定試験の受検資格は、3級FP技能検定および金融渉外技能審査3級のいずれかに合格していること、または、AFP認定研修の受講を修了していることです。
また、これらに該当しない場合でも、FPとしての2年以上の実務経験があれば、受検資格を得られます。
なお、AFP認定研修の受講を修了している方が2級FP技能検定試験を受ける場合は、受検申請書を提出する際に、受講者番号の記入が必要です。
また、3級FP技能検定試験に合格している方は、合格証明書類または合格証書のコピーの提出が求められます。
ただし、金融渉外技能審査は2001年に認定が終了しているため、これから取得することはできません。
これらの受検資格は、受検申請の締切りまでに要件を満たしている必要があります。
虚偽の内容による受検や、不正が発覚した場合は、合格取り消しとなる可能性があるため注意しましょう。
FP1級技能検定の受検資格
1級FP技能検定の受検資格は、試験の種類によって異なります。
以下に、学科試験および実技試験の受検資格を記載します。
1級FP技能検定学科試験の受検資格
1級FP技能検定学科試験の受検資格は、以下の3つです。
- 2級FP技能検定に合格し、FPとして1年以上の実務経験がある方
- FP業務に関する5年以上の実務経験がある方
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査2級に合格し、FPとして1年以上の実務経験がある方
参考:受検資格と申請方法
1級FP技能検定試験の学科試験を受検するためには、2級FP技能検定または金融渉外技能審査2級に合格後、1年以上の実務経験が必要です。
もしくは、FPとして5年以上の実務経験があれば、受検資格を得られます。
なお、日本FP協会(以下、FP協会)は、1級FP技能検定試験の学科試験を実施していません。
そのため、学科試験を受ける際は、一般社団法人 金融財政事情研究会(以下、きんざい)の試験を受検しましょう。
1級FP技能検定実技試験の受検資格
1級FP技能検定実技試験の受検資格は以下の4つです。
- CFPの認定者
- CFPのすべての課目に合格された方
- 1級FP技能検定学科試験の合格者
- きんざいが実施するFP養成コースを修了し、FPとして1年以上の実務経験がある方
1級FP技能検定試験の実技試験を受検するためには、CFPのすべての科目、または1級FP技能検定学科試験に合格する必要があります。
また、きんざいが実施するFP養成コースを修了し、FPとして1年以上の実務経験を積んだ場合も受検可能です。
受検資格の種類によって受検申請書の記入方法や提出書類が異なるため、詳しい内容はFP協会またはきんざいの公式サイトをご確認ください。
1級FP技能検定試験の受検資格は2級よりも条件が厳しいため、今からFPを目指す方は、3級から順番に取得する方法がおすすめです。
参考:【2024年】FP技能検定試験の概要~試験日・申込方法・試験形式・試験時間
高卒でもFP技能検定に合格できる?
高卒の方も、FP技能検定の合格を目指せます。
というのも3級FP技能検定は、合格率が高く、比較的取得しやすい資格だからです。
以下に、各実施団体における3級FP技能検定の過去5回分の合格率を記載します。
FP協会 | 学科合格率 | 実技合格率 |
---|---|---|
2024年1月 | 83.14% | 86.56% |
2023年9月 | 74.78% | 77.67% |
2023年5月 | 88.25% | 86.83% |
2023年1月 | 85.25% | 88.34% |
2022年9月 | 80.78% | 84.44% |
きんざい | 学科合格率 | 実技合格率 |
---|---|---|
2024年1月 | 46.40% | 48.61% |
2023年9月 | 37.19% | 57.87% |
2023年5月 | 54.13% | 59.80% |
2023年1月 | 56.00% | 50.95% |
2022年9月 | 43.41% | 49.46% |
過去5年間においてFP協会が実施した3級FP技能検定の合格率は、学科試験が約70%〜80%・実技試験は約80%〜90%でした。
また、きんざいが実施した3級FP技能検定の合格率は、学科試験が約40%〜70%・実技試験が約40%〜50%です。
FP協会の3級FP技能検定は、受験した8割の人が合格していることから、比較的取得しやすい資格であることがわかります。
また、実施回によって合格率は異なるものの、概ねFP協会が実施する試験の方が合格率が高い傾向があります。
FP2級技能検定の合格率も高い
FP2級技能検定の合格率も39.0%~56.0%と高いので、高卒の方でも合格を目指せます。
各実施団体における2級FP技能検定の過去5回分の合格率は、以下の通りです。
FP協会 | 学科合格率 | 実技合格率 |
---|---|---|
2024年1月 | 39.00% | 61.12% |
2023年9月 | 53.54% | 52.02% |
2023年5月 | 48.82% | 58.61% |
2023年1月 | 56.12% | 59.53% |
2022年9月 | 42.16% | 56.55% |
きんざい | 学科合格率 | 実技合格率 |
---|---|---|
2024年1月 | 13.27% | 41.52% |
2023年9月 | 22.75% | 40.80% |
2023年5月 | 17.51% | 39.49% |
2023年1月 | 29.07% | 35.14% |
2022年9月 | 15.75% | 38.05% |
過去5年間においてFP協会が実施した2級FP技能検定の合格率は、学科試験が約40%〜60%・実技試験は約50%〜60%でした。
対して、きんざいが実施した2級FP技能検定の合格率は、学科試験で約10%〜30%・実技試験は約30%〜40%です。
きんざいはFP協会よりも合格率が低いものの、全体的に約20〜60%で推移しています。
なお、ほかの国家資格と2級FP技能検定の合格率は、以下の通りです。
資格 | 合格率 |
---|---|
社労士 | 約6~7% |
行政書士 | 約11~15% |
宅建士 | 約15~17% |
簿記2級 | 約15~30% |
FP2級 | 約20~60% |
このように、2級FP技能検定の難易度は、ほかの国家資格よりも高くなっています。
実施回によっては、受検者の約半数が合格していると考えれば、それほど難易度が高くなく、高卒の方でも合格が可能な資格だと言えるでしょう。
FP1級技能検定の合格率は?
各実施団体における1級FP技能検定の過去5回分の合格率は、以下の通りです。
FP協会(実技) | 合格率 |
---|---|
2023年9月 | 96.2% |
2022年9月 | 99.0% |
2021年9月 | 93.8% |
2020年9月 | 97.7% |
2019年9月 | 97.3% |
きんざい(学科) | 合格率 |
---|---|
2024年1月 | 8.72% |
2023年9月 | 13.00% |
2023年5月 | 3.51% |
2023年1月 | 10.38% |
2022年9月 | 12.28% |
きんざい(実技) | 合格率 |
---|---|
2024年2月 | 87.96% |
2023年9月 | 80.10% |
2023年6月 | 84.80% |
2023年2月 | 86.07% |
2022年9月 | 84.59% |
参考:FP1級資格試験の概要~受験資格・内容・受験料・日程・合格点~
1級FP技能検定は、実技試験の合格率が高いという特徴があります。
実技試験の合格率は、きんざいの場合で約80%〜90%・FP協会に至っては、90%台後半です。
ただし、1級FP技能検定の実技試験には受検資格が設けられており、FP業務に関して一定以上の知識を有する方だけが受検できます。
そのため、実技試験の合格率が高いからといって、試験の難易度が低いという訳ではありません。
また、きんざいが実施する学科試験の合格率は、約3%~15%と低い水準で推移しています。
1級の検定試験では専門性の高い内容が出題されるため、難易度が高い資格であるといえるでしょう。
なお、1級FP技能検定を取得すれば、FPとして独立することも可能です。
将来的に独立を目指している方は、1級FP技能検定の取得を検討してみましょう。
高卒でもFPとして働ける?
高卒の方も、FP技能検定の資格を取得すれば、FPとしてさまざまな業界で活躍できます。
FP資格保有者の主な就職先は、以下の通りです。
- 保険会社
- 保険代理店
- 証券会社
- 金融機関
- 不動産会社
- FP事務所
2級以上のFP資格を保有していれば、金融や保険に関する専門的な知識をアピールできます。
そのため、保険会社・証券会社・金融機関などへの就職において、一定の評価を得られるでしょう。
また、FP技能検定では不動産や相続に関する内容も出題されるため、不動産会社で働く際にも役立つと考えられます。
このように、FPとして働ける業界は多岐にわたります。
FPは、就職や転職に不安がある方にもおすすめの資格であるといえるでしょう。
FPの年収は?
令和5年賃金構造基本統計調査によると、ファイナンシャルプランナーの平均年収は約947.6万円です。
令和4年金融庁の民間給与実態統計調査によると、一般企業の平均年収は458万円であるため、FPの資格を活かして金融業界や保険業界へ就職すれば、平均以上の収入も期待できるでしょう。
なお、FPの年収について、個別に調査した資料はありません。
また、金融業・保険業にはさまざまな企業が含まれており、FPの資格を持っていない方のデータも反映されています。
そのため、FPとして就職したい業界の年収を参考にすることがおすすめです。
例えば、FPとして不動産業界に就職すれば、不動産業界の平均年収が目安となります。
また、FPとして独立開業すれば、自分の努力次第で高収入も目指せるでしょう。
このように、FPの資格は平均年収が高い業界への転職に役立ちますが、年収は、企業の規模・業界・学歴・性別などの影響を受ける場合があります。
各業界の傾向や、希望する条件を定め、自分に合った働き方を見つけましょう。
関連コラム:ファイナンシャルプランナーの平均年収・給料はいくら?低いって本当? | FP試験コラム
高卒でFP資格を取得するメリット3選
高卒の方がFP資格を取得するメリットは、以下の3つ。
- 就職・転職が有利になる
- 仕事以外にも日常生活にも役立つ
- 実務経験を積めば独立も可能
就職・転職が有利になる
FPの資格を取得すれば、さまざまな業種で活躍できます。
特に、保険業界・金融業界・不動産業界では、FPの専門的な知識を活かせるでしょう。
また、FPの資格があれば一定のマネーリテラシーを有していることをアピールできるため、ほかの業界に転職・就職する際も、プラスの印象を与える効果が期待できます。
なお、就職や転職において評価を得るためには、2級以上が必要であると言われています。
3級は取得する難易度が低いため、一般的にはあまり評価されません。
転職や就職にFPの資格を役立てたい方や、活躍の幅を広げたいと考える方は、2級以上の取得を目指しましょう。
仕事以外にも日常生活にも役立つ
FPは、仕事だけでなく、日常生活にも役立つ資格です。
FPの資格を取得すれば、金融や保険などのお金に関する知識が身につくため、自身の資金計画を立てられます。
また、社会保険制度や年金制度などの知識によって、適切な保険を選定できるでしょう。
加えて、資産運用や節税対策の知識を得られるため、家計管理にも役立ちます。
専門的な知識によって、生活を見直し、金銭的な不安を解消できることは、FPの資格を取得する大きなメリットのひとつです。
お金に興味がある方や、老後の資金計画に不安がある方にも、おすすめの資格であるといえるでしょう。
実務経験を積めば独立も可能
FPの資格を取得し、実務経験を積めば、独立も目指せます。
FPとして独立開業した場合の主な収入源は、金融商品の販売や、顧客相談業務に対する報酬などです。
自身の力量によっては、企業で働くよりも多くの収入が得られるでしょう。
また、事務所を開業したり、フリーランスで働いたりと、柔軟な働き方が可能であることも魅力です。
FPになるメリットを詳しく知りたい方は、以下のコラムを参考になさってください。
関連コラム:FPは自分のためになる?役に立つ?何に役立つか取得メリット10選 | FP試験コラム
受験資格に学歴がない国家資格もある
高卒で目指せる国家資格は、FP以外にも存在します。
以下に、学歴による受験資格が定められていない国家資格の一例を記載します。
- 宅建士
- 通関士
- 行政書士
- 中小企業診断士
- 弁護士
これらの資格試験は、学歴や実務経験を問わず、どなたでも受験できます。
就職や転職に役立てたい方は、宅建士や通関士がおすすめ。
行政書士・中小企業診断士・弁護士なら、独立開業も目指せるでしょう。
ただし、これらはいずれも難易度が高い資格です。
そのため、独学での合格は、難しい場合があるでしょう。
高卒でも取得できる国家資格について詳しく知りたい方は、以下のコラムを参考になさってください。
関連コラム:高卒でも取れる国家資格一覧!取得で高収入・キャリアアップ!
FP技能検定の試験に合格するならアガルートがおすすめ!
本コラムでは、高卒でもFP技能検定を受検できるのかについて解説しました。
FP技能検定には学歴による受検資格が定められていないため、高卒の方でも受検できます。
また、FP技能検定は級によって難易度が異なり、1級に比べて、2級は比較的取得しやすいと言われています。
転職や就職において評価を得るためには2級以上が必要であるため、FPとしての実務経験がない方は3級から受検しましょう。
FPの資格をスムーズに取得したいなら、通信講座の活用がおすすめです。
資格の取得に時間をかけすぎると、キャリアアップの機会を逃してしまうことも。
最短距離で合格を目指せる講座を活用し、機会損失のリスクを最小限に抑えましょう。
アガルートのFP技能検定2級・3級合格講座なら、初学者の方でも、3級と2級のダブル合格を目指せます。
低価格で高品質な講座を受講できるため、コストパフォーマンスを重視したい方にも最適。
また、2級の検定に合格された方は、受講料の全額返金、または1万円分のAmazonギフト券を受け取れる場合があります。
実際の講義を体験してみたい方は、無料の資料請求をご活用ください。
FP技能試験の合格を
目指している方へ
- 直前期の総仕上げがしたい
- 過去問の解説を読むだけでは不十分
アガルートの過去問セレクト答練で
合格を目指しませんか?
出題傾向を徹底分析し、全問題に解説講義がついている!
視覚的に理解できるよう工夫
FP協会・きんざいのどちらにも対応!
▶FP過去問セレクト答練はこちら
不動産に苦手意識を持っている方でも興味をもって学べる!
暗記や回答のヒントとなるキーワードを強調!
宅建の範囲までカバー!
▶FP不動産集中特訓講座はこちら